あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第010部 魔人達に捧げる禍つ謳

第5幕 第1話非常事態宣言×STAGE.5ー1 会議開始

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「おはよう、ベルン達。シア、たまには俺とも寝ような」
『おはよう!』
『崇幸お父様、千眼お父様、ナイルさんおはようございます』
「あう!」
「お、タイタンもプロメテウスもベルもおはよう」
「おはよう…」
「おはようございます、みなさん」
「コイツら熱いし、何でひっつくんだ…」
崇幸、千眼、ナイルが朝食を持ってカタンのテントを訪れば早速外で舵達が朝食の支度をしていた。
フォンがのそりと出てきて欠伸をしながら適当な椅子に座り、果実水をベルンから受け取る。
「今日はみんな休みだからな、朝飯食ったら温室造るぞー」
『はーい』
「沢山食べて下さいね」 
ナイルがサンドイッチを並べて、舵とニトとトイがサラダとスープと蒸した肉の香草焼きを置いて、ベルンとカタンとラピスがミルクを用意し、ゴーレム達が赤ん坊達にミルクを飲ませ、ベルが食べたい物をタイタンとプロメテウスに伝えて皿に盛り合わせていく。
『いただきまーす』
「しかし、まあ子供は分かるが、ゴーレム達もすごいなここは」
「だろ?みんな可愛いだろう?」
「……可愛いねぇ」
フォンが甘辛く似た肉のサンドイッチを食べながら、ゴーレム達やヒヨコやらおりがみの子達の魔力の高さや隙の無さに可愛いかぁと疑問を浮かべるが、此処にいる大半が…なのでフォンは食事に徹した。

「よし、食べたな!温室造るぞ!」
「では、私達は果物の収穫してからまた来ます」
「おー」
「木と植物を良い環境に置いてくれんだろ?」
「ああ、公園にも置きたいし…ん、池も造ろう」
「いけ…?」
「造れば分かる…」
テーブルに千眼が鉱物を並べいく、舵達はまた果物が実ったので収穫に向かい残ったのは崇幸、フォン、千眼とゴーレム達にモギがいた。
「まずは外観からなー」
崇幸が楽しそうに説明しながら、魔石に魔力を込めて形を変えていく。
『おはようございます、崇幸様、千眼魔王様、舵様、フォン様至急カジノタワーの大会議室へお越し下さい』
「俺もかよ」
「どうやら急ぎのようだ…」
「今の聞いた?」
「行こう」
スマホから風早からの召集の指示が入り舵が走って来る、千眼が顔を曇らせ崇幸が3名を連れてカジノタワーに向かった。

「飲み過ぎたー」
「いつもの事だな」
「支配人高いお酒飲み過ぎですよ」
「ここの酒とつまみは文句無しにうまいからな」
「カウン酒…とんでもない物を出して来ますね」
カジノの営業後トラングの家に集まり飲み会を現在まで行う、トラング、カトゥーシュカ、テンテスト、カイム、ヴィッセの面々、床には酒瓶が転がりちゃぶ台には食い散らかしたつまみが並びテンテストが畳に伸びていた。
「シャワー浴びる~」
「ヴィッセ殿今夜も来るか?」
「ええ、カードゲームは中々興味深いですね。是非」
「俺は帰って寝る」
カトゥーシュカから誘いを受けヴィッセが頷く、カイムが肉串の食べ掛けを朽ちに入れて帰ろうかと立ち上がれば…。
『おはよ~素敵なお兄さんたちぃ~今すぐカジノタワーの大会議室に集合よ~軽く身支度整えていらして~ん』
トラングのスマホから識の声が聞こえ、互いに顔を見合わせて洗面所に向かった…。

「今日は店は休みか」
「おはようございます。まあ、そんな所です」
大河が蒐集家の店を訪ねれば、『本日休業日』と扉に看板がぶら下がってはいたものの中に入れば作業している店主が大河を出迎えた。
「朝は食べたのか?」
「ええ、ゴーレム達が持ってくるので」
「そうか、本を読んでも良いか」
「どうぞと言いたい所ですが…」
『おはようございます、大河様、蒐集家。至急カジノタワー大会議室へお越し下さい』
「との事です、行きましょうか」
「……良い話しでは無さそうだな」
「さあ」
風早からの召集で大河が蒐集家を連れ、カジノタワーの大会議室へと転移を行った。

『いただきまーす』
グローリー宅、晴海と率も混ざり大人数での朝食、山盛りの腸詰めと卵焼きにパンやおにぎり、焼いた魚と具沢山スープにサラダや剥いた桃や梨や柿が山ほど並んで……挨拶と共に瞬く間に消えていく。
「カヌイ…調子はどう?」
「はい…お薬と歌で良い…です」
グローリーがスープを啜るカヌイの顔色を確認しながら聞けば、蒐集家から処方された薬と識達の歌で夜の寝つきが良くなり淡く微笑んだ。
「良かったです」
「みなさん、ありがとう」
テスカや率と晴海が喜ぶ、イザラ達は朝食に夢中だった。
「今日は商業エリアでお買い物ね、教室はお休みだし」
「そうだな」
「俺らは公園だ!」
「うん」 
「僕達はお店造りです」 
『おっはよーん!朝食後身支度整えてカジノタワーの大会議室へ集合よ~』
本日の予定を言い合っていると、率のスマホから識の召集の指示が入る、なんだか何かが起こる予感がすると皆思いながら食事を続けた…。

「一体なんだ?」
「ドラゴン達は…イシュターしかいないか」
「俺もかよ」
「おはようございます、僕も呼ばれて…」
「うわ、多いわー」
「茶でも飲むか…」
「俺炭酸」
「イデア…1日1本」
「へーい」
カジノタワーの大会議室、ガヤガヤとそれぞれ到着した順に着席し千眼と千華と綴がお茶の準備をしてくれた。
「私も呼ばれたぞ、忙しいんだが」
「俺も酒場の仕入れがある」
「何かあるのでしょう」
デュスノアやテュフにヴィッセも茶を貰い、トゥナーやフォンは少々戸惑い気味に果実水を飲んだ。
『皆さん揃いましたね、火急の問題が発生し皆さんの力をお借りしたく召集を掛けました』
どうやら召集した面々が揃ったらしく、眼前の巨大モニターには《神の庭》のテーブルに着席している神々が映し出された。
『今回初めてお会いする方々もいますね、我々は《アタラクシア》の神々です』
会議が始まる、集められた全員静かに耳を傾けた…。
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