あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第09部 魔王たちの産声 歪

STAGE.4-8 撤収

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「この携帯食うまいな」
「俺作りたい、ナイル先生に教えて貰う」
「沢山欲しいな」
「中々だ」
現在56階層、57階層で帰ろうかと言う話しになり、千歳、ラジカとゴーレム達とヒヨコで戦っている。
運転はゴーレム達が行い(ブレーキはハンドルにもとりつけた)大河も食堂で試食会が行われ、皆から好評でナイルにスマホで連絡を取りつつ車の内部の仕様も少し変えてもらう為、崇幸と千眼もいる。
「シャワーは2台に増やしてベッドは仕切りと振動はしないように、ベッドに外を見えるようにモニターも付けて」
「音楽…動画も見れる…ラジオも」
「本当は個室にベッド入れたい位ですがね」
「おいおい、蒐集家言い過ぎだろう?有事に備え全員同じ部屋と言う話しだ」
『………』
お前が言うなとその場全員が内心思った、デュスノアがやれ寝心地が悪いベッドが固い、振動が響く軋む、つまらんと文句を言い崇幸と千眼が来て変えてくれたのだ。
「ありがとうございます、崇幸さん、千眼」
「いいさ、今日の晩飯は炊き込みご飯と肉汁とつくねに野菜の蒸し焼きだからなー頑張ってくれ」
「早く戻るか」
「賛成です」
「俺も食う」
「なら次は全員で挑むか」
「えー俺、ベッドにいるー」
「俺は行く」
「うん」
イデアはベッドに入り仕切りの奥で遊んでいるのか出てこないので、置いて行く事にした。

「固いね」
「私が動きを止めます、どうぞ」
「分かった」
千歳が目の前に飛ぶ大きな餓を前に笑う、ラジカが羽を片方氷結させバランスを崩し、もう片方の羽は火炎魔法を纏ったヒヨコが貫いて落下した所を水と砂魔法の合わせ技でドリルのような渦を生み出し背後から餓を一気に貫いた。
「飛行ダンジョンのラスボスかな?絨毯?空飛ぶ絨毯かな」
ドロップ品は細かい幾何学的模様の絨毯、千歳が鑑定すると空飛ぶ絨毯:魔力で飛びます やっぱりファンタジーはこれだよな BY神々 鑑定したつもりがメッセージを受け取った気分になった。
「いるかい?手伝ってくれたからね」
ゴーレム達が羨ましそうに見上げていたので、千歳がゴーレム達に渡すと嬉しそうに収納袋にしまった。
「迎えがきたね、楽しかったねラジカ。今度は2人で…君達も一緒に、遊ぼう」
「貴方が楽しめて良かった、次はこの面子で車に乗って来ましょう」
千歳とラジカが笑う、ゴーレム達とヒヨコ達もぴょんぴょんと跳ねつつ迎えに来た車に乗り込んだ。

「じゃ、ラストな!イデアと大河以外行くぞー」
『了解』
57階層の敵は6つ首の巨大な大蜥蜴に翼をはやした生物だった、見たこともない生物なのでまた行っていないダンジョンのラスボスなのだろう、それぞれが首に向かいデュスノアが身体をゲータライフラフテスの剣に雷炎魔法を纏わせ叩く。
「お、防御結界」
「…硬い」
「流石は神々手応えがあるね」
「速い」
「これはドロップ品が楽しみですね」
ジラ、グローリー、千歳、イザラ、蒐集家が笑う、その間にデュスノアが再度叩きつけ、ゴーレム達もいつの間にかハンマーで明日を叩け割り体制を崩す。
「首…再生する」
「これは同時に叩かないと倒せない敵ですね、皆さん合図します」
ラジカが冷静に敵の分析を行い、全員頷いた。
「首落としたら俺が胴体に止めを刺す、さっさとしろ」
「はい、ではいきます。せーの」
各々剣と魔法でほぼ同時に首を落とし、デュスノアが胴体を真っ二つにして終了となった。

『おお!』
商業エリア、ホテル、船等で公開されていた動画が大いに盛り上がり歓声が湧く。
拍手が巻き起こり、他の商業エリアの冒険者達の指揮も上がった。
カジノダンジョンが解放されると発表を、情報ギルドから冒険者ギルドへ通達され続々と名だたる冒険者や見習いの冒険者達も集まり見ていた動画に闘志を燃やす。
スーパー銭湯として解放された《ホウラク》のホテルを、冒険者達の宿泊施設として解放を決め、支配人のロックスは張り切っていた。
「いらっしゃいませ、冒険者の皆さんはこちらの受付を銭湯ご利用のお客様の受付はこちらです」
「こんな所で寝れるとは」
「お風呂がすごいって聞いたわ!」
「うう、冒険者やってて良かった」
「転移なんか初めてしたぞー」
「しかも《ホウラク》!すごいわ」
口々に皆感動し、案内されて部屋へと向かう。
他国のギルドとの連携も取り、このホテルにも常駐で《ホウラク》の冒険者ギルドが併設(ギルマスが住み着いている)他の冒険者ギルドの依頼も此処で受けられるようになった。
転移も無料で行える、だから他の依頼も受けてくれという契約で宿を提供していた。
「明日から冒険者向けのダンジョンが解放されます、どうぞご参加下さい」
ロックスは忙しい、従業員の皆と一丸となり冒険者や客を迎えた。

「俺らも明日から肉ダンジョンにいくぞー!」
「魚ダンジョンもだ」
肉と魚ダンジョンの最終階層に住み着いたドラゴン達も大いに動画を見て盛り上がる、チグリスとイシュターやゴーシュも肉を食べながら動画を観ていた。
「俺も行く…」
「食いしん坊だな、俺はあの乗り物の方が気になる気になる」
「私もだ」
「肉…」
ゴーシュとイシュターは車に興味があるが、チグリスは肉を焼いて食べながら肉と呟いた…。

「先生ーダンジョン行きたいです」
「俺も」
孤児院でも動画を観ていた少年達の士気が上がる、子供達の様子見てナイデル、アルケールが頷いた。
「明日は混雑しているので、明後日にしましょう」
「おう!焦らない事が肝心だ!」
『はーい』
内心アルケールとナイデルは気が気じゃない、動画を観てまさかと思ったがデュスノアがいたのだ、詠斗達に確認した所毒ダンジョンに一緒に行くという…何も無ければとアルケールとナイデルは願った…。
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