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第09部 魔王たちの産声 歪
第4幕 第15蒐 終蒐
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「一緒に暮らしているタナトス…」
「戻る度に増える」
グローリー達が皇国の家に戻れば何時ものようにタナトスが居間でゴーレムや、ヒヨコやおりがみの子達と修復や絵を描いてやっている所でちらりと増えた少年を見て呟く。
「タナトス、飯食ったか?」
「………」
「何、コイツ」
「訳あり」
ウォルゾガが尋ねれば無言で返す、その態度にうわと思った少年にイザラが答えた。
「ふうん」
「父さん、明日教室行ったらライガル先生の所に行く、魔法教えて貰って毒ダンジョンに俺も行く」
「あ、俺も行くぞ!」
「明日来る?」
「おう!魔法もっと使えるようにする!」
魔人に会いに行く為に2人は頷き合う、そんな2人を見てグローリーは無表情だが嬉しそうにしている。
「うん…名前…考えた…イデア…エクト…セレネ」
少年の頭を撫でてイデア、カーテスと手を繋いでいる5歳位の子の方にエクト、3歳位子の方にはセレネと頭を撫でて名前をグローリーなりに思いを込めて贈った。
「イデア…」
「いや…?」
「別にイデアでいい」
「良い名前だね!イデアちゃん!よぅし、僕がイデアちゃんやに贈り物をするね!僕の父さんが昔に打った剣、13振り打った内の家の物干し竿にしているのと、ウォル君が使っているのと父さんの1振りと剣星帝が所有している2振りを除いた8振り好きなの選んで!エクトちゃんとセレネちゃんにも大きくなったらあげるからね、父さんの鱗と爪と血で出来ているから頑丈だよ!」
「………………」
照れくさそうにイデアという名前を受け入れ、エクトとセレネもはしゃいでいる、カーテスが手を叩きお祝いにと収納袋からそれを出して風魔法で周囲に浮かせそれを見ていたタナトスはゲーターダイルラフテスの剣など途方もない価値があるだろうにしかもあの剣星帝が所有する剣の兄弟、それを容易く渡すなどどうかしていると。
「お、じいさんの剣なら丈夫だからな!」
「すげー」
円を描いて並ぶ8振りの剣、ダークグリーンに赤黒を混ぜ混ませて毒々しい輝きを放つゴツゴツとしたそれをじっくりとイデアが眺めて吟味していると。
「うんー」
「うー」
「あ!ふざけんな!俺が最初に選んでたんだぞ!」
エクトとセレネが剣に手を伸ばせば剣が吸い寄せられるように2人の指に指輪として収まりイデアが怒るが、ウォルゾガとカーテスが笑ってしまう。
「まだ6振りあるから好きなの選んでね」
「そうだぞー」
「むぅー…よしコイツ!」
1番大きな剣に触れればイデアの指に指輪として収まり、残りはカーテスの収納袋へと戻った。
「イデア…これ…詠斗から貰ったから」
「収納バック!?すげー!いいの!?色も良い!」
「似合う…」
グローリーが自分の収納ショルダーバックから深緑色のショルダーバックを取り出してイデアに手渡せば、ぱあっと明るい表情を浮かべて受け取った。
「お礼してね…」
「あ…カーテス…パパ?剣ありがとう」
「わぁ!はい!」
「えと、大事にする」
「剣なんだから別にいんだぞー」
カーテスもウォルゾガも嬉しそうに笑う、エクトとセレネもきゃっきゃとはしゃいでいる、グローリーが崇幸から貰った蒐集家からの絵の具のセットをタナトスの前に置いた。
「これは?」
「崇幸から…絵の具…みんなに使って」
「……宝石を砕いた代物…」
「蒐集家さんがくれた」
「彼が来たのか……」
「知っているとは思ったがな」
「…気をつけた方がいい、油断してはいけない」
「アンタが心配とはな、明日は嵐か?」
「いや、雨ですよ」
ウォルゾガの問いにタナトスが呟く、何処か遠い目をしてそこから黙りを決め込んだ。
「みんな寝る準備しよ、イデアちゃんの寝巻きもあるからね」
「んー、ね、なんか腹減った」
「グリちゃん今日は特別におやつ食べちゃう?」
「名前が付いた日だから?」
「いんじゃないか?」
「うん?」
「うーん」
カーテスから寝巻きを貰ったイデアが小腹が空いたと伝え、ちょっとしたパーティーが開かれタナトスも巻き込まれ、ゴーレムやおりがみの子達にヒヨコ、帰って来た合成獣達も加わり賑やかなおやつパーティーが開かれた。
「千年祭終わったねー」
《ホウラク》の夜、ベルン達一行やロックス達がホテルのレストランで夕飯を食べながら祭りが緩やかに終わって行くのを感じていた。
「きゃはは」
「元気だなー」
舵がベビーカーに座っておもちゃやぬいぐるみに囲まれ笑っている赤ん坊を見つめ笑う、カルンはニトに抱かれすやすや眠っていた。
「あーう」
『ベル様がミルクを飲みたいそうです』
「温かいのにする?冷たいのにする?」
『温かいのを』
「少し待って下さいね、他に飲みたい人ー」
トイが厨房に向かい冷蔵庫からミルクを出して鍋で温める、ロックスやラピスとカタンとベルンも手を挙げたので少し時間を掛ける。
「今いるお客様達が帰ったら本格的にレストランとお風呂のお店になりますから、張り切っちゃいます!」
「俺も手伝うよー」
「カタンもー」
「俺も手伝います!」
「はい!よろしくね!」
舵や皆が手を挙げてくれ、ロックスがくすぐったそうに笑う。
「なんか、色々あったけど。終わり良ければなんとやらかな」
「祭り楽しかったぞ!」
「こーこくでもやろー」
「うん」
舵が笑いラピスやカタンも笑う、暫くはベルンのミルク屋と子供達の面倒を見てゆっくり過ごしたい舵だった。
「支配人お疲れ様でしたー」
「は~いお疲れー」
カジノエリア本日の営業も終了し最後のスタッフも帰り、トラングとカトゥーシュカが最後に服を着替えて店仕舞いとする。
「じゃ、風早ちゃんお疲れ~」
「風早殿失礼する」
『お疲れ様でした』
「今日飲まない?」
「今日ではなく、今日もだろう?」
「いいじゃ~ん」
「皇国に戻りゴーシュ様達と飲もう」
「え~かたいなあ」
「2人で飲んだらきりがないからな」
そう言いながら皇国へと転移し帰っていく、現在カジノタワーにいるのはゴーレム達を除いて人は蒐集家のみ、メルガドールやユラヴィレオ達はホテルに宿泊していた。
その蒐集家も現在南の毒ダンジョンへと向かった、風早はこの静けさが好きだった。
もちろん賑やかなのも好きだが、この静けさはいつかの昔を思い出す。
『また明日…』
その風早の一言で静かにカジノタワーが眠りに浸く、静けさに波乱を含んだそんな夜だった…。
第4幕 第15蒐 終蒐
オマケ:少し未来の話し…グローリーの家、ウォルゾガとタナトスが留守番をし、グローリーはダンジョン、子供達はカーテスと教室に行き今は静かだった。
「なあ」
「…………」
「なあ」
「私は、なぁではありません」
「タナトスタナトス」
「2度も呼ばなくていい、うるさい」
「そういや、前に蒐集家を知っているかって聞いたけど」 「随分前ですね」
「何があったんだ?」
「何を今更」
「今なら答えてくれるだろう、肩でも揉むか?」
「いらない」
「そうか?で、何があったんだ?」
「……島であいつが」
「あいつが?」
「起きた事件を解決したんですよ」
「良い事じゃないのか」
「何処が?その当時はまだ人形や合成生物などではなく人を使っていた。あいつが私以外の客も部下も全て殺したんですよ、後始末が面倒で面倒で…」
「それが解決なのか?」
「その中に事件を起こした者がいたのだから解決でしょう」
「…うへぇ」
「あいつは出禁にしましたが」
「まあ、そうなるか………………聞かなきゃ良かった」
終
「戻る度に増える」
グローリー達が皇国の家に戻れば何時ものようにタナトスが居間でゴーレムや、ヒヨコやおりがみの子達と修復や絵を描いてやっている所でちらりと増えた少年を見て呟く。
「タナトス、飯食ったか?」
「………」
「何、コイツ」
「訳あり」
ウォルゾガが尋ねれば無言で返す、その態度にうわと思った少年にイザラが答えた。
「ふうん」
「父さん、明日教室行ったらライガル先生の所に行く、魔法教えて貰って毒ダンジョンに俺も行く」
「あ、俺も行くぞ!」
「明日来る?」
「おう!魔法もっと使えるようにする!」
魔人に会いに行く為に2人は頷き合う、そんな2人を見てグローリーは無表情だが嬉しそうにしている。
「うん…名前…考えた…イデア…エクト…セレネ」
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「イデア…」
「いや…?」
「別にイデアでいい」
「良い名前だね!イデアちゃん!よぅし、僕がイデアちゃんやに贈り物をするね!僕の父さんが昔に打った剣、13振り打った内の家の物干し竿にしているのと、ウォル君が使っているのと父さんの1振りと剣星帝が所有している2振りを除いた8振り好きなの選んで!エクトちゃんとセレネちゃんにも大きくなったらあげるからね、父さんの鱗と爪と血で出来ているから頑丈だよ!」
「………………」
照れくさそうにイデアという名前を受け入れ、エクトとセレネもはしゃいでいる、カーテスが手を叩きお祝いにと収納袋からそれを出して風魔法で周囲に浮かせそれを見ていたタナトスはゲーターダイルラフテスの剣など途方もない価値があるだろうにしかもあの剣星帝が所有する剣の兄弟、それを容易く渡すなどどうかしていると。
「お、じいさんの剣なら丈夫だからな!」
「すげー」
円を描いて並ぶ8振りの剣、ダークグリーンに赤黒を混ぜ混ませて毒々しい輝きを放つゴツゴツとしたそれをじっくりとイデアが眺めて吟味していると。
「うんー」
「うー」
「あ!ふざけんな!俺が最初に選んでたんだぞ!」
エクトとセレネが剣に手を伸ばせば剣が吸い寄せられるように2人の指に指輪として収まりイデアが怒るが、ウォルゾガとカーテスが笑ってしまう。
「まだ6振りあるから好きなの選んでね」
「そうだぞー」
「むぅー…よしコイツ!」
1番大きな剣に触れればイデアの指に指輪として収まり、残りはカーテスの収納袋へと戻った。
「イデア…これ…詠斗から貰ったから」
「収納バック!?すげー!いいの!?色も良い!」
「似合う…」
グローリーが自分の収納ショルダーバックから深緑色のショルダーバックを取り出してイデアに手渡せば、ぱあっと明るい表情を浮かべて受け取った。
「お礼してね…」
「あ…カーテス…パパ?剣ありがとう」
「わぁ!はい!」
「えと、大事にする」
「剣なんだから別にいんだぞー」
カーテスもウォルゾガも嬉しそうに笑う、エクトとセレネもきゃっきゃとはしゃいでいる、グローリーが崇幸から貰った蒐集家からの絵の具のセットをタナトスの前に置いた。
「これは?」
「崇幸から…絵の具…みんなに使って」
「……宝石を砕いた代物…」
「蒐集家さんがくれた」
「彼が来たのか……」
「知っているとは思ったがな」
「…気をつけた方がいい、油断してはいけない」
「アンタが心配とはな、明日は嵐か?」
「いや、雨ですよ」
ウォルゾガの問いにタナトスが呟く、何処か遠い目をしてそこから黙りを決め込んだ。
「みんな寝る準備しよ、イデアちゃんの寝巻きもあるからね」
「んー、ね、なんか腹減った」
「グリちゃん今日は特別におやつ食べちゃう?」
「名前が付いた日だから?」
「いんじゃないか?」
「うん?」
「うーん」
カーテスから寝巻きを貰ったイデアが小腹が空いたと伝え、ちょっとしたパーティーが開かれタナトスも巻き込まれ、ゴーレムやおりがみの子達にヒヨコ、帰って来た合成獣達も加わり賑やかなおやつパーティーが開かれた。
「千年祭終わったねー」
《ホウラク》の夜、ベルン達一行やロックス達がホテルのレストランで夕飯を食べながら祭りが緩やかに終わって行くのを感じていた。
「きゃはは」
「元気だなー」
舵がベビーカーに座っておもちゃやぬいぐるみに囲まれ笑っている赤ん坊を見つめ笑う、カルンはニトに抱かれすやすや眠っていた。
「あーう」
『ベル様がミルクを飲みたいそうです』
「温かいのにする?冷たいのにする?」
『温かいのを』
「少し待って下さいね、他に飲みたい人ー」
トイが厨房に向かい冷蔵庫からミルクを出して鍋で温める、ロックスやラピスとカタンとベルンも手を挙げたので少し時間を掛ける。
「今いるお客様達が帰ったら本格的にレストランとお風呂のお店になりますから、張り切っちゃいます!」
「俺も手伝うよー」
「カタンもー」
「俺も手伝います!」
「はい!よろしくね!」
舵や皆が手を挙げてくれ、ロックスがくすぐったそうに笑う。
「なんか、色々あったけど。終わり良ければなんとやらかな」
「祭り楽しかったぞ!」
「こーこくでもやろー」
「うん」
舵が笑いラピスやカタンも笑う、暫くはベルンのミルク屋と子供達の面倒を見てゆっくり過ごしたい舵だった。
「支配人お疲れ様でしたー」
「は~いお疲れー」
カジノエリア本日の営業も終了し最後のスタッフも帰り、トラングとカトゥーシュカが最後に服を着替えて店仕舞いとする。
「じゃ、風早ちゃんお疲れ~」
「風早殿失礼する」
『お疲れ様でした』
「今日飲まない?」
「今日ではなく、今日もだろう?」
「いいじゃ~ん」
「皇国に戻りゴーシュ様達と飲もう」
「え~かたいなあ」
「2人で飲んだらきりがないからな」
そう言いながら皇国へと転移し帰っていく、現在カジノタワーにいるのはゴーレム達を除いて人は蒐集家のみ、メルガドールやユラヴィレオ達はホテルに宿泊していた。
その蒐集家も現在南の毒ダンジョンへと向かった、風早はこの静けさが好きだった。
もちろん賑やかなのも好きだが、この静けさはいつかの昔を思い出す。
『また明日…』
その風早の一言で静かにカジノタワーが眠りに浸く、静けさに波乱を含んだそんな夜だった…。
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オマケ:少し未来の話し…グローリーの家、ウォルゾガとタナトスが留守番をし、グローリーはダンジョン、子供達はカーテスと教室に行き今は静かだった。
「なあ」
「…………」
「なあ」
「私は、なぁではありません」
「タナトスタナトス」
「2度も呼ばなくていい、うるさい」
「そういや、前に蒐集家を知っているかって聞いたけど」 「随分前ですね」
「何があったんだ?」
「何を今更」
「今なら答えてくれるだろう、肩でも揉むか?」
「いらない」
「そうか?で、何があったんだ?」
「……島であいつが」
「あいつが?」
「起きた事件を解決したんですよ」
「良い事じゃないのか」
「何処が?その当時はまだ人形や合成生物などではなく人を使っていた。あいつが私以外の客も部下も全て殺したんですよ、後始末が面倒で面倒で…」
「それが解決なのか?」
「その中に事件を起こした者がいたのだから解決でしょう」
「…うへぇ」
「あいつは出禁にしましたが」
「まあ、そうなるか………………聞かなきゃ良かった」
終
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