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第09部 魔王たちの産声 歪
第4幕 第14蒐 自殺を図っている魔人
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「止めた方が良いですよ?魔人が自殺に使う場所です、タダじゃすまない」
「父さん!」
「親父!やめろよ!」
グローリーが転移魔法を発動させ行こうとするのをイザラと少年が止める、グローリーが2人しがみつかれ転移魔法を消した。
「何で…」
「さあ?死にたい魔人の気持ちなど理解できません」
「せめて身体だけでも…」
「私は自殺を図っている魔人とは言いましたが、死んだ魔人とは言っていない」
「神々、毒ダンジョンに入る方法を調べろ。俺のポイント全て支払う。魔人を救出したい」
「俺も!」
「俺のも使って!」
「僕のも使って下さい!」
「僕のポイントもお願いします」
「俺のやつも」
「僕のポイントも使って」
「俺のポイントも払うから、行けるようにして欲しい」
大河が神々に再度スマホで話し、詠斗達がポイントとの引き換えてでもと伝え、暫しの沈黙の後神々がゆっくりと言葉を告げる。
『少し時間を…いえ早急に手段を用意しますお待ち下さい』
「それが出来ればこの世界において奇蹟が成立する」
蒐集家は口を歪めて笑い鈴が鳴る、この場合あの場所に何があるか知らせてくれた蒐集家に感謝すべきか悩み所だった。
「では、教えましたので。部屋に戻ります」
「ありがとう…教えてくれて」
「本当に品の良い魔神ですね」
ペコリと丁寧にグローリーが頭を下げて、蒐集家は腕輪でカジノタワーの部屋へと戻った。
「なんだアイツ!」
「父さん…」
「もし……本当に死にたいなら俺がちゃんと死なせるから…だから行く」
蒐集家が去った後に少年が悪態を付き、イザラがグローリーを見つめグローリーが覚悟を決めた。
「魔神が私の称号を視るとは、魔王の愛か…くだらない」
『神々から連絡を取り次ぐよう来ていますが』
カジノタワーの最上階の部屋に戻りソファにどかりと身体を預ければ風早から連絡が来る、次から次へと面倒ごとばかりだと嘆息した。
「通せ」
『承知しました』
『お久しぶりですね』
「さぞ、私の顔など見たくはなかっただろうな《アタラクシア》の神々…いや他の呼び名が良いか?」
『機嫌が悪いようですね』
「そう?普通」
壁に写し出されるフードを被った神の1人と対峙する、嫌な雰囲気が場を支配した。
『北の毒ダンジョンには貴方も行って貰います』
「だろうな、だから言いたくなかった。つい、あの魔神皇が可愛くてね口を滑らせた」
『心にも無い事を…』
「どうかな、それだけか?用件は?」
『彼らに関わっていくつもりですか?』
「……さあ?欲しい物と確認したい事はあったが、それだけだ…」
『………そういう事にしておきましょう』
「そちらとの縁は2回目に傭兵王を助けた時に絶たれただろう?」
『ええ…彼らを悲しませるような事をしないと約束して下さい』
「約束ねぇ、気持ちの悪い事を言う。契約と誓いにすればいい」
『……貴方と我々では貴方の方が上ですから…約束を求めます』
「良いだろう、欲しい物もある」
『毒ダンジョンに入る際此方が用意する、カウン酒に貴方の血を混ぜた物を彼らに飲ませて下さい』
「分かった」
『では…』
プツリと画面が切れるのと同時に扉のノック、声を掛ける前にゴーレムが4体食事を運んで入ってくる。
「はいはい、みんなで食べるとしましょう」
コクコクとゴーレム達が頷く、トレイに載せられたのは湯気立つトマトベースにチーズと腸詰めのピザ、魚のソテー、キノコのスープとサラダに果物、カジノタワーのラウンジと生け簀から運ばれ食欲を楚々る匂いがする。
「ピザね…いただきます」
蒐集家が食事を始め、ゴーレム達もそれに倣った。
『自らを蒐集家と名乗る彼には近づき過ぎないように』
「彼はなんだい?グローリー君が聞き取れない言葉で名前を呼んだみたいだけれど」
蒐集家が《島船》の大部屋を出た後、神々と通話をスピーカーにして全員でする事にした。
『異界の神ですね、もしくは神に等しい存在』
「何故 《アタラクシア》に?」
『《アタラクシア》が病み、暫く経った後《神の庭》を訪れたのです』
『行く場所がないから《アタラクシア》に住まわせて欲しいいってな』
「私も千眼も知らない存在ですよ」
『ふむ、今まで我々も見つけられずにいた。連絡も取りようがなかった。元々は《アタラクシア》の中の調査と我々の依頼を受けてくれるならばと』
『また《アタラクシア》が拒まなければ良しとしました』「《アタラクシア》は拒なかった訳、か…」
千華も知らない存在であり千歳が顎に手を当てて考える、未知数の存在を赦した《アタラクシア》も《アタラクシア》だが放置した神々も神々だと。
『仕事はこなす…情報…完璧』
『最後に我々が依頼したのは傭兵王の2回目の治療です、彼は尽力を尽くしました…それを最後に我々と彼の関係が終了し、彼は姿を消しました。そして例え思惑があったとしても我々との誓約を今でも守り続けています』
「誓約?」
『全て答える事は出来ませんが、我々が指定した種の命を奪わない事』
「それに人間は含まれていないのか」
『はい…』
大河の質問に神々は同意する、詠斗達は驚かない。
最初に《神の庭》に転移した時にこの世界は残酷だと彼らは心配してくれていた、それに嘘も偽りも感じない。
『毒ダンジョンの件は此方で行けるようにします、それが終了したら彼には関わらない事を勧めます』
断る、あいつは12位を知っている。そして日本にいた」
『…………まともにそれに答えると思わない方が良い』
「だろうな」
大河の言葉に神々が気をつけて…と言葉を残し通話が終わる、暫しの沈黙が場を支配する。
「うん、蒐集家さんは悪い人じゃないと思うよ!だってさ無茶振りしたり店をあげたりしたら本当に困っているからさ」
「俺もそう思う、ゴーレム渡した時固まってたしな」
「僕もそう思います、薬草の見分け方とか教えてくれたんですよね?」
「……………」
「綴さん?」
「あ、いえ…目的というかさっきもグローリーさんを行かせたくない振りをして行かせようとしていた気がします…本当に優しいというならば自殺を図っている魔人がいるとは告げないと思います。少なくとも僕は言いません、グローリーさんが傷つくのを僕は見たくありませんから…自殺を図っているという事は何かしらの理由がそこにあるんでしょう」
「無理にグリが聞こうとしたからじゃないのか?」
詠斗や崇幸、率が蒐集家に好意的だが、綴は考え込みそれを伝えればジラが返す。
「わざわざ自殺…という言葉を用いる必要があったのかと…すみません、グローリーさんの気持ちを考えると…でも、彼はキリングさんとアシュアさんを取り戻すのに必要な存在だも思います、そしてグローリーさんが魔人を迎えに行く事が出来ますね」
「綴さん、この世界には神々が知らない謎が数多くあると思っている。俺はこの世界の美しさ、残酷さ、優しさ、醜ささ、裏も表も全て受け入れて生きていこうと進んでいる」
「大河君…」
「俺はこの世界全てが良くなればとは思わないが、俺が大切にしていきたいものが幸せであればとは思っている」
「僕もそう思います」
「ああ」
「なら!しんみりする話しはちょっと置いて!酒飲もう!」
綴が柔らかく笑う、詠斗が大河と綴の肩を抱き笑った。
「賛成、少し肩の力抜こうか」
「少しですよ?」
千歳も笑う、皆も酒とつまみの準備を始める、煮詰まる思考は一旦置いて祭りの最後の夜は宴会で締めた…。
孤独だ…何処までも独り…寂しい…淋しい…誰か抱き締めて…欲しかった、けど誰も抱き締めてくれなかった。
何故こんなに孤独なのか…だから…だから…ゆっくりと蝕まれる終わりを…寂しいよ…辛いの、苦しいの…。
「父さん!」
「親父!やめろよ!」
グローリーが転移魔法を発動させ行こうとするのをイザラと少年が止める、グローリーが2人しがみつかれ転移魔法を消した。
「何で…」
「さあ?死にたい魔人の気持ちなど理解できません」
「せめて身体だけでも…」
「私は自殺を図っている魔人とは言いましたが、死んだ魔人とは言っていない」
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「俺も!」
「俺のも使って!」
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「僕のポイントもお願いします」
「俺のやつも」
「僕のポイントも使って」
「俺のポイントも払うから、行けるようにして欲しい」
大河が神々に再度スマホで話し、詠斗達がポイントとの引き換えてでもと伝え、暫しの沈黙の後神々がゆっくりと言葉を告げる。
『少し時間を…いえ早急に手段を用意しますお待ち下さい』
「それが出来ればこの世界において奇蹟が成立する」
蒐集家は口を歪めて笑い鈴が鳴る、この場合あの場所に何があるか知らせてくれた蒐集家に感謝すべきか悩み所だった。
「では、教えましたので。部屋に戻ります」
「ありがとう…教えてくれて」
「本当に品の良い魔神ですね」
ペコリと丁寧にグローリーが頭を下げて、蒐集家は腕輪でカジノタワーの部屋へと戻った。
「なんだアイツ!」
「父さん…」
「もし……本当に死にたいなら俺がちゃんと死なせるから…だから行く」
蒐集家が去った後に少年が悪態を付き、イザラがグローリーを見つめグローリーが覚悟を決めた。
「魔神が私の称号を視るとは、魔王の愛か…くだらない」
『神々から連絡を取り次ぐよう来ていますが』
カジノタワーの最上階の部屋に戻りソファにどかりと身体を預ければ風早から連絡が来る、次から次へと面倒ごとばかりだと嘆息した。
「通せ」
『承知しました』
『お久しぶりですね』
「さぞ、私の顔など見たくはなかっただろうな《アタラクシア》の神々…いや他の呼び名が良いか?」
『機嫌が悪いようですね』
「そう?普通」
壁に写し出されるフードを被った神の1人と対峙する、嫌な雰囲気が場を支配した。
『北の毒ダンジョンには貴方も行って貰います』
「だろうな、だから言いたくなかった。つい、あの魔神皇が可愛くてね口を滑らせた」
『心にも無い事を…』
「どうかな、それだけか?用件は?」
『彼らに関わっていくつもりですか?』
「……さあ?欲しい物と確認したい事はあったが、それだけだ…」
『………そういう事にしておきましょう』
「そちらとの縁は2回目に傭兵王を助けた時に絶たれただろう?」
『ええ…彼らを悲しませるような事をしないと約束して下さい』
「約束ねぇ、気持ちの悪い事を言う。契約と誓いにすればいい」
『……貴方と我々では貴方の方が上ですから…約束を求めます』
「良いだろう、欲しい物もある」
『毒ダンジョンに入る際此方が用意する、カウン酒に貴方の血を混ぜた物を彼らに飲ませて下さい』
「分かった」
『では…』
プツリと画面が切れるのと同時に扉のノック、声を掛ける前にゴーレムが4体食事を運んで入ってくる。
「はいはい、みんなで食べるとしましょう」
コクコクとゴーレム達が頷く、トレイに載せられたのは湯気立つトマトベースにチーズと腸詰めのピザ、魚のソテー、キノコのスープとサラダに果物、カジノタワーのラウンジと生け簀から運ばれ食欲を楚々る匂いがする。
「ピザね…いただきます」
蒐集家が食事を始め、ゴーレム達もそれに倣った。
『自らを蒐集家と名乗る彼には近づき過ぎないように』
「彼はなんだい?グローリー君が聞き取れない言葉で名前を呼んだみたいだけれど」
蒐集家が《島船》の大部屋を出た後、神々と通話をスピーカーにして全員でする事にした。
『異界の神ですね、もしくは神に等しい存在』
「何故 《アタラクシア》に?」
『《アタラクシア》が病み、暫く経った後《神の庭》を訪れたのです』
『行く場所がないから《アタラクシア》に住まわせて欲しいいってな』
「私も千眼も知らない存在ですよ」
『ふむ、今まで我々も見つけられずにいた。連絡も取りようがなかった。元々は《アタラクシア》の中の調査と我々の依頼を受けてくれるならばと』
『また《アタラクシア》が拒まなければ良しとしました』「《アタラクシア》は拒なかった訳、か…」
千華も知らない存在であり千歳が顎に手を当てて考える、未知数の存在を赦した《アタラクシア》も《アタラクシア》だが放置した神々も神々だと。
『仕事はこなす…情報…完璧』
『最後に我々が依頼したのは傭兵王の2回目の治療です、彼は尽力を尽くしました…それを最後に我々と彼の関係が終了し、彼は姿を消しました。そして例え思惑があったとしても我々との誓約を今でも守り続けています』
「誓約?」
『全て答える事は出来ませんが、我々が指定した種の命を奪わない事』
「それに人間は含まれていないのか」
『はい…』
大河の質問に神々は同意する、詠斗達は驚かない。
最初に《神の庭》に転移した時にこの世界は残酷だと彼らは心配してくれていた、それに嘘も偽りも感じない。
『毒ダンジョンの件は此方で行けるようにします、それが終了したら彼には関わらない事を勧めます』
断る、あいつは12位を知っている。そして日本にいた」
『…………まともにそれに答えると思わない方が良い』
「だろうな」
大河の言葉に神々が気をつけて…と言葉を残し通話が終わる、暫しの沈黙が場を支配する。
「うん、蒐集家さんは悪い人じゃないと思うよ!だってさ無茶振りしたり店をあげたりしたら本当に困っているからさ」
「俺もそう思う、ゴーレム渡した時固まってたしな」
「僕もそう思います、薬草の見分け方とか教えてくれたんですよね?」
「……………」
「綴さん?」
「あ、いえ…目的というかさっきもグローリーさんを行かせたくない振りをして行かせようとしていた気がします…本当に優しいというならば自殺を図っている魔人がいるとは告げないと思います。少なくとも僕は言いません、グローリーさんが傷つくのを僕は見たくありませんから…自殺を図っているという事は何かしらの理由がそこにあるんでしょう」
「無理にグリが聞こうとしたからじゃないのか?」
詠斗や崇幸、率が蒐集家に好意的だが、綴は考え込みそれを伝えればジラが返す。
「わざわざ自殺…という言葉を用いる必要があったのかと…すみません、グローリーさんの気持ちを考えると…でも、彼はキリングさんとアシュアさんを取り戻すのに必要な存在だも思います、そしてグローリーさんが魔人を迎えに行く事が出来ますね」
「綴さん、この世界には神々が知らない謎が数多くあると思っている。俺はこの世界の美しさ、残酷さ、優しさ、醜ささ、裏も表も全て受け入れて生きていこうと進んでいる」
「大河君…」
「俺はこの世界全てが良くなればとは思わないが、俺が大切にしていきたいものが幸せであればとは思っている」
「僕もそう思います」
「ああ」
「なら!しんみりする話しはちょっと置いて!酒飲もう!」
綴が柔らかく笑う、詠斗が大河と綴の肩を抱き笑った。
「賛成、少し肩の力抜こうか」
「少しですよ?」
千歳も笑う、皆も酒とつまみの準備を始める、煮詰まる思考は一旦置いて祭りの最後の夜は宴会で締めた…。
孤独だ…何処までも独り…寂しい…淋しい…誰か抱き締めて…欲しかった、けど誰も抱き締めてくれなかった。
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