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第09部 魔王たちの産声 歪
第02話 河木 海鳴
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まだあどけなさの残る少女が大きくなった腹を撫でながら途方に暮れる、ほんの出来心と好奇心が大事になってしまった。
母子家庭の母親には泣かれ怒られ、学校は転校…噂は出回り…嫌になってしまう…自分ばかりがこんな目に…相手は遊び半分の年上の大学生…お金を沢山貰いこれでと言われ…もう会えない、好きだったのかと聞かれたらそれもどうだろう、お腹の子はどうだろう分からない、動いている…泣きそうだ…嬉しいではなく不安でだった…。
「よろしくお願いします…」
母親と産まれた子供を孤児院に預ける、深々頭を下げて産まれた子供と別れた。
寒い冬の日、ちらりと後ろを振り返れば院長に抱かれ中に入っていく赤ちゃんが視界に入る、ごめんなさい私は子供なの…心の中でそう謝りその場を去った。
「海鳴君はブロック好きね」
「うん、楽しい。ね、ゆき」
「うん!海鳴兄ちゃん!お城つくろう」
「うん!」
大人になりきれない子供から産まれた少年は、河木 海鳴(かわき みなり)という名前で孤児院ですくすくと育っていった。
3歳年下の子供の面倒を兄の様に見て、その子もまた海鳴を兄の様に慕いそこに行くにも2人は一緒だった。
孤児院のスタッフもそんな2人を微笑ましく見ている、寄付で貰った古いブロックで何度も遊んだ。
「海鳴兄ちゃん!宿題教えて!」
「いいよ」
「私もー」
「俺もー」
「いいよ」
学校から帰ってくれば海鳴に宿題を教えてくれと、集まってくる同年代の子供達の中では一番海鳴が勉強が出来、運動や手先も器用で自然と皆の輪の中心にいつも彼はいた、
3歳年下の弟分のゆきとは相変わらず兄弟の様に仲が良く、いつも孤児院では一緒だった。
「河木君!好きです良ければ私と…」
中学生になり周りは部活や恋愛、勉強に身が入っていく。
クラスでも物静かでリーダーシップの取れる海鳴は自然と異性の視線や興味が集まる、海鳴は恋愛に興味が無い、それよりも早く帰ってゆきと遊びたい、今日は紙粘土で遊ぶと約束しているから早く帰らないと、ゆきを待たせてしまう。
「ごめんね、今は勉強に集中したいから」
そうやって申し訳なさそうにしていれば、向こうがごめんなさいと駆けて行ってしまう、小さく溜息を付いてさっさ帰る事にした。
「おかえりー海鳴兄ちゃん」
「ただいま」
「もう宿題終わらせたよ!あそぼう」
「適当に終わらせたりしてない?」
「してないよー!先生にも頑張ってるって褒められた!」
孤児院に帰ればとたとたとゆきが出迎えてくれる、ゆきのあたまを撫でるとゆきが嬉しそうにはしゃいで海鳴の手を引いて一緒に紙粘土でキリンと像を作って遊んだ。
学校にいる時よりも、ここでゆきと遊ぶのが何より楽しい海鳴だった。
「河木君…私好きなの付き合って欲しい…」
「……ごめんね」
「あーやっぱりそうだよね、好きな人がいるの」
「…………」
「あ、ご、ごめん、聞いてくれてありがとう」
「ううん」
高校生になり、更に色恋に周囲が顕著になり海鳴には煩わしい事ばかりが増えていく、バイトが休みだから今日はゆきと図書館に行くんだ早く帰りたい。
「おかえり!もう準備出来たよ」
「ただいま、少しまっていて…宿題は出来た?」
「もっちろん!テストもどう頑張った!」
帰ってくれば一番にゆきが出迎えてくれる、テストの92点の答案用紙を海鳴に見せて胸を張る。
「頑張った頑張った、すぐ準備するから待ってて」
「うん」
ゆきも中学に上がりお下がりの制服がダボつく、海鳴との身長差も大分あるがまだまだ子供らしさが抜けない、手も繋ぎたがる、海鳴にはゆきが可愛くて仕方なかった…。
「ゆき、お前が18になったら一緒に暮そう」
「うん…」
海鳴が18になりここを出て就職先の寮に入る事になり、泣くゆきの頭を撫でる。
ゆきの身長も伸びて海鳴との身長の差が無くなりつつある、だが海鳴にとっては大切な存在だった。
ゆきにとっても海鳴が全てと言っても良い位互いが互いを想い合い、お互いが無くては生きられないのではないかと思う程に気持ちが強い。
週末は必ずゆきが海鳴の元へ行き、勉強やパズルなどで休日を過ごし、ゆきも海鳴も一緒に暮せる日を指折り数えて待っていた。
「ゆき、18歳おめでとう」
「うん!海鳴兄ちゃん、一緒に住めるね!俺も就職決まったし!頑張るよ!」
「沢山食べろ」
「ありがとう!」
海鳴の部屋で18歳の誕生日の祝いをする2人、1部屋しかないおんぼろ寮とも直にお別れかと思えば感慨深いなと海鳴が思いながらケーキとチキンとジュースを飲みながら祝う。
声変わりも終わりすっかり声も低くなり、身長も海鳴を抜かしてすっかり大人びても子供の頃の面影を残していた。
「俺も料理とかできるようになったよー」
「えーカレーだろ?俺だって出来る」
「えーそりゃ海鳴兄ちゃんは何でもできるからなー」
「家事も半分だからなー」
「洗濯とか掃除とか?」
「そう」
「頑張るよ」
ケーキは奮発してホール、チキンは某ファーストフード、手には炭酸ジュース…奮発したご馳走を2人でつついて少し先の話しをして盛り上がる話は尽きない、楽しい時間を過ごした…。
「寒いな…今日は湯豆腐だ、家も大体決まりそうだし…」
スーパーでの買い物帰り海鳴はイルミネーションに彩られた並木道を歩く、恋人達や家族連れが幸せそうに歩いていく姿…自動販売機で缶コーヒーでも飲むかと並木道を外れて自動販売機に小銭を入れて温かいコーヒーを飲みながら待ち行く人々を眺めた。
「あんまり金無いけど古着屋でコートでも買おうか…うん?なんか騒がしいな」
道の先で何か騒々しい声が聞こえてくる、コーヒーを飲み終えゴミ箱に捨て様子を伺うと悲鳴と逃げて惑う人々、所々血がついていたりもしていた。
「なっ!!」
「きゃー!」
「い、イタイ!」
「警察を!」
目が虚ろな男がナイフを両手に闇雲に振りかざして暴れ狂う、通行人たちを斬り付けながら進んでいく、悲惨な目を覆いたくなる状態が目の前に広がっていた。
「まずい!逃げないと…」
刃物を闇雲に振りかざしているせいで止められる者もいない、兎に角刺激しないように逃げればいい、それだけだ…だが、斬り付け魔が逃げていた子供の首根っこを掴み親の悲鳴が聞こえ、思わず走り出した。
だが、少女にナイフが届くのが先…奇跡が起きれば…魔法とかあれば間に合うのかもしれないが…そんな物は存在しない、海鳴は手を伸ばす…その瞬間奇跡じみた事が起きた、
風か何かが男が子供を刺そうとしたナイフを弾いたが、片手に持っていたもう1本のナイフを血走った眼で振りかざすが、まだ距離はあった筈なのに海鳴が子供の身体に手が届き…子供をとっさに庇うように覆いかぶさり男に刺された、熱い…熱い…ごめんゆき…もう会えない…会いたい…ゆき…ごめん…ごめん…。
そして意識が海鳴…気づいた時、彼は《アタラクシア》の魔王へと転じていた…。
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「よろしくお願いします…」
母親と産まれた子供を孤児院に預ける、深々頭を下げて産まれた子供と別れた。
寒い冬の日、ちらりと後ろを振り返れば院長に抱かれ中に入っていく赤ちゃんが視界に入る、ごめんなさい私は子供なの…心の中でそう謝りその場を去った。
「海鳴君はブロック好きね」
「うん、楽しい。ね、ゆき」
「うん!海鳴兄ちゃん!お城つくろう」
「うん!」
大人になりきれない子供から産まれた少年は、河木 海鳴(かわき みなり)という名前で孤児院ですくすくと育っていった。
3歳年下の子供の面倒を兄の様に見て、その子もまた海鳴を兄の様に慕いそこに行くにも2人は一緒だった。
孤児院のスタッフもそんな2人を微笑ましく見ている、寄付で貰った古いブロックで何度も遊んだ。
「海鳴兄ちゃん!宿題教えて!」
「いいよ」
「私もー」
「俺もー」
「いいよ」
学校から帰ってくれば海鳴に宿題を教えてくれと、集まってくる同年代の子供達の中では一番海鳴が勉強が出来、運動や手先も器用で自然と皆の輪の中心にいつも彼はいた、
3歳年下の弟分のゆきとは相変わらず兄弟の様に仲が良く、いつも孤児院では一緒だった。
「河木君!好きです良ければ私と…」
中学生になり周りは部活や恋愛、勉強に身が入っていく。
クラスでも物静かでリーダーシップの取れる海鳴は自然と異性の視線や興味が集まる、海鳴は恋愛に興味が無い、それよりも早く帰ってゆきと遊びたい、今日は紙粘土で遊ぶと約束しているから早く帰らないと、ゆきを待たせてしまう。
「ごめんね、今は勉強に集中したいから」
そうやって申し訳なさそうにしていれば、向こうがごめんなさいと駆けて行ってしまう、小さく溜息を付いてさっさ帰る事にした。
「おかえりー海鳴兄ちゃん」
「ただいま」
「もう宿題終わらせたよ!あそぼう」
「適当に終わらせたりしてない?」
「してないよー!先生にも頑張ってるって褒められた!」
孤児院に帰ればとたとたとゆきが出迎えてくれる、ゆきのあたまを撫でるとゆきが嬉しそうにはしゃいで海鳴の手を引いて一緒に紙粘土でキリンと像を作って遊んだ。
学校にいる時よりも、ここでゆきと遊ぶのが何より楽しい海鳴だった。
「河木君…私好きなの付き合って欲しい…」
「……ごめんね」
「あーやっぱりそうだよね、好きな人がいるの」
「…………」
「あ、ご、ごめん、聞いてくれてありがとう」
「ううん」
高校生になり、更に色恋に周囲が顕著になり海鳴には煩わしい事ばかりが増えていく、バイトが休みだから今日はゆきと図書館に行くんだ早く帰りたい。
「おかえり!もう準備出来たよ」
「ただいま、少しまっていて…宿題は出来た?」
「もっちろん!テストもどう頑張った!」
帰ってくれば一番にゆきが出迎えてくれる、テストの92点の答案用紙を海鳴に見せて胸を張る。
「頑張った頑張った、すぐ準備するから待ってて」
「うん」
ゆきも中学に上がりお下がりの制服がダボつく、海鳴との身長差も大分あるがまだまだ子供らしさが抜けない、手も繋ぎたがる、海鳴にはゆきが可愛くて仕方なかった…。
「ゆき、お前が18になったら一緒に暮そう」
「うん…」
海鳴が18になりここを出て就職先の寮に入る事になり、泣くゆきの頭を撫でる。
ゆきの身長も伸びて海鳴との身長の差が無くなりつつある、だが海鳴にとっては大切な存在だった。
ゆきにとっても海鳴が全てと言っても良い位互いが互いを想い合い、お互いが無くては生きられないのではないかと思う程に気持ちが強い。
週末は必ずゆきが海鳴の元へ行き、勉強やパズルなどで休日を過ごし、ゆきも海鳴も一緒に暮せる日を指折り数えて待っていた。
「ゆき、18歳おめでとう」
「うん!海鳴兄ちゃん、一緒に住めるね!俺も就職決まったし!頑張るよ!」
「沢山食べろ」
「ありがとう!」
海鳴の部屋で18歳の誕生日の祝いをする2人、1部屋しかないおんぼろ寮とも直にお別れかと思えば感慨深いなと海鳴が思いながらケーキとチキンとジュースを飲みながら祝う。
声変わりも終わりすっかり声も低くなり、身長も海鳴を抜かしてすっかり大人びても子供の頃の面影を残していた。
「俺も料理とかできるようになったよー」
「えーカレーだろ?俺だって出来る」
「えーそりゃ海鳴兄ちゃんは何でもできるからなー」
「家事も半分だからなー」
「洗濯とか掃除とか?」
「そう」
「頑張るよ」
ケーキは奮発してホール、チキンは某ファーストフード、手には炭酸ジュース…奮発したご馳走を2人でつついて少し先の話しをして盛り上がる話は尽きない、楽しい時間を過ごした…。
「寒いな…今日は湯豆腐だ、家も大体決まりそうだし…」
スーパーでの買い物帰り海鳴はイルミネーションに彩られた並木道を歩く、恋人達や家族連れが幸せそうに歩いていく姿…自動販売機で缶コーヒーでも飲むかと並木道を外れて自動販売機に小銭を入れて温かいコーヒーを飲みながら待ち行く人々を眺めた。
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「なっ!!」
「きゃー!」
「い、イタイ!」
「警察を!」
目が虚ろな男がナイフを両手に闇雲に振りかざして暴れ狂う、通行人たちを斬り付けながら進んでいく、悲惨な目を覆いたくなる状態が目の前に広がっていた。
「まずい!逃げないと…」
刃物を闇雲に振りかざしているせいで止められる者もいない、兎に角刺激しないように逃げればいい、それだけだ…だが、斬り付け魔が逃げていた子供の首根っこを掴み親の悲鳴が聞こえ、思わず走り出した。
だが、少女にナイフが届くのが先…奇跡が起きれば…魔法とかあれば間に合うのかもしれないが…そんな物は存在しない、海鳴は手を伸ばす…その瞬間奇跡じみた事が起きた、
風か何かが男が子供を刺そうとしたナイフを弾いたが、片手に持っていたもう1本のナイフを血走った眼で振りかざすが、まだ距離はあった筈なのに海鳴が子供の身体に手が届き…子供をとっさに庇うように覆いかぶさり男に刺された、熱い…熱い…ごめんゆき…もう会えない…会いたい…ゆき…ごめん…ごめん…。
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