あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第8部 晴れた空の下手を繋いで…

STAGE.3-5 2人の強者

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『ジラ!?』
様々な声が重なる、少年が振りかざした剣は指2本でジラに簡単に止められてしまった。
「強いな」
「…っ」
カタカタと剣先をジラに届かせようと足掻くイザラにジラは薄い笑みを浮かべる、良い太刀筋だ重いこの若さでここまで来れば見事なものだ、ソードブレイカーとしても魔人としても…詠斗達と逢う前にこの少年に出逢っていたら討たれても良いいと思える位には真っ直ぐな少年の剣にさてどうしようかとジラは悩む。
「まだ続けるなら外に行くぞ?」
「ジラさん!?」
「チグリス、晴海を下げろ」
「ん…」
晴海が驚いてジラに近づく手前でチグリスに遮られる、これだけ大勢で冒険者達もいる面前で彼に敗ければこの身に纏わりつく別称を全て捨てる事が出来る。
致命傷を負えば今いる大河と晴海がなんとしても治癒するだろうし、仲間が傷付けば心優しい彼らも傷付く。
「ティスに剣を向けず俺を選んだ事光栄に思う、魔人に認められたという事で喜んどくべきか…」
ティスとジラ…剣に関してはどちらも甲乙つけがたい、ティスの方が隠すのが上手だからこちらに来たんだろう。
「イザラ…やめて…ジラもみんなも大事…大切…やめて」
「…グリ…あ…」
グローリーの言葉に思わずジラの指に力が入り大剣が折れて、イザラのバランスが崩れ地面に片膝を着いた。
「すまん、剣折っちゃったな」
「……………」
「イザラ…ジラにごめんなさいして…」
「ごめんなさい」
「素直だな、強いやつ倒したかったのか?」
「………」
「どうして………?」
「この間妖精3匹からこども作ろうって追いかけ回された…ずっと腹立ってたから…」
「あー妖精の匂いがして、それで俺をねぇ」
「ごめんなさい」
「なら、仕方ないな。俺も妖精嫌いだが、ダチがいるからな。後で紹介する、で、剣折っちまったな。大河、天空ダンジョンの魔剣か聖剣ある?」
「ああ…ジラ、手は問題ないのか?」
「なーし、寿命だったんだよなーその剣」
「そうか、ほら」
大河が収納から天空ダンジョンのドロップ品である聖剣と魔剣を出し、床に置いて少年の様子を確かめ鑑定をかける、イザラ:魔人 ソードブレイカー 神々から目の届く場所で監視をとの事です 依頼は受理しますか? しない、グローリーがいるから、戸惑っていても受け入れたグローリーならば同じ魔人を導いてくれるだろう。
「あー怯えてるか…ダメだな」
床に置かれた聖剣と魔剣をじっとイザラが見つめていると、カタカタと震え出してジラを困惑させた挙句に宙に浮いて他者を勝手に主人にしてしまう。
「うお!俺んとこ来たぞ!」
「ええ…私の所にも来ましたが…」
魔剣はカルドミーの元へ聖剣はトーカンの元へ行き、それぞれ腕輪に収まってしまった。
「俺はもう冒険者辞めるんだが…」
「私も引退していますけど…」
お互いに顔を見合わせるが少し笑ってしまい、子供達も2人を囲い笑顔でいるので良いかと受け入れた。
「そこの2人、聖剣と魔剣を頼む」
「おぉーまあ向こうから来たしな」
「ええ、これも縁ですかね」
大河が聖剣と魔剣を託しすと、ニジェルガがイザラの前に立つ。
「聖剣と魔剣が怯える…か」
「ドラゴン…」
「そうだな、余は龍皇国皇帝帝二ジェルガ・ラオス・バーミルガー・ハゼウォン。我が皇国の城に
千年以上封印されている古代龍の鱗で造られた剣がある…産み出された瞬間から総ての求める者達を拒み、産み出した親すら拒絶した剣がある…其方にそれを抜く機会を授けよう」
「兄上!?」
「ニジェルガ!ちっ!ゴーシュのじじい!いますぐ来い!」
「本気か…」
「陛下!」
ライガルがニジェルガを咎めるような声を上げ、ティスがゴーシュを呼び、チグリスが眉を顰め、厨房の奥でラウラスが悲鳴じみた声を上げた。
「ふ…グローリー、ジラ…彼を連れて湯あみへ…血の匂いで酔いそうだな」
ニジェルガが薄く笑いグローリーとジラと晴海でイザラを連れ、大浴場へ向かった。

「で、なに魔人にあの剣抜かせるの?まーいんじゃない。どうせ誰も抜けない剣だし、先代皇帝のあいつの歪む顔見たいねー」
「性格悪!くそじじい」
「ゴーシュ様…」
「俺も見たい」
「だよなーニジェ」
ゴーシュが大食堂を訪れ事の顛末を聞くと笑いながら喜ぶ、ニジェルガもそれに乗って笑う。
「妖精国で剣が抜けた話し聞いてあのお綺麗な顔が歪むかと思うと愉しくない?」
「楽しいです」
「兄上…」
「そこは俺もざまぁと思うけどな、あいつめんどいじゃん」
「ティス…」
「………」
「あーチグリス様は複雑ですよねーあの剣、先代皇帝が抜いてたらチグリス様の次の婚約者になってたんですっけー」
「……抜けなくてよかった…」
ドラゴン達の話しをきいているとどこも大変だなと大河は思いつつ、深く聞くのは止めようと思った…。

「ホテル…完成ですね!」
「明日の屋台のオープンに間に合うな、良かった」
「研修も済んだし、下準備もオッケーだしね」
「晩ご飯すんだら、今日はみんなでこっちに泊まりましょうよ!」
「良いですね」
「実際に使ってみないとね」
こちらは《ホウラク》で祭りの準備を終えた崇幸や詠斗達、ロックスが紅潮させ興奮していた。
いまはまだ千眼の結界のお陰でホテルの存在は見えないようになっている、住民達も祭りの準備に余念がなく明日の開催を待つばかりとなっている。
「では、皆さん島船に戻りましょう。明日は早めの行動でお願いします」
『はい!』
ラジカが全員に伝え島船へと送り届け、自分たちは《アタラクシア号》の大食堂に転移した。

「あはっははー!受ける!受ける!何グリ、パパになったの~あー面白!!」
「トラングからかうのは止めなさい」
「え~だってー」
「…………」
大食堂で勢ぞろいする頃には夜も更け、ゴーレムを直していた住民達も引き揚げていて馴染みの面子に風呂から上がったイザラが加わっている位だった。
「祭りとホテルの準備出来たよ、今夜は皆でホテルの方で寝て使い心地を確かめたいのだけれど…魔人?」
「…また魔王…」
イザラと千歳が目が合えば互いの正体を瞬時に見破る、千歳や崇幸達が事の成り行きを聞いてやはりトラングのように噴出した。
「なに、グリお父さんになったのか?俺と同じだなーよーしパパ友だな!」
「…………パパとも……」
「崇幸さんわらっちゃだめぷ…くくく…」
「詠斗さんも崇幸さんも…グリさん…大変かもしれないけれど僕もお手伝いしますから」
「僕も力になりますからね」
大笑いする崇幸と詠斗を咎めて力になると言ってくれる率と綴にも、グローリーは側を離れないイザラに困ってしまう。
「いきなり父親とは…でも君は彼に求められ必要とされ選ばれたんだね、彼の気持ちは大事にしてあげないとね」
千歳がグローリーとイザラを見つめニコリと笑う、グローリーは選ばれたのならばとこくりと頷いた。
「明日は朝からお祭りでホテルも始まりますが、皆さんは今夜はどうします?ホテルは使えますよ」
「私は明日は用があるから明後日来るよ、その時に泊まれるように調整しておく」
「私も明日は職務がありますので」
「俺もだ」
ラージュ、ライガル、ニジェルガが国へ戻る、ティス、ゴーシュは泊まり、グローリーとイザラは一度家に帰るとの事で、崇幸が皆が直してくれたゴーレム達を傀儡魔法で動くようにして渡してくれるので皆でそれを見学する事にした。
「よーしやるか、タイタンは動いていたから傀儡魔法無しで直ったけどなー」
「ゆき…核は入れる…魔石と…魔聖石が傀儡魔法と相性が良い」
「分かった…みんな綺麗に直してくれているんだな、待ってろよー」
皆が集中して綺麗に直してくれたゴーレム達に千眼が魔石と魔聖石を入れて、崇幸が1体1体頭に手を乗せて傀儡魔法を発動せていく、最初はぎこちない動きのゴーレム達も徐々に動きが滑らかになった。
「わぁ、動いた!」
「んー喋らないか…」
「食事も必要ないようだ…」
晴海が喜ぶが崇幸と千眼は喋らない、食事も必要ないようなので少し残念だが今は直った事を喜ぶとする。
「私が直したゴーレムか…来てくれるのか…そうか」
「そうか来るか…」
「一緒に帰りますか?」
「おっ、行くか」
「明日は俺もゴーレム直そう」
ラージュ、ニジェルガ、ライガル、ティスの元にそれぞれ直したゴーレムがトコトコやって来たので抱き上げて一緒に帰る事に決め、ゴーシュは羨ましそうにしていた。
「うん…行こう…イザラこっちの子抱っこして…」
「あったかい…」
グローリーが直した2体もグローリーに向けて丸い両腕を伸ばすので、それぞれ抱っこすればイザラが温かさに抱く腕に力を込めた。
「みんなまた明日…崇幸ゴーレムありがとう」
「…ありがと…」
「おーまた明日な」
グローリーたちが各々の家に戻って行く、崇幸達もまたゴーレム達を伴いホテルへ転移した。

「ただいま…ここで靴を脱いで」
「ただいま…」
下街の懐記から貰った家の玄関に転移しまたヒヨコがぽろと落ちてパタパタ飛んでいく、靴を脱ぐようグローリーから言われ真似をして靴を脱げいで案内されながら洗面台で手を洗いううがいを行う。
「なんか沢山いるよ、なにこれ」
「…懐記と晴海から貰ったおりがみで折った友達…?魔法を使うと魔力過多で産まれるヒヨコ…」
「俺も欲しい」
「魔法は…」
「使った事ない使い方分からない」
「ライガルさんに教えて貰おう…教室に行けばみんな教えてくれる」
「へぇ、この人は?」
居間に行くとおりがみの子達とヒヨコが出迎えてくれるので、懐記から貰った食事をおりがみの子達に出して貰う為ショルダーバッグを渡した。
「此処に閉じ込めている奴隷商人…」
「……悪い事したの?」
「しましたよ、魔神が魔人を連れて来たのですか」
「そう、イザラ」
「イザラ」
「……」
「名前…」
「……」
「名前教えて…」
「……タナトス…」
イザラの問い掛けにこちらを振り向く奴隷商人、真っ白な髪と肌は生気が乏しい…、イザラは戦場でよく見るもう間も無く息絶える瞬間の生者と死者の中間の様な男だと思った。
自分で名乗ったのだから向こうも名乗るのは戦場でも最低限のルールだったから求めた、表情の無いグローリーの表情が僅かに動く、始めて奴隷商人が自分の名を答えた瞬間だった。
奴隷商人…タナトスがつまらなそうな顔をしてまたこちらに背を向けている、グローリーはタナトスの目の前のちゃぶ台に壊れてひび割れたゴーレムと土と鉱物と修繕の為の道具を並べた。
グローリーの腕にいたゴーレムは降りてタナトスの側に寄り添う、グローリーはそっとゴーレムの頭を撫でた。
「壊れたゴーレムなんかどうするんですか?」
「直して…」
「お断りします」
「おやすみ…イザラ俺の部屋で寝よう、お布団出すから」
グローリーはタナトスの拒否を無視しイザラを連れて自分の寝室へと移動する、明日部屋の配置換えをしようベッドを2つ置けるようにしようと思った。
「これ、パジャマ…寝巻…着替えて。明日着る服はこれ…今着ているのは洗濯してくれるから置いといて…」
「うん…」
グローリーとイザラはシャツとゆったりとしたパンツに着替え、グローリーがイザラようにシャツとスラックスを枕元に置いてくれる。脱いだ服はおりがみの子とヒヨコ達が運んで行った。
「イザラはベッドね…」
「……」
「…?」
グローリーがベッドを指すとイザラがゴーレムを抱えたまま黙り込む、グローリーは首を傾げこんな時に懐記達に聞けば理由が分かるかもしれない…が今は自分で考えるしかない。
「ベッドいや…?」
「違う…1人で寝たくない…」
「………下でお布団並べてでもいい?」
「うん…」
グローリーがお布団を追加で出して並べれば部屋はきつきつになる、懐記達がグローリーの事を考えて作ってくれた家だイザラにもタナトスにも好きになってもらいたい、ゴーレムが真ん中でイザラとグローリーが挟む形だった。
「イザラ…この子の名前付けてあげてね」
「あっちの子は?」
「タナトスに付けて貰う…」
「そっか、分かった…」
「おやすみ…イザラ…」
「おやすみ」
そういえば懐記達と逢う前…キリングやパーティを組んでいた冒険者達と一度も一緒に眠った事なんかないなと思いながら、静かにグローリーは眼を閉じた…。
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