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第8部 晴れた空の下手を繋いで…
STAGE.3-1返事
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《アタラクシア号》の船内は静かだ、千眼と千華とベルン達が眠り戻った舵達が島船の住民達を見てくれている。
ラジカは誰もいないプールサイドで回遊する船から夜の海を見ている、父親に久方ぶりに会ったせいか過去を思い返す時が増えた。
いつも会えば自信無さげな父、冒険や探求心と誰かに求められたいと思う気持ちだけは異常な熱量を持ち、《アタラクシア》を探求し続ける古代種…。
産まれた時から成体として存在するラジカには子供時代は無い、何度も子供に還る父親を理解出来ない。
「やあ、ラジカさん」
「千歳さん」
「どうかな、1杯」
「良いですね、是非」
いつの間にか背後にいた千歳に名前を呼ばれ振り向けば、手にはワイングラス2つとカウン酒の瓶を手に笑顔を浮かべ立っていた。
ラジカは頷きプールサイドの椅子に座り、濃い琥珀色のカウン酒を千歳が注いでくれるのを待つ。
「100年時間を進めた物をトイ君がくれだから、ラジカさんと飲もうと思ってね」
「芳しい薫りですね」
「うん、出来たばかりの物とはまた違って深みがあるね。つまみはチーズと木の実でいいかな?」
「ええ、ありがとうございます」
「では、乾杯」
「乾杯」
千歳が収納からチーズと木の実を出してくれ、グラスを傾けチリンと軽くグラスを傾ける、千歳が此処に来たのは返事を聞きに来たのかただ飲みに付き合えというだけなのか、ラジカは千歳の様子を伺いつつまだ先延ばしにして貰うか、断るかで思考していた。
ラジカには古い約束がある、いつか訪れるかもしれないし訪れないかもしれないその時…恋人という存在を悲しませる結果になるのはラジカも望んでいない。
「少しは僕の事を考えてくれたかな?」
「ええ」
「それは嬉しいな」
チーズを摘みながらニコリと笑う魅力的な笑み、大抵の者なら蕩けてしまいそうになる蠱惑的なものだが、ラジカには底知れぬ深淵を覗き込んでいる気分になる。
「返事はお断りします」
「そう?好きな人がいるのかな?」
今目の前にいるのはいつも詠斗達の前にいる千歳とは違う、
序列第4位 禍喰の魔王としているのだろう。
「いえ、いません」
「なら、どうしてかな?」
「私は数千年生きている鳥です、遥か昔に交わした古い約束があります」
「約束を交わした相手は今も生きているのかな?」
「いえ、私が殺しました。いつか必ず転生してくるでしょう」
「そのいつかの為に君は待ち続けるのかな?」
「そうなりますね」
「それほど大事な約束なのかな?」
「大事ではないですが、向こうはそれを全てとし死んでくれました。果たさなければならないものです」
「ラジカさんは一途なんだね」
「面白い表現ですね」
「でも、君を諦めきれないなあ」
「それは困りましたね」
少しも困ったような感じもせず優雅に足を組んだラジカが、ほんの少しだけ首を傾ける、さらりと溢れる青灰の神が夜と船の明かりで妖しい輝きを洩らした…。
初めてラジカに逢った時こちらの世界の有能なビジネスマンとい印象を千歳は受けた、鑑定してみたが対した情報は引き出せない上に、進むと相手に鑑定が伝わると表示され諦めた。
用心深い大河にも確認した所同じだが、気に入って誘った所の今現在と言うことだ。
「その約束の時が来たら君の意思を最優先する、死なれるのは困るし傍にいて欲しいし、いたいと思っている」
「私が死ぬと?」
「だから僕を拒否すると、僕は思っているよ」
「ふ、それだと私が貴方を好きだけれど約束があるから恋人にはならないと言っているようなものでしょう」
「好きでしょう、僕の事」
「そこは否定も肯定もしません、千歳さんはこういう駆け引きはもっと長引かせるものだと思ってました」
「そんな事はないよ?こういう感情は初めてで、他にこんな感情を抱いた事がないからどうすればいいのかは分からないから…素直に伝えようと思ってね」
「私は貴方が私に対して向けるその感情を喜べばいいのでしょうか?」
「喜んでくれると嬉しいよ」
「千歳さんは時々私を見る眼の瞳孔が縦に長くなっているのに気遣いていますか?」
「え?そうなの?」
「ええ、その視線は魔王として私を見ているのでしょう。千歳さんが私に抱いた感情は恋愛感情ではないと思います。事実貴方が付き合わないかと言った時に今も恋はしていないと言っていましたし」
千歳は暫し沈黙する、自分が制御出来ない感情をラジカは知っている。
ラジカにしか向けていない自分の知らない部分、この世界でラジカが最初に逢う異界の人間が自分であれば良かったと思う程の感情はある。
「眼、瞳孔縦長になっている」
時々敬語を使わないラジカも自分に気を許している、それも可愛いと思う、自分が思っているより自分の感情は複雑だなと千歳は思った。
「ラジカ、君がした古い約束を果たす時に僕は何も言わないが、君がもし死にそう目に合えばその時は手を出す、それは恋人でなくてもだ。僕達が生きる歳月は途方も無く長い、これから先どう変わっていくか分からないけれど、この世界で君以上に僕の感情を動かせる者はいない、僕の恋人になって欲しい」
今出せる千歳の気持ちを全て乗せた言葉をラジカに贈る、ラジカは縦に長くなった瞳孔の千歳の眼を真っ直ぐ見つめた。
「貴方の傍にいて欲しい、いたいという気持ちが嬉しかった。千歳、お付き合いしましょう。約束の日が来たその時は最後の最後の瞬間までは私達を見ていて下さい。それが私が望む事です」
ラジカが薄く笑う綺麗な笑みで千歳に手を差し出す、千歳も笑ってそのひんやりとした手を握った。
「分かった、君の望むままに…」
「はい」
千歳とラジカがこの瞬間恋人同士になり、魔王と《不滅の鳥》が結ばれた瞬間だった…。
ラジカは誰もいないプールサイドで回遊する船から夜の海を見ている、父親に久方ぶりに会ったせいか過去を思い返す時が増えた。
いつも会えば自信無さげな父、冒険や探求心と誰かに求められたいと思う気持ちだけは異常な熱量を持ち、《アタラクシア》を探求し続ける古代種…。
産まれた時から成体として存在するラジカには子供時代は無い、何度も子供に還る父親を理解出来ない。
「やあ、ラジカさん」
「千歳さん」
「どうかな、1杯」
「良いですね、是非」
いつの間にか背後にいた千歳に名前を呼ばれ振り向けば、手にはワイングラス2つとカウン酒の瓶を手に笑顔を浮かべ立っていた。
ラジカは頷きプールサイドの椅子に座り、濃い琥珀色のカウン酒を千歳が注いでくれるのを待つ。
「100年時間を進めた物をトイ君がくれだから、ラジカさんと飲もうと思ってね」
「芳しい薫りですね」
「うん、出来たばかりの物とはまた違って深みがあるね。つまみはチーズと木の実でいいかな?」
「ええ、ありがとうございます」
「では、乾杯」
「乾杯」
千歳が収納からチーズと木の実を出してくれ、グラスを傾けチリンと軽くグラスを傾ける、千歳が此処に来たのは返事を聞きに来たのかただ飲みに付き合えというだけなのか、ラジカは千歳の様子を伺いつつまだ先延ばしにして貰うか、断るかで思考していた。
ラジカには古い約束がある、いつか訪れるかもしれないし訪れないかもしれないその時…恋人という存在を悲しませる結果になるのはラジカも望んでいない。
「少しは僕の事を考えてくれたかな?」
「ええ」
「それは嬉しいな」
チーズを摘みながらニコリと笑う魅力的な笑み、大抵の者なら蕩けてしまいそうになる蠱惑的なものだが、ラジカには底知れぬ深淵を覗き込んでいる気分になる。
「返事はお断りします」
「そう?好きな人がいるのかな?」
今目の前にいるのはいつも詠斗達の前にいる千歳とは違う、
序列第4位 禍喰の魔王としているのだろう。
「いえ、いません」
「なら、どうしてかな?」
「私は数千年生きている鳥です、遥か昔に交わした古い約束があります」
「約束を交わした相手は今も生きているのかな?」
「いえ、私が殺しました。いつか必ず転生してくるでしょう」
「そのいつかの為に君は待ち続けるのかな?」
「そうなりますね」
「それほど大事な約束なのかな?」
「大事ではないですが、向こうはそれを全てとし死んでくれました。果たさなければならないものです」
「ラジカさんは一途なんだね」
「面白い表現ですね」
「でも、君を諦めきれないなあ」
「それは困りましたね」
少しも困ったような感じもせず優雅に足を組んだラジカが、ほんの少しだけ首を傾ける、さらりと溢れる青灰の神が夜と船の明かりで妖しい輝きを洩らした…。
初めてラジカに逢った時こちらの世界の有能なビジネスマンとい印象を千歳は受けた、鑑定してみたが対した情報は引き出せない上に、進むと相手に鑑定が伝わると表示され諦めた。
用心深い大河にも確認した所同じだが、気に入って誘った所の今現在と言うことだ。
「その約束の時が来たら君の意思を最優先する、死なれるのは困るし傍にいて欲しいし、いたいと思っている」
「私が死ぬと?」
「だから僕を拒否すると、僕は思っているよ」
「ふ、それだと私が貴方を好きだけれど約束があるから恋人にはならないと言っているようなものでしょう」
「好きでしょう、僕の事」
「そこは否定も肯定もしません、千歳さんはこういう駆け引きはもっと長引かせるものだと思ってました」
「そんな事はないよ?こういう感情は初めてで、他にこんな感情を抱いた事がないからどうすればいいのかは分からないから…素直に伝えようと思ってね」
「私は貴方が私に対して向けるその感情を喜べばいいのでしょうか?」
「喜んでくれると嬉しいよ」
「千歳さんは時々私を見る眼の瞳孔が縦に長くなっているのに気遣いていますか?」
「え?そうなの?」
「ええ、その視線は魔王として私を見ているのでしょう。千歳さんが私に抱いた感情は恋愛感情ではないと思います。事実貴方が付き合わないかと言った時に今も恋はしていないと言っていましたし」
千歳は暫し沈黙する、自分が制御出来ない感情をラジカは知っている。
ラジカにしか向けていない自分の知らない部分、この世界でラジカが最初に逢う異界の人間が自分であれば良かったと思う程の感情はある。
「眼、瞳孔縦長になっている」
時々敬語を使わないラジカも自分に気を許している、それも可愛いと思う、自分が思っているより自分の感情は複雑だなと千歳は思った。
「ラジカ、君がした古い約束を果たす時に僕は何も言わないが、君がもし死にそう目に合えばその時は手を出す、それは恋人でなくてもだ。僕達が生きる歳月は途方も無く長い、これから先どう変わっていくか分からないけれど、この世界で君以上に僕の感情を動かせる者はいない、僕の恋人になって欲しい」
今出せる千歳の気持ちを全て乗せた言葉をラジカに贈る、ラジカは縦に長くなった瞳孔の千歳の眼を真っ直ぐ見つめた。
「貴方の傍にいて欲しい、いたいという気持ちが嬉しかった。千歳、お付き合いしましょう。約束の日が来たその時は最後の最後の瞬間までは私達を見ていて下さい。それが私が望む事です」
ラジカが薄く笑う綺麗な笑みで千歳に手を差し出す、千歳も笑ってそのひんやりとした手を握った。
「分かった、君の望むままに…」
「はい」
千歳とラジカがこの瞬間恋人同士になり、魔王と《不滅の鳥》が結ばれた瞬間だった…。
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