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第8部 晴れた空の下手を繋いで…
第3幕 第32話 伝染病 2
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「熱を下げる薬は出来たぞ、症状が重いやつには薬草ダンジョンの下のドロップ品を使ってくれ」
「こっちはミルク粥出来たわ、運んで食わせてやってー」
島船の大食堂で薬草を煎じるラジカや龍皇国からの助っ人に、厨房で料理をしては出していく懐記、料理や薬を運ぶおりがみの子達、舵やベルン達もこちらで手伝いをしていた。
「うい~魚とった~」
「なかなかだったな魚ダンジョン、足りなければすぐにまた行こう。私は魚を捌く手伝いをしてくる」
「助かるわ」
「俺は風呂いこっと」
「んーゆっくりしてこいよ」
「はあーい」
魚ダンジョンの周回を終えたトラング達が戻り、カトゥーシュカは厨房で魚を捌きトラングは風呂へ向かった。
まだまだ病人は運ばれ、バタバタと騒がしく出入りが行われていた。
「はい、薬草ダンジョンから持って来ましたよ」
「ナイルっちサンキュ」
「いえ、詠斗さん達が町の様子を見に行くそうなのでもう
1度ダンジョンに行ってきます。まだ千華様達もいますし」
「なら、これ弁当。持ってって」
「ありがとうございます、行ってきます」
タッパに入れられたおかずと、おにぎりを受け取りまたナイルが転移札を使い薬草ダンジョンへ戻った。
「ふう、この辺りの村の人達は連れて行けたようだね」
「ええ、詠斗さんと崇幸さん達が町に向かったそうなので合流しますか?」
「そうだね、その前に小腹が減ったね。少し休もうか」
「そうですね、お茶とドーナツとサンドイッチで良いですか?」
「いいね、ありがとう」
ラジカが懐から収納袋を取り出しテーブルと椅子、お茶とサンドイッチにドーナツをセッティングした。
大きな木の木陰で風のそよぐ心地好さを感じながら、温かいお茶を飲み休憩を行った。
「この辺りは作物が育ちにくいのかな?皆栄養失調気味のようだったけど」
「それもありますが、領主の圧政もあり働き手は出稼ぎに出ている為に農作物が自分たちの分位しか確保出来ないのでしょう」
「領主ね…だから若い男性があまりいなかったんだね」
「ええ、この辺りは特産物もないですし」
「ふうん」
ラジカがミルクを淹れて飲む、千歳はストレートで飲むが目はラジカの方を見ていた。
表情の読めない感情を消したラジカだが、不機嫌なのが伝わってくる。
「機嫌悪いね、ラジカさん」
「ええ、悪いです」
「可愛いね」
「そうですか」
不機嫌を隠す気も無く褒めてもさらりと受け止め照れたりもしない、紅茶を飲み終わりサンドイッチとドーナツも食べて千歳が食べ終わるのを待っている。
「ラジカさんは村人を助ける気は無かったのかな?」
「どちらでも、貸しを作っておきたかっただけですね」
「今日会いに来た人に?」
「ええ、あの村だけで良かったのですが」
「皆優しいし思い遣りがあるからね」
「千歳さんもですね、この世界は自分の事で精一杯な生き物ばかりですから」
「住んでいた世界も違うし、助けられる力や能力や金があれば助けるって所かな」
「この世界では難しい事ですね」
「そうだね、だから彼らは運が良かった。ご馳走さま、さ、行こうか」
「はい」
収納袋にテーブル等をしまい町に向かう、ラジカの不機嫌はまだ直らない。
「この辺の葉は沢山水分を含んでいるので、そのまま食べたり料理に使うんです」
「へえ、どれ…お、噛むと水が出てくるな…」
「うん…味ない?」
「ゆき…子供達は奥…怪我をしている…大きな木の穴にいる」
「急ごう」
シアに村の奥に案内されると背の低い木に蔦の植物が絡み付く群生地がありシアが蔦の葉を指して崇幸とグローリーがそれを口に入れ良く噛むと葉から水が溢れたが味はない、不思議な食感にグローリーが首を傾げ、千眼が子供達の安否を確認崇幸が足早に奥へ向かう。
「寒い…」
「熱い…」
大きな木の洞の中で子供2人が身体を震わせ身を寄せあっているのを崇幸が発見し駆け寄り、洞から2人を抱き抱え急いで全員を連れて島船に戻った。
「子供を連れてきたぞ」
「ああ、マール!」
「ホロ!」
「ママ…」
島船の広間で横たわる母親が起き上がり子供を抱きしめ、子供達も泣きながら親の身体に必死にしがみ付いた。
「なんとお礼を…」
「ありがとうございます!」
親達が何度も頭を下げ、崇幸達に礼を言い子供達の分のスープを受け取り食べさせた。
「俺達は町の様子を見に行こう、シアはここで残って皆の所で飯を食うといい。腹減っているだろう」
「あ…はい」
崇幸が付いて行きたそうにしているシアの頭を撫でて、綴達に後を託しグローリーと千眼、おりがみの子達を連れて町に転移しようとすると懐記から待ったの声が掛かる。
「崇幸っち、大河っちから今から町に領主が火を放つって。町ごと伝染病を消すつもりみたいだわ」
「ちっ、崇幸!町の中に入るぞ!詠斗、率、晴海、懐記!町の奴ら全員ここに連れてくるぞ」
薬草を煎じていたジラが盛大に舌打ちをし、崇幸が不安そうなシアに笑顔を向けて転移魔法を掛けた。
「今からこの町は領主様の命令で火を放つ」
「何故だ」
「この先には入れない」
「なんて事を!?」
少し時間は遡り、大河と綴が町の入り口に転移し中に入ろうとすると、松明や矢を大量に持った兵士達から阻止される、訳を知り綴の表情が青ざめた。
「そうか、分かった」
「大河君!?」
「一旦引くだけだ」
あっさりと引く大河に肩を抱かれ綴が悲鳴にも似た声を上げる、町から少し離れた場所で懐記にラインを送り、千歳に電話を掛け情報を共有した。
「あ…声を荒げてすみません…町に入り火を放たれる前に町の人々を船に連れていくんですね」
「ああ、後はラジカが一度兵士と交渉するようだ。俺達も町に入り住民達を連れて行くぞ」
「はい!」
「とんでもない事をするね」
「よくある手段ですよ、無かった事にした方が早いと言う領主や国もね。時間稼ぎをしましょう」
千歳が大河からの通話を切りラジカに訳を話し、町の入り口前で兵士の様子を伺う。
「ジラさん達が町に入ったようだね」
「では、いきましょうか」
ラインを確認しジラ達と大河達が町の中に入り手分けして、船に転移させていく間、火を放たれない若しくは撤退をして貰うようにラジカと千歳が交渉の為に兵士達の前に立った…。
「こっちはミルク粥出来たわ、運んで食わせてやってー」
島船の大食堂で薬草を煎じるラジカや龍皇国からの助っ人に、厨房で料理をしては出していく懐記、料理や薬を運ぶおりがみの子達、舵やベルン達もこちらで手伝いをしていた。
「うい~魚とった~」
「なかなかだったな魚ダンジョン、足りなければすぐにまた行こう。私は魚を捌く手伝いをしてくる」
「助かるわ」
「俺は風呂いこっと」
「んーゆっくりしてこいよ」
「はあーい」
魚ダンジョンの周回を終えたトラング達が戻り、カトゥーシュカは厨房で魚を捌きトラングは風呂へ向かった。
まだまだ病人は運ばれ、バタバタと騒がしく出入りが行われていた。
「はい、薬草ダンジョンから持って来ましたよ」
「ナイルっちサンキュ」
「いえ、詠斗さん達が町の様子を見に行くそうなのでもう
1度ダンジョンに行ってきます。まだ千華様達もいますし」
「なら、これ弁当。持ってって」
「ありがとうございます、行ってきます」
タッパに入れられたおかずと、おにぎりを受け取りまたナイルが転移札を使い薬草ダンジョンへ戻った。
「ふう、この辺りの村の人達は連れて行けたようだね」
「ええ、詠斗さんと崇幸さん達が町に向かったそうなので合流しますか?」
「そうだね、その前に小腹が減ったね。少し休もうか」
「そうですね、お茶とドーナツとサンドイッチで良いですか?」
「いいね、ありがとう」
ラジカが懐から収納袋を取り出しテーブルと椅子、お茶とサンドイッチにドーナツをセッティングした。
大きな木の木陰で風のそよぐ心地好さを感じながら、温かいお茶を飲み休憩を行った。
「この辺りは作物が育ちにくいのかな?皆栄養失調気味のようだったけど」
「それもありますが、領主の圧政もあり働き手は出稼ぎに出ている為に農作物が自分たちの分位しか確保出来ないのでしょう」
「領主ね…だから若い男性があまりいなかったんだね」
「ええ、この辺りは特産物もないですし」
「ふうん」
ラジカがミルクを淹れて飲む、千歳はストレートで飲むが目はラジカの方を見ていた。
表情の読めない感情を消したラジカだが、不機嫌なのが伝わってくる。
「機嫌悪いね、ラジカさん」
「ええ、悪いです」
「可愛いね」
「そうですか」
不機嫌を隠す気も無く褒めてもさらりと受け止め照れたりもしない、紅茶を飲み終わりサンドイッチとドーナツも食べて千歳が食べ終わるのを待っている。
「ラジカさんは村人を助ける気は無かったのかな?」
「どちらでも、貸しを作っておきたかっただけですね」
「今日会いに来た人に?」
「ええ、あの村だけで良かったのですが」
「皆優しいし思い遣りがあるからね」
「千歳さんもですね、この世界は自分の事で精一杯な生き物ばかりですから」
「住んでいた世界も違うし、助けられる力や能力や金があれば助けるって所かな」
「この世界では難しい事ですね」
「そうだね、だから彼らは運が良かった。ご馳走さま、さ、行こうか」
「はい」
収納袋にテーブル等をしまい町に向かう、ラジカの不機嫌はまだ直らない。
「この辺の葉は沢山水分を含んでいるので、そのまま食べたり料理に使うんです」
「へえ、どれ…お、噛むと水が出てくるな…」
「うん…味ない?」
「ゆき…子供達は奥…怪我をしている…大きな木の穴にいる」
「急ごう」
シアに村の奥に案内されると背の低い木に蔦の植物が絡み付く群生地がありシアが蔦の葉を指して崇幸とグローリーがそれを口に入れ良く噛むと葉から水が溢れたが味はない、不思議な食感にグローリーが首を傾げ、千眼が子供達の安否を確認崇幸が足早に奥へ向かう。
「寒い…」
「熱い…」
大きな木の洞の中で子供2人が身体を震わせ身を寄せあっているのを崇幸が発見し駆け寄り、洞から2人を抱き抱え急いで全員を連れて島船に戻った。
「子供を連れてきたぞ」
「ああ、マール!」
「ホロ!」
「ママ…」
島船の広間で横たわる母親が起き上がり子供を抱きしめ、子供達も泣きながら親の身体に必死にしがみ付いた。
「なんとお礼を…」
「ありがとうございます!」
親達が何度も頭を下げ、崇幸達に礼を言い子供達の分のスープを受け取り食べさせた。
「俺達は町の様子を見に行こう、シアはここで残って皆の所で飯を食うといい。腹減っているだろう」
「あ…はい」
崇幸が付いて行きたそうにしているシアの頭を撫でて、綴達に後を託しグローリーと千眼、おりがみの子達を連れて町に転移しようとすると懐記から待ったの声が掛かる。
「崇幸っち、大河っちから今から町に領主が火を放つって。町ごと伝染病を消すつもりみたいだわ」
「ちっ、崇幸!町の中に入るぞ!詠斗、率、晴海、懐記!町の奴ら全員ここに連れてくるぞ」
薬草を煎じていたジラが盛大に舌打ちをし、崇幸が不安そうなシアに笑顔を向けて転移魔法を掛けた。
「今からこの町は領主様の命令で火を放つ」
「何故だ」
「この先には入れない」
「なんて事を!?」
少し時間は遡り、大河と綴が町の入り口に転移し中に入ろうとすると、松明や矢を大量に持った兵士達から阻止される、訳を知り綴の表情が青ざめた。
「そうか、分かった」
「大河君!?」
「一旦引くだけだ」
あっさりと引く大河に肩を抱かれ綴が悲鳴にも似た声を上げる、町から少し離れた場所で懐記にラインを送り、千歳に電話を掛け情報を共有した。
「あ…声を荒げてすみません…町に入り火を放たれる前に町の人々を船に連れていくんですね」
「ああ、後はラジカが一度兵士と交渉するようだ。俺達も町に入り住民達を連れて行くぞ」
「はい!」
「とんでもない事をするね」
「よくある手段ですよ、無かった事にした方が早いと言う領主や国もね。時間稼ぎをしましょう」
千歳が大河からの通話を切りラジカに訳を話し、町の入り口前で兵士の様子を伺う。
「ジラさん達が町に入ったようだね」
「では、いきましょうか」
ラインを確認しジラ達と大河達が町の中に入り手分けして、船に転移させていく間、火を放たれない若しくは撤退をして貰うようにラジカと千歳が交渉の為に兵士達の前に立った…。
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