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第8部 晴れた空の下手を繋いで…
第3幕 第10話 魔神皇 妖精王 暴君 魔王 傭兵王
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「海ダンジョン?」
「何があるのかな?」
「食べ物とか?」
「あ、いいね!」
バーベキューが終わり子供達はお昼寝タイムや、読書に動物達と触れ合い、おりがみの子達と遊んで過ごしていた。
詠斗達は片付けを行いながら、まったりとした時間を過ごし今頃グローリー達が何をしているのかの話しになった。
「ジラがいるから問題はないだろう」
「舵君を連れて行ったのは気になるけどね」
大河は読書をしながら、千歳はラジカと仕事の話をしながら少し首を傾げた。
「…魔神の事は分からない…」
千眼も読書をしながらポツリと呟く、魔王と構造の異なる魔王からしてみれば動く怪異のような存在。
「無茶しないでいればいいよ」
「あの面子で無茶はないだろう」
「ダンジョンの方が心配ですね」
詠斗と大河の言葉にラジカがタブレットを操作しながら、漏らすそれはフラグという物だった。
「うぎー触手!?気持ち悪い!」
「ボス1発目がこれかー厄介なダンジョンかもな、で?妖精王どう倒す?」
「火魔法が良いぞ、取り敢えず生えて伸びてくる手を切り落として本体を燃やせ」
「了解、グリーその手を適当に切り落とせ、俺が…おいお前ら?ったく、グリ!俺が切り落とすから火魔法で焼け」
「?うん…」
「あ、おい。威力弱めにしろ!」
「うん」
真緑のイソギンチャクみたいなボスが触手を蠢かし暴れ狂う、舵がトラングの腕の中で青ざめる、ラピスが視認し弱点を暴きジラが指示を出せば勝ってに魔剣と聖剣が腕に収まり、鎧の一部が足と腕を保護した、要は自分達を使えという事だ。
仕方ないとジラは聖剣と魔剣を使い瞬く間に触手を切り落とし、少し考え威力を抑えた火魔法のヒヨコがイソギンチャクなボスを燃やし、絶叫と共に宝箱と次の階層の転移石に変わった。
「あーここのダンジョンはドロップと一緒に次に行く感じかまだ時間あるし行くか」
「ドロップ何~雑魚来ないから稼げないー」
「あ、可愛い!おいでおいで」
コロンと転がる赤いヒヨコを舵が呼ぶとトテトテと舵の腹の上に飛んでくる、撫でると仄かに温かい。
「さて中は…」
ジラが宝箱を開けると綺麗な瓶に入れられた大瓶の白い粉と黒い液体、葉っぱに包まれた何かとカード、ジラが読めない代わりにラピスそれを読み上げる。
「ん、『白い瓶は塩 黒い液体はこの魚肉に合う調味料 美味しく召し上がれ』良かったな」
「…お、大当たりダンジョンだぞ、肉ダンジョンの魚版だな!グリでかした!」
ジラが満面の笑みでグローリーの頭を撫でる、無表情のグローリーだがくすぐったそうにしている。
「あー残念、スマホ使えない」
「さっさと進むぞ、ベルン達が喜ぶぞ」
食べ物ダンジョンなのでラピスのモチベーションも上がる、子供は宝石や価値のある物より食べ物だ。
「次はちょっとだけ敵出たけど」
「ヒヨコちゃん、すご」
「あ、アイテム回収のスキル無いな。いちいち拾うのめんどくさ、妖精王拾ってくれ」
「仕方ない」
第2階層は足元に海水が満たされ、そこから羽が生えた魚が襲ってくるが舵の火魔法のヒヨコと新たにグローリーが出した風魔法のヒヨコが魚を燃やし刻みドロップ品に変えて、ジラがラピスに頼む、魔剣と聖剣からは些か不満気な気配が伝わるが無視する。
風魔法でラピスがドロップ品の小さな真珠を回収し、ヒヨコ達も回収を手伝う、これは便利だと水魔法のヒヨコも出してくれたので回収した後は全部舵が抱っこして可愛がる。
「ん?」
「ああ、敵意はないが視線を複数感じる」
ジラがヒヨコ達に戦闘を任せ辺りを視ていると視線を感じ、ラピスもまた気づいてはいるが、敵意はなく一向に来る気も無ければ魔物でも無い。
「残念、グリ最初の発見者じゃないな」
「ん、いい。ほっとく?」
「まあ、敵意ないしな」
「ボス部屋だ、入るか?」
目の前の第2階層のボス部屋が出現したので入ろうかというタイミングでぱしゃぱしゃトテトテとこちらに向かう足音が聞こえた
『うみゅ』『うみゅぅ』『うみゃ』
「えー可愛いーこの子達なにー?」
「俺も知らないな」
「精霊~?妖精~?」
「あー海精(かいせい)のヒュール達だな、何故ここに?」
「??食べられる??」
『食べられない』
白い毛皮のコツメカワウソに羽を生やした可愛い生物達10匹程駆け寄ってくる、ラピスが正体を教えてくれて最早食べ物ダンジョンと思い込んでるグローリーは食べられるか否かしかない、例え可愛かろうが。
『うみゃ』『うみゅ』『うにゅ』
「怖い生き物に食べられそうになってここに逃げ込んだらしいな。外に出たい、でも敵が怖いとここで生活していたようだぞ」
「えーこの子達第2階層まで来れるの?強いんだ?すごいね」
「いや、攻略して1番棲みやすい階層にいるらしい」
「そんなに強いの?それでも外の敵が強いんだ」
「……なるほど、外の敵はガーランバラーダか」
つふらな瞳をうるうるさせ舵達を見上げる海精ヒュール達、海ダンジョンを攻略出来る実力もあるが、そのガーランバラーダには勝てないそうだ。
「ん~?ガーランバラーダはこの海にはいないでしょ?北海の最強生物じゃない?」
「この海には今現在支配者がいないからな、好き勝手出来ると踏んで来たのかもな」
「で、どうする?一緒に海に出れば良いのか?」
「ガーランバラーダがいない所まで連れて行ってくれたら、このダンジョンを案内するそうだぞ」
「詠斗達は優しいからな、ちょうど船もあるし良いんじゃないか?」
「連れていく?」
「そうするか、じゃダンジョン案内頼むわ」
『『『『うにゅ!!!!!』』』』
「ボスは飛ぶデカイ魚か」
第2階層の飛ぶ魚は氷魔法のヒヨコを出して魔法攻撃で終了し、ジラの魔剣と聖剣から不満が出ていた。
「わかったわかった、次の階層は使ってやる」
「ドロップ?焦げない自動焼き器?」
「それと葉に包んだ魚か」
「はー本当にお魚ダンジョンだ」
「次いこ~」
ヒュール達もやる気充分で、第3階層に向かった。
「このダンジョンは全部で第5階層で、第3階層は巨大なトゲけのある黒い貝のようだぞ」
「じゃ、それは俺がやる」
「はージラさんて本当にカッコいいよねー、乙女ゲームなら攻略ムズいけど良いエンディング見せてくれそう」
「?」
「良く分からんが、褒められているならサンキュ」
「生きた伝説だからー」
トラングの腕の中でから背後のジラを舵が眺める、無駄の無い肉体に薄い菫色の長い髪を括り揺らし、薄い紫色の瞳に赤紫の瞳孔の瞳の生きた宝石の様な容姿のジラが舵に微笑んだ。
「はーカッコいいー」
「ジラは伝説沢山持ってるよ~」
「大体が大袈裟だけどな」
第3階層は氷の海…寒さを物ともせず、貝が飛ばすトゲはヒヨコとヒュール達が弾き倒す、黒真珠がドロップしラピスやヒュールやヒヨコがせっせと運んで来るのを収納バックに入れて進み、目の前に青い扉が出現する。
「ここがボス部屋か、じゃ運動するか」
「お、固いしデカイトゲだな…って吸収してるし」
目の前の黒い巨大なトゲを飛ばすウニを剣でジラがあっさり弾けば、魔剣と聖剣がトゲを吸収している。
「普通は打撃か魔法で蒸し焼きとか氷漬けにするのが早いんだけと~」
「相性が悪い剣でも、もう終わりか」
「いけージラさん!」
トラングが笑い、ラピスが呆れ舵とヒュール達も応援を贈る。
「ま、早く帰りたいから遊びは止めてと」
飛んで来たトゲを足場に軽やかに飛行し、ウニもどきの頭上に剣を2振り垂直に突き刺し火魔法を発動させて焼き貝にし、第3階層を終わらせた。
「さて、ドロップ品は?」
「ん、『どんな貝でも簡単に開ける貝専用ナイフ これを使えば楽々お料理』とボスを食べるのか?」
「もしかしてウニ?みんな喜ぶよ、この世界のウニなら味わかるかな?」
「じゃ、次行こー」
宝箱にはメッセージカードとナイフと、黒いトゲの貝が何個か入っていたのでさっさと回収して第4階層に向かった。
「うわ、火の玉飛ばしてくる!」
「あつい~」
「うん?」
第4階層は赤いぼこぼこと沸き立つ海の僅かに見える岩に立ち、グローリーが氷のヒヨコを増やし周囲を凍らせれば火の玉を飛ばす巨大な鯉もどきも瞬時にドロップしていく。
「今度はボス以外も食べ物かいいな」
「涼しいー」
「もう、ボス部屋か…この階層のボスは?…分かった。おい魔神皇その鳥全部先に中に入れろ、開けた瞬間に巨大な火の玉をぶつけてくるようだぞ」
「?分かった」
ラピスがヒュール達に尋ね、グローリーに指示を飛ばし、その通り開けた瞬間にヒヨコを投入、中でボスの絶叫が聞こえて静かになったので中に入る。
「ボスの姿もみてないけど」
「この階層のドロップ品は『自動魚の骨取り板!この板の上に魚を奥だけで骨を取ってくれます!これで喉に骨が引っ掛かる心配とさようなら!』と魚10匹か」
「通販番組を思い出すー」
「最後最後~」
宝箱を開けると木のまな板の様な物と、火の玉飛ばしてくる魚10匹が入っていた、最後の階層へとさっさと向かう。
「最後のボスは1~4階層のボスらしい」
「じゃ、ヒヨコ先入れて残ったのは俺が倒すか」
第5階層は目の前に扉があるのみ、さっさと開けてヒヨコ達を投入絶叫が収まり中へ入ると宝箱が5個並んでいた。
「わ、全部倒したの!すごい」
「ラッキー早く帰ろー腹減った~」
「じゃ、船で開けよう。グリ転移魔法頼む」
「うん」
宝箱を回収しヒュール達とヒヨコ達も連れて、グローリーの転移魔法で船へと戻った。
「何があるのかな?」
「食べ物とか?」
「あ、いいね!」
バーベキューが終わり子供達はお昼寝タイムや、読書に動物達と触れ合い、おりがみの子達と遊んで過ごしていた。
詠斗達は片付けを行いながら、まったりとした時間を過ごし今頃グローリー達が何をしているのかの話しになった。
「ジラがいるから問題はないだろう」
「舵君を連れて行ったのは気になるけどね」
大河は読書をしながら、千歳はラジカと仕事の話をしながら少し首を傾げた。
「…魔神の事は分からない…」
千眼も読書をしながらポツリと呟く、魔王と構造の異なる魔王からしてみれば動く怪異のような存在。
「無茶しないでいればいいよ」
「あの面子で無茶はないだろう」
「ダンジョンの方が心配ですね」
詠斗と大河の言葉にラジカがタブレットを操作しながら、漏らすそれはフラグという物だった。
「うぎー触手!?気持ち悪い!」
「ボス1発目がこれかー厄介なダンジョンかもな、で?妖精王どう倒す?」
「火魔法が良いぞ、取り敢えず生えて伸びてくる手を切り落として本体を燃やせ」
「了解、グリーその手を適当に切り落とせ、俺が…おいお前ら?ったく、グリ!俺が切り落とすから火魔法で焼け」
「?うん…」
「あ、おい。威力弱めにしろ!」
「うん」
真緑のイソギンチャクみたいなボスが触手を蠢かし暴れ狂う、舵がトラングの腕の中で青ざめる、ラピスが視認し弱点を暴きジラが指示を出せば勝ってに魔剣と聖剣が腕に収まり、鎧の一部が足と腕を保護した、要は自分達を使えという事だ。
仕方ないとジラは聖剣と魔剣を使い瞬く間に触手を切り落とし、少し考え威力を抑えた火魔法のヒヨコがイソギンチャクなボスを燃やし、絶叫と共に宝箱と次の階層の転移石に変わった。
「あーここのダンジョンはドロップと一緒に次に行く感じかまだ時間あるし行くか」
「ドロップ何~雑魚来ないから稼げないー」
「あ、可愛い!おいでおいで」
コロンと転がる赤いヒヨコを舵が呼ぶとトテトテと舵の腹の上に飛んでくる、撫でると仄かに温かい。
「さて中は…」
ジラが宝箱を開けると綺麗な瓶に入れられた大瓶の白い粉と黒い液体、葉っぱに包まれた何かとカード、ジラが読めない代わりにラピスそれを読み上げる。
「ん、『白い瓶は塩 黒い液体はこの魚肉に合う調味料 美味しく召し上がれ』良かったな」
「…お、大当たりダンジョンだぞ、肉ダンジョンの魚版だな!グリでかした!」
ジラが満面の笑みでグローリーの頭を撫でる、無表情のグローリーだがくすぐったそうにしている。
「あー残念、スマホ使えない」
「さっさと進むぞ、ベルン達が喜ぶぞ」
食べ物ダンジョンなのでラピスのモチベーションも上がる、子供は宝石や価値のある物より食べ物だ。
「次はちょっとだけ敵出たけど」
「ヒヨコちゃん、すご」
「あ、アイテム回収のスキル無いな。いちいち拾うのめんどくさ、妖精王拾ってくれ」
「仕方ない」
第2階層は足元に海水が満たされ、そこから羽が生えた魚が襲ってくるが舵の火魔法のヒヨコと新たにグローリーが出した風魔法のヒヨコが魚を燃やし刻みドロップ品に変えて、ジラがラピスに頼む、魔剣と聖剣からは些か不満気な気配が伝わるが無視する。
風魔法でラピスがドロップ品の小さな真珠を回収し、ヒヨコ達も回収を手伝う、これは便利だと水魔法のヒヨコも出してくれたので回収した後は全部舵が抱っこして可愛がる。
「ん?」
「ああ、敵意はないが視線を複数感じる」
ジラがヒヨコ達に戦闘を任せ辺りを視ていると視線を感じ、ラピスもまた気づいてはいるが、敵意はなく一向に来る気も無ければ魔物でも無い。
「残念、グリ最初の発見者じゃないな」
「ん、いい。ほっとく?」
「まあ、敵意ないしな」
「ボス部屋だ、入るか?」
目の前の第2階層のボス部屋が出現したので入ろうかというタイミングでぱしゃぱしゃトテトテとこちらに向かう足音が聞こえた
『うみゅ』『うみゅぅ』『うみゃ』
「えー可愛いーこの子達なにー?」
「俺も知らないな」
「精霊~?妖精~?」
「あー海精(かいせい)のヒュール達だな、何故ここに?」
「??食べられる??」
『食べられない』
白い毛皮のコツメカワウソに羽を生やした可愛い生物達10匹程駆け寄ってくる、ラピスが正体を教えてくれて最早食べ物ダンジョンと思い込んでるグローリーは食べられるか否かしかない、例え可愛かろうが。
『うみゃ』『うみゅ』『うにゅ』
「怖い生き物に食べられそうになってここに逃げ込んだらしいな。外に出たい、でも敵が怖いとここで生活していたようだぞ」
「えーこの子達第2階層まで来れるの?強いんだ?すごいね」
「いや、攻略して1番棲みやすい階層にいるらしい」
「そんなに強いの?それでも外の敵が強いんだ」
「……なるほど、外の敵はガーランバラーダか」
つふらな瞳をうるうるさせ舵達を見上げる海精ヒュール達、海ダンジョンを攻略出来る実力もあるが、そのガーランバラーダには勝てないそうだ。
「ん~?ガーランバラーダはこの海にはいないでしょ?北海の最強生物じゃない?」
「この海には今現在支配者がいないからな、好き勝手出来ると踏んで来たのかもな」
「で、どうする?一緒に海に出れば良いのか?」
「ガーランバラーダがいない所まで連れて行ってくれたら、このダンジョンを案内するそうだぞ」
「詠斗達は優しいからな、ちょうど船もあるし良いんじゃないか?」
「連れていく?」
「そうするか、じゃダンジョン案内頼むわ」
『『『『うにゅ!!!!!』』』』
「ボスは飛ぶデカイ魚か」
第2階層の飛ぶ魚は氷魔法のヒヨコを出して魔法攻撃で終了し、ジラの魔剣と聖剣から不満が出ていた。
「わかったわかった、次の階層は使ってやる」
「ドロップ?焦げない自動焼き器?」
「それと葉に包んだ魚か」
「はー本当にお魚ダンジョンだ」
「次いこ~」
ヒュール達もやる気充分で、第3階層に向かった。
「このダンジョンは全部で第5階層で、第3階層は巨大なトゲけのある黒い貝のようだぞ」
「じゃ、それは俺がやる」
「はージラさんて本当にカッコいいよねー、乙女ゲームなら攻略ムズいけど良いエンディング見せてくれそう」
「?」
「良く分からんが、褒められているならサンキュ」
「生きた伝説だからー」
トラングの腕の中でから背後のジラを舵が眺める、無駄の無い肉体に薄い菫色の長い髪を括り揺らし、薄い紫色の瞳に赤紫の瞳孔の瞳の生きた宝石の様な容姿のジラが舵に微笑んだ。
「はーカッコいいー」
「ジラは伝説沢山持ってるよ~」
「大体が大袈裟だけどな」
第3階層は氷の海…寒さを物ともせず、貝が飛ばすトゲはヒヨコとヒュール達が弾き倒す、黒真珠がドロップしラピスやヒュールやヒヨコがせっせと運んで来るのを収納バックに入れて進み、目の前に青い扉が出現する。
「ここがボス部屋か、じゃ運動するか」
「お、固いしデカイトゲだな…って吸収してるし」
目の前の黒い巨大なトゲを飛ばすウニを剣でジラがあっさり弾けば、魔剣と聖剣がトゲを吸収している。
「普通は打撃か魔法で蒸し焼きとか氷漬けにするのが早いんだけと~」
「相性が悪い剣でも、もう終わりか」
「いけージラさん!」
トラングが笑い、ラピスが呆れ舵とヒュール達も応援を贈る。
「ま、早く帰りたいから遊びは止めてと」
飛んで来たトゲを足場に軽やかに飛行し、ウニもどきの頭上に剣を2振り垂直に突き刺し火魔法を発動させて焼き貝にし、第3階層を終わらせた。
「さて、ドロップ品は?」
「ん、『どんな貝でも簡単に開ける貝専用ナイフ これを使えば楽々お料理』とボスを食べるのか?」
「もしかしてウニ?みんな喜ぶよ、この世界のウニなら味わかるかな?」
「じゃ、次行こー」
宝箱にはメッセージカードとナイフと、黒いトゲの貝が何個か入っていたのでさっさと回収して第4階層に向かった。
「うわ、火の玉飛ばしてくる!」
「あつい~」
「うん?」
第4階層は赤いぼこぼこと沸き立つ海の僅かに見える岩に立ち、グローリーが氷のヒヨコを増やし周囲を凍らせれば火の玉を飛ばす巨大な鯉もどきも瞬時にドロップしていく。
「今度はボス以外も食べ物かいいな」
「涼しいー」
「もう、ボス部屋か…この階層のボスは?…分かった。おい魔神皇その鳥全部先に中に入れろ、開けた瞬間に巨大な火の玉をぶつけてくるようだぞ」
「?分かった」
ラピスがヒュール達に尋ね、グローリーに指示を飛ばし、その通り開けた瞬間にヒヨコを投入、中でボスの絶叫が聞こえて静かになったので中に入る。
「ボスの姿もみてないけど」
「この階層のドロップ品は『自動魚の骨取り板!この板の上に魚を奥だけで骨を取ってくれます!これで喉に骨が引っ掛かる心配とさようなら!』と魚10匹か」
「通販番組を思い出すー」
「最後最後~」
宝箱を開けると木のまな板の様な物と、火の玉飛ばしてくる魚10匹が入っていた、最後の階層へとさっさと向かう。
「最後のボスは1~4階層のボスらしい」
「じゃ、ヒヨコ先入れて残ったのは俺が倒すか」
第5階層は目の前に扉があるのみ、さっさと開けてヒヨコ達を投入絶叫が収まり中へ入ると宝箱が5個並んでいた。
「わ、全部倒したの!すごい」
「ラッキー早く帰ろー腹減った~」
「じゃ、船で開けよう。グリ転移魔法頼む」
「うん」
宝箱を回収しヒュール達とヒヨコ達も連れて、グローリーの転移魔法で船へと戻った。
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