あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第8部 晴れた空の下手を繋いで…

第3幕 第8話 晴れの海

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「おはよう…」
「うっ…すまんまた…」
「いい…朝食にするか?まだ早い」
「風呂に行く」
「なら…私も」
「ああ…」
船上のプールサイドの椅子でまた千眼の膝枕で寝ていたようだ、椅子の形も変わり東屋の様な屋根まであり毛布も掛けられていた。
大浴場は千眼がいるので、皆が寝泊まりしている大部屋の浴室で海を眺めながら過ごして大食堂に朝食を用意するために向かった。

「おはよ」
「ああ、おはようコンビニスキルでこの世界でも用意出来そうな物のを出すか」
「頼むわ」
大食堂では懐記やラウラスに千華が飲み物の準備をしている、朝から各自仕事等がある面々は早々に仕事に向かい、《トイタナ》の店も今日は営業明日を休業としたのでベルンや舵達も店に向かい、トイや詠斗に率、ナイルも畑に戻りカノリとカウンを植えているので朝はさほど量は必要ないとの事なので、崇幸がロールパンや食パンを大量に出して固めのビスケットも並べた。
サラダと具材たっぷりのスープに甘辛く炒めた肉を並べて簡単な朝食にし、風早に船内アナウンスを流して貰った。

「うま~」
「おいしい」
「沢山食べてくれ!」
ニジェルガやライガルは昨夜皇国に戻り入れ替りで、カジノの常連客のドラゴン達や、ハル達にラドゥとオリガやアゲイルにレグと馴染みのドラゴンの面々やグローリーにトラングも混じり食事を楽しんでいた。
「このパンや菓子美味いな、朝から美味い飯食えて最高だし。プールにも行こうぜ」
「ここのプールは海に在るのがいいよな」
「アルケール様達も子供達と来るのを楽しみにしていたし、酒買うからって夜に鉱物ダンジョンに潜ったからな」
「へー」
ドラゴン達の会話も弾む、ハルとナツはおりがみの子達と手伝いをしていた。
朝食は好評に終わり、懐記達は昼と夜の準備を初めているので崇幸も手伝いを行う事にし子供達と遊ぶのを楽しみにしていた。

「みんなーまずプールに入る前に軽く運動して下さい」
店の手伝い等を終わらせて来た子供達に水着を着せ、綴先導の元にプールに入る前の注意と運動を行う。
プールに入れない幼児達は風早が作ったミニ砂浜と水浴び場で院長や、職員に率と晴海と遊んでいる。
詠斗、大河、千歳、崇幸も水着姿で授業を終えたケークスも合流しナイデルやアゲイル達とプールで水泳を教えている。
「気持ちいい!」
「この板面白いー」
「たのしー」
ビート板の様な水泳を補助する道具も作り、バタ足など教えて水に慣れてもらっていた…。

一方…水着になるのはと…年頃の女の子やライル達は先にプールの隣のミニ釣り堀で魚を釣ったり、潮干狩りを行い今日のお昼の食料集めを行っていた。
その傍らではバーベキューの準備をしている、懐記やラウラス、グローリー、ティスにチグリス、カイネやバルタルも見守りながら食材を串に刺したりしていた。
「釣れたり貝見つけたら持ってこいよー」
『はーい』
皆熱心に釣りを行い中でもユラヴィカが1番の釣果をあげている、釣竿の魚を怖がりもせず糸から外しバケツに入れてまた釣り堀に放って待つ、ユラヴィカと魚の一対一の対決、生白い肌も程よく陽に焼け、ぽちゃぽちゃしていた体型も周囲の友人達との関わりや運動で標準体型になりつつあった。
「また釣れたわ!お兄様とメルガドール様や先生に食べて貰いましょう!」
「ラヴィちゃんすごい!」
「負けたー」
「僕も負けちゃった」
子供達の笑い声が船に響き渡る、晴れた青い空が良く似合う皆の笑顔だった。

「畑作ってみたけど…」
「何が悪かっ…いや良かったんでしょ?」
「強いていうなら全部だろ」
一方こちらは畑、ベルン、カタン、ラピス、第9魔王とエルダにニアとトイに舵が少々今の光景に唖然としていた。
詠斗のスキルでベルンのテントから少し離れた大地を耕し
、土を混ぜてカノリとカウンの種を撒いて肥料も合わせ…少し様子を見ていた所、もう芽が出ていた。
「もぎちゃんやきゅうちゃんがいるから大丈夫かーな?」
舵がエルダを抱っこして首を傾げた、予想外の成長速度だが、まっいっかという事になり水を撒いて船に戻る事にした。
次に戻ってきた時にスイカ大のカウンとリンゴ大のカノリに、成っている光景に急いで造酒所の増設等したのは言うまでもない。

「魚おいしー」
「おさしみもー」
「お肉もいつもとちがうー」
「ご飯食べたらまた泳いでもいい?」
「お城つくるー」
バーベキューを楽しんでいる子供達の中で、ちらほら船を漕いでいる子供もいるので船内の部屋に運んだり、沢山泳ぎ何度もおかわりをする子供達。
みんな笑顔で笑っている、グローリー達が追加で魚を捕まえ釣り堀に入れて、大きい物は厨房に運んでいた。
「これ、食べれる?」
「なんだこの魚?」
「不気味すね」
「鑑定するか?」
厨房にグローリーが運んだのは、グローリー程の身長程の巨大な怪魚だった。
目玉は飛び出て腹だけは異常に膨らんだ土色の魚、グローリーが風魔法で浮かせていたので、懐記が鑑定する バーババン:所謂深海魚すねー魔神深海行けちゃうんですかーヤバくないですか? あ、神々から食べたいってきてますよ どうやら煮ると良いみたいです 全身捨てるとこなし骨まで美味いみたいすよー …食べられる事が分かれば良いかと懐記は頷いた。
「食えるって、グリっち深海まで行ったの?」
「?潜ったら襲って来た」
「そ、美味いってさ。煮付けとか煮込むわ」
「また採ってくる」
「暗くなる前帰ってこいよー」
「うん…」
グローリーがまた海に消えていく、ラウラスやつまみ食いに
来たティスとゴーシュに捌くのを任せ追加の串をプールサイドに運んだ。
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