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第8部 晴れた空の下手を繋いで…
第1話 皆藤 崇幸&羽佐間 舵
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「うわああ!」
「何だ一体これは」
自転車と原チャリに崇幸と舵で宇宙空間のような場所を滑っていく、やがて終わりが見えて白い空間に滑り落ちる、痛くはないし綺麗に着地出来た。
「ここは何処だ…」
「もう!こんなんばっかり!俺の人生…うぅ」
「泣くな泣くな舵」
「だって、崇幸兄…」
舵がもう精神がボロボロだ、もう30も超えているのに子供の様にポロポロと泣く姿に崇幸も肩を抱き胸に顔を寄せさせる。
「……すみません」
「まずは《神の庭》へようこそ…」
「あーあれだよな」
「ふむ、だが病は完治した」
「ですが…」
「魔王…なのです…なのですか?」
「不明…でも…魔王…」
「混乱している所、申し訳ない。良ければ話を聞いて貰えますか?」
「お茶でも飲みながら」
「お菓子もお酒も食事もありますから」
「決して悪いようにはしませんから」
「どうぞ…こちらへ」
「そして先に礼をここに来てくれてありがとう」
同じ声同じ衣装、喋り方や声のトーンが違う13名に出迎えられ、崇幸は泣く舵を連れて用意された椅子に座る。
舵はしゃくりを上げ乍ら崇幸に手を引かれて座り心地の良い椅子に座る、崇幸のコンビニの制服の裾を握り鼠色の作業着の裾で涙を拭う姿に神々も困惑していた…。
ほぼ同時刻《アタラクシア》空の薄い膜が渦を巻きそして消えた、ありとあらゆる生物は天を見上げ消えていく幕を見届け、晴れ渡る蒼い空と白い月そしてそれを囲む13の白い星の姿を視認した。
「わー綺麗なそらー」
「こんな空だったんだ…」
「これが《アタラクシア》の本来の空か良いものだね」
「《アラクシア》の病が治ったんですね」
「《神の庭》に来ているの最後の…」
「なら、今日は歓迎会っしょ」
「この空の下でパーティ!素敵ですね!僕、買い出し行きますよ!豪華にしましょう!
晴れた空を《不毛の地》の畑で見届ける晴海、詠斗、千歳、綴、大河、懐記、率が綺麗な青空を見上げ笑う、早速歓迎会をしようかと準備を始めた。
「異世界ね…まあファンタジーだな」
「まさか自分が…それに魔王って…」
テーブルにはせんべい、羊羹に親子サブレ、ドーナツやクッキーが並び木のコップに淹れられた緑茶を啜りながら崇幸が呟く。
「舵、お前はちょっと人っぽくなかったから魔王っていうのは分からんが異世界のヤツと言われたら納得出来なくもない」
「え!?」
「お前、日光アレルギーだし寝なくても平気だろ?腹も減らないんだろ?」
「あ…」
「なんか、人の真似?している感じだったしな」
「う…」
「それでもお前はお前だし」
「やっぱり変だったよね俺…」
「でも、感情は人だな。よく泣くし、笑うし」
「んーでも貴方は魔王です元の世界に戻ってきましたって言われても…でも今までいた世界に戻りたいかと言われたら…んーだし」
「俺は、あの店回るのか心配な位だな」
これからちょっと飯でも食うかという所で、舵が来て異世界に来たせいか腹が減っているせいか次からお菓子を手に取り摘まんで放り込む、クッキーが美味い。
「この世界に来たら地球での貴方達の存在が徐々に消えていきます」
「ふうん、なら良いか。どうせ戻れないんだろう?家族もいないし未練もない…か」
「はあー唯一の趣味のゲームは水浸しだし、俺も家族もいないから未練…未練かぁ」
舵が顔を覆い深く溜息を吐く、今日は色々な物を失い得た1日、こうしてなんとか落ち着いていられるのは崇幸がいるからだろうでなければ今頃自分がどうなっていたか分からない。
「ゲームですか…」
「はい、唯一の趣味で色々なハードでどんなジャンルのゲームでもいいから…ゲームしている時間は何も考えなくて良いから…」
「ふむ、それならばこちらにもって来れるな」
「えっ!?本当ですか!?」
がばっと立ち上がりテーブルに両腕を叩き付ける、興奮し口を大きく開けると八重歯が覗く、童顔と言えばそれまでだがあどけなさが見えてくる。
「舵…」
「だって!あんな酔っ払いのせいで俺の宝が台無しになったんだよー」
「お前な…もう30超えたいい歳なんだから…」
「好きな物に年齢は関係ないなのです…ので置いて来て壊れてしまったゲームはこちらで修復してお渡ししますなのです」
「いやったー!!!!ありがとうごっざいます!!俺ここに来れて良かったです!!」
「はあ…」
「ふむ、それではこの後の話しをしていきたい、菓子でもつまんで聞いてくれて構わない」
「分かりました」
「はい!」
「まずお2人は…不老不死になり魔法が使えるようになり固有スキルを持つ存在になりました」
「それに付け加え魔王はまた別に序列があり前回ここへ日本から召喚された魔王はここに着いた瞬間自分が魔王であり元々この世界の者だと認識していましたが…貴方は…」
「いえ、全く。その前に不老不死!?」
「あーご褒美ってやつかーこの歳でかーうーん」
「別に崇幸兄はアラフィフに見えないけど?」
「内よ内、肩こり腰痛眼精疲労節々の痛みに四十肩等々上げたらキリなしって…うん?」
「状態異常無効がありますから、身体の異常は全て解消されています」
「本当だ、身体が軽いぞ」
「やったね」
「うーん、ファンタジーだよなあ」
肩に手を置いて長年悩まされていた節々の痛みが解消されたのは正直嬉しい、泣ていた舵も笑顔でいるのだから良いかと崇幸は思い、神々に次の話しをして貰うように促した。
「何だ一体これは」
自転車と原チャリに崇幸と舵で宇宙空間のような場所を滑っていく、やがて終わりが見えて白い空間に滑り落ちる、痛くはないし綺麗に着地出来た。
「ここは何処だ…」
「もう!こんなんばっかり!俺の人生…うぅ」
「泣くな泣くな舵」
「だって、崇幸兄…」
舵がもう精神がボロボロだ、もう30も超えているのに子供の様にポロポロと泣く姿に崇幸も肩を抱き胸に顔を寄せさせる。
「……すみません」
「まずは《神の庭》へようこそ…」
「あーあれだよな」
「ふむ、だが病は完治した」
「ですが…」
「魔王…なのです…なのですか?」
「不明…でも…魔王…」
「混乱している所、申し訳ない。良ければ話を聞いて貰えますか?」
「お茶でも飲みながら」
「お菓子もお酒も食事もありますから」
「決して悪いようにはしませんから」
「どうぞ…こちらへ」
「そして先に礼をここに来てくれてありがとう」
同じ声同じ衣装、喋り方や声のトーンが違う13名に出迎えられ、崇幸は泣く舵を連れて用意された椅子に座る。
舵はしゃくりを上げ乍ら崇幸に手を引かれて座り心地の良い椅子に座る、崇幸のコンビニの制服の裾を握り鼠色の作業着の裾で涙を拭う姿に神々も困惑していた…。
ほぼ同時刻《アタラクシア》空の薄い膜が渦を巻きそして消えた、ありとあらゆる生物は天を見上げ消えていく幕を見届け、晴れ渡る蒼い空と白い月そしてそれを囲む13の白い星の姿を視認した。
「わー綺麗なそらー」
「こんな空だったんだ…」
「これが《アタラクシア》の本来の空か良いものだね」
「《アラクシア》の病が治ったんですね」
「《神の庭》に来ているの最後の…」
「なら、今日は歓迎会っしょ」
「この空の下でパーティ!素敵ですね!僕、買い出し行きますよ!豪華にしましょう!
晴れた空を《不毛の地》の畑で見届ける晴海、詠斗、千歳、綴、大河、懐記、率が綺麗な青空を見上げ笑う、早速歓迎会をしようかと準備を始めた。
「異世界ね…まあファンタジーだな」
「まさか自分が…それに魔王って…」
テーブルにはせんべい、羊羹に親子サブレ、ドーナツやクッキーが並び木のコップに淹れられた緑茶を啜りながら崇幸が呟く。
「舵、お前はちょっと人っぽくなかったから魔王っていうのは分からんが異世界のヤツと言われたら納得出来なくもない」
「え!?」
「お前、日光アレルギーだし寝なくても平気だろ?腹も減らないんだろ?」
「あ…」
「なんか、人の真似?している感じだったしな」
「う…」
「それでもお前はお前だし」
「やっぱり変だったよね俺…」
「でも、感情は人だな。よく泣くし、笑うし」
「んーでも貴方は魔王です元の世界に戻ってきましたって言われても…でも今までいた世界に戻りたいかと言われたら…んーだし」
「俺は、あの店回るのか心配な位だな」
これからちょっと飯でも食うかという所で、舵が来て異世界に来たせいか腹が減っているせいか次からお菓子を手に取り摘まんで放り込む、クッキーが美味い。
「この世界に来たら地球での貴方達の存在が徐々に消えていきます」
「ふうん、なら良いか。どうせ戻れないんだろう?家族もいないし未練もない…か」
「はあー唯一の趣味のゲームは水浸しだし、俺も家族もいないから未練…未練かぁ」
舵が顔を覆い深く溜息を吐く、今日は色々な物を失い得た1日、こうしてなんとか落ち着いていられるのは崇幸がいるからだろうでなければ今頃自分がどうなっていたか分からない。
「ゲームですか…」
「はい、唯一の趣味で色々なハードでどんなジャンルのゲームでもいいから…ゲームしている時間は何も考えなくて良いから…」
「ふむ、それならばこちらにもって来れるな」
「えっ!?本当ですか!?」
がばっと立ち上がりテーブルに両腕を叩き付ける、興奮し口を大きく開けると八重歯が覗く、童顔と言えばそれまでだがあどけなさが見えてくる。
「舵…」
「だって!あんな酔っ払いのせいで俺の宝が台無しになったんだよー」
「お前な…もう30超えたいい歳なんだから…」
「好きな物に年齢は関係ないなのです…ので置いて来て壊れてしまったゲームはこちらで修復してお渡ししますなのです」
「いやったー!!!!ありがとうごっざいます!!俺ここに来れて良かったです!!」
「はあ…」
「ふむ、それではこの後の話しをしていきたい、菓子でもつまんで聞いてくれて構わない」
「分かりました」
「はい!」
「まずお2人は…不老不死になり魔法が使えるようになり固有スキルを持つ存在になりました」
「それに付け加え魔王はまた別に序列があり前回ここへ日本から召喚された魔王はここに着いた瞬間自分が魔王であり元々この世界の者だと認識していましたが…貴方は…」
「いえ、全く。その前に不老不死!?」
「あーご褒美ってやつかーこの歳でかーうーん」
「別に崇幸兄はアラフィフに見えないけど?」
「内よ内、肩こり腰痛眼精疲労節々の痛みに四十肩等々上げたらキリなしって…うん?」
「状態異常無効がありますから、身体の異常は全て解消されています」
「本当だ、身体が軽いぞ」
「やったね」
「うーん、ファンタジーだよなあ」
肩に手を置いて長年悩まされていた節々の痛みが解消されたのは正直嬉しい、泣ていた舵も笑顔でいるのだから良いかと崇幸は思い、神々に次の話しをして貰うように促した。
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