あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第7部 異世界帰りの魔王様はチートで無双したりしなかったり~サラリーマンの1から始める異世界ビジネスプラン~

第28話 直々の依頼

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「みなさんお元気そうで」
「ふむ、なにより」
「遊ぶ…食べる…飲む……」
「みなさんいらっしゃーい!」
「楽しんでいってください」
カジノへ神々3名が現れ晴海と綴が笑顔で歓迎する、カジノも賑わいを見せがやがやしていた。
「ふむ、店が終わった後話があるのだが構わないか?君たち全員にだ」
「…分かりました」
神が綴の耳元で囁く、綴が頷き皆にスマホでメッセージを送っておく。
「我々はラウンジで飲み物と食事を頂きましょうか?」
「遊ぶ…メダル」
「ふむ、我もここで」
「私はラウンジへいきますよ」
「では、僕が案内しますね」
「はい」
『わあ!!』
子供達がメダルゲーム機で歓声を上げる、どうやら本日のジャックポットを引き当て本日の最高獲得数をライルとラキのペアがゲットする、周辺の子供達にもメダルを分けてあげている彼らも無邪気な笑顔でゲームを楽しんでいた。
「おめでとう!」
晴海が2人に拍手を贈る、それを見て綴が笑顔を浮かべラウンジへと向かった。

「ババ抜き面白い…」
「ふむ、中々に奥が深い」
「わー勝った!」
『……』
ババ抜きで遊ぶ神2名…あっさりキッキに負けてしまいメダルを没収されてしまう、続いての黒ひげもランダに良い所まで勝負を持ち込んだが負けてしまう、神々といえどここでは運は平等だという事が良く分かった。

「お酒美味しいですね…こうして皆さんと飲めて嬉しいです」
「俺もだよ!いつでも来てよ」
「酒も良いけどこっちも、ポップコーンとドーナツも食べたら?」
「勿論、頂きます」
ラウンジのカウンターで酒を飲み詠斗と話す神に、カウンターの中から懐記がポップコーンを出してくれる、食べつつ飲みつつ周囲の喧騒を聞きながらこの時間お楽しむ。
「店終わったら話しあんでしょ?会議室の大きいとこで良い?」
「はい」
「あ、そういえば、神様達って普段何をしている?」
「ここを視ていますね、大きな変化があれば原因を調べたりもします」
「ふうん、それが仕事ってわけね」
「仕事…そうですね」
カランと蜂蜜酒のロックの氷がグラスの中で回る、詠斗の質問と懐記の返しに頷く。
『もう間も無くカジノ及びラウンジの営業を終了です、景品交換また景品交換しないメダルはフロントにて保管致します。次回カジノ営業に関しましては会員カードにお知らせします、商業エリアとビジネスエリアは2日後のオープンです。カジノとラウンジに関しましては完全紹介制と致しますのでご友人、ご家族様のご利用お待ちしております。本日はカジノ、ラウンジご利用頂き誠にありがとうございます。本日ご利用いただいたお客様全員に土産を用意しています、カジノエリアで受け取り下さい』
率の声が館内に響く、皆帰り支度を始めカジノエリアに向かっていく、2日後がまた忙しくなるだろうが皆ワクワクしていた。

「お疲れ様でした!」
「お疲れー」
「皆さんお疲れ様でした、明日は休みです。2日は店の開店準備を行うのので皆さん出勤お願いしますね」
「皆お疲れ様、ゆっくり休んでくれ」
「次もよろー」
「皆さんお疲れさまでした、とてもカジノもラウンジも皆満足してくれていたので良かったです。2日後は商業エリアが主体になるので宜しくお願いします」
「また2日後ー」
『はーい』
従業員達も片づけを済ませ家に帰っていく、詠斗達と神々が残り会議室へと向かう。

「《トルゥードン》という街を調べて欲しいのです、これは依頼です。勿論報酬を払います」
会議室には詠斗達、チグリス、ナイル、ラウラス、チグリス、ラジカと千眼、千華という面子が椅子に座り神々からの話しを聞くことにした。
『却下』
ラジカとジラの声が重なる、2人の顔が曇る。
「ラジカ、ジラ何かあるのか?この街」
「…まあ、いい場所ではない」
「そうですね、ここからですと場所で20日程掛かります。あの街には薬草ダンジョンというダンジョンがあります」
「え、なにそのダンジョン!すごいじゃん」
「薬になる薬草が採れるって事ですよね?行きましょうよ!」
「…はあ、良いダンジョンなら最初から教えてるぞー」
眼を輝かせる詠斗と率に溜息を吐きながら机に頬杖を付くジラ、同じく肩を落とすラジカも目を泳がせていた。
「ああ、成程元締めとその上の領主…うん??あれ、この領主って…ライガルさんの甥?」
千歳が自分の知識を脳内で探る、《トルゥードン》という街は薬草ダンジョンという植物系の魔物が生息し7階層で構成され下に行くに連れ貴重な薬草がドロップする…がそこの冒険者ギルドが元締めで、薬草ダンジョンに入るには高い金を取りせっかくドロップして回収した薬草も強制的に半分を買い取りする、相場よりも安い金額で、それでも行く冒険者が絶えず入口に常に見張りがいる為勝手に入る事も出来ない。
そしてその辺りを収めているのは、バウンドランドトーカーの王族の1人…ライガルの甥という情報が手に入った。
「ライガル様はドラゴンとの間の子ですから温厚ですが、バウンドランドトーカーという種は自己中心的と言いますか…」
「…凶暴…気に入ったものは必ず手に入れたがる…」
「まー行かない事を勧めるっすよ」
ナイルとチグリスとラウラスが付け加える、そこまでいうなら今回の依頼は断るかという流れになる。
「所で調査というのは何を調べるんだ?断るにしてもこうして依頼してくる位だし余程の事だろう?神々には借りがあるしな」
「俺もー無理いったしー」
「話しを聞いて貰えるだけでも助かります」
「依頼…無理…受けなくても良し…」
「ふむ、この街の霧が一際濃かった場所が晴れたら何も視えない程黒く染まっている。何があり行われ原因が一切不明だ」
「そ、なら見て来るだけならいんじゃない?」
「そうだな」
「視えないねぇ…そうだね僕も気になるから行こうか」
「よし!受けるよ神様達!」
『ええー』
詠斗達の人の良さにジラ達の声に不満と不穏と不安が混じる、本当にこの異世界から来た青年たちは人が良いのだそこに惹かれてジラ達も此処にいるのだから仕方ない。
「じゃ、明日行く?休みだし」
「良いよー」
「行きますー」
「では、受理という事でありがとうございます」
「…ありがと…ダンジョン…頑張る…」
「ふむ、期待してくれ。では戻るとしよう」
「また来てね!」
神々がVIPルームに戻るのを見送り、みんなも畑へと帰っていった…。
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