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第7部 異世界帰りの魔王様はチートで無双したりしなかったり~サラリーマンの1から始める異世界ビジネスプラン~
STAGE.1ー2 優秀なドラゴン
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「うわあ、ごちゃごちゃしてる」
「魔力の流れがぐちゃぐちゃな所だな」
「来たか、ようこそ龍皇国アンダーグラウンドへ」
「ん?あの場所下なんかおかしくないか?」
チグリス達に乗せて貰い2時間程快適な空の旅、チグリス、ナイル、ラウラスと詠斗達に千華と千眼にラジカにジラの面子で下街の入り口らしい場所に降り立つとニジェルガとその隣に無表情な青年が立ち待っていた。
「なんか此処おかしくない?」
違和感に首を傾げるジラに、大河の服をアレンジした物を優雅に着こなすニジェルガが笑う。
「この下がチグリスの父上の墓だからな」
「古代竜の墓の上に造った街ねぇ」
「こちらの方は?初めまして、綴と言います」
「皆様、お会い出来光栄です、ライガル・トオン・バーミルガーと申します」
「俺の弟だ」
『弟?』
2人が並び立てば…対称的であり兄弟には見えない、ニジェルガが真昼とするならばライガルは静寂な真夜中、ほの暗いブルーの髪に闇と青がとこまでも混ざる瞳は静かだった。
「ドラゴンは単体で子供を産み、他の種とも交わり子供を産める存在ですから。ニジェルガ様はドラゴン単体、ライガル様はバウンドランドトーカーという種との間の子です」
「うわあ、2人ともカッコいいけど並ぶともっとカッコいいね!」
ナイルが教え、晴海が並んだ2人を見て興奮している、浮世離れの対称的な美の後ろはごちゃごちゃついた景色が広かっていた。
「よーこそ!よーこそ!龍皇国下街アンダーグラウンドへ!」
ごちゃごちゃしたアンダーグラウンドで出迎えてくれた3名、1人は灰色に銀粉を散らした髪に右目も髪と同様の色だが左眼は異質のローズピンクの詠斗位の年頃の青年と紺色の髪と瞳の青年は綴位の年齢、もう1人も紺色の髪と瞳の兄弟(親子かもしれない)の晴海位の少年がブスと不満げな顔をしていた。
「2人とも元気ー?招待状ありがと」
「陛下、ライガル様お久し振りですね」
「ちっ」
「ああ、面白いものを造ったそうだ。俺も楽しみにしている」
「皆さん、1年振りですね」
挨拶を交わし全員自己紹介を交わす、千華は200年前はドラゴンと交流があったせいか魔王に対してもゴーシュやティータは笑顔で皆を迎え入れてくれた。
「ライガルさんの伴侶さんは?ティータさん?」
『……』
晴海がきょろと3人を見て尋ねる、ドラゴン達側の空気が固まった。
「んだよ、このチビ」
「そっちだってそんなに変わらないよ」
ティスが晴海に舌打ちする、身長はほぼ一緒で忌々しげにティスが見ている。
「この子がライガル様の伴侶ですよ」
『…………ん?』
詠斗達日本人(千歳除く)の脳裏に疑問が過る、ライガルは大河と同世代ティスは晴海と同じ世代……。
「皆さん、ドラゴンは外見年齢と実年齢は伴いませんよ。ティスは800歳、ライガル様は600歳なのでティスの方が歳上です」
ナイルが捕捉してくれる、…が何とも言えない雰囲気になる。
「せっかくだしみんなで茶でものも」
「ふん」
ゴーシュが案内してくれ、『ゴーシュのなんでもや?』看板が滲み傾く半露店に案内された。
「お、うまいうまい」
「ん、美味しいですね。ナイル様達が持って来てくれたお菓子も」
中は狭いので外で適当に椅子を出して茶を飲む、ミルクやクッキーにアイスも出すと住民達も出てきて持ちよりでご相伴に預かっている。
「なんか面白い場所ー色んな建物がくっついたりして、あ、今動いた」
「此処が出来てからずっとこんな感じなん?」
晴海が作ったアイスキャンディの棒を咥え懐記が尋ねる、ゴーシュも果実水を飲みながら頷いている。
「そうそ、1000年以上ね」
「此処は特殊過ぎるね、魔王の瞳でも複雑だ」
「1000年掛けた場所だからな」
「おーいゴシュさん、おいらの家どっか行っちまった」
「ん、ああ。そこの道まっすぐ行くとある」
「ありがとーほい」
「どもども」
「ティスちゃんおいらの住処の木がどっかに移動したー」
「またかよ、あっちだあの建物の先の裏」
「あんがとよ、ほい」
お茶を飲みながらティスが指を指す、晴海はティスの瞳の中で小さい蜘蛛が蜘蛛の巣を張っているのを見た。
「あ、わ!目の中にクモがいる!」
「んだよ、絡むな」
「見せて、すごいね!」
どういう仕組みかティスが瞳を使うと紺色の瞳の中の蜘蛛が巣を張り巡らし、縦横無尽に動き回っている。
「共生眼…」
「ほんとに小さいクモがいるーかわいい」
千眼がポツリと言う、詠斗も覗いて見ている。
「ん」
「おや」
懐記と千歳が反応する、懐記は収納から食べをティスに渡した。
「んだよ、これ」
「そのクモっちがティスっち心配してる、ちゃんと食ってないな」
「眠れてもないね、蜂蜜とミルクとお茶をどうぞ。時間停止の収納袋に入っているから、良く眠れると思う」
「はあ?テイマーか?」
「元」
「僕は対話がある魔王」
「ふん、そうかよ。茶の時間はもう良いな、じゃまた1年後」
「こら、ティス」
「ええ、1年後にまた」
収納袋を受け取りティスがライガルの傍らを通り越し、身軽な足取りで建物をポンポン飛び越えて何処かへ行ってしまった。
「わ、すご」
「もう見えないー」
「この街案内するよ」
『はーい』
「兄上…皆さん私はこれで」
「そうか、お前にも招待状を送ったからな」
「よろしく」
「楽しみにしててー」
ライガルが一礼し少し離れた場所でドラゴンの姿に変わり飛び去って行く、それを見送ってゴーシュに案内されて下街観光となった。
「魔力の流れがぐちゃぐちゃな所だな」
「来たか、ようこそ龍皇国アンダーグラウンドへ」
「ん?あの場所下なんかおかしくないか?」
チグリス達に乗せて貰い2時間程快適な空の旅、チグリス、ナイル、ラウラスと詠斗達に千華と千眼にラジカにジラの面子で下街の入り口らしい場所に降り立つとニジェルガとその隣に無表情な青年が立ち待っていた。
「なんか此処おかしくない?」
違和感に首を傾げるジラに、大河の服をアレンジした物を優雅に着こなすニジェルガが笑う。
「この下がチグリスの父上の墓だからな」
「古代竜の墓の上に造った街ねぇ」
「こちらの方は?初めまして、綴と言います」
「皆様、お会い出来光栄です、ライガル・トオン・バーミルガーと申します」
「俺の弟だ」
『弟?』
2人が並び立てば…対称的であり兄弟には見えない、ニジェルガが真昼とするならばライガルは静寂な真夜中、ほの暗いブルーの髪に闇と青がとこまでも混ざる瞳は静かだった。
「ドラゴンは単体で子供を産み、他の種とも交わり子供を産める存在ですから。ニジェルガ様はドラゴン単体、ライガル様はバウンドランドトーカーという種との間の子です」
「うわあ、2人ともカッコいいけど並ぶともっとカッコいいね!」
ナイルが教え、晴海が並んだ2人を見て興奮している、浮世離れの対称的な美の後ろはごちゃごちゃついた景色が広かっていた。
「よーこそ!よーこそ!龍皇国下街アンダーグラウンドへ!」
ごちゃごちゃしたアンダーグラウンドで出迎えてくれた3名、1人は灰色に銀粉を散らした髪に右目も髪と同様の色だが左眼は異質のローズピンクの詠斗位の年頃の青年と紺色の髪と瞳の青年は綴位の年齢、もう1人も紺色の髪と瞳の兄弟(親子かもしれない)の晴海位の少年がブスと不満げな顔をしていた。
「2人とも元気ー?招待状ありがと」
「陛下、ライガル様お久し振りですね」
「ちっ」
「ああ、面白いものを造ったそうだ。俺も楽しみにしている」
「皆さん、1年振りですね」
挨拶を交わし全員自己紹介を交わす、千華は200年前はドラゴンと交流があったせいか魔王に対してもゴーシュやティータは笑顔で皆を迎え入れてくれた。
「ライガルさんの伴侶さんは?ティータさん?」
『……』
晴海がきょろと3人を見て尋ねる、ドラゴン達側の空気が固まった。
「んだよ、このチビ」
「そっちだってそんなに変わらないよ」
ティスが晴海に舌打ちする、身長はほぼ一緒で忌々しげにティスが見ている。
「この子がライガル様の伴侶ですよ」
『…………ん?』
詠斗達日本人(千歳除く)の脳裏に疑問が過る、ライガルは大河と同世代ティスは晴海と同じ世代……。
「皆さん、ドラゴンは外見年齢と実年齢は伴いませんよ。ティスは800歳、ライガル様は600歳なのでティスの方が歳上です」
ナイルが捕捉してくれる、…が何とも言えない雰囲気になる。
「せっかくだしみんなで茶でものも」
「ふん」
ゴーシュが案内してくれ、『ゴーシュのなんでもや?』看板が滲み傾く半露店に案内された。
「お、うまいうまい」
「ん、美味しいですね。ナイル様達が持って来てくれたお菓子も」
中は狭いので外で適当に椅子を出して茶を飲む、ミルクやクッキーにアイスも出すと住民達も出てきて持ちよりでご相伴に預かっている。
「なんか面白い場所ー色んな建物がくっついたりして、あ、今動いた」
「此処が出来てからずっとこんな感じなん?」
晴海が作ったアイスキャンディの棒を咥え懐記が尋ねる、ゴーシュも果実水を飲みながら頷いている。
「そうそ、1000年以上ね」
「此処は特殊過ぎるね、魔王の瞳でも複雑だ」
「1000年掛けた場所だからな」
「おーいゴシュさん、おいらの家どっか行っちまった」
「ん、ああ。そこの道まっすぐ行くとある」
「ありがとーほい」
「どもども」
「ティスちゃんおいらの住処の木がどっかに移動したー」
「またかよ、あっちだあの建物の先の裏」
「あんがとよ、ほい」
お茶を飲みながらティスが指を指す、晴海はティスの瞳の中で小さい蜘蛛が蜘蛛の巣を張っているのを見た。
「あ、わ!目の中にクモがいる!」
「んだよ、絡むな」
「見せて、すごいね!」
どういう仕組みかティスが瞳を使うと紺色の瞳の中の蜘蛛が巣を張り巡らし、縦横無尽に動き回っている。
「共生眼…」
「ほんとに小さいクモがいるーかわいい」
千眼がポツリと言う、詠斗も覗いて見ている。
「ん」
「おや」
懐記と千歳が反応する、懐記は収納から食べをティスに渡した。
「んだよ、これ」
「そのクモっちがティスっち心配してる、ちゃんと食ってないな」
「眠れてもないね、蜂蜜とミルクとお茶をどうぞ。時間停止の収納袋に入っているから、良く眠れると思う」
「はあ?テイマーか?」
「元」
「僕は対話がある魔王」
「ふん、そうかよ。茶の時間はもう良いな、じゃまた1年後」
「こら、ティス」
「ええ、1年後にまた」
収納袋を受け取りティスがライガルの傍らを通り越し、身軽な足取りで建物をポンポン飛び越えて何処かへ行ってしまった。
「わ、すご」
「もう見えないー」
「この街案内するよ」
『はーい』
「兄上…皆さん私はこれで」
「そうか、お前にも招待状を送ったからな」
「よろしく」
「楽しみにしててー」
ライガルが一礼し少し離れた場所でドラゴンの姿に変わり飛び去って行く、それを見送ってゴーシュに案内されて下街観光となった。
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