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第7部 異世界帰りの魔王様はチートで無双したりしなかったり~サラリーマンの1から始める異世界ビジネスプラン~

第17話 カジノ始めるぞー

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「今日も朝から飯がうまいなー」
大河、千歳、チグリス以外の面子が畑で朝食摂る、本日は小豆パンと芋のスープにギョロリのソテーと目玉焼きに果物が並ぶ。
「この小豆パン、焼きたてでおいしいですね!」
「千華と作った…」
「お手伝いしました、パン作りというのも面白いですね」
千華はミルクティー飲みながら優雅に微笑む小さくパンを千切って口に運ぶ。
「華ちゃんも来た事なんでカジノ始めるわ、今日後で《ガルディア》に行って建物出すわ」
「楽しみですね」
「僕はユナイドさんの所で仕入れて来ます」
「俺も行くよー」
「俺は依り代作りにテトラさんところにいくよ!」
等々いつも通りの日常に戻り、朝食が美味しいのは良い事だ…。

「俺たちも《ガルディア》に行くか」
「招待状と会員カードも出来たし、研修はじめよ」
「ユナイドさんにはお酒も頼んだから、ラウンジも後で調整したいね」
「ダンジョンの階層も決まりましたし、いよいよですね」
「私もご一緒して構いませんか?千眼貴方も行きましょう?ナイルはどうします?」
「…そうだなメダルゲームのテストをしたい」
「私もご一緒します」
何処か有無を言わせぬ千華の声と微笑み、千眼と千華は同意する。
「では、行きましょう。楽しみです」
「ああ…」
何かに場を支配された気分を大河は味わう、懐記やジラと千歳は特に気にしていないようだった。

「じゃ、今日は《ガルディア》のカジノタワーの研修って事で」
「まず、カジノはまずメダル交換のスタッフ2名、メダルゲームのスタッフは受付1名と説明2名の3人交代制。トランプゲームは各ゲームスタッフは1名ずつ、今の所ゲームは2種類簡略したババ抜きと簡略した神経衰弱だな。後は黒ひげ危機一髪と軽く大画面使っての対戦パズルゲーム…カジノじゃなくてゲーセンみたいなラインナップだな」
「ま、手軽でいいしょ」
『え?なに、くろひげ…』
ざわつきながらも至って真面目にタブレットを見る大河に、懐記が薄く笑う。
「次はラウンジに行こうか、カジノタワーは此処とラウンジと軽食が売りだね。ビジネスエリアと商業エリアの説明は明日するとしようか」
「それと初日と2日目のプレオープンのお客様は決まっていますが、それ以降は招待制です。皆様にも1枚ずつ会員カードを配りますので誰かを誘っても構いません、そのカードには此処に入れる転移魔法が組み込まれています、10往復で使えなくなりますから、更新するようにカード裏に書かれてます後程細かいルール説明も行います」
「売ったり犯罪者を招いたら…分かるよな?」
『はい…』
ラジカが風魔法で晴海が作った会員カードを皆に配る、黒く硬い鉱物に金文字でルールが書かれたそれはカードだけでも途方もない値段が付くだろう、ジラが睨みを効かせた。
「早速ゲームをしようか、千眼さん達はメダルゲームの設置を頼むよ。さあ、楽しもうか」

「うが!くそ!負けた!」
「表情が分かりやすい…」
「勝ちに拘らずにやれ、客を楽しませるのが仕事だ」
「適度に勝ち適度に負けるのが良しだよ、ランダさんは黒ひげ係かな」
「う、あれこえーんだけど」
千歳、チグリス、ジラでババ抜きのルールをグループを組ませ教えていく、ここは表情が出にくい者と程よい者にする、ルールがシンプルな分の心理戦を楽しめる。

「んー、ここかな」
「正解」
「やった!」
合流した晴海とラウラスで神経衰弱を楽しむ、此方は柔軟な脳で客と一緒に楽しめる若いスタッフで纏める事にする。
「なんかむずかしいけど楽しい!」
「覚えるの大変だけど」
「お客さんと一緒に楽しんで」
晴海は笑う、日本で魚を捌くのを教えてくれた漁港の老人が良く晴海とトランプで遊んでくれたのを思い出す、老人なりに晴海の境遇を考え遊んでくれたのだろう、楽しかったなと純粋に思う。

「これ、やべー」
「頭が飛び出すのがランダムなのが刺激的ですね」
「これは客とこっちも楽しめるるからいいね」
の日本で有名な樽の眼帯おじさんに玩具の剣を交互に刺し、頭を飛ばした方の負け…ラジカと戻ってきた詠斗が遊び方を教える、チープなスリルを楽しむには打ってつけだ。
「ここは表情豊かな従業員を配置し共に新鮮に遊べる処にしますか」
「いいね!ラジカさん」

「僕の勝ちですね」
用事を済ませた率、綴、ジラが従業員達に手解きを行う、互いに手元のタブレットを使いシンプルなパズルゲームを行う、壁に取り付けられた大画面にはタブレットの操作画面が出され待っている客達の目を楽しませる物となる、どちらが先にパズルを完成させるタイムを競う物だ。
「指の操作になれれば…なんとか」
「慣れてくればお客様同士のパズル対戦等も面白いと思いますね」
「俺も結構やってる、楽しいぞ」
「うん、出来る」
「面白い」
何人かが楽しめたようなのでその面子に頼む事にする、大画面も迫力がありシンプルだが中々飽きないようにしている。

「メダルゲーム…問題無し」
「これはすごいですね」
「綺麗に出来ましたよね」
「ここがメインになるわ」
千眼、千華、ナイル、懐記が設置したメダルゲームを魔力を注ぎ稼働させる、中のモニタが点灯し花と蝶々にモグラと亀とウサギが動いてい跳ねている。
「メダルを入れて画面が動く…画面の数字が払い出されるメダルの数ハズレもある」
千眼が説明し画面のキャラクター達が数字を運んで払い出される数字を教えてくれる、今回は10枚コイン口から払い出された、確率は完全ランダムだが他の従業員達も集まり和気藹々と盛り上がった。
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