198 / 807
第7部 異世界帰りの魔王様はチートで無双したりしなかったり~サラリーマンの1から始める異世界ビジネスプラン~
第2幕 第9話 2日目 買い物休憩
しおりを挟む
「ここが《カントン》か賑わっているな」
「ここが《ベストレア山脈》の道程にある唯一の町ですね、市場に行きましょう。仕入れもしたいですし」
ラジカが人が多い方に向かう、大河、詠斗、率、晴海、懐記とチグリス、ジラで散策を始めた。
「この布素敵!」
「本当だ絵みたいだね」
「これはタペストリーっていうのさ、壁に掛けて飾る物だよ」
「へえ、何枚か買おうかな」
「そうですねーこの花のデザインの素敵」
「大きいのは1年掛けて作ったりするんだ、この大きさのはお手頃だし、花とかは女性に人気だよ」
色白のふくよかな女性が色々とお勧めしてくる、テーブルに何枚も積まれた凝った刺繍のタペストリーの中で懐記が一枚手に取って見ていた。
「お兄さんお目が高いね、それは傭兵王が昔ガーライルドコンを倒した時の場面を刺繍した物さ。人気だよ」
『へえー』
幅40cm高さ60cm程のタペストリー、中心に紫色の糸を使い分けた人が剣を持ち足元には翼が4枚ある異形の生き物が倒された場面の物、縁取りに葉を細かく刺繍し糸も惜しみ無く使い正に飾る物として存在感があった。
「いいねえ、お姉さん。俺、傭兵王のファンなんだよねー。傭兵王モチーフのタペストリーぜーんぶちょうだい」
「おや、いいのかい?沢山あるのよ!人気だから」
「ぜーんぶ買います!」
「見せて下さい!」
懐記、率、詠斗がにやりとジラのモチーフタペストリーを買い漁る、当の本人は屋台でチグリスと肉串を食べていた。
「ありがとうねー」
大量に購入した為に盛大に見送られる、流石は傭兵王とも英雄王とも呼ばれるジラ…後で見せてみようと3人は思った。
「悪いな付き合わせて」
「いえ、私もこちらに用がありましたので」
ラジカと大河は奥の小さな本を置いている店に入る、古い本の匂い、客は大河達以外いないラジカは店主と話しをしているようで大河は適当に本を手に取る、『傭兵王と黄金の鳥』というタイトル…中は子供向けの内容で大河は笑いを堪える。
「大河さん、どうかしましたか?」
「あ、ああいや…。用は済んだのか?」
「はい、欲しい物はありましたので」
「そうか、店主この傭兵王の本をあるだけ欲しいんだが」
「おや、英雄王がお好きかい?それならこの辺りだね」
「ああ、なるほど」
「全部貰おう」
「おやあー、いいのかい?結構良い値段するよ?」
「問題ない」
「そうかいそうかい」
腰が曲がった老人が杖を付いて本を用意している、大河は口元を押さえて笑っている。
「傭兵王の話しなら劇にもなってますし、吟遊詩人が歌にしていますよ」
「それは興味ある」
「良くも悪くも有名人ですから、その分恨みもかってますね」
「だろうな、戦場で生きていれば…」
「これで全部だよ、125万ログだよ」
「ああ」
コインを収納から出す、店主は目をぱちくりとさせたがコインを受け取りにこりと笑って大河達を見送った。
「やあ、皆。賑わっている町だね」
「僕達も見て回りましょう」
千歳と綴も合流し工芸品の露天を見て周る事にする、家具屋に服屋、干した肉を売る店で大量に買い漁り、野菜や果物も目新しい物を購入、石を掘り出した彫刻も購入(高い)、子供向けの木の玩具や可愛い人形も買い込み町を後にした。
「新しい先生を千歳さんが家族の皆さんと一緒にスカウトしたんですよ」
「懐記君から貰った家をプレゼントしたら喜んでくれたよ。現在住んでいる家も《》」
「んー、じゃ追加渡しとくわ」
「助かるよ、とても有能な青年とそのご家族が手伝ってくれるから仕事も捗るよ」
にこやかに爽やかな笑みを浮かべ満足げに笑う、ここで……時間は千歳がここに来る前に遡る…。
「ここがケークスさんの家ですか」
「はい、小さい家ですが…」
「暖かい家ですね」
「はい」
《エットナ》の中心地に構える小さいが暖かみのある平屋、瞬時に故郷に帰ったのには驚いたが懐かしい実家の姿に込み上げてくるものがある。
「あ、ケークスお兄ちゃん!」
「クシュー!メレン!」
道を歩いてう小さい男の子と女の子がケークスの姿を見て駆け寄る、家からも子供の声を聞いたケークスに良く似た母親と祖母も出て来る、腕には2歳程の女の子を抱いている。
「ケークス!まあまあどうしたの?」
「久しぶりですね、元気そうで良かった。話しがあるので、中に入りましょうか」
「なんだよーケークス兄ちゃんよそよそしいなあ」
「そーよー!」
「とにかく話しをしたいので、父さんは?」
「もうじき帰ってくるわ、そちらは?」
「初めまして、千歳ともうします。ケークスさんとお仕事の話と今後の事でお話しをしにこちらを伺いました」
「家庭教師のお仕事かい?」
「それについても話しますから…」
ケークスが家族を促し中へと千歳を招く、中も家族が多いせいか雑然とているが散らかっている訳でも無く使いやすく工夫されている。
奥の居間らしい部屋に案内されると、刺繍をしていたケークスより少し年下の女性が目をばちくりさせていた。
「お兄ちゃん!仕事クビになったの!?」
「違います」
「ケークス兄さんどうしたの?」
別の部屋から騒ぎを聞き付けたケークスのすぐ下の弟、総勢7名にケークスと父親の9人家族という構成だった。
「《アウトランダーズ商会》ですか…」
帰って来たケークスの父親も交え千歳が話しを始める4人テーブルを2つ用意し家族全員座り父親が考え込む、父親は貴 族といえど末端中の末端領地も無く財になる物もない、今現在は家族で細々と雑貨屋というか所謂日本でいう、リサイクルショップのような物を営んでいた。
壊れた物や服等を修復し売る、手先が器用な為に評判も良い。
「ええ、私は収納持ちで転移魔法も使えます。《トタラナ》に家も用意しますしこの家もそのまま移動出来ますよ、給料面や勤務形態も自由にして頂いて構いません。ケークスさんには孤児院の教師兼生徒として勤めて頂きたいので孤児院の隣に住居を構えて貰いたいと思います」
「父さん!私は生涯の学舎に出逢えました!ユラヴィレオ様、ユラヴィカ様から許可は頂いています!こうして千歳さんも我が家事情を知ってこうして来てくるました」
「う、うむ。だが急な話だからな」
「なら、今から是非《トタラナ》に行きませんか?様子を見るだけでもいかがですか?」
「それなら…」
「そうねぇ」
『いきたーい』
子供達からの希望に折れて両親と祖母が折れて、千歳が《トタラナ》の孤児院と店を見に行く為に転移魔法を発動させた…。
「ここが《ベストレア山脈》の道程にある唯一の町ですね、市場に行きましょう。仕入れもしたいですし」
ラジカが人が多い方に向かう、大河、詠斗、率、晴海、懐記とチグリス、ジラで散策を始めた。
「この布素敵!」
「本当だ絵みたいだね」
「これはタペストリーっていうのさ、壁に掛けて飾る物だよ」
「へえ、何枚か買おうかな」
「そうですねーこの花のデザインの素敵」
「大きいのは1年掛けて作ったりするんだ、この大きさのはお手頃だし、花とかは女性に人気だよ」
色白のふくよかな女性が色々とお勧めしてくる、テーブルに何枚も積まれた凝った刺繍のタペストリーの中で懐記が一枚手に取って見ていた。
「お兄さんお目が高いね、それは傭兵王が昔ガーライルドコンを倒した時の場面を刺繍した物さ。人気だよ」
『へえー』
幅40cm高さ60cm程のタペストリー、中心に紫色の糸を使い分けた人が剣を持ち足元には翼が4枚ある異形の生き物が倒された場面の物、縁取りに葉を細かく刺繍し糸も惜しみ無く使い正に飾る物として存在感があった。
「いいねえ、お姉さん。俺、傭兵王のファンなんだよねー。傭兵王モチーフのタペストリーぜーんぶちょうだい」
「おや、いいのかい?沢山あるのよ!人気だから」
「ぜーんぶ買います!」
「見せて下さい!」
懐記、率、詠斗がにやりとジラのモチーフタペストリーを買い漁る、当の本人は屋台でチグリスと肉串を食べていた。
「ありがとうねー」
大量に購入した為に盛大に見送られる、流石は傭兵王とも英雄王とも呼ばれるジラ…後で見せてみようと3人は思った。
「悪いな付き合わせて」
「いえ、私もこちらに用がありましたので」
ラジカと大河は奥の小さな本を置いている店に入る、古い本の匂い、客は大河達以外いないラジカは店主と話しをしているようで大河は適当に本を手に取る、『傭兵王と黄金の鳥』というタイトル…中は子供向けの内容で大河は笑いを堪える。
「大河さん、どうかしましたか?」
「あ、ああいや…。用は済んだのか?」
「はい、欲しい物はありましたので」
「そうか、店主この傭兵王の本をあるだけ欲しいんだが」
「おや、英雄王がお好きかい?それならこの辺りだね」
「ああ、なるほど」
「全部貰おう」
「おやあー、いいのかい?結構良い値段するよ?」
「問題ない」
「そうかいそうかい」
腰が曲がった老人が杖を付いて本を用意している、大河は口元を押さえて笑っている。
「傭兵王の話しなら劇にもなってますし、吟遊詩人が歌にしていますよ」
「それは興味ある」
「良くも悪くも有名人ですから、その分恨みもかってますね」
「だろうな、戦場で生きていれば…」
「これで全部だよ、125万ログだよ」
「ああ」
コインを収納から出す、店主は目をぱちくりとさせたがコインを受け取りにこりと笑って大河達を見送った。
「やあ、皆。賑わっている町だね」
「僕達も見て回りましょう」
千歳と綴も合流し工芸品の露天を見て周る事にする、家具屋に服屋、干した肉を売る店で大量に買い漁り、野菜や果物も目新しい物を購入、石を掘り出した彫刻も購入(高い)、子供向けの木の玩具や可愛い人形も買い込み町を後にした。
「新しい先生を千歳さんが家族の皆さんと一緒にスカウトしたんですよ」
「懐記君から貰った家をプレゼントしたら喜んでくれたよ。現在住んでいる家も《》」
「んー、じゃ追加渡しとくわ」
「助かるよ、とても有能な青年とそのご家族が手伝ってくれるから仕事も捗るよ」
にこやかに爽やかな笑みを浮かべ満足げに笑う、ここで……時間は千歳がここに来る前に遡る…。
「ここがケークスさんの家ですか」
「はい、小さい家ですが…」
「暖かい家ですね」
「はい」
《エットナ》の中心地に構える小さいが暖かみのある平屋、瞬時に故郷に帰ったのには驚いたが懐かしい実家の姿に込み上げてくるものがある。
「あ、ケークスお兄ちゃん!」
「クシュー!メレン!」
道を歩いてう小さい男の子と女の子がケークスの姿を見て駆け寄る、家からも子供の声を聞いたケークスに良く似た母親と祖母も出て来る、腕には2歳程の女の子を抱いている。
「ケークス!まあまあどうしたの?」
「久しぶりですね、元気そうで良かった。話しがあるので、中に入りましょうか」
「なんだよーケークス兄ちゃんよそよそしいなあ」
「そーよー!」
「とにかく話しをしたいので、父さんは?」
「もうじき帰ってくるわ、そちらは?」
「初めまして、千歳ともうします。ケークスさんとお仕事の話と今後の事でお話しをしにこちらを伺いました」
「家庭教師のお仕事かい?」
「それについても話しますから…」
ケークスが家族を促し中へと千歳を招く、中も家族が多いせいか雑然とているが散らかっている訳でも無く使いやすく工夫されている。
奥の居間らしい部屋に案内されると、刺繍をしていたケークスより少し年下の女性が目をばちくりさせていた。
「お兄ちゃん!仕事クビになったの!?」
「違います」
「ケークス兄さんどうしたの?」
別の部屋から騒ぎを聞き付けたケークスのすぐ下の弟、総勢7名にケークスと父親の9人家族という構成だった。
「《アウトランダーズ商会》ですか…」
帰って来たケークスの父親も交え千歳が話しを始める4人テーブルを2つ用意し家族全員座り父親が考え込む、父親は貴 族といえど末端中の末端領地も無く財になる物もない、今現在は家族で細々と雑貨屋というか所謂日本でいう、リサイクルショップのような物を営んでいた。
壊れた物や服等を修復し売る、手先が器用な為に評判も良い。
「ええ、私は収納持ちで転移魔法も使えます。《トタラナ》に家も用意しますしこの家もそのまま移動出来ますよ、給料面や勤務形態も自由にして頂いて構いません。ケークスさんには孤児院の教師兼生徒として勤めて頂きたいので孤児院の隣に住居を構えて貰いたいと思います」
「父さん!私は生涯の学舎に出逢えました!ユラヴィレオ様、ユラヴィカ様から許可は頂いています!こうして千歳さんも我が家事情を知ってこうして来てくるました」
「う、うむ。だが急な話だからな」
「なら、今から是非《トタラナ》に行きませんか?様子を見るだけでもいかがですか?」
「それなら…」
「そうねぇ」
『いきたーい』
子供達からの希望に折れて両親と祖母が折れて、千歳が《トタラナ》の孤児院と店を見に行く為に転移魔法を発動させた…。
10
お気に入りに追加
294
あなたにおすすめの小説
元万能技術者の冒険者にして釣り人な日々
於田縫紀
ファンタジー
俺は神殿技術者だったが過労死して転生。そして冒険者となった日の夜に記憶や技能・魔法を取り戻した。しかしかつて持っていた能力や魔法の他に、釣りに必要だと神が判断した様々な技能や魔法がおまけされていた。
今世はこれらを利用してのんびり釣り、最小限に仕事をしようと思ったのだが……
(タイトルは異なりますが、カクヨム投稿中の『何でも作れる元神殿技術者の冒険者にして釣り人な日々』と同じお話です。更新が追いつくまでは毎日更新、追いついた後は隔日更新となります)
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
異世界でお取り寄せ生活
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。
突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。
貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。
意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。
貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!?
そんな感じの話です。
のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。
※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる