あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第7部 異世界帰りの魔王様はチートで無双したりしなかったり~サラリーマンの1から始める異世界ビジネスプラン~

第2幕 第7話 夜はゆっくりと

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「この子が妖精王?」
「かわいいー」
「ラピスフォルカートルゾニアだ!だっこしろ頭を撫でろ!」
「長いお名前だねー」
「ラピスでもいいぞ!だっこしろ!」
率が妖精王ラピスフォルカートルゾニア、ラピスを膝に乗せた、再び走り初めて1時間そろそろ今日は何処かに車を止めて休もうかという話しになった。
『マスター綴、この辺りで本日は休息を勧めます。今日の走行は概ね予定通りです』
「ありがとうございます、ではこの辺で」
「あの大きな木の下にしようか」
辺りは暗くなり大きな大木の下に車を止めて、車を置いて行く事にした。
「お留守番よろしくお願いします、何かあれば…」
『マスター綴のスマートフォンに私の一部を入れても構いませんか?何かあればそちらに連絡します』
「もちろん、是非」
「便利だね」
『はい、休息中の車の保全はお任せ下さい』
「また、明日」
『おやすみなさい』
この辺りに獰猛な生き物はいない事を確信し、ナビに車を任せ繋いだ空間から畑へと戻って行った。

「おかえりー飯はすぐ出来るから、風呂行ってきなー」
『はーい』
「オレはモギと子どもドラゴンのところへ行く!つれていけ!」
「子供は子供同士がいいのかな?」
「行きたいなら行かさせてやればいい」
畑で待っていた大河もラインで送られたメッセージを読みラピスは切り札としてここに置く事に賛成している、封印か魔神と戦いもしくは両方で役に立てば良いと思っている、見た目は幼児そのものだが妖精に良い印象はない。
「お風呂入って飯食べたら連れていくよ」
「ミルク!」
「はいはい」
率にだっこされたままお風呂へ向かい、身体を隅々迄洗って貰い気持ち良さそうにしていた。

「晩飯はチャーハン、スープ、シュウマイとキノコ炒め、フルーツサラダ」
『いただきまーす』
「うまぁー」
「ゆっくり食べて下さい」
「んー」
スプーンではぐはぐチャーハンを食べる姿は愛らしい子供にしか見えない、綴と率が面倒を見ながら食事をしている。
「チャーハン美味しい!チャーシューと卵サイコー」
「チャーハンとシュウマイ旨いな」
「シュウマイも餃子に近い感じででも綺麗に作るの難しいす。カイネくんとバルタルくんと大量に作ったんで明日の炊き出しに出します!」
ラウラスが張り切って追加のシュウマイを蒸している、神々にも供えたらしく一日中作っていたらしい。
「明日は俺も運転しよう」
「俺もするよ」
「俺もするわ、カジノ出来たし」
「完成したんだ!会員カードも出来たよ!」
「明日は俺は《ガルディア》かな、ユラヴィカちゃん達連れて教室に行くよ」
「僕は他の人が運転するなら教室で授業をしますね」
「食べたーつれてけ!」
「俺、テトラさんとこで依り代作るから連れていくよ。アイスも持っていく」
「私もテトラ達の様子を見に行きます」
「僕も行きます」
晴海がだっこをせがむラピスを抱いて、綴、ナイルとテトラ、ベルン達の元へ向かった。

「カタン君、ベルン君、魔王君、エルダ君。お邪魔します」
「ラピスがこっちで寝たいんだって」
「モギいじめなきゃいいよー」
「しないー」
「どうぞーミルクのむ?」
「のむ!」
「用意しますー」
『くみゅ?』
エルダと魔王の魔力で広くなったテントでモギ達も寛いでいる、赤ん坊は懐記のベビーベッドですやすや寝ている、暖かい風が流れていてラピスには心地良かった。
「綴さんと、晴海さんも飲みますか?」
「いただきましょう」
「アイスあるよ!」
『わあい!』
「赤ちゃんの名前、カルンにしようとおもうんです」
もじもじとベルンがアイスを食べながら伝える、ベルンとカタンにお世話を頼んでいるので名前も付けてくれと頼んでいた、何せベルン達から離せば泣いて泣いて泣き止まないのだ、それ以外ではあまり泣かない赤ん坊だった。
晴海も綴も良い名前だと賛成してベルンがほっとした表情を浮かべる、カタンや魔王も嬉しそうだった。
「ぼくも名前欲しいですー」
「今、千歳さんやニアさんと千眼さんが考えてくれてますよ」
「良い名前をプレゼントしたいんだって」
「ま、待ってます!」
アイスを食べ終わり綴は様子見でここに少し残り、晴海はテトラの所で依り代作りの為に向かった。

「テトラさん達お邪魔します」
「いらっしゃい、晴海くん!」
「続きするかー?」
「うん」
「や、やりましょう!」
「ラジカのスーツ出来たよ、後で渡してー」
「ありがとう、アイス食べて!ミルクも貰ってきたよ」
『やった』
テトラ達が休憩している間作業を進めていく、マスコットは3体出来た、作業効率も良くなって来ているし楽しい。
これが出来たら神々と一緒に遊べるのが楽しみで仕方ない、早く千華の魔王の封印も解いて皆で色々な事がしたいと晴海は思う。
「アイス、ごちそーさま」
「ごちそーさま」
「お、おいしかったですぅ」
ナフ達もお礼を言っているようだ、皆イキイキとテトラ達を手伝う、晴海のマスコットのために質の良い糸を出してくれたり布を切る作業や細かい晴海には難しい部分も一緒にしてくれる。
「フルーフとリプとヤヤ、シシが来てくれてたのしいねえー」
「オイラも!テトラの旦那に会えて嬉しい!」
「ボ、ボクゥもですぅ」
「良かったねー俺も頑張ろ!」
夜はゆっくりと賑やかに過ぎていく、懐記が迎えに来るまでひたすらマスコットを作っていった。
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