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第7部 異世界帰りの魔王様はチートで無双したりしなかったり~サラリーマンの1から始める異世界ビジネスプラン~
第2幕 第6話 妖精王???
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「あー、また負けたー千眼さんつよい!」
「ババ抜きうまいわ、千ちゃん」
「顔に出にくいからなー俺も良いとこ言ったけどー」
走り初めて5時間程メンバーは入れ代わり立ち代わり現在は、千歳が運転しながらフラットシートで晴海、懐記、千眼、ジラでトランプのババ抜きをして遊んでいた。
「面白い…」
「魔王様のお墨付き貰ったしカジノでもやるか」
「楽しそうー」
「次はじんせいゲームとかあるけど」
「わ!やりたい」
「なにそれ?」
「ボードゲーム…」
「さすが千ちゃん、このボードのルーレットを回して駒を進めてく、止まったマスに従っておもちゃの金を貰ったり払ったり」
「色々な職業になれたり、結婚して子供も出きるんだよ!」
「えー何そのゲーム」
ジラが千眼から貰った眼鏡を掛けて、懐記がおもちゃのお金を配りコマの車の色を決めてゲームを始めた。
「懐かしいですね、僕も施設でよく遊んでました」
「僕はゲーム機で某列車の目的地が変わるゲームをしていたね」
「懐かしいです」
『マスター綴、音楽やDVD等も見れますよ。音楽は以前マスター綴が車で掛けていたものか、もしくはディスクや媒体があれば見れます。ラジオもマスター綴が日本にいた日以前の物ならばノイズは入りますが聴けます』
『え?』
その場にいた綴達から驚きの声が上がる、どうやら綴の魔力が車に馴染み色々とナビが内部を弄れるようになり自己進化が可能になったらしい。
『マスター綴の魔力は特殊です、異界の魔力にこの世界の魔力が混じり全く異なる魔力です。魔王である千歳様の異界還りの魔力も特殊ですがマスター綴の魔力はそれ以上です』
「えと、良いことなのかな?」
「綴君の魔力のお陰で神々から与えてられた能力以上の事が出来るなら凄い事じゃないのかい?」
『はい、皆様に娯楽を提供するのも私の役目です』
「んじゃ、俺んちのCDとかカセットとか入れていい?」
『はい、マスター綴の許可があれば』
「もちろん、良いですよ」
「僕のスマホの曲も入れようか?PCにダウンロードした動画とかもみようか?」
「なんか、よくわからないけど。おもしろそーだな」
じんせいゲームを始めたジラ達は興味津々で見ている、ナビが掛けてくれた曲は女性の声で歌う所謂懐メロというものだった。
『マスター綴、今結果を抜けました。結果の調査を希望します、停車を求めます』
「結果?千歳さん止めましょう」
「そうだね、何かをすり抜けたのを感じたよ」
「この結果…」
「…この結果は…」
「んーなんか、むず痒いなー」
おやつを持ってやって来たチグリスと交代して懐記は畑へ戻り、千眼も結果に気づくが何の結果かは分からず、ジラは首を傾げている。
「調査ついでに休息しようか、ちょうど拓けた場所だから」
「草原みたいーあ、モギ達はダメかなーよさそうだけど」
「聞いてみますね、この辺りにモギを放すのはどうでしょうか?」
『皆様がいれば問題はないかと、この周辺に生き物の反応はありません』
「わかりました、この周辺だけで少し放してみましょうか、遠くに行かないようにしましょう」
「はい!ベルン達連れてくるー」
「おやつの準備するか」
「手伝う…」
ナイルとカタンとベルンにおんぶされた赤ん坊とモギ達がぞろぞろと車のバックドアから出てくる、エルダと魔王の少年も一緒だ。
「みんなー遠くに行っちゃダメだよー」
「だめよー」
「うまくここに転移出来ないから、こっちから来たよ」
「結果の影響かな」
「ベルン君、重くないですか?」
「へーきです!」
「いい子ー」
おんぶされている赤ん坊は今は起きてキョロキョロと大きな目で周辺を見ている、静かな可愛らし子だった。
「おやつの支度ができましたよー」
『はーい』
ナイルに呼ばれてテーブルやシートに並んだおやつを食べに向かう、その様子を木の陰から見ている気配があった。
それは随分昔から此処に独りでいる、自分が何故此処にいなければならないのか、いや閉じ込められているのかそれは賢いので理解している、納得はしていないが、出られないからいるだけだ。
腹も減らない、眠ければ眠る、移動出来る範囲は広い、不自由はない、知識は入ってくる、退屈だと思う日はとっくに過ぎたと思っていた日、何かが結果を抜けた気配を感じ覗きに来た、賑やかな気配に美味しいミルクを出すモギ…おかしな連中だらけだが…モギは欲しい、ここは自分の場所に勝手に侵入してきた輩達だ、通行料は支払って貰おう…。
『ごちそうさまでしたー』
クレープとアイスにクッキーとミルクを食べて大満足のカタン達は、草を食べているモギ達とカタン、ベルン、赤ん坊、晴海、エルダと魔王とナイルで遊んでいる。
「どうかな?調査は」
『皆様には無害な結果、探知が難しい気配のモノを閉じ込めている…長居をオススメはしません』
「何かを閉じ込めている…長く留まらない方が良いかもしれませんね」
「こんだけ戦力がいるから何が来ても問題はないだろうけどーなんかこの辺りムズムズするんだよなー」
「少ししたら出発しようか」
「この結果…大分古い…」
「ん…居心地が悪い…」
千歳、綴、ジラ、千眼、チグリスが周辺を警戒する、休憩も挟んだのでここから離れた場所に車を走らせ今日は終わりにしようという話しになった。
「だめー」
「ふぇぇ~ん」
「この子達は僕達の家族だよ、渡さないよダメ」
「君迷子?」
「いいから!そのモギをよこせ!ここはオレのすみかだ!通るなら通行料をはらえ!モギを置いてけ!」
「貴方はもしかして…」
『くみゅ?』
「このこ何かおかしいですー」
モギ達と遊んでいたカタン達から焦る声が聞こえる、その場にいた全員が走り出す…と中々可愛らしい光景が広がっていた。
カタンよりも少し小さいというか人形みたいな少年が、大勢に囲まれても怯む事なくモギを寄越せとモギにしがみついている、当のモギは呑気に草をむしゃむしゃ食べていた。
晴海と魔王はおろおろと困り、ナイルはその子供を見て戸惑っていた。
千眼、ジラは足を止めてスマホを取り出し動画を撮り始め、チグリスはその子供を見て考え込む、千歳と綴はカタンとベルンと赤ん坊を抱き上げその子供から距離をとる、こんな所に子供等いる訳ないのだ、只の子供の訳はない。
「うわんーちとーつづゅー妖精がモギよこせーって」
「渡さないって言ったのに、モギからはなれなてくれなくて…」
「ふぇぇ~ん」
千歳がカタンを抱き上げ、綴がカタンと赤ん坊をだっこして晴海と魔王が頭を撫でて2人を宥める、その光景を見ていた子供が両手を千歳達に伸ばした。
「だっこしろ!頭もなでろ!」
「余所のおうちの子はだっこ出来ないかな」
綴と千歳は子供に抱いた違和感から鑑定してみる、妖精:妖精王になる筈だった存在 現妖精王が玉座を渡したくないが為に此処に追いやられました ……子どものままですね 神々も此処に閉じ込められていとはと驚いてます…。
「だっこ!モギもよこせ!」
「……6色虹眼の羽無しか…本物の妖精王か…」
「古代竜の子供か!お前でも良いぞ!だっこしろ!頭も撫でろ!モギもよこせ!」
チグリスが嫌そうに子供襟首を掴み持ち上げ瞳を覗き込む、大きな宝石のような瞳の中に6色が煌めく、蜂蜜色のくるくるとした巻き毛の可愛らしい子供だが中身は可愛くなかった。
「おかしあげるよ」
「よこせ、モギも!」
「チグリスどうします?」
「……引き込む…千歳…綴…こいつを引き込め…千華の魔王の封印を解く切り札になる」
「なるほど、確かに」
「詠斗君に聞いてみます」
クッキーをむしゃむしゃと食べ、綴から降りたベルンがモギのミルクを絞ったコップをあげる。
「花の香り!」
「アイスもあげるよ」
「よこせ!おいしい」
晴海からアイスも貰いチグリスに摘ままれたまま食べて喜びはしゃいでいる、綴も詠斗から了承を貰い後は引き込むだけだ。
「おい妖精…千華の魔王の封印を解く手伝いをしろ…ここから出してやる」
「モギよこせ!出せここから!そしたらいいぞ!」
「モギばだめー」
「モギのミルク毎日あげるよ!」
「いく!」
妖精王…チョロいと大人達は思った、神々もチョロいと思いました…。
「ババ抜きうまいわ、千ちゃん」
「顔に出にくいからなー俺も良いとこ言ったけどー」
走り初めて5時間程メンバーは入れ代わり立ち代わり現在は、千歳が運転しながらフラットシートで晴海、懐記、千眼、ジラでトランプのババ抜きをして遊んでいた。
「面白い…」
「魔王様のお墨付き貰ったしカジノでもやるか」
「楽しそうー」
「次はじんせいゲームとかあるけど」
「わ!やりたい」
「なにそれ?」
「ボードゲーム…」
「さすが千ちゃん、このボードのルーレットを回して駒を進めてく、止まったマスに従っておもちゃの金を貰ったり払ったり」
「色々な職業になれたり、結婚して子供も出きるんだよ!」
「えー何そのゲーム」
ジラが千眼から貰った眼鏡を掛けて、懐記がおもちゃのお金を配りコマの車の色を決めてゲームを始めた。
「懐かしいですね、僕も施設でよく遊んでました」
「僕はゲーム機で某列車の目的地が変わるゲームをしていたね」
「懐かしいです」
『マスター綴、音楽やDVD等も見れますよ。音楽は以前マスター綴が車で掛けていたものか、もしくはディスクや媒体があれば見れます。ラジオもマスター綴が日本にいた日以前の物ならばノイズは入りますが聴けます』
『え?』
その場にいた綴達から驚きの声が上がる、どうやら綴の魔力が車に馴染み色々とナビが内部を弄れるようになり自己進化が可能になったらしい。
『マスター綴の魔力は特殊です、異界の魔力にこの世界の魔力が混じり全く異なる魔力です。魔王である千歳様の異界還りの魔力も特殊ですがマスター綴の魔力はそれ以上です』
「えと、良いことなのかな?」
「綴君の魔力のお陰で神々から与えてられた能力以上の事が出来るなら凄い事じゃないのかい?」
『はい、皆様に娯楽を提供するのも私の役目です』
「んじゃ、俺んちのCDとかカセットとか入れていい?」
『はい、マスター綴の許可があれば』
「もちろん、良いですよ」
「僕のスマホの曲も入れようか?PCにダウンロードした動画とかもみようか?」
「なんか、よくわからないけど。おもしろそーだな」
じんせいゲームを始めたジラ達は興味津々で見ている、ナビが掛けてくれた曲は女性の声で歌う所謂懐メロというものだった。
『マスター綴、今結果を抜けました。結果の調査を希望します、停車を求めます』
「結果?千歳さん止めましょう」
「そうだね、何かをすり抜けたのを感じたよ」
「この結果…」
「…この結果は…」
「んーなんか、むず痒いなー」
おやつを持ってやって来たチグリスと交代して懐記は畑へ戻り、千眼も結果に気づくが何の結果かは分からず、ジラは首を傾げている。
「調査ついでに休息しようか、ちょうど拓けた場所だから」
「草原みたいーあ、モギ達はダメかなーよさそうだけど」
「聞いてみますね、この辺りにモギを放すのはどうでしょうか?」
『皆様がいれば問題はないかと、この周辺に生き物の反応はありません』
「わかりました、この周辺だけで少し放してみましょうか、遠くに行かないようにしましょう」
「はい!ベルン達連れてくるー」
「おやつの準備するか」
「手伝う…」
ナイルとカタンとベルンにおんぶされた赤ん坊とモギ達がぞろぞろと車のバックドアから出てくる、エルダと魔王の少年も一緒だ。
「みんなー遠くに行っちゃダメだよー」
「だめよー」
「うまくここに転移出来ないから、こっちから来たよ」
「結果の影響かな」
「ベルン君、重くないですか?」
「へーきです!」
「いい子ー」
おんぶされている赤ん坊は今は起きてキョロキョロと大きな目で周辺を見ている、静かな可愛らし子だった。
「おやつの支度ができましたよー」
『はーい』
ナイルに呼ばれてテーブルやシートに並んだおやつを食べに向かう、その様子を木の陰から見ている気配があった。
それは随分昔から此処に独りでいる、自分が何故此処にいなければならないのか、いや閉じ込められているのかそれは賢いので理解している、納得はしていないが、出られないからいるだけだ。
腹も減らない、眠ければ眠る、移動出来る範囲は広い、不自由はない、知識は入ってくる、退屈だと思う日はとっくに過ぎたと思っていた日、何かが結果を抜けた気配を感じ覗きに来た、賑やかな気配に美味しいミルクを出すモギ…おかしな連中だらけだが…モギは欲しい、ここは自分の場所に勝手に侵入してきた輩達だ、通行料は支払って貰おう…。
『ごちそうさまでしたー』
クレープとアイスにクッキーとミルクを食べて大満足のカタン達は、草を食べているモギ達とカタン、ベルン、赤ん坊、晴海、エルダと魔王とナイルで遊んでいる。
「どうかな?調査は」
『皆様には無害な結果、探知が難しい気配のモノを閉じ込めている…長居をオススメはしません』
「何かを閉じ込めている…長く留まらない方が良いかもしれませんね」
「こんだけ戦力がいるから何が来ても問題はないだろうけどーなんかこの辺りムズムズするんだよなー」
「少ししたら出発しようか」
「この結果…大分古い…」
「ん…居心地が悪い…」
千歳、綴、ジラ、千眼、チグリスが周辺を警戒する、休憩も挟んだのでここから離れた場所に車を走らせ今日は終わりにしようという話しになった。
「だめー」
「ふぇぇ~ん」
「この子達は僕達の家族だよ、渡さないよダメ」
「君迷子?」
「いいから!そのモギをよこせ!ここはオレのすみかだ!通るなら通行料をはらえ!モギを置いてけ!」
「貴方はもしかして…」
『くみゅ?』
「このこ何かおかしいですー」
モギ達と遊んでいたカタン達から焦る声が聞こえる、その場にいた全員が走り出す…と中々可愛らしい光景が広がっていた。
カタンよりも少し小さいというか人形みたいな少年が、大勢に囲まれても怯む事なくモギを寄越せとモギにしがみついている、当のモギは呑気に草をむしゃむしゃ食べていた。
晴海と魔王はおろおろと困り、ナイルはその子供を見て戸惑っていた。
千眼、ジラは足を止めてスマホを取り出し動画を撮り始め、チグリスはその子供を見て考え込む、千歳と綴はカタンとベルンと赤ん坊を抱き上げその子供から距離をとる、こんな所に子供等いる訳ないのだ、只の子供の訳はない。
「うわんーちとーつづゅー妖精がモギよこせーって」
「渡さないって言ったのに、モギからはなれなてくれなくて…」
「ふぇぇ~ん」
千歳がカタンを抱き上げ、綴がカタンと赤ん坊をだっこして晴海と魔王が頭を撫でて2人を宥める、その光景を見ていた子供が両手を千歳達に伸ばした。
「だっこしろ!頭もなでろ!」
「余所のおうちの子はだっこ出来ないかな」
綴と千歳は子供に抱いた違和感から鑑定してみる、妖精:妖精王になる筈だった存在 現妖精王が玉座を渡したくないが為に此処に追いやられました ……子どものままですね 神々も此処に閉じ込められていとはと驚いてます…。
「だっこ!モギもよこせ!」
「……6色虹眼の羽無しか…本物の妖精王か…」
「古代竜の子供か!お前でも良いぞ!だっこしろ!頭も撫でろ!モギもよこせ!」
チグリスが嫌そうに子供襟首を掴み持ち上げ瞳を覗き込む、大きな宝石のような瞳の中に6色が煌めく、蜂蜜色のくるくるとした巻き毛の可愛らしい子供だが中身は可愛くなかった。
「おかしあげるよ」
「よこせ、モギも!」
「チグリスどうします?」
「……引き込む…千歳…綴…こいつを引き込め…千華の魔王の封印を解く切り札になる」
「なるほど、確かに」
「詠斗君に聞いてみます」
クッキーをむしゃむしゃと食べ、綴から降りたベルンがモギのミルクを絞ったコップをあげる。
「花の香り!」
「アイスもあげるよ」
「よこせ!おいしい」
晴海からアイスも貰いチグリスに摘ままれたまま食べて喜びはしゃいでいる、綴も詠斗から了承を貰い後は引き込むだけだ。
「おい妖精…千華の魔王の封印を解く手伝いをしろ…ここから出してやる」
「モギよこせ!出せここから!そしたらいいぞ!」
「モギばだめー」
「モギのミルク毎日あげるよ!」
「いく!」
妖精王…チョロいと大人達は思った、神々もチョロいと思いました…。
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※カクヨム・小説家になろうにて同時掲載中です。
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