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第7部 異世界帰りの魔王様はチートで無双したりしなかったり~サラリーマンの1から始める異世界ビジネスプラン~
12 授業
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「綴先生!おはようございます!」
「みなさん、おはようございます」
「ここ、本当に《トイタナ》ですか?」
「そうだぞー、よう。次の授業始まるぞ」
貴族屋敷でジラに出迎えられる、次の授業はナイデルによる文字の勉強だ、2階の教室に案内されれば開放的な室内に机と椅子多くの子供達と大人も混じっていた。
「さ、ユラヴィカさんや皆は空いている所にどうぞ」
真正面の教壇に立つ藍色の髪と瞳の端整な容姿の青年、その青年が一歩前に出ると少し騒がしかった室内が鎮まり返る。
「今日はみなさんにこの詩の書き取りと最後に自分の名前を書いて最後に1人ずつ詩を読んで貰い授業は終了です」
教壇に置かれた紙の束とペンを風魔法で浮かべ、指でコントロールし生徒の卓にそれぞれ置いていく、ユラヴィレオ達はそのコントロールに目を見張るが皆手元のペンを持ち集中している、ユラヴィカもそれに倣う。
「この詩は300年程前の学者ルードルという方の詩です、『本1つ食事1つ我が身の血肉と糧となり我を生かすどちらも欠けられぬ選べぬ』というものです」
後ろの黒板に風魔法で白墨のような白い石で書いていく、ナイデルの穏やかな水面のような声が室内に心地よく響く。
「ルードルは食事をすれば本は買えない、本を買えば食事は出来ない、どちらかを諦める事も出来ないという葛藤を詩にしました。彼はどうしたかと言うと友人に借金をし、両方を手に入れました。私の好きな詩の1つです、諦めきれなければ3番目の選択肢を作る。結果がどうあれ両方を得たという事と自ら新たな選択肢を産み出すという思考が大事です。さあ、紙は裏表あります、書いた人から読み上げて貰いましょうか」
パンとナイデルが手を叩き皆書き始める、ゆっくり一文字一文字を見ながら書く者、さっと両面書いて手を挙げて読み上げる者様々だが、ユラヴィカは意味を理解し書き写す。
「読み上げた方から休憩です、お茶をどうぞ」
綴が助手として読み上げた順にお茶を貰いにくる子供や大人に渡す、ユラヴィカも手を挙げて読み上げる、堂々とした愛らしい声だった。
「はい、さあ休憩をどうぞ」
全員が読み上げ休憩となり、小さい子供達がナイデルに集まる。
「ナイデル先生!昨日練習したの!みてー」
「あ、あたしもかいたよ!」
「ぼくのもみてね」
「おれも!」
「はい、順番に見ましょう。皆良く書けています、上手ですよ。ご褒美をあげましょう」
『わあ!』
自主的に文字の練習をして来た子供達にナイデルが、棒に刺した果物を閉じ込めた飴を収納袋から取り出し1本ずつ配る、子供達は目をキラキラさせて嬉しそうに受け取った。
「ナイデルせんせー俺も書いたから飴ちょーだい」
「おや、ジラ君も書いて来たんですか?良く書けてますね、◯と飴をあげましょう」
「どーも」
「ジラにーだけ◯貰ってずるい!」
「いいな~」
「あたしもー」
「皆さんにもあげましょう、いつも一生懸命ですから」
『わーい』
ジラが飴を舐めていれば、ユラヴィカが羨ましそうに飴を食べる子供達を見ていた。
「綺麗…」
「ほしいの?」
「っ…」
透明な飴に閉じ込めた果物は宝石の様でキラキラして綺麗だ、飴を食べていた男の子が尋ねると顔を赤くして俯く、それを見ていたナイデルがユラヴィカに飴を渡す。
「はじめまして、今日はじめて来た方ぬですよね。どうぞ、連れの方達もあげますね」
ナイデルがユラヴィレオとメルガドール、その執事と護衛にも渡した。
「休憩が終われば次は魔法の授業ですが、受けます?」
「う、受けるわ!」
「ぜ、是非」
という事で魔法の授業、次の先生はアゲイルとレグだった。
「じゃ、この間の続きだな。魔法は媒介を使った方が魔力の消耗を押さえられると言う話しをした、今日はその媒介をカルナラー石を使い作っていくぞ」
『はーい』
白銀の髪を無造作に括った黄金の眼青年と淡いピンクの髪の青年が教壇に立ち、ナイデルや白銀の髪の青年に良く似た男性とその傍らに控える薄い紫色の髪と眼の青年と小さな老人がどうやら教師のようで子供達の側にいる。
「ふぉふぉ、肝心なのは想像と焦らない事じゃ」
「時間を掛けて作っていくぞ!」
『はい!』
「ユラヴィカさん達もどうぞ」
綴から小石程のカルナラー石を渡されユラヴィレオ達は皆呆気に取られる、それにメルガドールはこの教師達が人では無い事に気配で気づいていた。
カルナラー石を加工出来る程の膨大な魔力を保有する種など限られている、ドラゴン…この世界において最上種たる存在。
まさかそんな存在が貧民街の住人や《トイタナ》の民を教育しているとは…だが顔に出す訳にもいかないだろう綴からカルナラー石の小石程度の大きさの物、これでもかなりの額になるだろうそれを受け取る。
「肌身離さず持って自分の魔力を馴染ませるんだぞ!」
「自分の相棒になるから!」
アゲイルやレグが声を大きくして伝える皆良い返事をする、ユラヴィレオもカルナラー石に魔力を込め乍ら周囲を見渡せば気になる存在に目を向ける、教師達は言わずもがな椅子に座り熱心に魔力を注ぐ少年2人、海色の髪と宝石の様な碧い瞳は《マネイナ》国の王族の特徴、そしてやせ細ってはいるがあの面立ちは《ロメンスギル》の王太子…亡くなったと聞いたが此処にいるとは…ユラヴィカにとって最良の環境なのかもしれないとカルナラー石に魔力を熱心に込めるユラヴィカを見つめそう思った。
「少しづつ馴染ませ、最も自分に合った形にしていって下さい」
「私は髪飾り!」
「首飾りにするの!お花の」
「俺は杖!」
「ブローチ!」
子供も大人も夢中になって魔力を注ぐ、ある程度注いでアゲイルから本日は終了と伝えられた。
「また明日もやるよ!肌身離さずもっているんだぞ」
『はーい』
「お兄さま!明日も私くるわ!」
「明日は家庭教師がくるだろう?その授業が終わればな。綴殿構わないだろうか?」
「はい、構いませんよ」
「はい、みなさん今からお昼作りをしますよー。エプロンを付けて手をあらいましょー」
『はーい』
バルタルたカイネが教室の後の厨房で準備している、今日はサラダとスープに肉の甘辛ソテーに孤児院で焼いたパンと果物といった献立だった。
「食べていきますか?」
「わ、私はぜひ…」
メルガドールは吃りながらも食べたい旨を伝える、ユラヴィカは躊躇いながらも周囲の雰囲気を見て頷く。
「それなら、お手伝いをしましょうね」
綴はにこりと優しげな笑みを浮かべる、教室…学び場に必要なのは身分ではなく平等なのだった。
「みなさん、おはようございます」
「ここ、本当に《トイタナ》ですか?」
「そうだぞー、よう。次の授業始まるぞ」
貴族屋敷でジラに出迎えられる、次の授業はナイデルによる文字の勉強だ、2階の教室に案内されれば開放的な室内に机と椅子多くの子供達と大人も混じっていた。
「さ、ユラヴィカさんや皆は空いている所にどうぞ」
真正面の教壇に立つ藍色の髪と瞳の端整な容姿の青年、その青年が一歩前に出ると少し騒がしかった室内が鎮まり返る。
「今日はみなさんにこの詩の書き取りと最後に自分の名前を書いて最後に1人ずつ詩を読んで貰い授業は終了です」
教壇に置かれた紙の束とペンを風魔法で浮かべ、指でコントロールし生徒の卓にそれぞれ置いていく、ユラヴィレオ達はそのコントロールに目を見張るが皆手元のペンを持ち集中している、ユラヴィカもそれに倣う。
「この詩は300年程前の学者ルードルという方の詩です、『本1つ食事1つ我が身の血肉と糧となり我を生かすどちらも欠けられぬ選べぬ』というものです」
後ろの黒板に風魔法で白墨のような白い石で書いていく、ナイデルの穏やかな水面のような声が室内に心地よく響く。
「ルードルは食事をすれば本は買えない、本を買えば食事は出来ない、どちらかを諦める事も出来ないという葛藤を詩にしました。彼はどうしたかと言うと友人に借金をし、両方を手に入れました。私の好きな詩の1つです、諦めきれなければ3番目の選択肢を作る。結果がどうあれ両方を得たという事と自ら新たな選択肢を産み出すという思考が大事です。さあ、紙は裏表あります、書いた人から読み上げて貰いましょうか」
パンとナイデルが手を叩き皆書き始める、ゆっくり一文字一文字を見ながら書く者、さっと両面書いて手を挙げて読み上げる者様々だが、ユラヴィカは意味を理解し書き写す。
「読み上げた方から休憩です、お茶をどうぞ」
綴が助手として読み上げた順にお茶を貰いにくる子供や大人に渡す、ユラヴィカも手を挙げて読み上げる、堂々とした愛らしい声だった。
「はい、さあ休憩をどうぞ」
全員が読み上げ休憩となり、小さい子供達がナイデルに集まる。
「ナイデル先生!昨日練習したの!みてー」
「あ、あたしもかいたよ!」
「ぼくのもみてね」
「おれも!」
「はい、順番に見ましょう。皆良く書けています、上手ですよ。ご褒美をあげましょう」
『わあ!』
自主的に文字の練習をして来た子供達にナイデルが、棒に刺した果物を閉じ込めた飴を収納袋から取り出し1本ずつ配る、子供達は目をキラキラさせて嬉しそうに受け取った。
「ナイデルせんせー俺も書いたから飴ちょーだい」
「おや、ジラ君も書いて来たんですか?良く書けてますね、◯と飴をあげましょう」
「どーも」
「ジラにーだけ◯貰ってずるい!」
「いいな~」
「あたしもー」
「皆さんにもあげましょう、いつも一生懸命ですから」
『わーい』
ジラが飴を舐めていれば、ユラヴィカが羨ましそうに飴を食べる子供達を見ていた。
「綺麗…」
「ほしいの?」
「っ…」
透明な飴に閉じ込めた果物は宝石の様でキラキラして綺麗だ、飴を食べていた男の子が尋ねると顔を赤くして俯く、それを見ていたナイデルがユラヴィカに飴を渡す。
「はじめまして、今日はじめて来た方ぬですよね。どうぞ、連れの方達もあげますね」
ナイデルがユラヴィレオとメルガドール、その執事と護衛にも渡した。
「休憩が終われば次は魔法の授業ですが、受けます?」
「う、受けるわ!」
「ぜ、是非」
という事で魔法の授業、次の先生はアゲイルとレグだった。
「じゃ、この間の続きだな。魔法は媒介を使った方が魔力の消耗を押さえられると言う話しをした、今日はその媒介をカルナラー石を使い作っていくぞ」
『はーい』
白銀の髪を無造作に括った黄金の眼青年と淡いピンクの髪の青年が教壇に立ち、ナイデルや白銀の髪の青年に良く似た男性とその傍らに控える薄い紫色の髪と眼の青年と小さな老人がどうやら教師のようで子供達の側にいる。
「ふぉふぉ、肝心なのは想像と焦らない事じゃ」
「時間を掛けて作っていくぞ!」
『はい!』
「ユラヴィカさん達もどうぞ」
綴から小石程のカルナラー石を渡されユラヴィレオ達は皆呆気に取られる、それにメルガドールはこの教師達が人では無い事に気配で気づいていた。
カルナラー石を加工出来る程の膨大な魔力を保有する種など限られている、ドラゴン…この世界において最上種たる存在。
まさかそんな存在が貧民街の住人や《トイタナ》の民を教育しているとは…だが顔に出す訳にもいかないだろう綴からカルナラー石の小石程度の大きさの物、これでもかなりの額になるだろうそれを受け取る。
「肌身離さず持って自分の魔力を馴染ませるんだぞ!」
「自分の相棒になるから!」
アゲイルやレグが声を大きくして伝える皆良い返事をする、ユラヴィレオもカルナラー石に魔力を込め乍ら周囲を見渡せば気になる存在に目を向ける、教師達は言わずもがな椅子に座り熱心に魔力を注ぐ少年2人、海色の髪と宝石の様な碧い瞳は《マネイナ》国の王族の特徴、そしてやせ細ってはいるがあの面立ちは《ロメンスギル》の王太子…亡くなったと聞いたが此処にいるとは…ユラヴィカにとって最良の環境なのかもしれないとカルナラー石に魔力を熱心に込めるユラヴィカを見つめそう思った。
「少しづつ馴染ませ、最も自分に合った形にしていって下さい」
「私は髪飾り!」
「首飾りにするの!お花の」
「俺は杖!」
「ブローチ!」
子供も大人も夢中になって魔力を注ぐ、ある程度注いでアゲイルから本日は終了と伝えられた。
「また明日もやるよ!肌身離さずもっているんだぞ」
『はーい』
「お兄さま!明日も私くるわ!」
「明日は家庭教師がくるだろう?その授業が終わればな。綴殿構わないだろうか?」
「はい、構いませんよ」
「はい、みなさん今からお昼作りをしますよー。エプロンを付けて手をあらいましょー」
『はーい』
バルタルたカイネが教室の後の厨房で準備している、今日はサラダとスープに肉の甘辛ソテーに孤児院で焼いたパンと果物といった献立だった。
「食べていきますか?」
「わ、私はぜひ…」
メルガドールは吃りながらも食べたい旨を伝える、ユラヴィカは躊躇いながらも周囲の雰囲気を見て頷く。
「それなら、お手伝いをしましょうね」
綴はにこりと優しげな笑みを浮かべる、教室…学び場に必要なのは身分ではなく平等なのだった。
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