143 / 807
第5部 ここで生きていく 晴れた日は海を見て編
第1幕 第10話 誰が死のうと誰が生きようとも
しおりを挟む
「《ロクロル》に着きました。便利ですね」
辺りは暗くなり繁華街の顔へと《ロクロル》の街は変貌していく、子供の姿は消え大人達の時間は雑多でラジカはそれが嫌いなようで好きだった。
「彼が我慢出来ず動き出すのに合わせるとするか」
腰に黒いナイフ、黒いフードも被り夜に紛れて何処かへと消えていく。
「まさか、殺されるとは!やはりこの街も今夜立つぞ!」
イライラと室内を何度も往き来するゲシュレンは苛立っていた、魚の合成獣を買った客が昨夜殺され冒険者ギルドも商業ギルドも忙しく動き回りいまいち客の入りが悪い、ちっとやそっとの事件では変化もない街も今回ばかりは殺人が起きすぎている、強い合成獣がいても不安は不安だ不吉な街は早々に出るに限る。
「すぐすぐ出るぞ!」
使用人、見世物小屋の従業員達は皆無表情に冷ややかな目でゲシュレンを見ていた。
「なんだ!?お前達!合成獣!とにかく私をテン…」
「それは…無理ですね。もう遅い…」
「始まりましたね、私もこれに乗じて。さて可哀想ですが、こうして命を弄ばれ続けるよりかはマシでしょう?おやすみなさい」
ゲシュレンの見世物小屋の敷地内の檻の中に入れた熊のような双頭の合成獣が、項垂れ静かに縋る瞳でラジカを見て、そして目を閉じる、苦しませないように黒いナイフに魔力を注ぎ刀身を伸ばし心臓を一突き苦しみもなく熊の合成獣は倒れ命を終わらせた。
続いて猿と馬の合成獣も抵抗無く首を瞬時に落とされ楽に死ねた、ラジカは次々に餌になる運命の合成獣達、全ての弄ばれ運命を歪めさせられた生物を殺していく。
「これで終わりだ、後は待ちますか。神々からの依頼横取りする形になったようですが、彼は我慢が出来ないですしね」
奥の小屋でこれから起こる惨劇、ラジカは終わるまでここで待つことにした。
「お、おまえは!?」
白が好きで黒が嫌いな男は暗闇からゲシュレンの前に現れる、顔は隠れてはいないその顔は馴染みがあるものだった。
「ご、合成獣!おれを!まもれぇ!」
「無理なんですよ、これが」
「は?」
「《テンランド》は好きか嫌いかだと好きではないのですが、この実験はいや中々興味深い。私もこの実験をね色々調べたのですよ、そうしたら私の血を合成獣に入れると私の手足となる事がね分かったのですよ。ふふ、面白い…」
「そ、そんな馬鹿な!」
「人ならば出来ないでしょうが、私ならばね可能なんです。ほら」
指を鳴らせば合成獣がゲシュレンに向けて火魔法を放つ、足元は焼け焦げ嫌な臭いが漂った。
「は、ひぃ、ひい!」
鼻水涙を撒き散らしながら床を這いつくばって逃げるが先は行き止まりの壁しかない、壁に背を預け息を荒く生き延びる方法を考える、合成獣の支配を奪える者など聞いていない、《テンランド》、《ブルラド商会》から与えられた都合の良い道具がまさか奪われるとは、浅はかなゲシュレンは考えたこともなかった。
「も、目的は?金か?それとも」
「ふふ、皆いつもそれを聞いて来ますね。無いですよそんなもの、たまたま餓えていた先に貴方達がいたそれだけなんです。今回は趣向を変えて貴方に恨みがある方達を呼びました、随分恨まれてますねぇ」
「は?」
「ほら、周りにいるでしょう?」
白が好きな男、ゲシュレンと顔馴染みの《ラグライック商会》のコーカスが手を広げ薄く嗤った。
「お前達が売った姉さんの敵をとる!」
「赦さない!優しかった姉さんを騙してあんなひどい目に!」
「貴方が《テンランド》に引き渡した弟は化け物の餌にされて…」
「私を育てる為にアンタの下で働いていた母さんを騙してあの女に渡して、母さんは!」
ゲシュレンの使用人達がそれぞれ小さなナイフを持つ、コーカスは彼らに復讐のチャンスをあげる代わりに合成獣にコーカスの血を入れる手伝いをした結果、娼婦と魚を買った貴族を殺害、そして今ここで彼らは復讐を果たす。
「ふぁ…ふはは!俺が死んだ所で何も変わらん!《テンランド》も《ブルラド商会》も!ふはは!かびぃ」
「うるさい」
双子のメルリがナイフでゲシュレンの舌を切り落とす、続いてメリナがナイフでゲシュレンの右手を刺す、他の使用人達も致命傷にならない箇所を刺してゲシュレンはもう虫の息となった。
「最期は私が、ではさようなら。あ、私が殺すともう次の転生はないそうです、それでは」
銀色のナイフで喉を切り裂く、吹き出すその血を浴びてコーカスは嗤う、血は全て身体に吸収されシミ1つない身体と服に戻った。
「ここは頼むよ、少し用がありますから」
使用人達に告げると皆恭しく頭を下てコーカスを見送る、渇きが消えた彼は酷く上機嫌だった。
「こんばんは」
「遅かったですね」
「復讐に付き合えばこのような物でしょう」
「そうですが」
合成獣を殺した檻の前でラジカとコーカスは落ち合う、別に示し合わせた訳でもない、約束をした訳でもない、ラジカが今夜の彼らに乗っかっただけだった。
「異界の彼らはお優しいようで」
「そうですね、明日もありますから私はこれで」
「ええ、また明日」
コーカスに見送られ場を後にする、別段話を長くするような仲でもない。
闇に溶け込むようにラジカは札を使い、風呂に入りたいと思いながらテントに戻った。
「血の匂いがする風呂に入れ…」
「ええ、そうさせて貰います」
テントに戻って来た早々千眼に言われる、皆が寝静まり起きていたのは千眼ときゅうとふーだけだった。
「行ってきます」
ラジカの足元からふわりと赤く燃える羽が生まれテントから姿を消す、千眼は読んでいた本を閉じて茶と夜食の支度を始めた。
「これは?」
「主達がお前にと用意した…食べろ」
風呂から上がったラジカの目の前に用意されていたのは、湯気立つグラタンとスープとサラダだった。
「初めて見る食べ物ですね」
「グラタンという主達の世界の料理だ…」
「そうなんですね、では」
フォークで掬って口に入れる少し辛みがあり、ミルクのこくとチーズが組み合わさって非常に美味しかった。
「美味しいです、それに温かい」
「そうか…」
それからは静かに無言で気が付けはああっという間に食事が無くなり、お代わりをしたい位だったが次の楽しみにしておくとしようとラジカは思った。
辺りは暗くなり繁華街の顔へと《ロクロル》の街は変貌していく、子供の姿は消え大人達の時間は雑多でラジカはそれが嫌いなようで好きだった。
「彼が我慢出来ず動き出すのに合わせるとするか」
腰に黒いナイフ、黒いフードも被り夜に紛れて何処かへと消えていく。
「まさか、殺されるとは!やはりこの街も今夜立つぞ!」
イライラと室内を何度も往き来するゲシュレンは苛立っていた、魚の合成獣を買った客が昨夜殺され冒険者ギルドも商業ギルドも忙しく動き回りいまいち客の入りが悪い、ちっとやそっとの事件では変化もない街も今回ばかりは殺人が起きすぎている、強い合成獣がいても不安は不安だ不吉な街は早々に出るに限る。
「すぐすぐ出るぞ!」
使用人、見世物小屋の従業員達は皆無表情に冷ややかな目でゲシュレンを見ていた。
「なんだ!?お前達!合成獣!とにかく私をテン…」
「それは…無理ですね。もう遅い…」
「始まりましたね、私もこれに乗じて。さて可哀想ですが、こうして命を弄ばれ続けるよりかはマシでしょう?おやすみなさい」
ゲシュレンの見世物小屋の敷地内の檻の中に入れた熊のような双頭の合成獣が、項垂れ静かに縋る瞳でラジカを見て、そして目を閉じる、苦しませないように黒いナイフに魔力を注ぎ刀身を伸ばし心臓を一突き苦しみもなく熊の合成獣は倒れ命を終わらせた。
続いて猿と馬の合成獣も抵抗無く首を瞬時に落とされ楽に死ねた、ラジカは次々に餌になる運命の合成獣達、全ての弄ばれ運命を歪めさせられた生物を殺していく。
「これで終わりだ、後は待ちますか。神々からの依頼横取りする形になったようですが、彼は我慢が出来ないですしね」
奥の小屋でこれから起こる惨劇、ラジカは終わるまでここで待つことにした。
「お、おまえは!?」
白が好きで黒が嫌いな男は暗闇からゲシュレンの前に現れる、顔は隠れてはいないその顔は馴染みがあるものだった。
「ご、合成獣!おれを!まもれぇ!」
「無理なんですよ、これが」
「は?」
「《テンランド》は好きか嫌いかだと好きではないのですが、この実験はいや中々興味深い。私もこの実験をね色々調べたのですよ、そうしたら私の血を合成獣に入れると私の手足となる事がね分かったのですよ。ふふ、面白い…」
「そ、そんな馬鹿な!」
「人ならば出来ないでしょうが、私ならばね可能なんです。ほら」
指を鳴らせば合成獣がゲシュレンに向けて火魔法を放つ、足元は焼け焦げ嫌な臭いが漂った。
「は、ひぃ、ひい!」
鼻水涙を撒き散らしながら床を這いつくばって逃げるが先は行き止まりの壁しかない、壁に背を預け息を荒く生き延びる方法を考える、合成獣の支配を奪える者など聞いていない、《テンランド》、《ブルラド商会》から与えられた都合の良い道具がまさか奪われるとは、浅はかなゲシュレンは考えたこともなかった。
「も、目的は?金か?それとも」
「ふふ、皆いつもそれを聞いて来ますね。無いですよそんなもの、たまたま餓えていた先に貴方達がいたそれだけなんです。今回は趣向を変えて貴方に恨みがある方達を呼びました、随分恨まれてますねぇ」
「は?」
「ほら、周りにいるでしょう?」
白が好きな男、ゲシュレンと顔馴染みの《ラグライック商会》のコーカスが手を広げ薄く嗤った。
「お前達が売った姉さんの敵をとる!」
「赦さない!優しかった姉さんを騙してあんなひどい目に!」
「貴方が《テンランド》に引き渡した弟は化け物の餌にされて…」
「私を育てる為にアンタの下で働いていた母さんを騙してあの女に渡して、母さんは!」
ゲシュレンの使用人達がそれぞれ小さなナイフを持つ、コーカスは彼らに復讐のチャンスをあげる代わりに合成獣にコーカスの血を入れる手伝いをした結果、娼婦と魚を買った貴族を殺害、そして今ここで彼らは復讐を果たす。
「ふぁ…ふはは!俺が死んだ所で何も変わらん!《テンランド》も《ブルラド商会》も!ふはは!かびぃ」
「うるさい」
双子のメルリがナイフでゲシュレンの舌を切り落とす、続いてメリナがナイフでゲシュレンの右手を刺す、他の使用人達も致命傷にならない箇所を刺してゲシュレンはもう虫の息となった。
「最期は私が、ではさようなら。あ、私が殺すともう次の転生はないそうです、それでは」
銀色のナイフで喉を切り裂く、吹き出すその血を浴びてコーカスは嗤う、血は全て身体に吸収されシミ1つない身体と服に戻った。
「ここは頼むよ、少し用がありますから」
使用人達に告げると皆恭しく頭を下てコーカスを見送る、渇きが消えた彼は酷く上機嫌だった。
「こんばんは」
「遅かったですね」
「復讐に付き合えばこのような物でしょう」
「そうですが」
合成獣を殺した檻の前でラジカとコーカスは落ち合う、別に示し合わせた訳でもない、約束をした訳でもない、ラジカが今夜の彼らに乗っかっただけだった。
「異界の彼らはお優しいようで」
「そうですね、明日もありますから私はこれで」
「ええ、また明日」
コーカスに見送られ場を後にする、別段話を長くするような仲でもない。
闇に溶け込むようにラジカは札を使い、風呂に入りたいと思いながらテントに戻った。
「血の匂いがする風呂に入れ…」
「ええ、そうさせて貰います」
テントに戻って来た早々千眼に言われる、皆が寝静まり起きていたのは千眼ときゅうとふーだけだった。
「行ってきます」
ラジカの足元からふわりと赤く燃える羽が生まれテントから姿を消す、千眼は読んでいた本を閉じて茶と夜食の支度を始めた。
「これは?」
「主達がお前にと用意した…食べろ」
風呂から上がったラジカの目の前に用意されていたのは、湯気立つグラタンとスープとサラダだった。
「初めて見る食べ物ですね」
「グラタンという主達の世界の料理だ…」
「そうなんですね、では」
フォークで掬って口に入れる少し辛みがあり、ミルクのこくとチーズが組み合わさって非常に美味しかった。
「美味しいです、それに温かい」
「そうか…」
それからは静かに無言で気が付けはああっという間に食事が無くなり、お代わりをしたい位だったが次の楽しみにしておくとしようとラジカは思った。
12
お気に入りに追加
294
あなたにおすすめの小説
元万能技術者の冒険者にして釣り人な日々
於田縫紀
ファンタジー
俺は神殿技術者だったが過労死して転生。そして冒険者となった日の夜に記憶や技能・魔法を取り戻した。しかしかつて持っていた能力や魔法の他に、釣りに必要だと神が判断した様々な技能や魔法がおまけされていた。
今世はこれらを利用してのんびり釣り、最小限に仕事をしようと思ったのだが……
(タイトルは異なりますが、カクヨム投稿中の『何でも作れる元神殿技術者の冒険者にして釣り人な日々』と同じお話です。更新が追いつくまでは毎日更新、追いついた後は隔日更新となります)
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
今日も聖女は拳をふるう
こう7
ファンタジー
この世界オーロラルでは、12歳になると各国の各町にある教会で洗礼式が行われる。
その際、神様から聖女の称号を承ると、どんな傷も病気もあっという間に直す回復魔法を習得出来る。
そんな称号を手に入れたのは、小さな小さな村に住んでいる1人の女の子だった。
女の子はふと思う、「どんだけ怪我しても治るなら、いくらでも強い敵に突貫出来る!」。
これは、男勝りの脳筋少女アリスの物語。
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
転生してしまったので服チートを駆使してこの世界で得た家族と一緒に旅をしようと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
俺はクギミヤ タツミ。
今年で33歳の社畜でございます
俺はとても運がない人間だったがこの日をもって異世界に転生しました
しかし、そこは牢屋で見事にくそまみれになってしまう
汚れた囚人服に嫌気がさして、母さんの服を思い出していたのだが、現実を受け止めて抗ってみた。
すると、ステータスウィンドウが開けることに気づく。
そして、チートに気付いて無事にこの世界を気ままに旅することとなる。楽しい旅にしなくちゃな
転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~
名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる