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第3部 歩く路は笑顔で 余裕を持って進んでいこう
23 そして
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「そうですか!喜んで行きますよ!招待ありがとうございます!」
「ゴーテンさん達、服やショルダーバッグを作ってくれた職員も良ければ呼んでくれ。練習にもなる」
「それは、皆喜びます!」
商業ギルドでは馴染みの応接間で、ズィーガーの円らな瞳がより平らになり、大きな腹を揺らして喜ぶ。
「それと、店の周辺の木が生えた土地を購入したいんだが」
「ああ、あのツンドーラですか。あの木が生えた場所は誰の物でもないんです。木を伐採し商業ギルドに届ければ、その方の物です。あの木…ツンドーラは非常に硬く、火にも強く並みの道具では歯が立たないので、特殊な紙を作るのには適していて高値で取り引きはされているんですが…」
「分かった、斬り倒して整地したら届けさせて貰う」
「おお、その際は是非うちにツンドーラをお売り下さい。高値で買い取りさせて頂きます」
「ああ、そうさせて貰う。では明日」
「はい、宜しくお願いします」
ズィーガーに丁重に見送られ、チグリスと畑へと転移した。
「おかえりなさい、大河さん」
「おかえり…」
畑へと戻るとナイルと千眼に迎えられ、きゅう達やオリガ
達は畑仕事に励んでいた。
「ただいま、俺は金庫を作るから。チグリスは休んでくれ」
「ん…、肉」
「チグリス、こっちへ先ほど皆で食べたサンドイッチがありますよ」
「食う…」
「ただいまー」
「戻りました」
「たっだいまー」
「おかえりなさい、詠斗さん、率さん。今チグリスがサンドイッチを食べるのでみなさんも食べますか?準備しますよ」
『食べる!』
テーブルの上にナイルがサンドイッチとスープ、千眼が果物やお茶を用意してくれた。
大河は鉱物を使い縦型の黒い長方形の片側が開く扉を蜘蛛の糸で作り、中には3つ仕切りを作った。
外側に取って代わりの魔石を張り付ければ、流した魔力にしか反応しない金庫の完成だ。
「それっぽくなったな」
「大河さんー一段落したなら、こっちで食べましょう」
「ああ」
「キャサナさんや、蜂蜜屋さんやお茶屋のおばあちゃんを招待しました」
「こちらも、ズィーガーさんやゴーテンさん達を招待した。ポップコーンを無料で配るか、こういうプレオープンの場合はプレゼントを渡したりするものだろう?」
「それ、良いですね!」
「喜ぶと思います」
「それと、あの周辺の土地についてだが…」
「じゃ、どんどん木切り倒そう!」
「自然を破壊とかにはならない程度に広くしましょうか」
「そうだな、ナットやキッキ達の家も大分古いからな。店の敷地内なら楽だろう」
「職場が徒歩0分!楽ですよね」
「理想だな」
「なら、カイネの孤児院を建てませんか?こちらにみんな連れてくれば…」
「大きく出たな、詠斗くん。俺達の財力なら新しい施設を建てる事も出来るが…」
「…カイネ、優しいですし。孤児院の為に辛いことを我慢して…力になりたいです」
「分かった、それはすぐには無理だが考えてみよう。」
『はい』
「そうだ、新しい人が来るならと思って枕を注文しました」
「そろそろじゃないのか、ここを選ぶかは分からないが渡せるようにはしておくか」
「そうですね、必要な物は沢山ありますから」
「明日もありますから、今日は早めに休みますか?」
「なら、お風呂今から行かない?」
「そうだな」
「良いですね、ナイルさん達も行きませんか?」
「はい」
「行く…」
「ああ…」
6人で片付けを行い早速向かう、考える事は山程あるがこの位の息抜きは良いだろう。
「やれやれ、あの方にも困ったものだ」
《クイナト》商業ギルドのマスターユナイドの執務室で、特殊な金属へと変化している書状を眺め溜息と共に薄い笑みを浮かべた。
「さて、どうしようか…」
鈍く輝く金属の紙の一番下に両翼を広げた黄金の盾に2本の牙を交差させた《クイナト》の中央にある城すなわちこの
国《ロメンスギル》国の王からだった。
「面倒な事この上ない挙げ句に仕事は溜まるし、さて何で釣るか…」
手の中のスマホを玩び思案する、良い関係でありたいのだ。
彼らとこの国の王どちらが有益か答えは出ている、彼らの方が有益だ。
だが引き合わせるのも面白い、ユナイドは実に己の好奇心に忠実な男だった。
「さて、どうなることやら…」
ユナイドは嗤う、窓にうかぶ月を眺めながら…。
「では、これより4人目の召喚の儀を行う」
『意義なし』
《神の庭》にて13名の神々が球体の《アタラクシア》囲む、4度目の儀式だが表情の見えない神々の声は硬い。
自分達の判断がこの結果を招いたのだ、誠意と謝意…その気持ちを忘れずに挑む。
不幸というかついてない事は度重なる、更科 綴はそれを身を持って今体験している。
「悪いね、更科君。うちも経営が厳しくてね…」
高卒で入った親族経営の事務所、目の前の綴から目を逸らす社長…資格や経験も無い綴を雇って面倒を見ていてくれた人だ、経営は厳しくないのは経理も担当している綴が分かっていた…原因は…社長の姪が入ってくるから自分はお払い箱なのだろう。
「少ないが退職金も…」
「はい、分かりました。今までお世話になりました」
深々頭を下げる、入社する姪は高学歴でプライドが高く高卒の綴から引き継ぎはしたくないとの事、すぐにでも席を空けて欲しいとの事、社長は引き出しから封筒を出し机に置き綴に差し出した。
「すまない…荷物の整理や寮に関しては次の仕事が見つかるまではいて良いから…」
それを受け取り荷物、荷物をまとめたダンボールを持ち出口で一礼して職場だった場所を後にした…。
「ゴーテンさん達、服やショルダーバッグを作ってくれた職員も良ければ呼んでくれ。練習にもなる」
「それは、皆喜びます!」
商業ギルドでは馴染みの応接間で、ズィーガーの円らな瞳がより平らになり、大きな腹を揺らして喜ぶ。
「それと、店の周辺の木が生えた土地を購入したいんだが」
「ああ、あのツンドーラですか。あの木が生えた場所は誰の物でもないんです。木を伐採し商業ギルドに届ければ、その方の物です。あの木…ツンドーラは非常に硬く、火にも強く並みの道具では歯が立たないので、特殊な紙を作るのには適していて高値で取り引きはされているんですが…」
「分かった、斬り倒して整地したら届けさせて貰う」
「おお、その際は是非うちにツンドーラをお売り下さい。高値で買い取りさせて頂きます」
「ああ、そうさせて貰う。では明日」
「はい、宜しくお願いします」
ズィーガーに丁重に見送られ、チグリスと畑へと転移した。
「おかえりなさい、大河さん」
「おかえり…」
畑へと戻るとナイルと千眼に迎えられ、きゅう達やオリガ
達は畑仕事に励んでいた。
「ただいま、俺は金庫を作るから。チグリスは休んでくれ」
「ん…、肉」
「チグリス、こっちへ先ほど皆で食べたサンドイッチがありますよ」
「食う…」
「ただいまー」
「戻りました」
「たっだいまー」
「おかえりなさい、詠斗さん、率さん。今チグリスがサンドイッチを食べるのでみなさんも食べますか?準備しますよ」
『食べる!』
テーブルの上にナイルがサンドイッチとスープ、千眼が果物やお茶を用意してくれた。
大河は鉱物を使い縦型の黒い長方形の片側が開く扉を蜘蛛の糸で作り、中には3つ仕切りを作った。
外側に取って代わりの魔石を張り付ければ、流した魔力にしか反応しない金庫の完成だ。
「それっぽくなったな」
「大河さんー一段落したなら、こっちで食べましょう」
「ああ」
「キャサナさんや、蜂蜜屋さんやお茶屋のおばあちゃんを招待しました」
「こちらも、ズィーガーさんやゴーテンさん達を招待した。ポップコーンを無料で配るか、こういうプレオープンの場合はプレゼントを渡したりするものだろう?」
「それ、良いですね!」
「喜ぶと思います」
「それと、あの周辺の土地についてだが…」
「じゃ、どんどん木切り倒そう!」
「自然を破壊とかにはならない程度に広くしましょうか」
「そうだな、ナットやキッキ達の家も大分古いからな。店の敷地内なら楽だろう」
「職場が徒歩0分!楽ですよね」
「理想だな」
「なら、カイネの孤児院を建てませんか?こちらにみんな連れてくれば…」
「大きく出たな、詠斗くん。俺達の財力なら新しい施設を建てる事も出来るが…」
「…カイネ、優しいですし。孤児院の為に辛いことを我慢して…力になりたいです」
「分かった、それはすぐには無理だが考えてみよう。」
『はい』
「そうだ、新しい人が来るならと思って枕を注文しました」
「そろそろじゃないのか、ここを選ぶかは分からないが渡せるようにはしておくか」
「そうですね、必要な物は沢山ありますから」
「明日もありますから、今日は早めに休みますか?」
「なら、お風呂今から行かない?」
「そうだな」
「良いですね、ナイルさん達も行きませんか?」
「はい」
「行く…」
「ああ…」
6人で片付けを行い早速向かう、考える事は山程あるがこの位の息抜きは良いだろう。
「やれやれ、あの方にも困ったものだ」
《クイナト》商業ギルドのマスターユナイドの執務室で、特殊な金属へと変化している書状を眺め溜息と共に薄い笑みを浮かべた。
「さて、どうしようか…」
鈍く輝く金属の紙の一番下に両翼を広げた黄金の盾に2本の牙を交差させた《クイナト》の中央にある城すなわちこの
国《ロメンスギル》国の王からだった。
「面倒な事この上ない挙げ句に仕事は溜まるし、さて何で釣るか…」
手の中のスマホを玩び思案する、良い関係でありたいのだ。
彼らとこの国の王どちらが有益か答えは出ている、彼らの方が有益だ。
だが引き合わせるのも面白い、ユナイドは実に己の好奇心に忠実な男だった。
「さて、どうなることやら…」
ユナイドは嗤う、窓にうかぶ月を眺めながら…。
「では、これより4人目の召喚の儀を行う」
『意義なし』
《神の庭》にて13名の神々が球体の《アタラクシア》囲む、4度目の儀式だが表情の見えない神々の声は硬い。
自分達の判断がこの結果を招いたのだ、誠意と謝意…その気持ちを忘れずに挑む。
不幸というかついてない事は度重なる、更科 綴はそれを身を持って今体験している。
「悪いね、更科君。うちも経営が厳しくてね…」
高卒で入った親族経営の事務所、目の前の綴から目を逸らす社長…資格や経験も無い綴を雇って面倒を見ていてくれた人だ、経営は厳しくないのは経理も担当している綴が分かっていた…原因は…社長の姪が入ってくるから自分はお払い箱なのだろう。
「少ないが退職金も…」
「はい、分かりました。今までお世話になりました」
深々頭を下げる、入社する姪は高学歴でプライドが高く高卒の綴から引き継ぎはしたくないとの事、すぐにでも席を空けて欲しいとの事、社長は引き出しから封筒を出し机に置き綴に差し出した。
「すまない…荷物の整理や寮に関しては次の仕事が見つかるまではいて良いから…」
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