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第2部 スタートはゴール地点から 本が読みたければ稼がねば編
6 異世界流夜の過ごし方
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「だいぶ、婚礼に出す料理も固まってきたし、後で水飴は神様達にお供え用に作ろう。よし、みんなテントに戻ろう」
後片付けを浄化と自動清掃で済ませ(大河も後で便利だから交換しようと決めた)、皆でテントに移動を行う。
「これがテントの中か…すごいな…」
先にテントの説明を受けていた大河も、白い何もない空間に驚く。
「大河さんも魔力を流して下さい、俺がいなくても使えるようにしておくと便利ですから」
「そうだな、魔力を流しておこう」
「主、空間の固定が完了した。誰もいない時でも物が置ける。時間停止は出来ないが…」
「本当?助かる、ありがとう!」
千眼が黒い蝶々を何匹か白い空間に吸収させ、魔力の常時固定化を可能にし無人の状態でも空間の維持が可能になった。
「確かに部屋のような物があれば便利か…」
「詠斗さん、今日もしゃわー浴びたいのですが。もう毎日浴びないと落ち着きません」
「俺も水浴びしたい」
「私も髪を洗って欲しい、ぱじゃまも着たい」
『きゅっ!きゅ!』
「シャワーとパジャマもあるのか?」
「はい、大河さんも使います?石鹸とシャンプー、コンディショナーもありますよ」
「家に車が突っ込んだから、荷物をまとめた訳…か災い転じて福となすか?」
「俺はそう思っています」
晴れやかな詠斗の笑顔、自分もこの世界で彼の様な笑顔を浮かべられる日が来るのだろうか…いつかは来ると思っておこう。
「シャワーやるんで、服脱ぐよー」
「…脱衣所とかは?」
「ないです」
「そうか…」
「これは便利だな…」
「ですよね、無料のシャワーしかもついでに洗濯も出来ます」
「きゅう、気持ちいいですか?」
『きゅっ、きゅう!』
「石鹸いい匂いだ…」
「しゃんぷーの泡が気持ち良い」
男5人とカメのシャワーに隣では水の塊の中に石鹸を細かくしたものを使い皆の洗濯も詠斗がしてくれている、大河もさっさと使い方をマスターして色々出来るようにしようと思う。
「千眼さん、髪やるよ」
「俺も手伝おう、見た目よりも軽くて柔らかいな…」
「きもちがいい…」
千眼の髪を詠斗、大河でが洗い、ナイルがきゅうを洗い、チグリスはじっくり自分の身体を洗っている。
シャワーを終え自動清掃を掛け流したお湯が消える、洗濯も終わらせ風魔法で乾かす。
「大河さんは俺のパジャマ…」
「サイズは合わないか。俺はいま洗濯してくたものを着るから」
「明日、買いましょう。3人は昨日と一緒でいいかな」
3人が頷き詠斗と千眼はしゃちく、ナイルとチグリスがニート万歳Tシャツにスウェットを着る。
「ニート万歳Tシャツとスウェットか…、楽でよさそうだな」
「やっぱり寝る時は楽な恰好がいいですよね、明日商業ギルドで直し頼みます?」
「そうだな、ついでに服も私服は黒いシャツにテーパードが好きだからそれも聞いてみるか」
「大河さん、その服装似合ってますよね。そのシャツもカッコいいです」
大河の服装はシンプルだが良く似合っている、黒いシャツにインナーはグレーの半そでTシャツ紺色のテーパードが細身だが均整の取れた肢体が良く映える。
「私も素敵だと思います」
「俺も着たい」
「…似合っている」
「どうも…」
可愛い青年2人と端正な容貌の青年と性別が若干迷子(最初どっちか迷った)な魔王から褒められると悪い気がしない、ぶっきらぼうに返事をする。
「チグリスが来たいならプレゼントするか…サイズは変わらないだろう」
「ん…ありがとう」
「似合うね、明日来て行こうよ」
「詠斗がいいなら」
「うん、明日楽しみだね」
「明日は、まず飯の後畑の様子みて…村に行って…大河さん冒険者になります?簡単になれますよ」
「まあ、ファンタジーの定番だからな」
「そうしたら商業ギルドに寄って、布屋に行って、食材買い込んで、ドワーフの工房に行く予定です」
「そうか、ドワーフか見てみたいな」
「ゲームとかに出てくる姿そのままです。俺はこの後、神様達の供え物の水飴を準備して寝ます」
「俺はステータスの確認をするか」
「私は詠斗さんのお手伝いします」
「私も、寝ないからな」
「俺は寝る」
詠斗が布団を4組出す、チグリスが全部敷いてくれる(何故か全てくっつけた)枕は1つしかないので申し訳なさそうに詠斗が謝る。
「気しないでくれ、俺は枕あっても無くても良い。千眼は寝ないのか?」
「魔王は寝る必要がない」
「なら、是非この本をおススメしよう。字は読めるか?」
何冊かの本を収納から出し千眼に渡す、ホラーとコメディとファンタジーのジャンルから選んだ本、是非魔王という存在が読んで感想を聞いてみたいと思った。
「…読めるな、では読ませてもらおう」
『きゅっ!』
「きゅうも読みたいようだ」
「そうかそうか、図鑑を貸そう」
『きゅ!』
まさかカメも本を読むとは、異世界は奥が深いと改めて思う。
「おやすみ」
チグリスが布団の真ん中に入ってさっさと寝入ってしまう、大河と千眼は丸太の椅子に座りそれぞれのしたいことを行い、きゅうは器用に前足で楽しそうにページを捲って、日本の生き物図鑑に見入っている。
詠斗とナイルは氷を作って窪みを作り、果物をのせていく作業を行う。
異世界に来て最初の夜は穏やかで充実している…、楽しいという気持ちは何時振りか…すぐには思い出せなかった…。
後片付けを浄化と自動清掃で済ませ(大河も後で便利だから交換しようと決めた)、皆でテントに移動を行う。
「これがテントの中か…すごいな…」
先にテントの説明を受けていた大河も、白い何もない空間に驚く。
「大河さんも魔力を流して下さい、俺がいなくても使えるようにしておくと便利ですから」
「そうだな、魔力を流しておこう」
「主、空間の固定が完了した。誰もいない時でも物が置ける。時間停止は出来ないが…」
「本当?助かる、ありがとう!」
千眼が黒い蝶々を何匹か白い空間に吸収させ、魔力の常時固定化を可能にし無人の状態でも空間の維持が可能になった。
「確かに部屋のような物があれば便利か…」
「詠斗さん、今日もしゃわー浴びたいのですが。もう毎日浴びないと落ち着きません」
「俺も水浴びしたい」
「私も髪を洗って欲しい、ぱじゃまも着たい」
『きゅっ!きゅ!』
「シャワーとパジャマもあるのか?」
「はい、大河さんも使います?石鹸とシャンプー、コンディショナーもありますよ」
「家に車が突っ込んだから、荷物をまとめた訳…か災い転じて福となすか?」
「俺はそう思っています」
晴れやかな詠斗の笑顔、自分もこの世界で彼の様な笑顔を浮かべられる日が来るのだろうか…いつかは来ると思っておこう。
「シャワーやるんで、服脱ぐよー」
「…脱衣所とかは?」
「ないです」
「そうか…」
「これは便利だな…」
「ですよね、無料のシャワーしかもついでに洗濯も出来ます」
「きゅう、気持ちいいですか?」
『きゅっ、きゅう!』
「石鹸いい匂いだ…」
「しゃんぷーの泡が気持ち良い」
男5人とカメのシャワーに隣では水の塊の中に石鹸を細かくしたものを使い皆の洗濯も詠斗がしてくれている、大河もさっさと使い方をマスターして色々出来るようにしようと思う。
「千眼さん、髪やるよ」
「俺も手伝おう、見た目よりも軽くて柔らかいな…」
「きもちがいい…」
千眼の髪を詠斗、大河でが洗い、ナイルがきゅうを洗い、チグリスはじっくり自分の身体を洗っている。
シャワーを終え自動清掃を掛け流したお湯が消える、洗濯も終わらせ風魔法で乾かす。
「大河さんは俺のパジャマ…」
「サイズは合わないか。俺はいま洗濯してくたものを着るから」
「明日、買いましょう。3人は昨日と一緒でいいかな」
3人が頷き詠斗と千眼はしゃちく、ナイルとチグリスがニート万歳Tシャツにスウェットを着る。
「ニート万歳Tシャツとスウェットか…、楽でよさそうだな」
「やっぱり寝る時は楽な恰好がいいですよね、明日商業ギルドで直し頼みます?」
「そうだな、ついでに服も私服は黒いシャツにテーパードが好きだからそれも聞いてみるか」
「大河さん、その服装似合ってますよね。そのシャツもカッコいいです」
大河の服装はシンプルだが良く似合っている、黒いシャツにインナーはグレーの半そでTシャツ紺色のテーパードが細身だが均整の取れた肢体が良く映える。
「私も素敵だと思います」
「俺も着たい」
「…似合っている」
「どうも…」
可愛い青年2人と端正な容貌の青年と性別が若干迷子(最初どっちか迷った)な魔王から褒められると悪い気がしない、ぶっきらぼうに返事をする。
「チグリスが来たいならプレゼントするか…サイズは変わらないだろう」
「ん…ありがとう」
「似合うね、明日来て行こうよ」
「詠斗がいいなら」
「うん、明日楽しみだね」
「明日は、まず飯の後畑の様子みて…村に行って…大河さん冒険者になります?簡単になれますよ」
「まあ、ファンタジーの定番だからな」
「そうしたら商業ギルドに寄って、布屋に行って、食材買い込んで、ドワーフの工房に行く予定です」
「そうか、ドワーフか見てみたいな」
「ゲームとかに出てくる姿そのままです。俺はこの後、神様達の供え物の水飴を準備して寝ます」
「俺はステータスの確認をするか」
「私は詠斗さんのお手伝いします」
「私も、寝ないからな」
「俺は寝る」
詠斗が布団を4組出す、チグリスが全部敷いてくれる(何故か全てくっつけた)枕は1つしかないので申し訳なさそうに詠斗が謝る。
「気しないでくれ、俺は枕あっても無くても良い。千眼は寝ないのか?」
「魔王は寝る必要がない」
「なら、是非この本をおススメしよう。字は読めるか?」
何冊かの本を収納から出し千眼に渡す、ホラーとコメディとファンタジーのジャンルから選んだ本、是非魔王という存在が読んで感想を聞いてみたいと思った。
「…読めるな、では読ませてもらおう」
『きゅっ!』
「きゅうも読みたいようだ」
「そうかそうか、図鑑を貸そう」
『きゅ!』
まさかカメも本を読むとは、異世界は奥が深いと改めて思う。
「おやすみ」
チグリスが布団の真ん中に入ってさっさと寝入ってしまう、大河と千眼は丸太の椅子に座りそれぞれのしたいことを行い、きゅうは器用に前足で楽しそうにページを捲って、日本の生き物図鑑に見入っている。
詠斗とナイルは氷を作って窪みを作り、果物をのせていく作業を行う。
異世界に来て最初の夜は穏やかで充実している…、楽しいという気持ちは何時振りか…すぐには思い出せなかった…。
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