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第一部 不毛の大地開拓 頑張ろう編
13 村に到着
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「彼はちゃんと数も考えてくれていますね」
某《神の庭》で詠斗から捧げられた供物が13名の神々の真ん中で宙に浮いていた。
「お、早く食おうぜ」
「なのです、なのです」
「興味ありますねえ」
「ふむ、まず各々はしを…」
「お茶も、1人1本」
割り箸がそれぞれに配られ、各々じっくり見つめ、観察している、ペットボトルのほうじ茶は神が指をくるりと回せば13本に増え、それぞれに行き渡る。
「日本の食べ物興味ある…嬉しい」
「そうですね、ちょこも美味しいですし」
「このお茶、美味ですね。後味が残らず飲みごたえがあり、香りも良い」
あれから、食べても食べても減らないチョコレートは神々の今最大の楽しみになっている。
「まず、このはし…どうやらこの木を縦に割って2本にし、指を使うようですね」
「お、出来たぜ、じゃお先」
頭上に詠斗の箸を使っていた手元を拡大し、各々挑戦し最初に使えるようになった神が、早速蒸し焼きに醤油を滴し口に運ぶ。
「かぁーウマイ。いいね~」
口元に運べば布を通さず口の中に入り咀嚼し、次々食べすぐに無くなってしまった。
「次は刺身だ」
「1人4切れ迄」
先に釘を差す、他の神々も箸を使えるようになり、料理に舌鼓を打つ。
「魚は勿論、このしょうゆというものも大変美味ですね」
「塩辛い…」
「キノコは1口ずつならいけます」
串からキノコを外し平等に風魔法で斬って、各々味わう。
「キノコも美味しいなのです」
「返礼を…」
「こういう物は如何です?」
数人こ神々で詠斗からの供物に対してのお返しを考えている間も、他の神々は食べ進めていく。
「ふむ、これならばいいだろう」
「そうですね」
「これを収納に入れておこう」
「では、刺身…」
話し合いが終わり刺身を食べようと戻るとそこには、後2切れの刺身しか残っていない。
「ヤバい」
「やばやばなのです」
「……知ってますか?こういう言葉があるのを…」
「ふむ、食べ物の恨みは怖い」
穏やかな声に、食べてしまった神々はビクッ、身を縮ませた。
「…覚悟はいいですか?恨みは怖いですよ?」
『ごめんなさーい』
さーい…さーい…さーい…謝罪の声が木霊し、段々小さくなっていく。
「あはは~神様達、またお供えしましから~喧嘩しないで下さい~」
変な夢で詠斗が目を覚ます、面白かったのか目覚めはすごく良い。
「神様達も喧嘩するんだなー」
背筋を伸ばし外に出ると、夜が明け明るいがやはり曇っている。
「朝食と村に行く準備をしよう」
収納のウィンドウ表示に、見馴れぬアイテムが増えている、夢で見たのはどうやら真実のようだ。
神々からの贈り物 ナイフ まな板 とあり、試しに出してみるとナイフは銀色、同じ材質の鞘には凝った細工が施され、抜くと淡い輝きを放っている。
鑑定をかけると 神々からの贈り物 ナイフ:よく切れる 取り扱い注意 材質不明 自動洗浄付き と表示され、まな板は純白のちょうど魚を捌くのに良い大きさ、見た目に反し非常に軽い、こちらも鑑定にかければ、神々からの贈り物 まな板:軽くて丈夫 材質不明 自動洗浄付きとある。
「気を遣わなくても大丈夫なんだけど、ありがとうございます。大事に使います」
一旦しまい、昨日の残りの魚の串焼きとリンゴモドキ(仮)とほうじ茶で手早く済ませる。
「村に…いきなり収納とか使うと驚かれるか、えと確か…あった」
神々からの知識により、《アタラクシア》で収納魔法を使える者が希少、いたとしても国の管理下、商会などのトップなど地位が高い、それに無限収納でもなく時間停止も魔法なので魔力がそれなりになければ使いこなせない。
「エコバッグの布のやつ…この中に入れればいいかな」
何かのオマケで付いてきた、白の布地に富士山の白黒の絵が描かれたエコバッグを肩にかけ、自動マッピングを出し村に行くイメージ、いや手前に着く感じで転移魔法を発動させた。
景色がゆっくり流れて元に戻る、どうやら村の手前の道なりの林に出たようだった。
「まずは、ファンタジーの定番冒険者ギルドと商業ギルドに行ってみよう」
舗装などされていない道、馬車の車輪跡を辿って向かう、空を見上げれば《不毛の地》や森と比べ幕が薄く、青い空と白い月と13の星が目を凝らさなくても見える。
この先にある村は、知識によれば《不毛の地》に一番近い村であり、周辺に獣や資源豊富な森や林がある為、規模は街といってもいい位である。
朝から夜になるになるまで大規模な市場が毎日、活気に溢れ開かれ、様々な人々が仕入れや買い取り、依頼の為に出入りしている。
宿はあまり数少なく(値段の割りに質は…)その代わりに冒険者ギルドが管理する土地の一角が借りられ、其処にテントを張り拠点とする、商人や冒険者が数多くいる。
土地は広大だが、あくまで流通拠点と考える者が多く、定住者はあまり増えないという情報が頭に流れてくる。
「たのしみだなー」
村の入り口らしい、木の門と門番らしき人影が見えてきた。
某《神の庭》で詠斗から捧げられた供物が13名の神々の真ん中で宙に浮いていた。
「お、早く食おうぜ」
「なのです、なのです」
「興味ありますねえ」
「ふむ、まず各々はしを…」
「お茶も、1人1本」
割り箸がそれぞれに配られ、各々じっくり見つめ、観察している、ペットボトルのほうじ茶は神が指をくるりと回せば13本に増え、それぞれに行き渡る。
「日本の食べ物興味ある…嬉しい」
「そうですね、ちょこも美味しいですし」
「このお茶、美味ですね。後味が残らず飲みごたえがあり、香りも良い」
あれから、食べても食べても減らないチョコレートは神々の今最大の楽しみになっている。
「まず、このはし…どうやらこの木を縦に割って2本にし、指を使うようですね」
「お、出来たぜ、じゃお先」
頭上に詠斗の箸を使っていた手元を拡大し、各々挑戦し最初に使えるようになった神が、早速蒸し焼きに醤油を滴し口に運ぶ。
「かぁーウマイ。いいね~」
口元に運べば布を通さず口の中に入り咀嚼し、次々食べすぐに無くなってしまった。
「次は刺身だ」
「1人4切れ迄」
先に釘を差す、他の神々も箸を使えるようになり、料理に舌鼓を打つ。
「魚は勿論、このしょうゆというものも大変美味ですね」
「塩辛い…」
「キノコは1口ずつならいけます」
串からキノコを外し平等に風魔法で斬って、各々味わう。
「キノコも美味しいなのです」
「返礼を…」
「こういう物は如何です?」
数人こ神々で詠斗からの供物に対してのお返しを考えている間も、他の神々は食べ進めていく。
「ふむ、これならばいいだろう」
「そうですね」
「これを収納に入れておこう」
「では、刺身…」
話し合いが終わり刺身を食べようと戻るとそこには、後2切れの刺身しか残っていない。
「ヤバい」
「やばやばなのです」
「……知ってますか?こういう言葉があるのを…」
「ふむ、食べ物の恨みは怖い」
穏やかな声に、食べてしまった神々はビクッ、身を縮ませた。
「…覚悟はいいですか?恨みは怖いですよ?」
『ごめんなさーい』
さーい…さーい…さーい…謝罪の声が木霊し、段々小さくなっていく。
「あはは~神様達、またお供えしましから~喧嘩しないで下さい~」
変な夢で詠斗が目を覚ます、面白かったのか目覚めはすごく良い。
「神様達も喧嘩するんだなー」
背筋を伸ばし外に出ると、夜が明け明るいがやはり曇っている。
「朝食と村に行く準備をしよう」
収納のウィンドウ表示に、見馴れぬアイテムが増えている、夢で見たのはどうやら真実のようだ。
神々からの贈り物 ナイフ まな板 とあり、試しに出してみるとナイフは銀色、同じ材質の鞘には凝った細工が施され、抜くと淡い輝きを放っている。
鑑定をかけると 神々からの贈り物 ナイフ:よく切れる 取り扱い注意 材質不明 自動洗浄付き と表示され、まな板は純白のちょうど魚を捌くのに良い大きさ、見た目に反し非常に軽い、こちらも鑑定にかければ、神々からの贈り物 まな板:軽くて丈夫 材質不明 自動洗浄付きとある。
「気を遣わなくても大丈夫なんだけど、ありがとうございます。大事に使います」
一旦しまい、昨日の残りの魚の串焼きとリンゴモドキ(仮)とほうじ茶で手早く済ませる。
「村に…いきなり収納とか使うと驚かれるか、えと確か…あった」
神々からの知識により、《アタラクシア》で収納魔法を使える者が希少、いたとしても国の管理下、商会などのトップなど地位が高い、それに無限収納でもなく時間停止も魔法なので魔力がそれなりになければ使いこなせない。
「エコバッグの布のやつ…この中に入れればいいかな」
何かのオマケで付いてきた、白の布地に富士山の白黒の絵が描かれたエコバッグを肩にかけ、自動マッピングを出し村に行くイメージ、いや手前に着く感じで転移魔法を発動させた。
景色がゆっくり流れて元に戻る、どうやら村の手前の道なりの林に出たようだった。
「まずは、ファンタジーの定番冒険者ギルドと商業ギルドに行ってみよう」
舗装などされていない道、馬車の車輪跡を辿って向かう、空を見上げれば《不毛の地》や森と比べ幕が薄く、青い空と白い月と13の星が目を凝らさなくても見える。
この先にある村は、知識によれば《不毛の地》に一番近い村であり、周辺に獣や資源豊富な森や林がある為、規模は街といってもいい位である。
朝から夜になるになるまで大規模な市場が毎日、活気に溢れ開かれ、様々な人々が仕入れや買い取り、依頼の為に出入りしている。
宿はあまり数少なく(値段の割りに質は…)その代わりに冒険者ギルドが管理する土地の一角が借りられ、其処にテントを張り拠点とする、商人や冒険者が数多くいる。
土地は広大だが、あくまで流通拠点と考える者が多く、定住者はあまり増えないという情報が頭に流れてくる。
「たのしみだなー」
村の入り口らしい、木の門と門番らしき人影が見えてきた。
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