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第一部 不毛の大地開拓 頑張ろう編
8 《不毛の地》
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宇宙の様な穴をゆっくり滑って行くように落ちる、今度は行き先が決まっているせいか、少し楽しめた。
「ここが、《不毛の地》…本当に何もない…寒いかな?」
広大な枯れた大地が広がる、風すらなく寒々しさを覚えるが、スキル異常状態無効が発動しているせいか、寒さは感じない。
「あ、ステータスオープン」
時永 詠斗 : 不老不死 肉体年齢 21歳 担う者
所持魔法
土魔法 水魔法 火魔法 風魔法 浄化魔法 転移魔法
スキル
状態異常無効 無限収納(時間停止) ステータス隠蔽 攻撃無効※
自動マッピング
固有スキル
園芸ショップ
善行ポイント
10,500pt
「まずは、この気になっていたになうもの?これは何だろう、神様達は何も言ってなかったけど」
指で文字部分を押してみる、担う者:神々から与えられし2つ名 貴方が神の助けとなった者である証 と文字が示す。
「なるほど、担うって…どんな意味だっけ?」
すぐには出て来ない、今は生活の基盤を整えるのが先と優先順位を作り、次は自動マッピングを押す。
「あーこれ便利ー」
スマホの地図の様に現在地が赤矢印、その他周辺に何があるか…今は特に何もないが、表示される。
「指でスライドしたら他の範囲も見れたりなんて…出来た!」
スライドしても平面しかない、暫く上にスライドさせるとようやく平面が終わり濃い緑色に染まった場所が出てくる。
どうやら、森の様に見える。
「森…ますば食料や寝る場所の確保行ってみよう、転移魔法なら森の近くまで行けるよね」
地図の場所を見ながら、その場所に一瞬で行くイメージを頭に浮かべ、「転移魔法」と口にする、ゆらり景色が歪み瞬く間に景色が正常に戻る。
「はぁー、本当に魔法使いになった」
感無量目の前には、鬱蒼とした森、背後には何もない大地、正しく転移魔法は、成功していた。
「鑑定してみようかな、善行ポイントを変えよう」
ステータス画面を開き、鑑定:500pt 無限収納(ウィンドウ表示:300pt)を交換し、残るポイントは9900ptと表示される。
頭の中で鑑定とイメージすると、鑑定:《不毛の地》に最も近い森 生物は少ない と表示される。
「ざっくりだなぁ、よしまずは食料と寝床の確保。行ってみよう」
普通に日本で暮らしていたら、森にまず入ろうなんて思わない、食料も寝場所も金を支払えば手に入るがここは違う、全てを自力で入れなければならない、さあと意気込みいざ森へと足を踏み入れた。
「やはり視づらい」
詠斗を見送り《アタラクシア》の内の詠斗を視るため、5名の神が《アタラクシア》を探るが靄がかっていてよく視えずにいた。
「森へと移動してる」
「あの森は生物には棲み辛い環境だ、危険な物はない。その代わり捕食者がいない為植物が独自の生態を成している」
「彼にとっては良い環境とも言えます」
「ふむ、この森の先に村があるな。地図に印を付けておこう」
5名の神が詠斗の身を案じて話し合いを進める最中、残り8名は何をしているかと言うと…。
「このちょこおいしいなのです」
「やっぱり、地球の食べ物って旨いんだな」
「このびたーの味は中々」
「こっちのほわいとって白いちょこも大変美味です」
「こちらのみるくというのも、こくがあっておいしい」
「中に木の実が入っているのも食間が変わっていて…」
「ぶらっくも苦味が強くてクセになる」
「中に焼き菓子が入っているのも飽きがこない」
各々どこぞのグルメリポートよろしく、詠斗から供されたチョコレートを味わう。
「全く」
「これが神の姿ですか」
「彼に見て貰いたいですね」
「ふむ、我は頂こう」
「オススメはびたー」
「ふむ、中々味わい深い」
さっそく、詠斗を視ていた神の1人がチョコレートを受け取り包装から魔法で中身を出し、布を通り越して口の中に転移させて、コロコロ転がし口の中で溶けていく過程を楽しんだ。
「ふむ、もう中で無くなった」
「我々も頂きます」
他の4人もチョコレートを味わい…そして無くなり、静まり返る。
「お、我々が食べたからこのちょこは1つ食べたら1つ増えるようになったぞ」
その言葉に他の神々の見えない目が、ギラリと輝いたように見える。
空になった袋の中に無くなったチョコレートが元通りに戻り、わぁと場が湧きまた各々チョコレートを口にし感想を…延々と続けた…。
「ここが、《不毛の地》…本当に何もない…寒いかな?」
広大な枯れた大地が広がる、風すらなく寒々しさを覚えるが、スキル異常状態無効が発動しているせいか、寒さは感じない。
「あ、ステータスオープン」
時永 詠斗 : 不老不死 肉体年齢 21歳 担う者
所持魔法
土魔法 水魔法 火魔法 風魔法 浄化魔法 転移魔法
スキル
状態異常無効 無限収納(時間停止) ステータス隠蔽 攻撃無効※
自動マッピング
固有スキル
園芸ショップ
善行ポイント
10,500pt
「まずは、この気になっていたになうもの?これは何だろう、神様達は何も言ってなかったけど」
指で文字部分を押してみる、担う者:神々から与えられし2つ名 貴方が神の助けとなった者である証 と文字が示す。
「なるほど、担うって…どんな意味だっけ?」
すぐには出て来ない、今は生活の基盤を整えるのが先と優先順位を作り、次は自動マッピングを押す。
「あーこれ便利ー」
スマホの地図の様に現在地が赤矢印、その他周辺に何があるか…今は特に何もないが、表示される。
「指でスライドしたら他の範囲も見れたりなんて…出来た!」
スライドしても平面しかない、暫く上にスライドさせるとようやく平面が終わり濃い緑色に染まった場所が出てくる。
どうやら、森の様に見える。
「森…ますば食料や寝る場所の確保行ってみよう、転移魔法なら森の近くまで行けるよね」
地図の場所を見ながら、その場所に一瞬で行くイメージを頭に浮かべ、「転移魔法」と口にする、ゆらり景色が歪み瞬く間に景色が正常に戻る。
「はぁー、本当に魔法使いになった」
感無量目の前には、鬱蒼とした森、背後には何もない大地、正しく転移魔法は、成功していた。
「鑑定してみようかな、善行ポイントを変えよう」
ステータス画面を開き、鑑定:500pt 無限収納(ウィンドウ表示:300pt)を交換し、残るポイントは9900ptと表示される。
頭の中で鑑定とイメージすると、鑑定:《不毛の地》に最も近い森 生物は少ない と表示される。
「ざっくりだなぁ、よしまずは食料と寝床の確保。行ってみよう」
普通に日本で暮らしていたら、森にまず入ろうなんて思わない、食料も寝場所も金を支払えば手に入るがここは違う、全てを自力で入れなければならない、さあと意気込みいざ森へと足を踏み入れた。
「やはり視づらい」
詠斗を見送り《アタラクシア》の内の詠斗を視るため、5名の神が《アタラクシア》を探るが靄がかっていてよく視えずにいた。
「森へと移動してる」
「あの森は生物には棲み辛い環境だ、危険な物はない。その代わり捕食者がいない為植物が独自の生態を成している」
「彼にとっては良い環境とも言えます」
「ふむ、この森の先に村があるな。地図に印を付けておこう」
5名の神が詠斗の身を案じて話し合いを進める最中、残り8名は何をしているかと言うと…。
「このちょこおいしいなのです」
「やっぱり、地球の食べ物って旨いんだな」
「このびたーの味は中々」
「こっちのほわいとって白いちょこも大変美味です」
「こちらのみるくというのも、こくがあっておいしい」
「中に木の実が入っているのも食間が変わっていて…」
「ぶらっくも苦味が強くてクセになる」
「中に焼き菓子が入っているのも飽きがこない」
各々どこぞのグルメリポートよろしく、詠斗から供されたチョコレートを味わう。
「全く」
「これが神の姿ですか」
「彼に見て貰いたいですね」
「ふむ、我は頂こう」
「オススメはびたー」
「ふむ、中々味わい深い」
さっそく、詠斗を視ていた神の1人がチョコレートを受け取り包装から魔法で中身を出し、布を通り越して口の中に転移させて、コロコロ転がし口の中で溶けていく過程を楽しんだ。
「ふむ、もう中で無くなった」
「我々も頂きます」
他の4人もチョコレートを味わい…そして無くなり、静まり返る。
「お、我々が食べたからこのちょこは1つ食べたら1つ増えるようになったぞ」
その言葉に他の神々の見えない目が、ギラリと輝いたように見える。
空になった袋の中に無くなったチョコレートが元通りに戻り、わぁと場が湧きまた各々チョコレートを口にし感想を…延々と続けた…。
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