蛙の神様

藤倉翔(かける)は高校2年生。小さな頃、自分の住む棚田村の向かいにある疋田村の女の子朱希(あき)と仲よくなる。けれど、お互いの村は村ぐるみで仲が悪く、初恋はあっさりと引き裂かれる形で終わった。その初恋を引きずったまま、翔は毎日を過ごしていたけれど……。

「蛙の足が三本ってなんだと思う?」
「三本足の蛙は神様だ」

少し不思議な雨の季節のお話。
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