上 下
36 / 36
番外編

番外編「すえひろがり」六

しおりを挟む
しおりを挟む
感想 12

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(12件)

鈴木りん
2019.11.09 鈴木りん

番外編、「短夜のおと」「すえひろがり」、続けて拝読しました。

どちらも、心にずしりときましたね。
前者は、出産に際したときの度胸のすわった女子に対し、初めて父親になる男の揺れ動く心境が手に取るようにわかりましたし、後者は誰も悪気がなかった中で傷ついてしまったすえちゃんの心が再び周りの人間の心によって温められていく様がよくわかりました。

時代小説ながら、今まさに目の前で起こっているかのような、そんな気持ちにさせてくれる作品でした!

五十鈴りく
2019.11.10 五十鈴りく

ご感想をありがとうございます!
こちらの番外編にまでお付き合い頂き、恐縮です。

仰る通り、現代にも置き換えられるネタです。
いつの時代も人は変わっていくようで変わらない部分もあったりするのかも。
少しでも共感して頂けるところがあれば嬉しいです(^^)

ご丁寧にありがとうございました!

解除
sanpo
2019.09.26 sanpo

ありがとうございました! *ネタバレご用心*

ここ数日、私はすえちゃんの肩に乗って江戸探訪をしてる気分だった! ますます磨きがかかる五十鈴さんの端整な筆さばきで、長屋暮らしや手習い所……江戸の毎日を堪能しました。カタチばかりじゃないよ。ここには江戸に生きる人々の想いがギゥッと詰まっていた! 明るく娘に「てつだっておくれ」と言う母親、子守を頼み、また進んで赤ちゃんの世話をする子供たち。手習い所での、書きつぶして真っ黒な半紙(しかも幼い子の面倒までみてる!)も良かった!……井戸端のおしゃべり(時に明け透け過ぎる?)は日常を彩る大切なファクトだし。ギュッと言えば、最初と最後を飾った親子三人が一塊になってギュッと抱き合うシーン、最高!
後半は(作者のまんまと術中に嵌って)泣いちゃったよ! てやんでぃ、湿っぽくない涙が、江戸っ子流だい(*´σー`)エヘヘ
「すえひろがり」のタイトルからして、心に染み入る物語を、堪能しました!

五十鈴りく
2019.09.26 五十鈴りく

ご感想をありがとうございます!

肩に乗って……(想像中)
昔は家族ばかりでなく長屋の人たちも一丸となって子育てしたとのことですので、そういう感じが出ていたら嬉しいです。
その代わり、プライバシーって何? ですよね。今とは色んな感覚が違って、それがまた良くも悪くもあったんだろうなと。

夫婦ももとは赤の他人。三人ともまったく血の繋がりのない家族ですが、お互いが大事に思い合えばそれで十分かと。
お涙頂戴しました(/・ω・)/(笑)
お付き合い頂き、ありがとうございます!!
sanpoさんのこれからも「すえひろがり」でありますように!

解除
結城 
2019.09.24 結城 

今回のお話も良かったです!!

*ネタばれ注意


末広がりの『末』
とても良い言葉です。確かにあの頃は『末』だの『留』だのが末子に(もしくは打ち止めの願いをこめて)つけられていました。お友達の疑問ももっともなことなのですが、その『末』がこんなに素敵な名前になるなんて!!
ご両親の愛情を凄く感じました。
それでいて、いつかは本当のことを伝えるつもりだったのですね。
生みの親もまた、親ではあります。
亭主さえしっかりしていたら、手放さずにすんだのに……。
それでも、こんなに愛され、真っ直ぐに育った娘をいつか見ることができたなら喜んでくれますよね(^^)
うんうん。きっと仕合せは続いていきますとも!!

五十鈴りく
2019.09.24 五十鈴りく

ご感想をありがとうございます!

そう、「すえ」はそういう意味で名づけられたのですが、事情が変わりましたので、その名前が合致しないんですよね。でも、「すえ」はすでにその名前で過ごした歳月もありますし、その名前だけが産みの親との繋がりですから。
本当のことは言わなくてもいつか知ることになるんじゃないかと思っていたので、そうなる前に教えなくちゃ――くらいには思っていましたが、ちょっと手遅れに。

あそこは亭主がダメでしたが、子供たちはよく育って母を助けているので、それがせめてもの救いでしょうか。それでもすえのことを皆は忘れずにいます。おすえはどうしてるかな、と軽く口に出せるのは、養い親のもとで幸せにしていると思うからこそですね。

では、ご丁寧にありがとうございました!!

解除

あなたにおすすめの小説

藤と涙の後宮 〜愛しの女御様〜

蒼キるり
歴史・時代
藤は帝からの覚えが悪い女御に仕えている。長い間外を眺めている自分の主人の女御に勇気を出して声をかけると、女御は自分が帝に好かれていないことを嘆き始めて──

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

西涼女侠伝

水城洋臣
歴史・時代
無敵の剣術を会得した男装の女剣士。立ち塞がるは三国志に名を刻む猛将馬超  舞台は三國志のハイライトとも言える時代、建安年間。曹操に敗れ関中を追われた馬超率いる反乱軍が涼州を襲う。正史に残る涼州動乱を、官位無き在野の侠客たちの視点で描く武侠譚。  役人の娘でありながら剣の道を選んだ男装の麗人・趙英。  家族の仇を追っている騎馬民族の少年・呼狐澹。  ふらりと現れた目的の分からぬ胡散臭い道士・緑風子。  荒野で出会った在野の流れ者たちの視点から描く、錦馬超の実態とは……。  主に正史を参考としていますが、随所で意図的に演義要素も残しており、また武侠小説としてのテイストも強く、一見重そうに見えて雰囲気は割とライトです。  三國志好きな人ならニヤニヤ出来る要素は散らしてますが、世界観説明のノリで注釈も多めなので、知らなくても楽しめるかと思います(多分)  涼州動乱と言えば馬超と王異ですが、ゲームやサブカル系でこの2人が好きな人はご注意。何せ基本正史ベースだもんで、2人とも現代人の感覚としちゃアレでして……。

旅路ー元特攻隊員の願いと希望ー

ぽんた
歴史・時代
舞台は1940年代の日本。 軍人になる為に、学校に入学した 主人公の田中昴。 厳しい訓練、激しい戦闘、苦しい戦時中の暮らしの中で、色んな人々と出会い、別れ、彼は成長します。 そんな彼の人生を、年表を辿るように物語りにしました。 ※この作品は、残酷な描写があります。 ※直接的な表現は避けていますが、性的な表現があります。 ※「小説家になろう」「ノベルデイズ」でも連載しています。

戦国三法師伝

kya
歴史・時代
歴史物だけれども、誰にでも見てもらえるような作品にしていこうと思っています。 異世界転生物を見る気分で読んでみてください。 本能寺の変は戦国の覇王織田信長ばかりではなく織田家当主織田信忠をも戦国の世から葬り去り、織田家没落の危機を迎えるはずだったが。 信忠が子、三法師は平成日本の人間が転生した者だった…

私は1年後の未来を知っている―ただそれは私だけでは無かった―

俣彦
歴史・時代
 ここから1年の動きを知る事が出来た徳川家康。舞台は会津へ向かう途中。天下取り目前の1600年。あとは知らされた史実をなぞれば天下統一と思ったその時。彼の目の前に現れたのは来るはずの無い大谷吉継。  そう。ここから1年の動きを知っている人物は徳川家康独りでは無い。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

小童、宮本武蔵

雨川 海(旧 つくね)
歴史・時代
兵法家の子供として生まれた弁助は、野山を活発に走る小童だった。ある日、庄屋の家へ客人として旅の武芸者、有馬喜兵衛が逗留している事を知り、見学に行く。庄屋の娘のお通と共に神社へ出向いた弁助は、境内で村人に稽古をつける喜兵衛に反感を覚える。実は、弁助の父の新免無二も武芸者なのだが、人気はさっぱりだった。つまり、弁助は喜兵衛に無意識の内に嫉妬していた。弁助が初仕合する顚末。 備考 井上雄彦氏の「バガボンド」や司馬遼太郎氏の「真説 宮本武蔵」では、武蔵の父を無二斎としていますが、無二の説もあるため、本作では無二としています。また、通説では、武蔵の父は幼少時に他界している事になっていますが、関ヶ原の合戦の時、黒田如水の元で九州での戦に親子で参戦した。との説もあります。また、佐々木小次郎との決闘の時にも記述があるそうです。 その他、諸説あり、作品をフィクションとして楽しんでいただけたら幸いです。物語を鵜呑みにしてはいけません。 宮本武蔵が弁助と呼ばれ、野山を駆け回る小僧だった頃、有馬喜兵衛と言う旅の武芸者を見物する。新当流の達人である喜兵衛は、派手な格好で神社の境内に現れ、門弟や村人に稽古をつけていた。弁助の父、新免無二も武芸者だった為、その盛況ぶりを比較し、弁助は嫉妬していた。とは言え、まだ子供の身、大人の武芸者に太刀打ちできる筈もなく、お通との掛け合いで憂さを晴らす。 だが、運命は弁助を有馬喜兵衛との対決へ導く。とある事情から仕合を受ける事になり、弁助は有馬喜兵衛を観察する。当然だが、心技体、全てに於いて喜兵衛が優っている。圧倒的に不利な中、弁助は幼馴染みのお通や又八に励まされながら仕合の準備を進めていた。果たして、弁助は勝利する事ができるのか? 宮本武蔵の初死闘を描く! 備考 宮本武蔵(幼名 弁助、弁之助) 父 新免無二(斎)、武蔵が幼い頃に他界説、親子で関ヶ原に参戦した説、巌流島の決闘まで存命説、など、諸説あり。 本作は歴史の検証を目的としたものではなく、脚色されたフィクションです。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。