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episode.1
「運命とは伝説でもたらされるものではなく、 自らの剣で切り開くものである。」
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「行くぞ。アナスタシア!!」
「わかったわ。シエル!!」
アナスタシアの体に粒子が舞うと同時に
アナスタシアは姿を変えていく。
そして、アナスタシアは大剣に変わった。
俺の目は赤と青に光る。
「ふ、雰囲気が変わった?
だ、だが、ワーストワンはワーストワンだ。
畳み掛けるぞ。」
「おせぇぞ。楓。」
俺はその場から離れて空中へと飛ぶ。
「ちっ。撃て!!」
「アナスタシア。準備しろ。」
「わかったよ。シエル。」
俺は飛んでくる銃弾を色のない世界で捕える。
銃弾は止まったように見え、俺は全てかわす。
「な、なに!!」
「準備完了です。シエル。」
「じゃあ行くぞ。」俺は大剣を振り上げる。
そして、大剣の剣先にエネルギーが集中する。
楓は何かを察したのか、障壁を展開し始める。
「全員!!防御体制を取れ!!」
「皇帝の威光に平伏せ。メギド!!」
その場が光り輝くと同時に俺の周りに
100をも凌駕する量の魔法陣が展開される。
そして、そこから一斉にレーザーが放たれる。
楓の障壁なんて秒速で消え失せ、4人の脳天を貫く。
『試合終了。勝者シエル・アレクサンドロス。』
そして、俺たちは電脳世界から離れて、
元の世界へと帰ってくる。
待ち受けていたのは拍手だった。
「これだけの人数が俺らの事見てたんだな。」
「そうだね。シエル。」
前から楓が歩いてくる。
「シエル。アナスタシア。すまなかった。」
楓が頭を下げてきた。
「別に俺には謝らなくていいよ。
その代わり、アナスタシアには
叩いたことをしっかり詫びてくれ。」
「いや。そういう訳にも行かない。
僕はシエル。君のことを邪険に扱い続けた。
それはいじめに値するだろう。
だから、そのことについて詫びさせてくれ。」
「そうかよ。まぁいいさ。」
そういい俺はその場を後にする。
「ま、待ってよ。シエル。」
アナスタシアも着いてきた。
「今日は赤飯を炊いてもらおうね。シエル。」
「俺は今日エビピラフが食いたい。」
「せめて、和食に統一しなさいよ。」
そうして、俺とアナスタシアは訓練を続けた。
アナスタシアは俺を守るのに全力を注いだ。
俺はそのアナスタシアを信じて、
詠唱を続けた。
訓練開始から約3年。
突然それは起こった。
俺ら2人の周りに転移型魔法陣が展開される。
何か嫌な予感がするな。
「アナスタシア。武器を持っていくぞ。」
「りょーかい。」
そうして、魔法陣が眩く光る。
次の瞬間。目を覚ましたら山の中だった。
「どこだ?ここ。」
「やっと目を覚ましたね。君たちで最後だよ。」
「誰だ?」
「自己紹介しよう。私はゼロ。
君たちのカイザーアイの始祖だよ。」
「それでそんなおばさんが何の用だ?
年金暮らしに飽き飽きでもしたのか?」
「一応神様っぽいからそんなことを言うのは
やめときなよ。シエル。」
「はぁ。まぁいいよ。
それで君たちを集めた理由だね。」
俺はその言葉を聞くと周りを見渡す。
両手にマチェットを握る男が1人。
片腕を怪我してるのか。
片腕にギプスをつけた男が一人いる。
「君たちは全員同じ年齢で
全員が皇帝の目カイザーアイを所得している。
だけど、おかしいと思わないかい?
皇帝が何人も同じ国にいるなんてさ。
だから、殺し合いをしてもらうよ。」
「ははっ。単純なことでおありがてぇ。」
両手にマチェットを持った男が言う。
「ちゃっちゃと決着をつけるぞ。」
ギプスをつけてる男が言う。
「ちっ。めんどくせぇがやるしかねぇ。」
俺は予め唱えていた詠唱の最後の部分を言う。
「運命とは伝説でもたらされるものではなく、
自らの剣で切り開くものである。」
「わかったわ。シエル!!」
アナスタシアの体に粒子が舞うと同時に
アナスタシアは姿を変えていく。
そして、アナスタシアは大剣に変わった。
俺の目は赤と青に光る。
「ふ、雰囲気が変わった?
だ、だが、ワーストワンはワーストワンだ。
畳み掛けるぞ。」
「おせぇぞ。楓。」
俺はその場から離れて空中へと飛ぶ。
「ちっ。撃て!!」
「アナスタシア。準備しろ。」
「わかったよ。シエル。」
俺は飛んでくる銃弾を色のない世界で捕える。
銃弾は止まったように見え、俺は全てかわす。
「な、なに!!」
「準備完了です。シエル。」
「じゃあ行くぞ。」俺は大剣を振り上げる。
そして、大剣の剣先にエネルギーが集中する。
楓は何かを察したのか、障壁を展開し始める。
「全員!!防御体制を取れ!!」
「皇帝の威光に平伏せ。メギド!!」
その場が光り輝くと同時に俺の周りに
100をも凌駕する量の魔法陣が展開される。
そして、そこから一斉にレーザーが放たれる。
楓の障壁なんて秒速で消え失せ、4人の脳天を貫く。
『試合終了。勝者シエル・アレクサンドロス。』
そして、俺たちは電脳世界から離れて、
元の世界へと帰ってくる。
待ち受けていたのは拍手だった。
「これだけの人数が俺らの事見てたんだな。」
「そうだね。シエル。」
前から楓が歩いてくる。
「シエル。アナスタシア。すまなかった。」
楓が頭を下げてきた。
「別に俺には謝らなくていいよ。
その代わり、アナスタシアには
叩いたことをしっかり詫びてくれ。」
「いや。そういう訳にも行かない。
僕はシエル。君のことを邪険に扱い続けた。
それはいじめに値するだろう。
だから、そのことについて詫びさせてくれ。」
「そうかよ。まぁいいさ。」
そういい俺はその場を後にする。
「ま、待ってよ。シエル。」
アナスタシアも着いてきた。
「今日は赤飯を炊いてもらおうね。シエル。」
「俺は今日エビピラフが食いたい。」
「せめて、和食に統一しなさいよ。」
そうして、俺とアナスタシアは訓練を続けた。
アナスタシアは俺を守るのに全力を注いだ。
俺はそのアナスタシアを信じて、
詠唱を続けた。
訓練開始から約3年。
突然それは起こった。
俺ら2人の周りに転移型魔法陣が展開される。
何か嫌な予感がするな。
「アナスタシア。武器を持っていくぞ。」
「りょーかい。」
そうして、魔法陣が眩く光る。
次の瞬間。目を覚ましたら山の中だった。
「どこだ?ここ。」
「やっと目を覚ましたね。君たちで最後だよ。」
「誰だ?」
「自己紹介しよう。私はゼロ。
君たちのカイザーアイの始祖だよ。」
「それでそんなおばさんが何の用だ?
年金暮らしに飽き飽きでもしたのか?」
「一応神様っぽいからそんなことを言うのは
やめときなよ。シエル。」
「はぁ。まぁいいよ。
それで君たちを集めた理由だね。」
俺はその言葉を聞くと周りを見渡す。
両手にマチェットを握る男が1人。
片腕を怪我してるのか。
片腕にギプスをつけた男が一人いる。
「君たちは全員同じ年齢で
全員が皇帝の目カイザーアイを所得している。
だけど、おかしいと思わないかい?
皇帝が何人も同じ国にいるなんてさ。
だから、殺し合いをしてもらうよ。」
「ははっ。単純なことでおありがてぇ。」
両手にマチェットを持った男が言う。
「ちゃっちゃと決着をつけるぞ。」
ギプスをつけてる男が言う。
「ちっ。めんどくせぇがやるしかねぇ。」
俺は予め唱えていた詠唱の最後の部分を言う。
「運命とは伝説でもたらされるものではなく、
自らの剣で切り開くものである。」
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