162 / 164
最終決戦編
堕天した皇帝たち
しおりを挟む
「ウェイク。」
「ウェイク。」
「ウェイク。」
3人の皇帝が顔を見合わす。
そして、ミュラーがゆめに発砲。
その音と同時に一斉に動きだした。
俺は右へと和樹は左へと回る。
ゆめは最小限の動きで銃弾をかわすと同時に
左右にいる俺たちにレーザーを放つ。
全速力で走る俺たちはそのレーザーを
見ずに感覚と勘を信じてジャンプしたり
スライディングしたりしてかわす。
そのまま左右同時にゆめのいる方向へと進路を変える。
そして、俺はべレッタを発砲する。
ゆめはそれを障壁で防ぐと。
一気に近づいた俺にカウンターを入れる。
だが、その隙をついて和樹の一閃が繰り出される。
和樹の一閃は魔術を貫通する。
障壁では防げないのを知っているのか。
ゆめはそれを体をかたむけてかわす。
体の軸がズレたのを確認したところに
蹴りを入れ込む。
障壁で防がれてしまうが、
ゆめは大きく吹っ飛んで行った。
その吹っ飛んでいる間にミュラーがつかさず
発砲をする。
ゆめは吹っ飛んでる間の一瞬。
地面に触り空中へと飛ぶ。
「百花繚乱。」
花吹雪が舞う。
ゆめの背後には大きな桜の木が出現する。
ゆめ以外のこの場にいる全員が感じとった。
花びら1枚1枚が殺気を帯びていることを。
俺はミュラーを抱きかかえる。
「司令官!?」
「黙ってろ。舌噛むぞ。」
俺は全速力で周りを駆け巡る。
だが、花びらはかなりのスピードで俺たちに迫る。
俺は壁を蹴り1回転する。
「千年吹雪。雪解。」
俺の周りに飛ぶ花びらはいとも容易く消えた。
視界が揺れる。
プロビデンスの目は1度見ただけで
能力がわかりコピーすることが出来るが、
魔術を使うには魔力を伴う。
だが、俺の体には魔力はないため
血液を消耗する。
雪解を使えるのももうせいぜい
3回といったところだろう。
かなりの苦戦を強いられる。
「翔太もかなり限界そうね。」
「うる、せぇよ。はぁはぁはぁ。」
「その力はやはり代償があるようね。
翔太の能力らしいわ。」
「そんなもんねぇよ。」
「見栄を張ってるのがバレバレよ。」
「決着をつけるわよ。」
ゆめが魔力を練っている。
見ただけでわかる。大技だ。
なら、俺は最後の賭けに出よう。
「カイザーアイ。プロビデンスの目。
コピー対象。西宮裕太。
コピー能力英霊召喚。現れろ。アーサー。」
俺のその言葉と同時に黄金の粒子とともに
現れた金髪の女性。
「貴方は。私のマスターの弟ですね。」
「なぜそれを知っているんだ?」
「我がマスター裕太様が貴方のことを
言っておりましたから。
将来、俺が死んだら次にお前を召喚するのは
俺の弟の西宮翔太だ。
そいつの言うことも聞いてやってくれよ。と
我がマスターは言っておりましたから。」
「なるほどな。裕太らしいな。」
「それで翔太様。どのようなご要件でしょうか。」
「あぁ。そうだな。要件はあいつの討伐。」
俺は西宮ゆめを指さす。
「アーサーの持てる最大の一撃を頼む。」
「わかりました。翔太様。」
アーサーは光り輝く黄金の剣を地面に突き刺す。
何かを準備しているようだった。
そして、血液の消費によって俺は瀕死状態になる。
「出てこい。ルシファー。」
「我がマスター。どうされましたか。」
「お前の最大の一撃を貸せ。」
「分かりました。マスター。」
ルシファーは準備をしていた。
「翔太。僕も手伝うよ。
アマテラス。力を貸して。」
僕はアマテラスの最大の一撃を準備する。
「この先、どのような困難にも、
騎士の勇気と誇りを胸に、果敢に立ち向かう!
聖剣。エクスカリバー!!」
「全ての生物の頂点に立つものとして、
大いなる神の怒りの一撃を貴様に与えよう。
スターライト・バースト!!」
「私は天に上り王座を神の星より高く据え、
神々の集う北の果ての山に座し、
雲の頂に登っていと高き者のようになろう。
ブラック・インパクト!!」
「この世に絶望を。
龍さえ屠る私の一撃を受けるといいわ。明鏡止水。」
私は見ることしか出来なかった。
私にすることなんて何も無い。
私に出来ることなんてこの戦いを見届けるしかない。
本当にいいのでしょうか。
私は司令官を助けるためにこの戦いに身を呈した。
ですが、最後の最後には何も出来ない。
そんなのは嫌です。
どうすればいいのでしょうか。
「ラディーレン。
どんな面してんだよ。ミュラー。」
「しれいか。」
俺はミュラーの口元に手を当て言葉を遮る。
「行くぞ。ミュラー。決めるぞ。」
俺はドゥンケルハイトでミュラーと共に空へと飛ぶ。
「ミュラー。力を貸してくれ。
正直ゆめを殺す勇気がわかねぇからな。」
「分かりました。司令官。」
俺はべレッタを構える。
引き金に手をかけるとミュラーも
俺の手を優しく握り共に引き金に手をかける。
「ゆめ。チェックメイトだ。」
俺たちはその引き金を絞った。
「ウェイク。」
「ウェイク。」
3人の皇帝が顔を見合わす。
そして、ミュラーがゆめに発砲。
その音と同時に一斉に動きだした。
俺は右へと和樹は左へと回る。
ゆめは最小限の動きで銃弾をかわすと同時に
左右にいる俺たちにレーザーを放つ。
全速力で走る俺たちはそのレーザーを
見ずに感覚と勘を信じてジャンプしたり
スライディングしたりしてかわす。
そのまま左右同時にゆめのいる方向へと進路を変える。
そして、俺はべレッタを発砲する。
ゆめはそれを障壁で防ぐと。
一気に近づいた俺にカウンターを入れる。
だが、その隙をついて和樹の一閃が繰り出される。
和樹の一閃は魔術を貫通する。
障壁では防げないのを知っているのか。
ゆめはそれを体をかたむけてかわす。
体の軸がズレたのを確認したところに
蹴りを入れ込む。
障壁で防がれてしまうが、
ゆめは大きく吹っ飛んで行った。
その吹っ飛んでいる間にミュラーがつかさず
発砲をする。
ゆめは吹っ飛んでる間の一瞬。
地面に触り空中へと飛ぶ。
「百花繚乱。」
花吹雪が舞う。
ゆめの背後には大きな桜の木が出現する。
ゆめ以外のこの場にいる全員が感じとった。
花びら1枚1枚が殺気を帯びていることを。
俺はミュラーを抱きかかえる。
「司令官!?」
「黙ってろ。舌噛むぞ。」
俺は全速力で周りを駆け巡る。
だが、花びらはかなりのスピードで俺たちに迫る。
俺は壁を蹴り1回転する。
「千年吹雪。雪解。」
俺の周りに飛ぶ花びらはいとも容易く消えた。
視界が揺れる。
プロビデンスの目は1度見ただけで
能力がわかりコピーすることが出来るが、
魔術を使うには魔力を伴う。
だが、俺の体には魔力はないため
血液を消耗する。
雪解を使えるのももうせいぜい
3回といったところだろう。
かなりの苦戦を強いられる。
「翔太もかなり限界そうね。」
「うる、せぇよ。はぁはぁはぁ。」
「その力はやはり代償があるようね。
翔太の能力らしいわ。」
「そんなもんねぇよ。」
「見栄を張ってるのがバレバレよ。」
「決着をつけるわよ。」
ゆめが魔力を練っている。
見ただけでわかる。大技だ。
なら、俺は最後の賭けに出よう。
「カイザーアイ。プロビデンスの目。
コピー対象。西宮裕太。
コピー能力英霊召喚。現れろ。アーサー。」
俺のその言葉と同時に黄金の粒子とともに
現れた金髪の女性。
「貴方は。私のマスターの弟ですね。」
「なぜそれを知っているんだ?」
「我がマスター裕太様が貴方のことを
言っておりましたから。
将来、俺が死んだら次にお前を召喚するのは
俺の弟の西宮翔太だ。
そいつの言うことも聞いてやってくれよ。と
我がマスターは言っておりましたから。」
「なるほどな。裕太らしいな。」
「それで翔太様。どのようなご要件でしょうか。」
「あぁ。そうだな。要件はあいつの討伐。」
俺は西宮ゆめを指さす。
「アーサーの持てる最大の一撃を頼む。」
「わかりました。翔太様。」
アーサーは光り輝く黄金の剣を地面に突き刺す。
何かを準備しているようだった。
そして、血液の消費によって俺は瀕死状態になる。
「出てこい。ルシファー。」
「我がマスター。どうされましたか。」
「お前の最大の一撃を貸せ。」
「分かりました。マスター。」
ルシファーは準備をしていた。
「翔太。僕も手伝うよ。
アマテラス。力を貸して。」
僕はアマテラスの最大の一撃を準備する。
「この先、どのような困難にも、
騎士の勇気と誇りを胸に、果敢に立ち向かう!
聖剣。エクスカリバー!!」
「全ての生物の頂点に立つものとして、
大いなる神の怒りの一撃を貴様に与えよう。
スターライト・バースト!!」
「私は天に上り王座を神の星より高く据え、
神々の集う北の果ての山に座し、
雲の頂に登っていと高き者のようになろう。
ブラック・インパクト!!」
「この世に絶望を。
龍さえ屠る私の一撃を受けるといいわ。明鏡止水。」
私は見ることしか出来なかった。
私にすることなんて何も無い。
私に出来ることなんてこの戦いを見届けるしかない。
本当にいいのでしょうか。
私は司令官を助けるためにこの戦いに身を呈した。
ですが、最後の最後には何も出来ない。
そんなのは嫌です。
どうすればいいのでしょうか。
「ラディーレン。
どんな面してんだよ。ミュラー。」
「しれいか。」
俺はミュラーの口元に手を当て言葉を遮る。
「行くぞ。ミュラー。決めるぞ。」
俺はドゥンケルハイトでミュラーと共に空へと飛ぶ。
「ミュラー。力を貸してくれ。
正直ゆめを殺す勇気がわかねぇからな。」
「分かりました。司令官。」
俺はべレッタを構える。
引き金に手をかけるとミュラーも
俺の手を優しく握り共に引き金に手をかける。
「ゆめ。チェックメイトだ。」
俺たちはその引き金を絞った。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる