堕天の皇帝

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最終決戦編

久しぶり

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 俺は村田真理と共に歩く。
今すぐにでも刺し殺してやりたいが、
なんとか抑えることが出来ている。
「おい。今どこに向かってるんだ。」
「今回の作戦のメンバーの元ですよ。
 顔合わせはしておいた方がいいじゃないですか?」
「まぁそうだな。」

「着いたわよ。もうメンバーは揃えているわ。」
俺はその扉を開け、入る。
見知った顔ばかりだった。
「やっと来たわね。幼なじみ犯罪者。」
「そんなこと言うなよ。
 久しぶりの再会で喜べよ。結衣。」
「翔太君と会うのは前に戦った時以来だね。」
「そうですね。シャーロットさん。」
「翔太君。ほんとに久しぶりだね。
 姿消した時からずっと会えなかったね。」
「ほんとに久しぶりだな。まや。」
「君とは一緒に戦ったり。死闘を繰り広げたり、
 ほんとに何が起こるかわからないね。」
「そりゃお前に仕えてる神様にでも
 自分の運命を聞くんだな。翔太。」
部屋の端っこから俺を睨んでくる女が一人いる。
「挨拶はなしなのか?あんたは。」
「中村りこよ。名前は呼ばないでね。犯罪者。」
「やっぱりそんな反応になるよな。はぁ。」
「挨拶は終わりましたか?
 今回の作戦メンバーは貴方含め7人。
 中村りこ。シャーロット・アンダーソン。
 中島結衣。柊まや。桐原和樹。西宮翔太。
 そしてもう1人はサプライズってことで。」
「日本の運命を背負ってるのに呑気すぎないか?
 ってか。人数少なすぎないか?」
「もちろん。自衛隊の方達も協力はします。
 ですが、貴方達7人はあまり人がいすぎると、
 戦闘がしにくいでしょ?」
「軽く死んでこいって言ってるもんだな。」
「まぁそうですね。西宮ゆめさえ。
 殺せればいいので。
 他は雑魚の可能性が高いです。
 貴方たちに比べたらですが。」
「まぁそうならいい。
 これで守れなくても文句言うなよ。」

 俺たちは残り3日間。ひたすらに訓練をした。
俺はその間は1度もカイザーアイを使わなかった。
もちろん。俺の寿命を気にしてだ。
そして、聞いたのだが、
俺の能力は抑えられる。
日本ではもう既にそういう薬が作られたらしい。
まぁもう関係ないだろうがな。
俺はどうせこの決戦後に死ぬんだからな。

 俺は少しだけカイザーアイを解放する。
ゆっくりとリミッターを解除する。
徐々に俺は頭痛が来るのだが、その痛みに耐える。
そして、未来予測をする。
正確な予測はせずに俺はぼんやりとした
この作戦が成功するかの予測をする。
はぁ。やっぱりそうだよな。
俺は元から予想していた。
こうなることなんてな。
この作戦の成功確率は0%であり、
俺の生存確率も0%であることを。

 そして、3日立つ。
西宮ゆめが来る方向を予め日本は予測していたので
俺たち7人は待っている。
たった一つの船がこちらへと向かってきていた。
そこにミサイルが打ち込まれるが、
当たり前かのようにそのミサイルは
何かによって弾かれて海に着弾する。

「日本よ。客人への対応が酷すぎないかい?
 まぁいいよ。翔太。久しぶり。
 お姉ちゃんが迎えに来たからね。」


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