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復讐編
昨日の敵は今日の味方
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「なんでここに居るんだ。和樹。」
「それはこっちのセリフだよ。翔太。」
ミュラーが和樹に銃口を向けて、
和樹は俺に銃口を向ける。
「GSG-9か。どうやって引き込んだんだい?」
「貴様に言う必要は無い。
あと、あんなクズどもと一緒にするな。」
「まぁなら君たちなのかな。
ミュラー・リンゲルの暗殺は。」
「そんなことはどうでもいいだろう。和樹。
何をしにここまで来たと聞いている。」
「…。ツァーリ・ボンバの輸送だよ。」
ツァーリ・ボンバ。
水素爆弾だったか。
長崎や広島に落とされた原爆の1200倍ほどの威力を
持っているとか。
そんな核を輸送するとは潜水艦か?
「おい。和樹。お前が追っているのは
潜水艦アルゴノートか?」
「ちっ。これは神のイタズラなのか。
君とは何かしら縁があるんだね。
翔太。取引をしないか?」
「やっぱりそう来るよな。だが、もちろんNOだ。」
俺も和樹にべレッタの銃口を向ける。
「まぁやはりそうだよね。」
「あぁ。当たり前だ。
ここでお前を殺してそのボートをかっさらうのが、
俺にとっては一石二鳥だ。」
「君はなにか勘違いをしていないかい?」
「あ?なんだよ。」
「君は勘違いをしてるんだよ。
君と僕じゃ、力の差が歴然なんだよ。」
和樹の周りに金の粒子が舞う。
「別に君とやりあってもいいが。
君が勝つ可能性なんて1つもないよ。翔太。」
「いいぜ。やってやるよ。」
俺がべレッタの引き金を引こうとした時。
和樹から言葉が紡がれる。
「だが、ここでは殺りあいたくない。」
「はぁ?」
「確かに僕は君には負けない。
だけど、無傷でいられるとは思えない。
アルゴノートに乗り込むんだ。
少しでも体力を残しておきたい。
それに、、、。」
和樹は俺らの乗っている木のボートを見る。
「君たちにもなにかあったみたいだね。
例えばアルゴノートに乗り込もうとして、
なにかトラブルがあって、
逆探知を警戒して電子機器を
何も持ってきていないとか?」
「ちっ。」
「それで君たちはその木のボートで、
どうやってアルゴノートへ行くんだい?」
「…。」
「翔太。取引をしよう。
君たちをアルゴノートへと送ってあげよう。
そして、君たちには僕の護衛をしてもらおう。
何があるか分からないからね。」
ここで、俺は断ってもいいのだが。
断ってしまうとまた探知してとか
色々と時間がかかってしまう。
それまでに優斗が生きてる保証がない。
今もないのだが、次行くタイミングより、
今行く方が生きてる可能性は高い。仕方ねぇな。
「わかった。その取引応じよう。」
「司令官!!」
「いいんだ。ミュラー。」
「さすがの判断だね。翔太。」
「うっせ。殺すぞ。」
「ひぃ~。怖い怖い。」
和樹の水上バイクにロープで木のボートを
くっつけただけなのでかなり揺れる。
はぁ。気持ち悪くなりそうだ。
「それで和樹。どうやってアルゴノートに追いつく?
こんな水上バイクじゃ追いつかないだろう。」
「今、アルゴノートは何故かゆっくりと動いてる。
理由は知らないが、こっちとしては好都合だ。
だから、時期に追いつくよ。」
「なるほどな。ならもう一つ質問だ。
あれはどうやって対処するんだ?」
俺は1km先にある魚雷を見てそう言う。
「それを打ち落とすのが君たちの役目だよ。」
ほんと死ね。こいつ全てが終わったら殺してやる。
「ミュラー。1本貸せ。
1つはお前が落とせ。」
「わかりました。」
「それはこっちのセリフだよ。翔太。」
ミュラーが和樹に銃口を向けて、
和樹は俺に銃口を向ける。
「GSG-9か。どうやって引き込んだんだい?」
「貴様に言う必要は無い。
あと、あんなクズどもと一緒にするな。」
「まぁなら君たちなのかな。
ミュラー・リンゲルの暗殺は。」
「そんなことはどうでもいいだろう。和樹。
何をしにここまで来たと聞いている。」
「…。ツァーリ・ボンバの輸送だよ。」
ツァーリ・ボンバ。
水素爆弾だったか。
長崎や広島に落とされた原爆の1200倍ほどの威力を
持っているとか。
そんな核を輸送するとは潜水艦か?
「おい。和樹。お前が追っているのは
潜水艦アルゴノートか?」
「ちっ。これは神のイタズラなのか。
君とは何かしら縁があるんだね。
翔太。取引をしないか?」
「やっぱりそう来るよな。だが、もちろんNOだ。」
俺も和樹にべレッタの銃口を向ける。
「まぁやはりそうだよね。」
「あぁ。当たり前だ。
ここでお前を殺してそのボートをかっさらうのが、
俺にとっては一石二鳥だ。」
「君はなにか勘違いをしていないかい?」
「あ?なんだよ。」
「君は勘違いをしてるんだよ。
君と僕じゃ、力の差が歴然なんだよ。」
和樹の周りに金の粒子が舞う。
「別に君とやりあってもいいが。
君が勝つ可能性なんて1つもないよ。翔太。」
「いいぜ。やってやるよ。」
俺がべレッタの引き金を引こうとした時。
和樹から言葉が紡がれる。
「だが、ここでは殺りあいたくない。」
「はぁ?」
「確かに僕は君には負けない。
だけど、無傷でいられるとは思えない。
アルゴノートに乗り込むんだ。
少しでも体力を残しておきたい。
それに、、、。」
和樹は俺らの乗っている木のボートを見る。
「君たちにもなにかあったみたいだね。
例えばアルゴノートに乗り込もうとして、
なにかトラブルがあって、
逆探知を警戒して電子機器を
何も持ってきていないとか?」
「ちっ。」
「それで君たちはその木のボートで、
どうやってアルゴノートへ行くんだい?」
「…。」
「翔太。取引をしよう。
君たちをアルゴノートへと送ってあげよう。
そして、君たちには僕の護衛をしてもらおう。
何があるか分からないからね。」
ここで、俺は断ってもいいのだが。
断ってしまうとまた探知してとか
色々と時間がかかってしまう。
それまでに優斗が生きてる保証がない。
今もないのだが、次行くタイミングより、
今行く方が生きてる可能性は高い。仕方ねぇな。
「わかった。その取引応じよう。」
「司令官!!」
「いいんだ。ミュラー。」
「さすがの判断だね。翔太。」
「うっせ。殺すぞ。」
「ひぃ~。怖い怖い。」
和樹の水上バイクにロープで木のボートを
くっつけただけなのでかなり揺れる。
はぁ。気持ち悪くなりそうだ。
「それで和樹。どうやってアルゴノートに追いつく?
こんな水上バイクじゃ追いつかないだろう。」
「今、アルゴノートは何故かゆっくりと動いてる。
理由は知らないが、こっちとしては好都合だ。
だから、時期に追いつくよ。」
「なるほどな。ならもう一つ質問だ。
あれはどうやって対処するんだ?」
俺は1km先にある魚雷を見てそう言う。
「それを打ち落とすのが君たちの役目だよ。」
ほんと死ね。こいつ全てが終わったら殺してやる。
「ミュラー。1本貸せ。
1つはお前が落とせ。」
「わかりました。」
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