堕天の皇帝

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復讐編

入国

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 俺たち3人は今飛行機の中である。
しかもアリーシャとシエスタの
プライベートジェットだ。
このジェットはドイツの空港に辿り着く。
そして荷物検査も何の異常もなし。
中にベレッタが入っているってのに。
これが権力者か。すげぇな。
『翔太。』
『あ?どうした。ミュラー。』
『本当に良かったのか?
 君がこの復讐に来る意味はないんだぞ。』
『言っただろ?
 お前の復讐が終わったあとは
 俺の復讐を手伝ってもらう。
 お互いのメリットをしっかり提示しないとな。』
『ふむ。そうか。』
『仲良しだね~。ブラザー。』
『茶化すなよ。エル。』
『ほうほう。エルとは。良い呼び方だな。』
『お前の名前なげぇからな。』
『そんなことないだろ。』
『あ、そうだ。お前ら。』
『なんだ?』
『日本語の勉強もしといてくれ。
 拠点は日本になる。だから、喋れると楽だ。』
奴隷船の中には外国人もいたが、日本人もいた。
奴隷達にも日本語を覚えてもらう予定だ。
「わかったよ。」
「ってミュラー。お前日本語喋れんのか?」
「まぁ少しは心得ている。」
『それが日本語か。覚えるのめんどくさいな。』
『そう言わずに頼むぞ。エル。』
『りょーかいだ。ブラザー。』

『それでこれからどうする。』
『GSG-9の拠点に夜行くわ。』
『もう早速終わらす気か。』
『えぇ。こんな国。早く出ていきたいもの。』
『そうかい。』
『中佐のいる部屋は3階にあるわ。
 だから、一番下を翔太。
 あなたに抑えておいてほしいの。』
『1番戦力が必要だからな。いいだろう。
 脱出経路を俺が抑えておいてやるよ。』
『ありがとう。そして、エル。
 貴方は途中まで着いてきて。
 2階で下からの足止めを頼むわ。』
『任せろ。ミュラーちゃん。』
『ちゃん付けはやめてください。』
『まぁならゆったりしておくか。』
『えぇ。5時間後またここに集合しましょ。』
『わかった。』『りょーかい。』

 そして、夜になる。作戦決行である。
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