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軍事育成学校編
決戦
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俺はFIRSTKINGを置いてジープへ向かった。
後ろでは爆発音にも似た音が聞こえる。
FIRSTKINGが戦ってるってことだ。
だが、あいつは必ず生きると言った。
だから俺は信じるしかなかった。
走って走って走って。
300mといったところかジープの近くまで来た。
その時、目の前に紫色の粒子が舞う。
そして、男が姿を現した。
「あんたは誰だ?」
「やっと見つけたぞ。ターゲット。」
「なんで俺を狙う?」
「それを知る必要は無いが、話してやろう。」
「意外と優しいんだな。」
「何も俺はお前を狙っている訳では無い。」
「は?どういうことだ?」
「俺が狙っているのは西宮愛美。」
「は?誰だよ?」
「君の中にいる子だよ。あぁ。そうか。
またの名をセクレートだったか?」
「は?セクレートの苗字が西宮?
つーかセクレートは日系の顔してねぇーぞ。」
「それでも西宮愛美という名前だ。
また、君の、西宮翔太の姉だ。」
「俺には姉なんかいねぇーよ。」
「あぁ。確かに。君の記憶ではな。」
「お前さっきから言ってることが無茶苦茶だぞ。」
「西宮愛美は存在しているのに存在していない人間。
禁忌を犯した人間だからな。」
セクレートが禁忌を犯す?俺の姉?
「禁忌ってなんなんだよ?」
「シックザールコンバージョン。
運命変換だ。この魔術は未来を見ることができ、
そして、過去に干渉することができる。
シックザールコンバージョンの代償は
自分の存在を消すこと。」
「なるほど。
じゃあなぜお前はセクレートのことを知っている?」
「それは企業秘密ってやつだな。
話は終わりだ。大人しく投降しろ。」
「そう簡単にセクレートは渡さねぇーよ。
少なくともお前みたいな強面人間に
渡す訳には行かない。」
「はぁ~。めんどくさい。じゃあひれ伏せ。」
その男の言葉と同時に紫色の魔法陣が俺の
足元に広がる。
「ぐはっ。」
俺は地面に張り付く。
そして、焼けるような痛さが俺を襲う。
「ミッションコンプリート。」
奴の手には白の結晶がにぎられていた。
あれがセクレートなのか?
くっそ。動けねぇ。
「おい。セクレート!!」
もちろん反応はない。
くっそ。くっそ。くっそ。
セクレートは渡さねぇ。
俺はべレッタを構え放つ。
奴の周りになにか壁のようなものが見える。
「そこから動けないのに喧嘩を売るとは。
まぁいい。お前はそこで這いつくばっていろ。」
「黙れ。」
セクレートが貸してくれた力。
セクレートがいない今の状態で使えるのか?
いや。使えるのかじゃない。使うしかないんだ。
目の前の大切な存在を守るために。
俺の目が熱くなるのを感じる。
「ヴァクストゥーム。」
俺の目が青く光る。
そして、「ジャミング。」
俺の周りにある魔法陣が粉々に散った。
「ほぅ。それがカイザーアイか。」
「なんだそれ?俺はなんも知らねぇよ。
だから、俺はセクレートを返してもらう。
この力はなんなのかと、
本当に姉かどうかを聞くためにな。」
「なるほど。仕方ない。
10分やるよ。お前が俺に致命傷を
与えることが出来たらこいつを返してやる。」
「言ったからな?絶対に返してもらうぞ。」
後ろでは爆発音にも似た音が聞こえる。
FIRSTKINGが戦ってるってことだ。
だが、あいつは必ず生きると言った。
だから俺は信じるしかなかった。
走って走って走って。
300mといったところかジープの近くまで来た。
その時、目の前に紫色の粒子が舞う。
そして、男が姿を現した。
「あんたは誰だ?」
「やっと見つけたぞ。ターゲット。」
「なんで俺を狙う?」
「それを知る必要は無いが、話してやろう。」
「意外と優しいんだな。」
「何も俺はお前を狙っている訳では無い。」
「は?どういうことだ?」
「俺が狙っているのは西宮愛美。」
「は?誰だよ?」
「君の中にいる子だよ。あぁ。そうか。
またの名をセクレートだったか?」
「は?セクレートの苗字が西宮?
つーかセクレートは日系の顔してねぇーぞ。」
「それでも西宮愛美という名前だ。
また、君の、西宮翔太の姉だ。」
「俺には姉なんかいねぇーよ。」
「あぁ。確かに。君の記憶ではな。」
「お前さっきから言ってることが無茶苦茶だぞ。」
「西宮愛美は存在しているのに存在していない人間。
禁忌を犯した人間だからな。」
セクレートが禁忌を犯す?俺の姉?
「禁忌ってなんなんだよ?」
「シックザールコンバージョン。
運命変換だ。この魔術は未来を見ることができ、
そして、過去に干渉することができる。
シックザールコンバージョンの代償は
自分の存在を消すこと。」
「なるほど。
じゃあなぜお前はセクレートのことを知っている?」
「それは企業秘密ってやつだな。
話は終わりだ。大人しく投降しろ。」
「そう簡単にセクレートは渡さねぇーよ。
少なくともお前みたいな強面人間に
渡す訳には行かない。」
「はぁ~。めんどくさい。じゃあひれ伏せ。」
その男の言葉と同時に紫色の魔法陣が俺の
足元に広がる。
「ぐはっ。」
俺は地面に張り付く。
そして、焼けるような痛さが俺を襲う。
「ミッションコンプリート。」
奴の手には白の結晶がにぎられていた。
あれがセクレートなのか?
くっそ。動けねぇ。
「おい。セクレート!!」
もちろん反応はない。
くっそ。くっそ。くっそ。
セクレートは渡さねぇ。
俺はべレッタを構え放つ。
奴の周りになにか壁のようなものが見える。
「そこから動けないのに喧嘩を売るとは。
まぁいい。お前はそこで這いつくばっていろ。」
「黙れ。」
セクレートが貸してくれた力。
セクレートがいない今の状態で使えるのか?
いや。使えるのかじゃない。使うしかないんだ。
目の前の大切な存在を守るために。
俺の目が熱くなるのを感じる。
「ヴァクストゥーム。」
俺の目が青く光る。
そして、「ジャミング。」
俺の周りにある魔法陣が粉々に散った。
「ほぅ。それがカイザーアイか。」
「なんだそれ?俺はなんも知らねぇよ。
だから、俺はセクレートを返してもらう。
この力はなんなのかと、
本当に姉かどうかを聞くためにな。」
「なるほど。仕方ない。
10分やるよ。お前が俺に致命傷を
与えることが出来たらこいつを返してやる。」
「言ったからな?絶対に返してもらうぞ。」
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