堕天の皇帝

軍事育成学校編

過去の過ち。

 俺は気づいていた。
この翔太という男は俺と同じのを持っていると。
彼の目は少しだけ青く光っている。
昔の俺と全く同じだ。
だとするとこいつは俺には絶対に勝てない。
俺みたいな経験をしていないだろうから。
俺は過去大事な人をこの能力を持ってしても
守ることが出来なかった。
その中で怒りが湧き出て、俺の瞳は青から
赤に変わった。
そこからはあまり覚えていない。
気づいた時には俺の手の中で俺の大事な人、
姉ちゃんが口から血を出し、眠っていた。
俺はあんな過ちは繰り返したくない。

 こいつ何か考えてやがる。
俺はずっとFIRSTKINGと殴り合いをしていたが、
お互いに決め手にかけていた。
だが、その時に突然できた隙。
俺はその隙を見逃さなかった。
「FIRSTKING。
　考え事は死に直結するぜ。」
俺はどこか遠くを見ていたFIRSTKINGの顔面に
拳を叩き込む。
俺の今出せる最大火力で殴り、FIRSTKINGは
それに被弾した。だが、
俺が殴ったのは顔面ではなく、
FIRSTKINGの手のひらだった。
受け止められた。と判断するまでに時間がかかった。
俺の脇腹に強烈な蹴りが入る。
俺は数メートル飛ばされるが、着地した。
「なかなかの運動神経だ。さすがだな。」
「いってぇ～。あばら骨逝ったかもな。」
「はっはっは。それはすまないね。」
「謝って許されたら警察はいらねぇーんだよ！」
俺は距離を詰める。が、その時、
巨大な爆発音が鳴り響いた。