堕天の皇帝

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軍事育成学校編

能力

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 未来予知と身体強化。
単純だが、超強力な能力だ。
特に未来予知に関しては強力過ぎる。
和樹のタイムルーラー以上の強さ。
和樹が出来るのはあくまで相手の最善の行動の予測。
未来予知は名の通り、これから起こることを
簡単に察知することができる。
つまり、未来予知は後出しをしても
後出しにならない化け物能力。
それにプラスで身体能力をあげる。
ジャックザリッパー。とんでもなく強い能力。
だが、勝てないわけじゃない。
俺だけなら厳しかっただろうが、
隣には化け物の和樹がいる。なんとかなるだろ。

「翔太くん。」
「ん?なんだ?」
「君も気づいているだろうけど、
 僕の能力はFIRSTKINGの下位互換だ。」
「あぁ。知ってるよ。元祖化け物。」
「その呼び方はやめて欲しいな。
 そんなことより君の能力は
 瀕死になることが条件だろう。」
「そうだぞ。瀕死にならないと能力は発動しない。
 だから、俺は普通の人間でしかないぞ。」
「いや、多分違う。」
「なんだと?」
「君は瀕死になると100%の力を出せる。
 そして、意識を失うと50%くらいの
 力は出せるんじゃないのかい?」
「あぁ。そうだよ。あくまで予想だがな。」
とはいえセクレートは
あまりポンポン貸したくないと言っていた。
つまりこの能力にも何かしらのデメリットが
あるということなんだろうか?
「君は一時的に死んだと脳を錯覚させてみなよ。
 1度死んだことがあるんだろ?
 それくらいできるだろ?」
「簡単に言ってくれるな~。」
想像しろ。思い出せ。あの死んだ時の感覚を。
身体が無力になるあの感覚を。

「はぁ~。また貸してほしいのかい?」
「貸してほしいってよりももともと俺のだろ?」
「まぁ~。確かにそうだよ。」
「なら、、、」
「この能力は危険なんだよ。」
セクレートは冷たく声を放つ。
「それってどういうことだよ。」
「この能力を使ってる間は君であって君じゃない。
 確かに強力だけど、
 君が君じゃなくなるかもしれない。」
「なるほど。それは取り扱い注意ってやつだな。」
「だから、ポンポン貸したくないんだよね。」
「俺が俺じゃなくなったら、
 お前が呼び覚ましてくれるだろ?セクレート。」
「ふふっ。私のことを信じてくれてるんだね。」
「まぁ相棒だからな。」
「そうだね。あのFIRSTKINGってやつを
 1発ぶん殴りましょうか。」
「そうこなくっちゃな。」
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