堕天の皇帝

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軍事育成学校編

絶叫。

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 俺はティーガーIIと相対する。
生身の人間が戦車に勝つのはほぼ不可能。
だが、一つだけ勝つ方法がある。
俺はその場にスモークを落とすと同時に
地面を思いっきり蹴飛ばし移動する。
ティーガーIIはスモークの方に砲弾を飛ばす。
だが、そこに俺はもう居ない。
俺は走りながら砲弾が装填される音を待つ。
こいつはいいや。
あまり強化しなくてもよく音が聞こえる。
初めて使う身体だが、なかなか動きやすい。
そして、雨の効果もありスモークが晴れる。

「翔太くん。その場から離れろ。
 いくら君でも戦車には勝てない。」
なんだ?こいつ。
俺が勝てないとでも思ってるのか?
「うるせぇ。黙って見てろ。」
俺はその瞬間から通信を切り
ティーガーIIに意識を集中させる。
砲弾を貫くほどの貫通力を持ったものなど基本ない。
だが、俺は全身のリミッターを外す。
そして、その辺にある少し大きめの石を拾う。
銃弾じゃ心配だからな。
信じられるのは自分の身体だけなんだよ。
少しの静寂。
砲塔が俺に向けられる。
戦車に砲弾が込められる。
そして、砲塔から砲弾が放たれる一瞬。

「チェックメイト」
俺は時速300キロを超える速さで石を投げる。
見事に砲弾を貫通する。
あーぁ。こいつ死ぬくらい痛そうだな。
まぁドンマイ。

 そして、俺は目を覚ます。
「な、何が起こったんだ?」
そう俺が考えるよりも前に
自分の体に強烈な痛みが発生する。
俺は声にならない声をあげる。
そして、俺は意識を失った。
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