堕天の皇帝

key

文字の大きさ
上 下
20 / 164
軍事育成学校編

俺のイベリコ豚!!

しおりを挟む
 セクレート?ってまさかあいつか?
「お前はあの時のやつなのか?」
「あぁ。そうだよ。驚いた?」
「そりゃ驚くも何も急に現れたからな。」
「まぁ私自身姿を現せないとは
 一言も言ってないからね。
 この世には魔術があるんだ。
 だから、私がこうやって
 君の中から出てこれるんだよ。」
なるほどな。
「じゃあ、セクレートは手からビームとか
 出すことが出来るのか?」
「私はあくまでこの魔術までしか
 使えないよ。出せる人もいるだろうけどね。」
そういった感じでセクレートは何かを
モグモグさせながら喋る。
おい、待て。
「おい、セクレート。」
「ん?なんだい?」
「お前今、何を食っている?」
「君が私のためにわざわざ残してくれた
 イベリコ豚のトンカツだよ。」
「俺のイベリコ豚が!!」
「そんなに騒がないでよ。
 隣の人に迷惑だよ。」
「誰のせいだと思ってんだよ。」
「ご馳走様でした。」
コイツマジで全部食いやがった。
図々しいにもほどがあるだろ。
そんな感じで俺は風呂に入ろうとする。

「なぜお前がここにいるんだ?」
「私は女の子だぞ。
 レディーファーストという言葉を知らないのかい?」
「俺は真の男女平等主義者なんでな。
 そんな言葉に1ミリも興味が無い。
 ってかお前幽霊みたいなもんだろうが。
 風呂なんて必要ないだろ。」
「やっぱり君をいじるのは楽しいや。」
あー。こいつしばきてぇ。
「まぁなら一緒に入ろうか。」
「一緒になんて入らねぇーよ。
 お前はリビングにいろ。」
「そんなに照れちゃってたらいつまでも
 童貞卒業できないぞ。」
「そんなこと考えてねぇーよ。」
「あ、私で卒業しようとしても
 意味ないからね。
 だって幽霊みたいなものだし。」
「知ってるわ!!」
はっきりと言うが少し残念だと思った。
セクレートは少なくとも美少女と言って
差し支えないからな。

「なんでお前は同じベッドで寝ようとにてんだ?」
「君の抱き枕になってあげようと思って。
 いっつも布団を抱き枕にして寝てるじゃないか。」
「うるせぇ。早く俺の中に戻れ。」
「そんな私をポケ 〇モンみたいに
 扱わなくてもいいじゃないか。」
そう文句を言いながら俺の目の前から
セクレートは綺麗さっぱりと消えた。
やっぱりこいつ幽霊みたいだな。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

13歳女子は男友達のためヌードモデルになる

矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

♡蜜壺に指を滑り込ませて蜜をクチュクチュ♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとHなショートショート♡年末まで毎日5本投稿中!!

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

処理中です...