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そして。
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俺は薄れゆく意識の中、
ひとつの声を聞いた。
「あは。あはははは。
素晴らしい。素晴らしいですよ!!
君たち2人のその傲慢さで世界は滅びた。
とても美しい愛です。
とはいえ、これで世界が終わるのは
私としても面白くない。
だから、滅亡していない世界を作りましょう。
まぁ誰かには犠牲になってもらうのですが。
私からの特別なプレゼントですよ。」
その声は、占い師の男に似ていた。
「おはよー。大吾。」
「おぉ。おはよー。翔太。」
俺はもしかすると長い夢を見ていたのかもしれない。
でも、そんなわけが無いのを俺は知っている。
「おっはよー!!翔太。」
「よっ。おはよー。結衣。」
だって、俺らの腕には
あの日に買ったブレスレットがあるのだから。
俺たちはどこかひとつの世界を滅ぼした。
その罪の証が俺らの腕で光っている。
だけど、俺たちは生きている。
そして、次の日。
大阪でとある男性が謎の死を遂げるという
ニュースが流れた。
俺たちはこの5分前に作られた世界で今日も生きる。
2人で罪を背負いながら。
そして、数ヶ月後。
「ね、ねぇ。翔太。」
「ん?どうした?結衣。」
「デキちゃった。」
「え?何が?」
「赤ちゃん。」
「ん?俺たちは基本的に避妊を、、、」
その時に思い出す土曜日。
「おっと。一つだけ記憶があるぞ。」
「あの。その。翔太。私を捨てないで。」
「は?」
「私、翔太に言われるなら堕ろすから。
だから、お願い。捨てないで。」
「何を勘違いしてるんだ。
俺は世界よりも結衣を選ぶ人間だぞ。」
「え、なら。」
「あぁ。そうだ。
結衣のことは捨てないよ。」
「赤ちゃんは?」
「結衣が産みたいなら産めばいいよ。
でも、俺たちは大学生だから」
「おぉ。翔太。やっぱ帰ってきたか。」
「あぁ。帰ってきたよ。親父。」
「もしかしてその後ろにいる子が。」
「はい!!私が翔太君の婚約者、結衣です!!」
ひとつの声を聞いた。
「あは。あはははは。
素晴らしい。素晴らしいですよ!!
君たち2人のその傲慢さで世界は滅びた。
とても美しい愛です。
とはいえ、これで世界が終わるのは
私としても面白くない。
だから、滅亡していない世界を作りましょう。
まぁ誰かには犠牲になってもらうのですが。
私からの特別なプレゼントですよ。」
その声は、占い師の男に似ていた。
「おはよー。大吾。」
「おぉ。おはよー。翔太。」
俺はもしかすると長い夢を見ていたのかもしれない。
でも、そんなわけが無いのを俺は知っている。
「おっはよー!!翔太。」
「よっ。おはよー。結衣。」
だって、俺らの腕には
あの日に買ったブレスレットがあるのだから。
俺たちはどこかひとつの世界を滅ぼした。
その罪の証が俺らの腕で光っている。
だけど、俺たちは生きている。
そして、次の日。
大阪でとある男性が謎の死を遂げるという
ニュースが流れた。
俺たちはこの5分前に作られた世界で今日も生きる。
2人で罪を背負いながら。
そして、数ヶ月後。
「ね、ねぇ。翔太。」
「ん?どうした?結衣。」
「デキちゃった。」
「え?何が?」
「赤ちゃん。」
「ん?俺たちは基本的に避妊を、、、」
その時に思い出す土曜日。
「おっと。一つだけ記憶があるぞ。」
「あの。その。翔太。私を捨てないで。」
「は?」
「私、翔太に言われるなら堕ろすから。
だから、お願い。捨てないで。」
「何を勘違いしてるんだ。
俺は世界よりも結衣を選ぶ人間だぞ。」
「え、なら。」
「あぁ。そうだ。
結衣のことは捨てないよ。」
「赤ちゃんは?」
「結衣が産みたいなら産めばいいよ。
でも、俺たちは大学生だから」
「おぉ。翔太。やっぱ帰ってきたか。」
「あぁ。帰ってきたよ。親父。」
「もしかしてその後ろにいる子が。」
「はい!!私が翔太君の婚約者、結衣です!!」
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