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第2章
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「あ、あたしもそっちに行っていい…?」と言うライラに私は「もちろん」と答えて手を差し伸べた。ライラは建物の屋上から軽やかに飛んで、私はそれを受け止める。
私がライラの腰に左腕を回し、ライラが私の肩に右腕を回し、私より背の高いライラの大きな胸が私の顎のあたりにむにっとなってドキドキしてしまうし、ちょこんとした私のほうが抱きかかえられているように見えてしまうと思うけど、私がライラを抱きかかえているのだ。少なくとも気持ちの面では。
「この子、名前は何ていうの?」
ライラは私たちが立っている巨大なアンデッドの集合体についてそう尋ねた。
私は「う~ん」と少し考えてから答える。
「1人なわけじゃないから難しいけど、とりあえずこの街の名前…うん、エンドマイル、かな」
ライラは「いいね、それ」と言って微笑った。
エンドマイルと名付けられたアンデッドの集合体も「ぶおおお…」と嬉しそうに低く唸り声を漏らす。彼の肉はゾンビのものだけど、密度が高いせいかその灰色の皮膚は硬い。ところどころにスケルトンのものと思われる骨の鎧をまとっていて、ちゃんと大きな戦士のように見える。
大きさも機械の巨人とほとんど変わらない大きさだ。
きっと、私の死霊魔術はちゃんと成功したのだ。
…アルミラのおかげかもしれない。
「よし、行くわよ!エンドマイル!」
私がそう言うと、エンドマイルはグッと前傾姿勢になって一気に駆け出した。
ザブン!と海の中に入ってもスピードは落ちない。
私たちの前では山のような機械の巨人が暴れている。
オーバードライブを起動して流星のようになったアイナがその周囲を飛び回っている。
「アイナ!離脱しろ!オーバードライブ解除だ!」
セリナが私たちに気付いてそう叫んだ。
機械の巨人のまわりを飛び回っていた流星が離れ、セリナの横に来て止まる。
「オーバードライブ、解除…」
キュウゥゥゥン…と音を立ててアイナの身体からほとばしっていた光が落ち着く。
「頼むわよ!エンドマイル!」
私がライラを抱きかかえたまま彼の肩から飛び立つと、エンドマイルはさらに速度を上げて機械の巨人に突撃し、ズドォオォォン!と轟音を響かせて体当たりをする。
機械の巨人はぐらついたが倒れはせず、エンドマイルの両手をつかんで押し合う。
「リリアス様!」
「ローザ!みんなで弱点を叩くわよ!準備はいい!?」
「万端ですわ!わたくしは左肩を狙います!」
ローザは光の床の上に立ち、両手に眩い光をまとって構えた。
「こちらも準備完了だ!重粒子砲を右肩に撃ち込む!」
背中の筒から火を吹いて空を飛ぶケイトがアンズの横でそう言う。
「セリナ!ライラをお願い!」
「オッケー、ボス!」
私はライラをセリナに渡すと、ライラが「あたしはおなかの下に魔蒼麗樹の大槍を突き刺すよ!」と言い、セリナはそれを受けて「わかった!アタシが連れてってやるよ!」と応えた。
そのまま「アイナ!まだレーザーは撃てるか!?」と言ったセリナに「ああ、まだそのくらいのエネルギー量は残っている」とアイナが返す。
「じゃあアイナはあいつの頭をお願い!私は胸を貫くわ!」
「了解。指令を承った」
アイナが機械巨人の頭部に向かって上に飛び、ライラを抱えたセリナがおなかに向かって下に飛ぶ。その間を私が飛び、エンドマイルの背後から回り込んでいく。
エンドマイルは凄まじい腕力で機械巨人と押し合い拮抗している。
機械巨人はキュィイィィン…!と胸の中央にある砲口に光を集め始めた。
立ちはだかるエンドマイルを光線で吹き飛ばすつもりだ。
私は「させないわよ…!悪魔王の憤怒…!」と呟き、全身の魔力を燃え上がらせる。バチバチバチと電流が身体を包み、飛行速度が跳ね上がる。
「さあ皆様!行きますわよ!聖なる破壊の光!!!」
「重粒子砲、発射!!!」
「解き放て!魔蒼麗樹!!!」
「コズミックレーザー、発射!!!」
「うおおおおおあああああああああああああっ!!!!!」
ローザが両手から聖術の眩い光を左肩に、ケイトが両手で抱えた大きな銃から青白い炎を右肩に、ライラが尖った巨木の幹を腹部に、アイナが腕を変形させた大砲から光線を頭部にそれぞれ放ち、私は光を集めた胸の砲口に全速力で突っ込んで殴り抜ける。
――――――――…………!!!!!
機械の巨人の胸から背中に突き抜けた私が猛スピードのまま振り返ると、巨人は全身の至るところからバチバチ火花を散らし、小刻みに振動し始めていた。
「みんな!気を」
そう言いかけた瞬間、機械の巨人はカッ!と輝き、強烈な爆炎があたりに広がった。
******
「危なかった~っ!セリナがいなかったら、あたし死んじゃってたよ!」
セリナに抱きかかえられたライラがそう言った。
ライラとセリナは全身が球型の光の膜に包まれている。
「へへっ!ボスに『お願い』って言われたからな!それにアタシのバリアはアイナのやつより硬いんだ!」
セリナは自慢気に胸を張ってそう言った。
「サポータータイプなのだから当然だろう。それにわたしだってあの程度の爆発は何ということもない」
アイナもそう言いながらやってきた。そうは言っても力を使いすぎたのか、少し飛行がふらついて見える。
「わたくしも問題ありませんわ。ですが…」
光の床をピョンピョン飛び移ってやってきたローザの視線の先にはエンドマイル。
爆発を受けて身体がところどころ千切れているが海水に腰まで浸かって立っている。
「う、うがう…」
エンドマイルは唸り声を漏らして身体を震わせた。黒い煙を上げながらグググググ…と全身を凝縮させ始めたかと思うと、ギュルッ!と音を立てて小さな輪になって私の目の前に浮いた。
「私と一緒に行きたいの…?」
そう言った私の手のひらの上に、輪っかに変形したエンドマイルはまるで甘えるようにふわりと舞い降りた。
私はそれを右腕にはめる。
光沢のある灰色の腕輪がキラリと光る。エンドマイルの腕輪だ。
凝縮されたアンデッドの肉体と魂は、自在に形を変えて力になってくれるだろう。
「リリアス様…」
そう呟いたローザを私は見る。
「アンデッドは滅して差し上げることが彼らのしあわせでもありますわ…」
月明かりを背にうつむくローザの表情はよくわからない。
「でも、この子たちは私たちを守ってくれた。それに、みんな私と一緒に来たいって…」
ローザは何か言いたそうにしたが一度ため息をついてから顔を上げ「わかりましたわ」と言った。
「ただしリリアス様が人間に戻られた暁には、わたくしにお任せくださいますわね?」
「う、うん…その時は、お願い」
「ええ。では、あとはケイト様とアンズ様ですわね」
確かにケイトとアンズが見当たらない。
ていうか完全に忘れてたのはここだけの内緒。
「ケイトっ!アンズ!!」
私がそう叫び、「死んじまったのかな」とセリナが言った瞬間、ザバアッと水しぶきを上げて海から出てきた二人が「勝手に殺すな」「まだ生きてるわよ。危なかったけどね」と言った。
「あはは!悪い悪い!」
セリナがそう言うと同時に、ピシュン!と私の頬を光線がかすめた。
――――!?
撃ってきたほうを見ると、発電所島。次々に光を放って光線が放たれる。
「マズイ!回避しろ!」
ケイトがそう叫んで再び海の中にザブン!と飛び込む。
「バリアっ!!!」
私はみんなの前に飛び出て大きく光の壁を広げる。
バチチチチッ!
私のバリアが次々と光線を弾いていく。
その隙に全員が海に潜ったことを確認してから私も続く。
ザブン!冷たっ!死ぬ!
「あの超大型機械装甲兵がいなくなって、その陰に隠れていた私たちに自動撃墜システムが反応し始めたのだろう」
海面から顔だけ出したケイトがそう言うのが聞こえた。
「飛んで行けなければ、どうしますの?橋はすべて壊れてしまいましたし…」
「でも確か、地下通路があるって言ってたよね?」
「ごぼぼ…」
「ああ…ただ、迷路のように複雑でルートもまったくわからんのだ…」
「それならいっそ、このまま泳いでいってしまったほうが早いかもしれませんわね」
「がぼぼぼぼぼ…」
私が覚えているのはこのあたりまで。
あとは冷たい夜の海に沈んで真っ黒に塗り潰されていく視界と海流の音しか記憶になかった。
私がライラの腰に左腕を回し、ライラが私の肩に右腕を回し、私より背の高いライラの大きな胸が私の顎のあたりにむにっとなってドキドキしてしまうし、ちょこんとした私のほうが抱きかかえられているように見えてしまうと思うけど、私がライラを抱きかかえているのだ。少なくとも気持ちの面では。
「この子、名前は何ていうの?」
ライラは私たちが立っている巨大なアンデッドの集合体についてそう尋ねた。
私は「う~ん」と少し考えてから答える。
「1人なわけじゃないから難しいけど、とりあえずこの街の名前…うん、エンドマイル、かな」
ライラは「いいね、それ」と言って微笑った。
エンドマイルと名付けられたアンデッドの集合体も「ぶおおお…」と嬉しそうに低く唸り声を漏らす。彼の肉はゾンビのものだけど、密度が高いせいかその灰色の皮膚は硬い。ところどころにスケルトンのものと思われる骨の鎧をまとっていて、ちゃんと大きな戦士のように見える。
大きさも機械の巨人とほとんど変わらない大きさだ。
きっと、私の死霊魔術はちゃんと成功したのだ。
…アルミラのおかげかもしれない。
「よし、行くわよ!エンドマイル!」
私がそう言うと、エンドマイルはグッと前傾姿勢になって一気に駆け出した。
ザブン!と海の中に入ってもスピードは落ちない。
私たちの前では山のような機械の巨人が暴れている。
オーバードライブを起動して流星のようになったアイナがその周囲を飛び回っている。
「アイナ!離脱しろ!オーバードライブ解除だ!」
セリナが私たちに気付いてそう叫んだ。
機械の巨人のまわりを飛び回っていた流星が離れ、セリナの横に来て止まる。
「オーバードライブ、解除…」
キュウゥゥゥン…と音を立ててアイナの身体からほとばしっていた光が落ち着く。
「頼むわよ!エンドマイル!」
私がライラを抱きかかえたまま彼の肩から飛び立つと、エンドマイルはさらに速度を上げて機械の巨人に突撃し、ズドォオォォン!と轟音を響かせて体当たりをする。
機械の巨人はぐらついたが倒れはせず、エンドマイルの両手をつかんで押し合う。
「リリアス様!」
「ローザ!みんなで弱点を叩くわよ!準備はいい!?」
「万端ですわ!わたくしは左肩を狙います!」
ローザは光の床の上に立ち、両手に眩い光をまとって構えた。
「こちらも準備完了だ!重粒子砲を右肩に撃ち込む!」
背中の筒から火を吹いて空を飛ぶケイトがアンズの横でそう言う。
「セリナ!ライラをお願い!」
「オッケー、ボス!」
私はライラをセリナに渡すと、ライラが「あたしはおなかの下に魔蒼麗樹の大槍を突き刺すよ!」と言い、セリナはそれを受けて「わかった!アタシが連れてってやるよ!」と応えた。
そのまま「アイナ!まだレーザーは撃てるか!?」と言ったセリナに「ああ、まだそのくらいのエネルギー量は残っている」とアイナが返す。
「じゃあアイナはあいつの頭をお願い!私は胸を貫くわ!」
「了解。指令を承った」
アイナが機械巨人の頭部に向かって上に飛び、ライラを抱えたセリナがおなかに向かって下に飛ぶ。その間を私が飛び、エンドマイルの背後から回り込んでいく。
エンドマイルは凄まじい腕力で機械巨人と押し合い拮抗している。
機械巨人はキュィイィィン…!と胸の中央にある砲口に光を集め始めた。
立ちはだかるエンドマイルを光線で吹き飛ばすつもりだ。
私は「させないわよ…!悪魔王の憤怒…!」と呟き、全身の魔力を燃え上がらせる。バチバチバチと電流が身体を包み、飛行速度が跳ね上がる。
「さあ皆様!行きますわよ!聖なる破壊の光!!!」
「重粒子砲、発射!!!」
「解き放て!魔蒼麗樹!!!」
「コズミックレーザー、発射!!!」
「うおおおおおあああああああああああああっ!!!!!」
ローザが両手から聖術の眩い光を左肩に、ケイトが両手で抱えた大きな銃から青白い炎を右肩に、ライラが尖った巨木の幹を腹部に、アイナが腕を変形させた大砲から光線を頭部にそれぞれ放ち、私は光を集めた胸の砲口に全速力で突っ込んで殴り抜ける。
――――――――…………!!!!!
機械の巨人の胸から背中に突き抜けた私が猛スピードのまま振り返ると、巨人は全身の至るところからバチバチ火花を散らし、小刻みに振動し始めていた。
「みんな!気を」
そう言いかけた瞬間、機械の巨人はカッ!と輝き、強烈な爆炎があたりに広がった。
******
「危なかった~っ!セリナがいなかったら、あたし死んじゃってたよ!」
セリナに抱きかかえられたライラがそう言った。
ライラとセリナは全身が球型の光の膜に包まれている。
「へへっ!ボスに『お願い』って言われたからな!それにアタシのバリアはアイナのやつより硬いんだ!」
セリナは自慢気に胸を張ってそう言った。
「サポータータイプなのだから当然だろう。それにわたしだってあの程度の爆発は何ということもない」
アイナもそう言いながらやってきた。そうは言っても力を使いすぎたのか、少し飛行がふらついて見える。
「わたくしも問題ありませんわ。ですが…」
光の床をピョンピョン飛び移ってやってきたローザの視線の先にはエンドマイル。
爆発を受けて身体がところどころ千切れているが海水に腰まで浸かって立っている。
「う、うがう…」
エンドマイルは唸り声を漏らして身体を震わせた。黒い煙を上げながらグググググ…と全身を凝縮させ始めたかと思うと、ギュルッ!と音を立てて小さな輪になって私の目の前に浮いた。
「私と一緒に行きたいの…?」
そう言った私の手のひらの上に、輪っかに変形したエンドマイルはまるで甘えるようにふわりと舞い降りた。
私はそれを右腕にはめる。
光沢のある灰色の腕輪がキラリと光る。エンドマイルの腕輪だ。
凝縮されたアンデッドの肉体と魂は、自在に形を変えて力になってくれるだろう。
「リリアス様…」
そう呟いたローザを私は見る。
「アンデッドは滅して差し上げることが彼らのしあわせでもありますわ…」
月明かりを背にうつむくローザの表情はよくわからない。
「でも、この子たちは私たちを守ってくれた。それに、みんな私と一緒に来たいって…」
ローザは何か言いたそうにしたが一度ため息をついてから顔を上げ「わかりましたわ」と言った。
「ただしリリアス様が人間に戻られた暁には、わたくしにお任せくださいますわね?」
「う、うん…その時は、お願い」
「ええ。では、あとはケイト様とアンズ様ですわね」
確かにケイトとアンズが見当たらない。
ていうか完全に忘れてたのはここだけの内緒。
「ケイトっ!アンズ!!」
私がそう叫び、「死んじまったのかな」とセリナが言った瞬間、ザバアッと水しぶきを上げて海から出てきた二人が「勝手に殺すな」「まだ生きてるわよ。危なかったけどね」と言った。
「あはは!悪い悪い!」
セリナがそう言うと同時に、ピシュン!と私の頬を光線がかすめた。
――――!?
撃ってきたほうを見ると、発電所島。次々に光を放って光線が放たれる。
「マズイ!回避しろ!」
ケイトがそう叫んで再び海の中にザブン!と飛び込む。
「バリアっ!!!」
私はみんなの前に飛び出て大きく光の壁を広げる。
バチチチチッ!
私のバリアが次々と光線を弾いていく。
その隙に全員が海に潜ったことを確認してから私も続く。
ザブン!冷たっ!死ぬ!
「あの超大型機械装甲兵がいなくなって、その陰に隠れていた私たちに自動撃墜システムが反応し始めたのだろう」
海面から顔だけ出したケイトがそう言うのが聞こえた。
「飛んで行けなければ、どうしますの?橋はすべて壊れてしまいましたし…」
「でも確か、地下通路があるって言ってたよね?」
「ごぼぼ…」
「ああ…ただ、迷路のように複雑でルートもまったくわからんのだ…」
「それならいっそ、このまま泳いでいってしまったほうが早いかもしれませんわね」
「がぼぼぼぼぼ…」
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