18 / 90
第1章
18 侯爵令嬢は故郷に帰る
しおりを挟む
今後も付け狙われるのが嫌な私は撃退したカルロとマルコを拘束して情報を吐かせようと提案したけど、ローザは「無駄ですわ」と言った。
「聖都法皇庁6課の祓魔師は教会を裏切れば即座に身体が燃え尽きて死ぬ契約を結んでいますもの」
何それ聖職者のくせに怖。
私たちはとりあえずカルロとマルコを拘束だけすると、まだ日中だったが馬車を走らせて廃教会を発った。
アルミラはカルロとマルコの殺害を主張したけど、私が「それだけは絶対にダメ」と言って聞かなかった。その際、また私はちょっと棘のある言い方をしてしまったかもしれない。
このまま馬車を走らせれば夕方には屋敷に着くはずで、そこなら私もやっと眠れるという安心感が出てきて、それとともに私のここ数日の言動や態度が思い出され、私は御者台のアルミラに言った。
「ごめんね…なんだか最近イライラしちゃって」
アルミラは振り返らずに言う。
「…何日も眠れない苦しさはアタシもよく知っている。気にするな」
ということはアルミラも今の私みたいに故郷の土がなくて眠れなかった経験があるということか。私が吸血鬼になったのは故郷と同じ国の中で、しかもこうして連れて行ってくれる人がいたおかげで数日で済みそうだけど、場合によっては数日どころか数ヶ月、ひどければ数年ということもあるのかもしれない。
私はやっぱりもう少しアルミラに感謝しなきゃいけない。
うつむいてそんなことを考えていると、御者台のアルミラが続けて言った。
「アタシのほうこそ、すまない」
私はその言葉に驚いて顔を上げる。
「なんでアルミラが謝るのよ?」
「アタシも、少し苛ついていたようだ。食事ができなかったせいもあるが、それ以上にお前が雷竜王になったことへの動揺が大きかった。竜王の力と称号を受け継いだ吸血鬼など聞いたこともなかったものでな。いくら『あの方』の血を受けているとはいえ、まさか目覚めたばかりのお前がそんな存在になるとは思ってもいなかったのだ」
「そう…なんだ………そっか、でも私、全然気付かなかったわ」
「…そうか」
それで私もアルミラも黙り込んでしまったけど、その空気を変えるためか、ローザが明るく言った。
「仲直りできたみたいで何よりですわ!ところで、アルミラ様はまだ日中ですけど大丈夫ですの?」
「ああ、問題ない。以前も言ったが特殊な魔術で身を守っている。3回しか使えないのでこれであと1回分しか残っていないがな」
「もしその特殊な魔術がない状態で直射日光を浴びるとアルミラ様はどうなってしまいますの?」
「……下等なアンデッドのようにすぐ消滅するようなことはないが、火傷は負うしおそらく何時間も焼き焦がされれば最後には灰になってしまうだろうな」
私にとってアルミラのその言葉は意外な事実だった。
「え、アルミラでも日光ダメなの!?」
「ああ、短い間ならすぐ修復するし夕方や曇りの日なら修復力のほうが強くなるから問題ないのだがな」
アルミラは少しの沈黙のあとで続けて言った。
「そもそも、日光を完全に克服した吸血鬼は過去に例がない。お前がその最初の例なのか、それともお前に残る人間の特性の影響というだけのことなのかはわからんがな」
へえ、そうだったのね。
じゃあ昔お父様の書斎で読んだ娯楽小説に書いてあった『高位の吸血鬼は日光も平気』っていうのは嘘だったのかしら。
まあ、娯楽小説なんだから嘘で当たり前だけど。
「ところで、アルミラを守るその特殊な魔術って何なの?」
「………それは、まだ言えん。すまんな」
私は「ううん、いいの」と言ったが、もう何となく答えはわかっていた。
アルミラが言葉を濁すのは大体『あの方』に関することだ。
小さい頃の私に血を分け与えた吸血鬼。
アルミラが連れて行こうとしているファルナレークという国の、たぶん王様。
アルミラの身を守っているのが『あの方』の固有能力なのだろうか?
わからないけど、きっと行って会ってみればわかるのだろう。
どうして私に血を分け与えたのかも。
もしかしたら、人間に戻る方法も。
******
エスパーダ領の中心的な街、エレンシアに入ると、私は外からわからないように馬車の窓にかかるカーテンの隙間から少しだけ覗いて、懐かしい街並みに釘付けになっていた。
「よかったですわね!帰ってこれて!」と言うローザにも、私は振り返ることなく「うん…うん…」と呟くばかりだった。
大通りの両脇にはたくさんの屋台が並び、様々な品物が売られている。
果物に野菜、燻製の肉や魚、調味料に食器に服、靴、花や薬草や玩具、雑貨。
夕焼けのオレンジに染まって、大勢の客や商人がにこやかに何か言い合いながら品物と金銭をやりとりする賑やかな様子。
時々屋敷を抜け出してそうしていたように、私もあの中に混じって歩きたいけど、今それはできないし、見つかるわけにもいかないので私はこっそり覗いている。
侯爵令嬢リリアス・エル・エスパーダは処刑されて死んだはずの人物だからだ。
そんな私がかつてのように街中を歩けば、昔よく「こら!侯爵令嬢なのにまた1人で出歩いて!」なんて叱ってくれたアンジェロおじさんや、迷子になった私を屋敷まで何度も連れ帰ってくれたジョコンダおばさんあたりを驚かせて大騒ぎになってしまう。
そんな私の頭をローザは後ろから優しく撫でてくれた。
******
「着いたぞ。どうする?」
屋敷の正門の前に馬車を停めてアルミラはそう言った。
鉄の門の向こうには門番の家があって、その先には並木道、いくつか門をくぐって牧草地を越えると屋根や柱の一部を群青色に塗装した屋敷が見えてくるはずだ。
「リリアス様のご実家…ここまで…大きかったのですね………」
ローザが私の横で息を呑んでいる。
私には住み慣れた実家だったが、確かに王都の宮殿と変わらないくらい大きいし、伯爵家といってもあまり裕福ではなかったというローザからすれば驚くべきものなのだろう。
だけど私は、アルミラにどうするか問われて、答えられずにいた。
もうここにはお父様もお母様も弟も妹もいない。
であれば、たくさんいた家臣や侍女に執事、使用人や料理人のみんなも、もういないのだろう。
侍女長で私の教育係だったイザベラも、私の執事だったアルフォンスもいないはずだ。
「どうしたリリアス。馬車を進めるのか、降りて歩いて入るのか決めろ」
アルミラがそう言ったが、私はうつむいたまま考え続けていた。
正門から本館までけっこう距離があるので降りて歩くという選択肢はないけど、何代かにわたってエスパーダ家に仕えてくれた門番たちももういないだろうから入るなら自分たちで門を開けるか飛び越えるかしなければいけない。
でも誰もいない家に帰っても寂しいだけだし、そもそも処刑されたはずの私に、ここに立ち入る権限はあるのだろうか。というか今この屋敷は誰が管理していて誰の支配下にあるのだろう。
王太子のジェラルドは、王国内で力を持つエスパーダ家の取り潰しを目論んで私と家族を無実の罪で処刑したとのことだった。そしてそれは王太子の独断であるはずがなく、王国の意思であるはずだ。だったら、今この家とエスパーダ領はもう王国の直轄地になっているのではないか。
要するに、来てみたはいいけどここはもう私の家じゃなくて、私にはもう帰るところなんてない、ということなのではないか。
………来ないほうが、よかったかな。
そう思った瞬間だった。
「門が開いたぞ。さあ、どうするんだ」
アルミラのその声に驚いて顔を上げると、馬車の連絡窓の向こうに見える正門がいつの間にか開いていた。
そしてそこにはイザベラがいる。
お顔は皺くちゃのお婆ちゃまなのに背筋はピンとしていてまるで熊のように大きな身体。
私はたまらなくなり、勢いよく馬車の扉を開けて飛び出して駆け出す。
「イザベラ!!!」
飛びついた私を抱きとめてから、イザベラは言った。
「リリアスお嬢様…」
私はイザベラの声に嬉しくなって顔を上げる。
が、そこにあったイザベラの顔は笑顔ではなかった。
「馬車は飛び降りるものではないと、何度言えばわかるのですかっ!」
ひぃぃぃぃっ!ごめんなさいっ!
…でも、なんで?
なんでイザベラがここにいるの?
「聖都法皇庁6課の祓魔師は教会を裏切れば即座に身体が燃え尽きて死ぬ契約を結んでいますもの」
何それ聖職者のくせに怖。
私たちはとりあえずカルロとマルコを拘束だけすると、まだ日中だったが馬車を走らせて廃教会を発った。
アルミラはカルロとマルコの殺害を主張したけど、私が「それだけは絶対にダメ」と言って聞かなかった。その際、また私はちょっと棘のある言い方をしてしまったかもしれない。
このまま馬車を走らせれば夕方には屋敷に着くはずで、そこなら私もやっと眠れるという安心感が出てきて、それとともに私のここ数日の言動や態度が思い出され、私は御者台のアルミラに言った。
「ごめんね…なんだか最近イライラしちゃって」
アルミラは振り返らずに言う。
「…何日も眠れない苦しさはアタシもよく知っている。気にするな」
ということはアルミラも今の私みたいに故郷の土がなくて眠れなかった経験があるということか。私が吸血鬼になったのは故郷と同じ国の中で、しかもこうして連れて行ってくれる人がいたおかげで数日で済みそうだけど、場合によっては数日どころか数ヶ月、ひどければ数年ということもあるのかもしれない。
私はやっぱりもう少しアルミラに感謝しなきゃいけない。
うつむいてそんなことを考えていると、御者台のアルミラが続けて言った。
「アタシのほうこそ、すまない」
私はその言葉に驚いて顔を上げる。
「なんでアルミラが謝るのよ?」
「アタシも、少し苛ついていたようだ。食事ができなかったせいもあるが、それ以上にお前が雷竜王になったことへの動揺が大きかった。竜王の力と称号を受け継いだ吸血鬼など聞いたこともなかったものでな。いくら『あの方』の血を受けているとはいえ、まさか目覚めたばかりのお前がそんな存在になるとは思ってもいなかったのだ」
「そう…なんだ………そっか、でも私、全然気付かなかったわ」
「…そうか」
それで私もアルミラも黙り込んでしまったけど、その空気を変えるためか、ローザが明るく言った。
「仲直りできたみたいで何よりですわ!ところで、アルミラ様はまだ日中ですけど大丈夫ですの?」
「ああ、問題ない。以前も言ったが特殊な魔術で身を守っている。3回しか使えないのでこれであと1回分しか残っていないがな」
「もしその特殊な魔術がない状態で直射日光を浴びるとアルミラ様はどうなってしまいますの?」
「……下等なアンデッドのようにすぐ消滅するようなことはないが、火傷は負うしおそらく何時間も焼き焦がされれば最後には灰になってしまうだろうな」
私にとってアルミラのその言葉は意外な事実だった。
「え、アルミラでも日光ダメなの!?」
「ああ、短い間ならすぐ修復するし夕方や曇りの日なら修復力のほうが強くなるから問題ないのだがな」
アルミラは少しの沈黙のあとで続けて言った。
「そもそも、日光を完全に克服した吸血鬼は過去に例がない。お前がその最初の例なのか、それともお前に残る人間の特性の影響というだけのことなのかはわからんがな」
へえ、そうだったのね。
じゃあ昔お父様の書斎で読んだ娯楽小説に書いてあった『高位の吸血鬼は日光も平気』っていうのは嘘だったのかしら。
まあ、娯楽小説なんだから嘘で当たり前だけど。
「ところで、アルミラを守るその特殊な魔術って何なの?」
「………それは、まだ言えん。すまんな」
私は「ううん、いいの」と言ったが、もう何となく答えはわかっていた。
アルミラが言葉を濁すのは大体『あの方』に関することだ。
小さい頃の私に血を分け与えた吸血鬼。
アルミラが連れて行こうとしているファルナレークという国の、たぶん王様。
アルミラの身を守っているのが『あの方』の固有能力なのだろうか?
わからないけど、きっと行って会ってみればわかるのだろう。
どうして私に血を分け与えたのかも。
もしかしたら、人間に戻る方法も。
******
エスパーダ領の中心的な街、エレンシアに入ると、私は外からわからないように馬車の窓にかかるカーテンの隙間から少しだけ覗いて、懐かしい街並みに釘付けになっていた。
「よかったですわね!帰ってこれて!」と言うローザにも、私は振り返ることなく「うん…うん…」と呟くばかりだった。
大通りの両脇にはたくさんの屋台が並び、様々な品物が売られている。
果物に野菜、燻製の肉や魚、調味料に食器に服、靴、花や薬草や玩具、雑貨。
夕焼けのオレンジに染まって、大勢の客や商人がにこやかに何か言い合いながら品物と金銭をやりとりする賑やかな様子。
時々屋敷を抜け出してそうしていたように、私もあの中に混じって歩きたいけど、今それはできないし、見つかるわけにもいかないので私はこっそり覗いている。
侯爵令嬢リリアス・エル・エスパーダは処刑されて死んだはずの人物だからだ。
そんな私がかつてのように街中を歩けば、昔よく「こら!侯爵令嬢なのにまた1人で出歩いて!」なんて叱ってくれたアンジェロおじさんや、迷子になった私を屋敷まで何度も連れ帰ってくれたジョコンダおばさんあたりを驚かせて大騒ぎになってしまう。
そんな私の頭をローザは後ろから優しく撫でてくれた。
******
「着いたぞ。どうする?」
屋敷の正門の前に馬車を停めてアルミラはそう言った。
鉄の門の向こうには門番の家があって、その先には並木道、いくつか門をくぐって牧草地を越えると屋根や柱の一部を群青色に塗装した屋敷が見えてくるはずだ。
「リリアス様のご実家…ここまで…大きかったのですね………」
ローザが私の横で息を呑んでいる。
私には住み慣れた実家だったが、確かに王都の宮殿と変わらないくらい大きいし、伯爵家といってもあまり裕福ではなかったというローザからすれば驚くべきものなのだろう。
だけど私は、アルミラにどうするか問われて、答えられずにいた。
もうここにはお父様もお母様も弟も妹もいない。
であれば、たくさんいた家臣や侍女に執事、使用人や料理人のみんなも、もういないのだろう。
侍女長で私の教育係だったイザベラも、私の執事だったアルフォンスもいないはずだ。
「どうしたリリアス。馬車を進めるのか、降りて歩いて入るのか決めろ」
アルミラがそう言ったが、私はうつむいたまま考え続けていた。
正門から本館までけっこう距離があるので降りて歩くという選択肢はないけど、何代かにわたってエスパーダ家に仕えてくれた門番たちももういないだろうから入るなら自分たちで門を開けるか飛び越えるかしなければいけない。
でも誰もいない家に帰っても寂しいだけだし、そもそも処刑されたはずの私に、ここに立ち入る権限はあるのだろうか。というか今この屋敷は誰が管理していて誰の支配下にあるのだろう。
王太子のジェラルドは、王国内で力を持つエスパーダ家の取り潰しを目論んで私と家族を無実の罪で処刑したとのことだった。そしてそれは王太子の独断であるはずがなく、王国の意思であるはずだ。だったら、今この家とエスパーダ領はもう王国の直轄地になっているのではないか。
要するに、来てみたはいいけどここはもう私の家じゃなくて、私にはもう帰るところなんてない、ということなのではないか。
………来ないほうが、よかったかな。
そう思った瞬間だった。
「門が開いたぞ。さあ、どうするんだ」
アルミラのその声に驚いて顔を上げると、馬車の連絡窓の向こうに見える正門がいつの間にか開いていた。
そしてそこにはイザベラがいる。
お顔は皺くちゃのお婆ちゃまなのに背筋はピンとしていてまるで熊のように大きな身体。
私はたまらなくなり、勢いよく馬車の扉を開けて飛び出して駆け出す。
「イザベラ!!!」
飛びついた私を抱きとめてから、イザベラは言った。
「リリアスお嬢様…」
私はイザベラの声に嬉しくなって顔を上げる。
が、そこにあったイザベラの顔は笑顔ではなかった。
「馬車は飛び降りるものではないと、何度言えばわかるのですかっ!」
ひぃぃぃぃっ!ごめんなさいっ!
…でも、なんで?
なんでイザベラがここにいるの?
0
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説
夢のステータスをこの身に!
刹那冥夜
ファンタジー
あらすじ
突然夢の中の能力を現実で主人公が身につける。
すると突然目の前に女の子が現れ、その女の子は狙われているという…助けるため、いろいろ準備をしていく中、その女の子にキスをした責任……いや、好きになってしまい恋人に…
設定、
主人公は可愛い感じの男の子。かなり積極的で、恋愛は数日話している相手で、主人公に好意を持っている女の子がいたなら、普通に気づく。
妹は、主人公の事をお兄様と呼んでいる。もちろん実の兄の主人公を愛していて、すこしオタクっぽい?
最初に書いた、突然女の子に出会い……その女の子は「……………ん………わかった……」とかそんな感じの対応をする。自分では可愛く書いてるつもりで書いている。
ちなみに主人公最強物です。負けることは……ないかな
はっきり言ってご都合主義でいく。
魔法のせいだからって許せるわけがない
ユウユウ
ファンタジー
私は魅了魔法にかけられ、婚約者を裏切って、婚約破棄を宣言してしまった。同じように魔法にかけられても婚約者を強く愛していた者は魔法に抵抗したらしい。
すべてが明るみになり、魅了がとけた私は婚約者に謝罪してやり直そうと懇願したが、彼女はけして私を許さなかった。
私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。
「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる