ごっくん!ザーメン定食

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ごっくん! ザーメン定食

第10話 ファミレスのフライドポテト 〜スペルマソース付き〜

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「いえ~い! シャバの空気は美味しいねー!」

 まるで刑期が終了した犯罪者のようなことを言う美羽は街中を華麗なステップで歩いていた。

「だってさー。いつも家にいるからこうやって遊びに出かけられるのは嬉しいんだよ」

 それなら、俺が仕事に行っている間にでも出かけたらいいのに。

「そうじゃなくてー。おじさんと一緒に出かけるから楽しいんだよ。ちゃんとわかってる?」

 美羽は俺に顔を近づけて頬を膨らませる。
 ストレートにそんなことを言われて、俺は不覚にも美羽を愛おしく感じた。

「……冗談だよ。おじさんにはこれからも私を養ってもらわないといけないし」

 そういうことを言わなければ、何か好きなものでも買ってあげようかと思ったのだが。
 大体、美羽はいつまで俺の家にいるつもりなのだろうか?

「…………そんなの、考えたことなかったな」

 ふと、美羽の横顔を見ると、彼女は少し悲しそうな表情をしていた。

「このままおじさんと結婚しちゃうってものいいかもね。だって、私にとっては初めての人だし」

 それも冗談……だと思いたくはなかった。
 美羽が俺の家に来て数ヶ月が経ったが、あまりにも平穏だったため、彼女がいなくなるなんてこれまで考えたことがなかった。
 こんな生活が長く続くはずがないとわかっているが、彼女がいなくなったら俺は生きる意味すら失ってしまうかもしれない。
 一度、これからのことについては美羽としっかり話し合いをしておくべきだろう。

「あ、おじさん!」

 その時、美羽が明るい表情でこちらを振り向いた。

「あそこにファミレスがあるよ! もうそろそろお昼だし、何か食べていこうよ!」

 ファミレスなんて特に珍しいものではないのに、美羽は興味津々な様子で俺の腕を掴んで引っ張った。

「いらっしゃいませ。二名様ですか?」

 ファミレスに入ると若い女性店員が俺たちにそう尋ねて来たので、俺は頷いた。
 女性店員に端の席へ案内されて俺が席に座ると、美羽が俺の隣に座ってきた。

「へ~、ファミレスって色んなメニューがあるんだね。目が回ってきそうだよ」

 美羽はファミレスのメニューを物珍しそうに眺めている。

「えへへ、実はファミレスって一回も来たことなかったんだよね」

 そう言えば、たまに忘れそうになるが、美羽はお嬢様学校の出身だからそれなりに良い家の子供なのかもしれない。
 それにしてもファミレスに一度も来たことがないというのは驚きだったが。

「おじさんは何が食べたい? 私はパエリアとリゾットとジャンボパフェが食べたいかな」

 いきなり飛ばそうとする美羽だったが、俺はフライドポテトを勧めた。

「フライドポテト? それなら二人でシェアして食べられるね! それでいこう!」

 俺は美羽の無茶苦茶な注文を阻止して、取り敢えずはフライドポテト一品だけを頼んだ。

 しばらくして、大皿に載せられた山盛りのフライドポテトが運ばれてくる。

「ボリュームすっご! コスパ最強じゃん!」

 俺もこの量には驚いたが、美羽は目を輝かせて興奮していた。

「いただきます!」

 美羽は丁寧にフライドポテトの前で手を合わせて一本ずつ食べ始めた。
 俺もそんな彼女の顔を見ながらフライドポテトを手に取って口に運ぶ。

「もぐもぐもぐもぐ」

 美羽は大皿の上に一緒に載っていた小皿のケチャップやマヨネーズでフライドポテトを味付けしてすぐに半分以上を食べてしまった。

「…………」

 しかし、飽きたのかだんだんと手の動きがゆっくりになり、俺をちらりと見てくる。

 まさかとは思うが、ここで「アレ」をやれとは彼女も言わないだろう。

「おじさん、ちんちん出して」

 近くを通った女性店員が目を丸くしてこちらを見てきた。
 もしかしてら、今の一言を聞かれたのかもしれないが、気のせいだと思ったのか、そのまま素通りしてくれた。

「大丈夫。私が通路側に座ってるから他の人には見えないって」

 そう言うと、美羽がこっそり俺のズボンに手を伸ばしてチンコを掴んだ。

 周囲には店員や大勢の客もいるのに危険過ぎる。
 俺は止めようとしたが、美羽はチンコを手放さず、優しく撫でるように扱き始めた。

「おじさん、私たち、今すっごくえっちなことしてるよね」

 インモラルなこの状況を再確認させられるかのように耳元で美羽に囁かれた俺は抵抗することが出来なかった。

 びゅくんっ! びゅるるっ! びゅるっ!

 放たれた精液を小皿で受け止めた美羽はフライドポテトにそれをつけて何事もなかったかのように食べた。
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