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ごっくん! ザーメン定食
第9話 海鮮ちらし寿司 〜烏賊不使用〜
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夜中、美羽が寝ていることを確認した俺は台所に立って桶に炊いたばかりの白米を詰めた。
携帯の献立アプリを参考にしながら熱々の米に酢や砂糖や塩を加えて混ぜ合わせる。
充分に混ぜ込んだところで米を冷まして、一口分を取り、味見をしてみる。
口の中に強烈な酸味が広がった。
俺はすぐさまゴミ箱に吐き出し、気を取り直して、もう一度、次は桶の端にある米を味見した。
すると、今度は全く味がしなかった。
「おじさん、こんな夜中に何やってんの?」
気づくと美羽が俺の隣にやってきて、酢飯を摘んで一口食べた。
「うわー、これは失敗作だね。酢の混ぜ方が悪かったんじゃない?」
美羽は失敗して酢飯を容赦なくゴミ箱に捨てて、空になった桶を俺に渡す。
「明日も仕事でしょ? 無理して作らなくてもいいよ」
しかし、俺は美羽に寿司をご馳走すると約束してしまった。
「律儀だなぁ。おじさんのそういうところ、私は好きだけどさ。……しょうがない。手伝ってあげるよ」
美羽は手を洗って炊飯器に残っていた米を全て桶に詰める。
「何? 私に寿司なんて作れるのかって? 少なくとも、おじさんよりは出来ると思うけど」
むかつく言い方をした美羽だったが、彼女は俺よりもずっと手際よく酢飯を混ぜ合わせる。
「確か冷蔵庫にレンコンとかニンジンとか卵とかあったよね?」
美羽は何故か魚介類だけでなく、様々な食材を台所に持ってきた。
「まずは卵を薄く伸ばして焼いて、出来た卵焼きを細切りにして冷ます。その間にレンコンや椎茸を刻んで纏めてボウルに入れて混ぜる。細切り卵焼きを酢飯に乗っけてボウルの具材を更にその上に乗せる。最後に皮を剥いておいた海老や刺し身を加えて完成!」
出来上がったのはちらし寿司だった。
「握り寿司じゃないのかって? そんなのちまちま作るの面倒でしょ。それに、こっちの方がいっぱい食べられるし」
美羽は一枚の小皿を俺に渡す。
「まだ完成じゃないよ?」
ぶびゅるっ! びゅるびゅるっ!
俺は受け取った小皿に射精する。
「はい、完成」
美羽は精液をちらし寿司にかけてそれも混ぜ合わせてしまった。
最後に精液で味付けをするのはいつものことだが、美羽の手作りした料理が俺の精液で汚されてしまったことは残念に感じられた。
携帯の献立アプリを参考にしながら熱々の米に酢や砂糖や塩を加えて混ぜ合わせる。
充分に混ぜ込んだところで米を冷まして、一口分を取り、味見をしてみる。
口の中に強烈な酸味が広がった。
俺はすぐさまゴミ箱に吐き出し、気を取り直して、もう一度、次は桶の端にある米を味見した。
すると、今度は全く味がしなかった。
「おじさん、こんな夜中に何やってんの?」
気づくと美羽が俺の隣にやってきて、酢飯を摘んで一口食べた。
「うわー、これは失敗作だね。酢の混ぜ方が悪かったんじゃない?」
美羽は失敗して酢飯を容赦なくゴミ箱に捨てて、空になった桶を俺に渡す。
「明日も仕事でしょ? 無理して作らなくてもいいよ」
しかし、俺は美羽に寿司をご馳走すると約束してしまった。
「律儀だなぁ。おじさんのそういうところ、私は好きだけどさ。……しょうがない。手伝ってあげるよ」
美羽は手を洗って炊飯器に残っていた米を全て桶に詰める。
「何? 私に寿司なんて作れるのかって? 少なくとも、おじさんよりは出来ると思うけど」
むかつく言い方をした美羽だったが、彼女は俺よりもずっと手際よく酢飯を混ぜ合わせる。
「確か冷蔵庫にレンコンとかニンジンとか卵とかあったよね?」
美羽は何故か魚介類だけでなく、様々な食材を台所に持ってきた。
「まずは卵を薄く伸ばして焼いて、出来た卵焼きを細切りにして冷ます。その間にレンコンや椎茸を刻んで纏めてボウルに入れて混ぜる。細切り卵焼きを酢飯に乗っけてボウルの具材を更にその上に乗せる。最後に皮を剥いておいた海老や刺し身を加えて完成!」
出来上がったのはちらし寿司だった。
「握り寿司じゃないのかって? そんなのちまちま作るの面倒でしょ。それに、こっちの方がいっぱい食べられるし」
美羽は一枚の小皿を俺に渡す。
「まだ完成じゃないよ?」
ぶびゅるっ! びゅるびゅるっ!
俺は受け取った小皿に射精する。
「はい、完成」
美羽は精液をちらし寿司にかけてそれも混ぜ合わせてしまった。
最後に精液で味付けをするのはいつものことだが、美羽の手作りした料理が俺の精液で汚されてしまったことは残念に感じられた。
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