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第1章
番外編1 腹の傷(微R)
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つやつやで、綺麗に割れた筋肉の並び。レイはエディの腹筋を眺め、そっと指先で触れた。
「どうしたの?」
起きて本を読んでいたエディはレイの行動にすぐに甘い反応を返す。頭を撫でてくるそれは受け入れ堪能すると、レイはがっしりとその腕を掴んだ。
「なんで言わなかった?」
「えっと……何の話かな」
思ったより低い声色になってしまったが、エディもそれでレイが怒っているのは理解したようだ。先程初めて……ではないが、ちゃんとやり直したばかりで甘い雰囲気を纏っていたはずなのに怒りを滲ませたレイに、エディは戸惑っている。
レイは散々最奥まで突かれ続け、死ぬ程善がったのも忘れたのか身体を起こし、エディの腹にもう一度触れる。
「殿下から聞いた。コルネリス伯爵家で魔法陣に巻き込まれた時腹が裂けたって」
「……ああ、それか」
「なんで言わなかったんだよ。俺、俺気付かなくて」
「気付かれないようにしたんだから、レイがわからないのは当然だよ。絶対にレイに知られないように、自分を治癒して服には修復魔法もかけたんだから」
だから服には血の汚れしかついておらず、ほつれもなかった。
エディは知られてしまったから仕方がないと微笑み、レイの頬を撫でてキスをしようと顔を近付けてくる。
その唇を、レイは両手で塞いで止めた。
「レイ?」
「絶対しない。俺のこと信用してないってことだろ、そんな相手とはもうできない」
「違うよ、心配させたくなかった」
「それで黙ってて、俺が後から他の人から聞いたらなんて思うか考えもしなかった?」
ぶわりと、なんの前触れもなく突然大量の涙が溢れ出る。
まさかこんなことでレイが泣きだすとは思わず、怒るのは優しく受け流せばいいかと軽く考えていたエディは面食らい慌てて本を置き、レイを宥めた。
「レイ、違うって。治したんだから言う必要はないだろうって思って」
「見えないんだから、秘密にしとけばいいだろって?」
「そうじゃなくて、ああもう泣かないで」
「俺が、エディのこと諦めろって言われながら、他の人守って死にかけてたって聞いた時どんな気持ちだったと思う?」
レイがその話を聞いたのは、コルネリス伯爵令嬢を救ったと初めて知らされたあの会議室でだ。エディは腹が裂け内臓が出てしまうような状態になりながらも彼女を救ったと、エディじゃない別の人間から教えられた。それも、エディの血縁である王太子殿下からだ。
エディはぼたぼたと零れるレイの涙を拭ってやりながら、抱きしめて背中を撫でる。
「ごめん。本当に、心配かけたくなくて黙ってただけなんだ。だってレイ、人が傷つくのは見るのも聞くのも嫌だろ? あんなに血がついた制服も見ているだけで辛そうだったから、あれ以上は何も言えなかった」
「心配すんの、そんなにだめ?」
「駄目なわけないよ、嬉しい。けど、俺はずっとレイには笑っていてほしいから」
「お前が死にかけてんのに笑えるかよ馬鹿」
「泣かないで、俺はレイがいる限り絶対に死なないから。ね?」
「ふぐ、うぅぅ……」
「ああもう……」
泣き止むどころか嗚咽を漏らしてますます激しく泣き始めてしまうレイに、エディは参ってしまう。
レイだって、泣きたくて泣いているわけじゃない。エディに縋りつくように泣きながら、その肩口に顔をぐりぐりと押し付け怒りを露わに唸る。
「じゃあ、転移してきた時に死にかけたって言えばよかった? これは全部俺の血だよって言ったら安心できた?」
「しない……」
「だろ? だから言いたくなかった。情けないところも見られたくなかったから」
「でも、でも俺、家族でも恋人でもないから言わなかったんじゃないかって」
「誰が言ったの?」
水晶宮で囲われて、王太子殿下に何度も繰り返し言われた言葉だ。弱った思考ではそれが事実だと思い込まされてしまったそれを口にすれば、エディは真っ直ぐに真剣な表情でレイを見下ろす。
その凍てつくような視線に、何も言えない。エディがそんな理由で言わなかったのではないのだと宥められてわかっているのに、それが真実であると思い込まされこびりついていたレイは、はくはくと口を動かすばかりだ。
エディは、そんなレイの頬を撫で、優しく唇を啄んだ。
「ん……っぅ」
「俺が、そんなことを考えてレイに言わなかったって思ってる? レイだけを愛して、レイだけが大切だって何回も何回も言ってきた俺が、レイをただの友達だとしか思っていないからって?」
「でも、殿下が」
「またドリス? もう、ドリスが言ったことは何も信じないで。俺の言うことだけ信じてよ」
「……ほんとに、もう秘密にしないか?」
「しないよ。そんなに不安になるなら全部言う。腕折ってきても肺が破れても全部言うから、ちゃんと全部聞いて」
黙って、はぐらかして、秘密にしてレイが不安になるのなら全て。
エディはレイを膝の上に座らせ、温かな布団で包み込みながら耳許で言い聞かせていく。
「聖騎士は魔物と戦うこともあるから、死にかけることなんて何度もあるけど全部言うから。腕が取れても首を刎ねられそうになっても目玉を取られて視力を失っても、レイには絶対隠し事なんてしないよ。だから聞いて」
「……そこまでは、しなくていい」
「秘密にされたら嫌って言ったのはレイだろ?」
「……けど、いい」
怖気づいたわけじゃわけじゃないけれど、そんなことになるエディを想像したくない。
レイはふるふると首を振り、今更ながら裸のまま抱き合っていたことに気付きエディのことを押し戻す。
「無事なら、それでいい」
「……ふは、話だけで怖くなっちゃった?」
「……お前、揶揄ったろ」
「ううん。でも、俺がそうなるんじゃないかと思って怖がるレイも可愛いなって。レイがいる限り、そんなヘマはもう絶対にしないから信じて」
ちゅ、と泣き腫らした目元にキスをされレイは俯いてしまう。
そんなレイの背中を、エディの指がつうと撫でた。
「レイも俺に隠し事は絶対にしないでね。ドリスに触られてない? こんなに可愛い俺のレイを囲い込んでも何もしなかったなんて信じられない」
「ばか、そんなこと」
「ドレスを着たレイのこと、絶対疾しい目で見てた。レイの身体に触っていいのは俺だけだよ、この腰を抱いていいのも」
「こら、ばか」
シリアスだった雰囲気は何処へやら、エディは散々抱いて貪ったレイの身体をゆっくりとまたベッドに押し倒し、肌を撫でる。内腿を熱い手が這い、レイはまだ熱の残る身体をぴくんと反応させてしまった。
「んっ……」
「水晶宮で起きたことは外に漏らせないのはわかってる。でも、ドリスに抱かれたりしてない? 愛してるって囁いて、キスされたりしなかった?」
「しな、い、してない……っ」
「この薄いお腹で、俺以外を受け入れたりしてない?」
「っは、ぅ、えでぃしか……っ」
「レイ、もう一回していい? 朝までって言ったよね、まだまだ陽は出てないからもう一回」
確かにまだ外は真っ暗だ。けれど、もう散々啼かされた。疲れているし眠いのに。
「ばか、ほんとばか、あほ……っ」
「レイ、ごめん。今また秘密にしそうになっちゃったから言わないと。レイの泣き顔、可愛くてすごく興奮する……」
「も、ばかぁ……っ」
「もっと馬鹿って言って。レイからそうやって言われるの、昔から堪らないんだ」
これは、とんだ兵器を生み出してしまったのかもしれない。
レイは抵抗できずエディに組み敷かれながら、ただ口だけの罵倒を繰り返すしかなかった。
「どうしたの?」
起きて本を読んでいたエディはレイの行動にすぐに甘い反応を返す。頭を撫でてくるそれは受け入れ堪能すると、レイはがっしりとその腕を掴んだ。
「なんで言わなかった?」
「えっと……何の話かな」
思ったより低い声色になってしまったが、エディもそれでレイが怒っているのは理解したようだ。先程初めて……ではないが、ちゃんとやり直したばかりで甘い雰囲気を纏っていたはずなのに怒りを滲ませたレイに、エディは戸惑っている。
レイは散々最奥まで突かれ続け、死ぬ程善がったのも忘れたのか身体を起こし、エディの腹にもう一度触れる。
「殿下から聞いた。コルネリス伯爵家で魔法陣に巻き込まれた時腹が裂けたって」
「……ああ、それか」
「なんで言わなかったんだよ。俺、俺気付かなくて」
「気付かれないようにしたんだから、レイがわからないのは当然だよ。絶対にレイに知られないように、自分を治癒して服には修復魔法もかけたんだから」
だから服には血の汚れしかついておらず、ほつれもなかった。
エディは知られてしまったから仕方がないと微笑み、レイの頬を撫でてキスをしようと顔を近付けてくる。
その唇を、レイは両手で塞いで止めた。
「レイ?」
「絶対しない。俺のこと信用してないってことだろ、そんな相手とはもうできない」
「違うよ、心配させたくなかった」
「それで黙ってて、俺が後から他の人から聞いたらなんて思うか考えもしなかった?」
ぶわりと、なんの前触れもなく突然大量の涙が溢れ出る。
まさかこんなことでレイが泣きだすとは思わず、怒るのは優しく受け流せばいいかと軽く考えていたエディは面食らい慌てて本を置き、レイを宥めた。
「レイ、違うって。治したんだから言う必要はないだろうって思って」
「見えないんだから、秘密にしとけばいいだろって?」
「そうじゃなくて、ああもう泣かないで」
「俺が、エディのこと諦めろって言われながら、他の人守って死にかけてたって聞いた時どんな気持ちだったと思う?」
レイがその話を聞いたのは、コルネリス伯爵令嬢を救ったと初めて知らされたあの会議室でだ。エディは腹が裂け内臓が出てしまうような状態になりながらも彼女を救ったと、エディじゃない別の人間から教えられた。それも、エディの血縁である王太子殿下からだ。
エディはぼたぼたと零れるレイの涙を拭ってやりながら、抱きしめて背中を撫でる。
「ごめん。本当に、心配かけたくなくて黙ってただけなんだ。だってレイ、人が傷つくのは見るのも聞くのも嫌だろ? あんなに血がついた制服も見ているだけで辛そうだったから、あれ以上は何も言えなかった」
「心配すんの、そんなにだめ?」
「駄目なわけないよ、嬉しい。けど、俺はずっとレイには笑っていてほしいから」
「お前が死にかけてんのに笑えるかよ馬鹿」
「泣かないで、俺はレイがいる限り絶対に死なないから。ね?」
「ふぐ、うぅぅ……」
「ああもう……」
泣き止むどころか嗚咽を漏らしてますます激しく泣き始めてしまうレイに、エディは参ってしまう。
レイだって、泣きたくて泣いているわけじゃない。エディに縋りつくように泣きながら、その肩口に顔をぐりぐりと押し付け怒りを露わに唸る。
「じゃあ、転移してきた時に死にかけたって言えばよかった? これは全部俺の血だよって言ったら安心できた?」
「しない……」
「だろ? だから言いたくなかった。情けないところも見られたくなかったから」
「でも、でも俺、家族でも恋人でもないから言わなかったんじゃないかって」
「誰が言ったの?」
水晶宮で囲われて、王太子殿下に何度も繰り返し言われた言葉だ。弱った思考ではそれが事実だと思い込まされてしまったそれを口にすれば、エディは真っ直ぐに真剣な表情でレイを見下ろす。
その凍てつくような視線に、何も言えない。エディがそんな理由で言わなかったのではないのだと宥められてわかっているのに、それが真実であると思い込まされこびりついていたレイは、はくはくと口を動かすばかりだ。
エディは、そんなレイの頬を撫で、優しく唇を啄んだ。
「ん……っぅ」
「俺が、そんなことを考えてレイに言わなかったって思ってる? レイだけを愛して、レイだけが大切だって何回も何回も言ってきた俺が、レイをただの友達だとしか思っていないからって?」
「でも、殿下が」
「またドリス? もう、ドリスが言ったことは何も信じないで。俺の言うことだけ信じてよ」
「……ほんとに、もう秘密にしないか?」
「しないよ。そんなに不安になるなら全部言う。腕折ってきても肺が破れても全部言うから、ちゃんと全部聞いて」
黙って、はぐらかして、秘密にしてレイが不安になるのなら全て。
エディはレイを膝の上に座らせ、温かな布団で包み込みながら耳許で言い聞かせていく。
「聖騎士は魔物と戦うこともあるから、死にかけることなんて何度もあるけど全部言うから。腕が取れても首を刎ねられそうになっても目玉を取られて視力を失っても、レイには絶対隠し事なんてしないよ。だから聞いて」
「……そこまでは、しなくていい」
「秘密にされたら嫌って言ったのはレイだろ?」
「……けど、いい」
怖気づいたわけじゃわけじゃないけれど、そんなことになるエディを想像したくない。
レイはふるふると首を振り、今更ながら裸のまま抱き合っていたことに気付きエディのことを押し戻す。
「無事なら、それでいい」
「……ふは、話だけで怖くなっちゃった?」
「……お前、揶揄ったろ」
「ううん。でも、俺がそうなるんじゃないかと思って怖がるレイも可愛いなって。レイがいる限り、そんなヘマはもう絶対にしないから信じて」
ちゅ、と泣き腫らした目元にキスをされレイは俯いてしまう。
そんなレイの背中を、エディの指がつうと撫でた。
「レイも俺に隠し事は絶対にしないでね。ドリスに触られてない? こんなに可愛い俺のレイを囲い込んでも何もしなかったなんて信じられない」
「ばか、そんなこと」
「ドレスを着たレイのこと、絶対疾しい目で見てた。レイの身体に触っていいのは俺だけだよ、この腰を抱いていいのも」
「こら、ばか」
シリアスだった雰囲気は何処へやら、エディは散々抱いて貪ったレイの身体をゆっくりとまたベッドに押し倒し、肌を撫でる。内腿を熱い手が這い、レイはまだ熱の残る身体をぴくんと反応させてしまった。
「んっ……」
「水晶宮で起きたことは外に漏らせないのはわかってる。でも、ドリスに抱かれたりしてない? 愛してるって囁いて、キスされたりしなかった?」
「しな、い、してない……っ」
「この薄いお腹で、俺以外を受け入れたりしてない?」
「っは、ぅ、えでぃしか……っ」
「レイ、もう一回していい? 朝までって言ったよね、まだまだ陽は出てないからもう一回」
確かにまだ外は真っ暗だ。けれど、もう散々啼かされた。疲れているし眠いのに。
「ばか、ほんとばか、あほ……っ」
「レイ、ごめん。今また秘密にしそうになっちゃったから言わないと。レイの泣き顔、可愛くてすごく興奮する……」
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