甘えたい人はあなただけ

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　自分という人間が嫌いで惨めでひどく滑稽に思えたのはいつから？

　「白石くんは頭が良くて真面目でいい子よね」
　「うちの子はほんとにやんちゃばっかりするから、白石くんを見習ってほしいものよね」
　大人達の言葉は、いつしか耳に入らなくなっていた。

　「いいよなぁ、白石は。なんでもできて。」
　「なぁ、白石。ちょっと宿題見してくんないかな？やってくんの忘れちゃって…まじすまん。」
　「この後用事あるんだ…申し訳ないけど教室の掃除変わってもらえないかな？」
　クラスメイトも本当の僕を見てくれない。

　真面目でいなければならないと思ったのはいつから？誰からも頼られる存在にならなければならないと思うようになったのはいつから？その責任感に押しつぶされるようになったのはいつから？プレッシャーに耐えきれなくなったのはいつから？
　もう自分自身がわからなくなっていた…

　でも、あなただけが本当の僕を見抜いてくれた。あなたの存在が僕の心に光をもたらしてくれた。真面目じゃなくてもいい、自分らしく生きてもいいって思わせてくれた。

　
　
　本当に本当に大好き。