神の気まぐれ転生

story1

この世には懲り懲りだ。人が自分より上だと面白くないからって、直ぐいちゃもん付けて殴り、虐めてくる。


他の奴等もそうだ。自分達が虐められたく無いからって周りで見てるだけ。確かにしょうがないのかもしれない。

最初は「虐めは良くない」と勇気ある行動を取った奴もいた。

───だがそいつは死んだ。


徹底的に虐められた。

その事で誰も虐めをやめさせようとしない。

教師でさえ、なにもしない。

もう、味方はいない。
頑張ったと思う。もう、充分だ。
疲れた。暫く休みたい。

───さようなら


「お目覚めかな？高神蓮君」


「誰だ？」

「この世界の最高責任者。君達の言う神様だよ」

「ふっ良く言うよ。何もしてないくせに」

「確かにそうだね。でも、神に向かっての狼藉は万死に値するよ。よって君は楽には死なせない。」

「楽に死なせないとどうやって殺すんだよ」

「決めた。君にはこれまでの不幸な人生から転生させてのんびり裕福な人生を送らせようと思ったが、転移させて苦しみを味わえ。」

「そんなんで、俺の心が折れるかよ」

「そんなこと言ってられるのは今だけだよ」


こうして俺の第二の人生が始まった。