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オシゴト②
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ケホケホとひとしきり咳込み、ようやく少し息が整ったところで、次の『拷問』へと移動する。
今度はエロゲなんかでよく出てくる三角木馬だ。
本物の拷問道具だと超絶痛いらしいけれど、もちろんこれもプレイ用の安全設計だ。するどい三角ではなくて、先端は丸く、柔らかく作られている。
三角木馬に乗せられる前に、まずは上半身を縄で縛られた。両手も背中で拘束されて、手の自由がきかない。さらに太ももとふくらはぎを一緒に縛って、背中の手首と足首も繋ぐ。
それから、縄にフックをかけて吊り上げて、三角木馬の上に降ろされた。
縛りあげられた状態で吊られるのもきつかったけれど、三角木馬の上でバランスをとっているのも結構キツイ。両足とも太ももとふくらはぎを縛っているから、当然足は地に着かなくて、それどころか足で木馬の側面を捉えていることがむずかしい。手で支えることもできないから、ほとんど全ての体重が股の間にかかってくる。
(これ、すごい食い込む……)
一応、転落防止のために吊り上げるのに使ったフックは付いているが、そちらは弛ませてあるようで、支えにはなっていない。
少しでも体重を後ろにと思っていたら、乳首にクリップを付けられた。重りを追加されると、どうしても前屈みになって、クリトリスにもがっつり食い込んでしまう。
「んっ、ふぅ、ああ……」
「どうかな? 見た目よりキツイだろう?」
「んっ、ああ、ふっ、うぅっ……」
「おや? 姫様にはまだ足りないかね?」
バシッと鞭で打たれる。
「んあああっ!」
終わってみれば、全身から大粒の汗が出ていた。
「NGでなければ石抱きもやってもらったんだけどね」と言われながら縄を解かれる。
石抱きというのは、ギザギザの木の座布団みたいなのに正座して、膝の上に重い石の板を乗せていく拷問だ。
あれは脛に痕が残ってしまうのでNGにしてあった。
「代わりに……」
言いながら持ってきたのは、二枚の金属板のようなものだ。
(あれってなんだっけ……?)
ここにあるということは、自分がNGリストに入れなかった道具のはずだが、思い出せない。
椅子に座らされて、足首は椅子の脚に、腕は背中で拘束される。
さっきの金属板をつなぐように金属の棒を組み合わせ、さらにベルトのようなものを付けて、こちらへと向き直った。二枚の金属板の間に乳房を入れて、ベルトを背中に回して固定する。
(あ、これ胸潰すヤツだ……)
マンモグラフィの検査が近いかもしれないが、要は二枚の板で胸を挟み込んでいくという道具だ。
くるくるとネジを締めていくと、少しずつ板の幅が狭くなっていって、胸を押し潰していく。
「君は胸が大きいから、この道具が映えるね」
たしかに、これは胸の小さな人ではあまりおもしろくないかもしれない。大きな胸が潰されていく様子がたのしいのだ。
さっきまでの水責や三角木馬なんかに比べるとずっと楽だと思う。もちろん、痛みとか背徳感はあるけれど。
「ふふふ、ずいぶん余裕そうだね」
耳元でささやかれると、ちょっとゾクッとする。
「さて、強情な姫様は口を割ってくださらないようだから、我々も諦めよう。が、敵国の姫をそのまま放つわけにはいかない。よって、人権を剥奪して家具として徴用しようじゃないか」
「……どういう、意味ですか……?」
お客様が取り出したのは、真っ赤な蝋燭だ。
蝋燭に火をつけると、身体ではなく乳房を限界まで潰している金属板の上に少量垂らした。そして、固まる前に蝋燭本体を押し付けて固定した。
あまり気に留めていなかったのだけれど、金属板の上には突起が設けられていて、ちょうど蝋燭が置けるようにしてあった。恐らく特注品なんだろう。さらによく見ると蝋燭の根本がほんの少し斜めにカットされているらしく、蝋燭は真上ではなくて少し外側へと傾いていた。
「んっ!」
真上に立っていないために、溶けた蝋は太ももの上辺りへと落ちてくる。
けれど、胸の上に蝋燭を置かれているので、あまり動くことはできない。
その間に、もう一本蝋燭を置かれた。
「姫様には燭台の任をあげようじゃないか。処刑しないとはなんと慈悲深い」
なるほど、これが今日のシチュエーションプレイの仕上げというわけだ。
蝋燭責といえば、蝋燭の蝋を垂らされるものだと思っていたけれど、身体に固定されるとは。身動きも取れないしちょっとつらい。
お客様は少し部屋の照明を落として、のんびりワインを傾けている。
特に何をしてくるわけでもないが、こちらの様子を眺めて楽しんでいた。
さらに時間が経って、このプレイの真骨頂がわかった。
太ももに落ちていたはずの蝋が、乳首の上へと落ちてきたのだ。
よくよく考えればそうだ。蝋燭は少しずつ短くなっていくのだから、蝋の落ちる場所も少しずつ手前になっていく。そして、思い切り潰した胸の上に置いてあるのだから、短くなれば乳首の上に落ちるという寸法だ。
しかも、単に場所が変わるだけではなかった。胸の上から太ももまでならそれなりに距離があるけれど、胸の上から乳首はほとんど距離がない。つまり冷えないのだ。かなり熱いままの蝋が乳首に落ちてくることになる。
「んああああ!」
私が悶えると、お客様は満足そうに笑む。
「こらこら、家具が勝手に声を出してはいけないよ。口にも拷問が必要かね?」
「んむぅ……んっんんん!」
必死に声を抑えるけれど、ポタポタと落ちてくる蝋は容赦ない。これをするために、近い距離でも大丈夫な低温蝋燭を使っているのだろうが、その分溶けるのも速くて、蝋の落ちる間隔も短いのだ。
ちょうど蝋燭が溶け終わる頃に、部屋の電話が鳴った。
延長の有無を確認する電話だ。
「おつかれさま」
拘束を解いて、身体についた蝋も剥がしてくれる。
胸は押しつぶされていた部分も蝋の落ちた部分もほんのり赤く染まっていた。
「……ありがとうございました」
なんと答えていいか迷って、そう答えた。
「うん、なかなか楽しめたよ。また頼めるかな?」
「はい……ご指名、お待ちしております」
「ははは。本当かな? 僕は拷問好きなものだから、リピート指名を嫌がられることが多いんだよ。ま、思いっきり泣き叫ばれるのもそれはそれで楽しいんだけどね」
どうやら、故意に二回目NGを出されていることを知っているらしい。
たしかにこれまでに経験したことのないものばかりで、怖かったりキツかったりした部分もあったけれど、指名を断るほど嫌なことではない気がした。
「いえ、大丈夫、です」
「今度は石抱きもやらないかい?」
「痕が残るのはちょっと……」
「痕が残らなければいいの? なら、下はジェルクッションとかでもいいよ」
「ジェルクッション、ですか?」
「うん。上に重しは置くけど、下はやわらかいから痕にはならない」
「……考えておきます」
下着は置いていって欲しいというので、ドレスだけを着て部屋を後にした。下着が欲しいわけではなく、下着を着けないで帰る女の子が見たいらしい。
二時間のお仕事を終えると、時刻はもう十時だ。
このまま帰って寝てもいい時間だったけれど、最初に見学させてもらった時に教わったことを思い出す。きちんとサウナに入って、マッサージもして、血行を上げて、高い化粧水で全身ケアして帰らなければ。
そうして家に帰ると、夜中の十二時頃だった。
すっぴんで帰ってきたので、服だけ着替えてそのまま布団に入ると、あっという間に眠りに落ちた。
今度はエロゲなんかでよく出てくる三角木馬だ。
本物の拷問道具だと超絶痛いらしいけれど、もちろんこれもプレイ用の安全設計だ。するどい三角ではなくて、先端は丸く、柔らかく作られている。
三角木馬に乗せられる前に、まずは上半身を縄で縛られた。両手も背中で拘束されて、手の自由がきかない。さらに太ももとふくらはぎを一緒に縛って、背中の手首と足首も繋ぐ。
それから、縄にフックをかけて吊り上げて、三角木馬の上に降ろされた。
縛りあげられた状態で吊られるのもきつかったけれど、三角木馬の上でバランスをとっているのも結構キツイ。両足とも太ももとふくらはぎを縛っているから、当然足は地に着かなくて、それどころか足で木馬の側面を捉えていることがむずかしい。手で支えることもできないから、ほとんど全ての体重が股の間にかかってくる。
(これ、すごい食い込む……)
一応、転落防止のために吊り上げるのに使ったフックは付いているが、そちらは弛ませてあるようで、支えにはなっていない。
少しでも体重を後ろにと思っていたら、乳首にクリップを付けられた。重りを追加されると、どうしても前屈みになって、クリトリスにもがっつり食い込んでしまう。
「んっ、ふぅ、ああ……」
「どうかな? 見た目よりキツイだろう?」
「んっ、ああ、ふっ、うぅっ……」
「おや? 姫様にはまだ足りないかね?」
バシッと鞭で打たれる。
「んあああっ!」
終わってみれば、全身から大粒の汗が出ていた。
「NGでなければ石抱きもやってもらったんだけどね」と言われながら縄を解かれる。
石抱きというのは、ギザギザの木の座布団みたいなのに正座して、膝の上に重い石の板を乗せていく拷問だ。
あれは脛に痕が残ってしまうのでNGにしてあった。
「代わりに……」
言いながら持ってきたのは、二枚の金属板のようなものだ。
(あれってなんだっけ……?)
ここにあるということは、自分がNGリストに入れなかった道具のはずだが、思い出せない。
椅子に座らされて、足首は椅子の脚に、腕は背中で拘束される。
さっきの金属板をつなぐように金属の棒を組み合わせ、さらにベルトのようなものを付けて、こちらへと向き直った。二枚の金属板の間に乳房を入れて、ベルトを背中に回して固定する。
(あ、これ胸潰すヤツだ……)
マンモグラフィの検査が近いかもしれないが、要は二枚の板で胸を挟み込んでいくという道具だ。
くるくるとネジを締めていくと、少しずつ板の幅が狭くなっていって、胸を押し潰していく。
「君は胸が大きいから、この道具が映えるね」
たしかに、これは胸の小さな人ではあまりおもしろくないかもしれない。大きな胸が潰されていく様子がたのしいのだ。
さっきまでの水責や三角木馬なんかに比べるとずっと楽だと思う。もちろん、痛みとか背徳感はあるけれど。
「ふふふ、ずいぶん余裕そうだね」
耳元でささやかれると、ちょっとゾクッとする。
「さて、強情な姫様は口を割ってくださらないようだから、我々も諦めよう。が、敵国の姫をそのまま放つわけにはいかない。よって、人権を剥奪して家具として徴用しようじゃないか」
「……どういう、意味ですか……?」
お客様が取り出したのは、真っ赤な蝋燭だ。
蝋燭に火をつけると、身体ではなく乳房を限界まで潰している金属板の上に少量垂らした。そして、固まる前に蝋燭本体を押し付けて固定した。
あまり気に留めていなかったのだけれど、金属板の上には突起が設けられていて、ちょうど蝋燭が置けるようにしてあった。恐らく特注品なんだろう。さらによく見ると蝋燭の根本がほんの少し斜めにカットされているらしく、蝋燭は真上ではなくて少し外側へと傾いていた。
「んっ!」
真上に立っていないために、溶けた蝋は太ももの上辺りへと落ちてくる。
けれど、胸の上に蝋燭を置かれているので、あまり動くことはできない。
その間に、もう一本蝋燭を置かれた。
「姫様には燭台の任をあげようじゃないか。処刑しないとはなんと慈悲深い」
なるほど、これが今日のシチュエーションプレイの仕上げというわけだ。
蝋燭責といえば、蝋燭の蝋を垂らされるものだと思っていたけれど、身体に固定されるとは。身動きも取れないしちょっとつらい。
お客様は少し部屋の照明を落として、のんびりワインを傾けている。
特に何をしてくるわけでもないが、こちらの様子を眺めて楽しんでいた。
さらに時間が経って、このプレイの真骨頂がわかった。
太ももに落ちていたはずの蝋が、乳首の上へと落ちてきたのだ。
よくよく考えればそうだ。蝋燭は少しずつ短くなっていくのだから、蝋の落ちる場所も少しずつ手前になっていく。そして、思い切り潰した胸の上に置いてあるのだから、短くなれば乳首の上に落ちるという寸法だ。
しかも、単に場所が変わるだけではなかった。胸の上から太ももまでならそれなりに距離があるけれど、胸の上から乳首はほとんど距離がない。つまり冷えないのだ。かなり熱いままの蝋が乳首に落ちてくることになる。
「んああああ!」
私が悶えると、お客様は満足そうに笑む。
「こらこら、家具が勝手に声を出してはいけないよ。口にも拷問が必要かね?」
「んむぅ……んっんんん!」
必死に声を抑えるけれど、ポタポタと落ちてくる蝋は容赦ない。これをするために、近い距離でも大丈夫な低温蝋燭を使っているのだろうが、その分溶けるのも速くて、蝋の落ちる間隔も短いのだ。
ちょうど蝋燭が溶け終わる頃に、部屋の電話が鳴った。
延長の有無を確認する電話だ。
「おつかれさま」
拘束を解いて、身体についた蝋も剥がしてくれる。
胸は押しつぶされていた部分も蝋の落ちた部分もほんのり赤く染まっていた。
「……ありがとうございました」
なんと答えていいか迷って、そう答えた。
「うん、なかなか楽しめたよ。また頼めるかな?」
「はい……ご指名、お待ちしております」
「ははは。本当かな? 僕は拷問好きなものだから、リピート指名を嫌がられることが多いんだよ。ま、思いっきり泣き叫ばれるのもそれはそれで楽しいんだけどね」
どうやら、故意に二回目NGを出されていることを知っているらしい。
たしかにこれまでに経験したことのないものばかりで、怖かったりキツかったりした部分もあったけれど、指名を断るほど嫌なことではない気がした。
「いえ、大丈夫、です」
「今度は石抱きもやらないかい?」
「痕が残るのはちょっと……」
「痕が残らなければいいの? なら、下はジェルクッションとかでもいいよ」
「ジェルクッション、ですか?」
「うん。上に重しは置くけど、下はやわらかいから痕にはならない」
「……考えておきます」
下着は置いていって欲しいというので、ドレスだけを着て部屋を後にした。下着が欲しいわけではなく、下着を着けないで帰る女の子が見たいらしい。
二時間のお仕事を終えると、時刻はもう十時だ。
このまま帰って寝てもいい時間だったけれど、最初に見学させてもらった時に教わったことを思い出す。きちんとサウナに入って、マッサージもして、血行を上げて、高い化粧水で全身ケアして帰らなければ。
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