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計画
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火曜日に衝動買いした下着が、木曜日に届いた。
どうにも刺激が欲しくて、でも博己の手に落ちるのは嫌で、ネットで買い物をしてしまったものだ。
正直なところ、『仕事』に行くことも考えた。
奏輔さんには言えないけれど、やっぱり仕事だという大義名分があれば許されるような気がしたからだ。
実際に、あそこで働いているキャストの女性陣はみんないい人だったし、それぞれに理由があってあの仕事を真面目にやっているわけで、彼女らが悪であるとは到底思えない。
とはいえ、奏輔さんには言えないのだから詭弁だと言われても仕方ないだろうし、何より自分自身が本当の意味では許されないと思っていることも理解してはいるけれど、同時に、完璧に善人なんて人もいないとも思う。
それでも思いとどまって、『お仕事』ではなく、奏輔さんを誘惑してみることに決めた。
そのための衝動買いだ。
ノーパン・ノーブラで奏輔さんに会いに行くことも考えたけれど、夏で薄着になっているし、確実に奏輔さんをサディスティックにさせるには足りないかもしれないと考えた。
いろいろ悩んで、今まででいちばんエロくて、でも周囲からは気付かれにくいものを選んだつもりだ。
着てみると、狙った通りでもあり、思った以上にビーズの部分が食い込むものでもあった。
以前から持っていたものは、視覚的には類似していたが、今回は全体がゴムのように伸縮する素材なので、ビーズ部分もぎゅっと食い込むのだ。
そんな下着を着けて奏輔さんの家に行ったら、まさかの「三〇分放置」宣言をされてしまった。
もう触ってほしくてたまらないというのに、「一人で気持ちよくなっちゃうなら要らないはず」って放置プレイ。しかも「濡らしたり乳首立てちゃダメ」って、無理に決まっている。
……と思っていたら、開始十分。
奏輔さんがソファでうたた寝を始めてしまった。
昨日遅かったみたいだし、だいぶ飲んだんだろう。仕方ないとは思うけれど、本当の意味で放置されるとは思ってもみなかった。
視姦もしてもらえないのではつまらないので、隣に座って、近くにあったタオルケットをかけて目を閉じた。
次に目を開けた時には、もう部屋は薄暗かった。
奏輔さんは先に起きていたらしく、すぐに目が合った。肩口までタオルケットをかけてくれている。
嬉しいけれど、単純に「優しい彼氏」モードだ。
「おはよう。寝ちゃったね」
チュッと優しくキスをしてくれる。
「ん……おはよ」
「晩御飯どうする?」
「……出前?」
「そうだね。食材買って帰らなかったしね」
奏輔さんは一度立ち上がって、パソコンを持ってきた。何がいいかと二人で思案した結果、ファミレスのデリバリーに決まった。昼は和食だったので洋食、というわりと安易な決め方だ。
ハンバーグや唐揚げ、おつまみになりそうな単品料理をいくつか。
注文を終えると、奏輔さんはYシャツを持ってきてくれた。夏だけれど、エアコンもつけたままだったので、やっぱり少し冷えていたから、おとなしく着ることにした。
裏地も柄もあるワンピースと違って、真っ白で薄いYシャツだと、下着が透けて見える。
これはこれで、わりとエッチに見えると思うのだけれど、奏輔さんはキッチンに立って、カップスープの素を出したり、お湯を沸かしたりしていた。
(失敗しちゃったな……)
気づかれないように、小さく溜息をつく。
まだ開いたままのパソコンで、「彼氏 誘惑」と検索してみた。
「甘える声を出す」「身体を密着させる」「下着をちらつかせる」なんていう可愛らしい話が並んでいるけれど、さっきまで密着していて、こんなソソる格好で相手にされていないのはどうすればいいのだろうか。
「紅茶? お茶?」
キッチンから、奏輔さんが聞いてくれる。
デリバリーの到着まであと十分くらいなのを確認して「お茶かなー」と答える。さらにホットかアイスかを訊ねられて、
「アイスクリームが食べたい」
と答えると、「お茶は?」と笑われた。
熱いお茶を飲みながら待っていると、ピンポーン、と鳴った。
奏輔さんがドアホンに出ると、男性がファミレスの名前を名乗る。
そのまま奏輔さんが出るのだと思っていたら、「瑞姫、」と呼ばれる。
「え?」
「受け取ってきて。お金は払ってるから」
今の格好は、布のとっても少ない下着に、それが透けて見えるYシャツ一枚だ。以前シャツワンピのボタンをギリギリまで開けて出たことはあるが、それとは違ってひと目で彼シャツ姿だとわかる。
「でも……」
「待ってるから早く」
いつのまにか、意地悪な奏輔さんになっている。
いつまでも待たせておくわけにもいかないので、意を決して玄関へと向かった。
ドアを開けると、バイトらしい若い男の子がいた。当然、ひと目で格好に気づいた様子で、一瞬胸とYシャツの裾へと目線がいくのがわかった。
めちゃくちゃ恥ずかしい。
それでも配達員らしく「お届けにきました」と口上を述べて、注文した商品を確認しながら手渡してくれた。
ドアホンで男性の声がしていたし、注文者も男性なので下手なことはしないのだろうと思う。裏を返せば、そういうプレイ中だとバレているのだろう。
そういうのも含めて、羞恥が襲った。
奏輔さんは、いったいいつの間にスイッチが入っていたのだろう。
ドアを閉めて、受け取った品物を部屋に運ぶと、奏輔さんは用意していたカップスープをいれているところだった。
おそらく、配達員が帰るまでは様子を窺ってくれていたのだと思う。
くるくるとスプーンで混ぜながら持ってきて、テーブルの上に置いた。
「瑞姫、お腹空いてる?」
「? うん、食べる、けど……?」
「じゃあ、先に食べて」
「奏輔さんは?」
「んー、アイスクリーム買ってこようかな」
「一緒に食べないの? 別にアイスはなくても……」
「瑞姫もさっき食べたいって言ってたし、僕も食べたくなったし。コンビニすぐそこだから、先に食べてて」
「じゃあ、待ってるよ?」
「ううん、先に食べてて」
ちょっとよくわからない展開だ。返事に窮していると、「食べないなら、そのままコンビニに連れていくよ?」と言われたので、考えるのはやめて従うことにした。
さすがに本気ではないと思うけれど、この格好で外には出られない。
「うん、じゃあ、食べてるね」
一人で食べるのは多少味気なかったけれど、とりあえず食べ始めて、半分くらい食べ終わったところで奏輔さんが帰ってきた。
アイスは冷凍庫にしまっている。
そして、食べるのかと思ったらニコニコと私が食べているのを見ていた。
「……一緒に食べないの?」
「うん、瑞姫と一緒に食べるよ」
「……?」
もう食べ終わってしまうのに、と首を傾げた。
食べ終わってから、ようやく意味がわかった。
奏輔さんは、テーブルの上を片付けると、私のYシャツを脱がし、テーブルの上に寝かせた。そして、以前に一度だけしたように、私の身体をテーブルに固定する。
小さなテーブルの上に身体は乗り切らないけれど、腕と脚をテーブルの脚に固定されていて、私自身がテーブルになったみたいだった。
それから、ハンバーグと唐揚げを電子レンジに入れて少し温めなおしてから、私の身体の上に盛り付ける。カップに入ったアイスクリームは、乳首とほとんど紐のブラの間に挟まれた。
お腹の辺りは、ハンバーグと唐揚げで熱くて、乳首はアイスクリームで冷たくて、でも動くわけにいかないので、必死に耐える。
ハンバーグで女体盛りは、そういえば以前にもしたことがあった。
実は蝋燭よりも熱が持続するので結構大変だったりする。
ご飯も私の身体の上に盛ると、「いただきます」と手を合わせて食べ始めた。
ハンバーグを切り分けるためにナイフとフォークを使う時が、いちばん熱い。ぎゅっと押し付けられる形になるからだ。
「ああっ、んっ、ふ、うぅっ……ああっ!」
たまらずに何度も声をあげた。
「この体勢だと、スープを盛れないのが残念だね」
言いながら、奏輔さんはフォークでつんつんとクリの上のレースをつついた。
ショーツのせいではなく、両足を開脚してテーブルの脚に固定しているので、脚の間に溜めることができないからだ。
代わりに、閉じられない股の間は丸見えで、食い込んでいるビーズもよく見えるはずだった。
料理は少しずつ冷めていって、だいぶ楽になったけれど、そうすると、乳首の上のアイスクリームの冷たさに意識が向いた。
冷えて硬くなった乳首が、カップの底にしっかり当たっている感触もある。
ゆっくり食べ終えた奏輔さんは、アイスクリームはそのままにして、身体を濡れタオルで拭いてくれた。
「瑞姫もアイス食べる?」
ここで食べると言わないと、片方のアイスはそのまま乳首の上ということだろうか。
とりあえず、身体が火照っているので食べることにした。
テーブルへ固定していたビニールテープを剥がして、身体を起こしてくれる。
そのまま床に座って、二人でアイスクリームを食べた。
「寝ちゃったから、瑞姫が一人で気持ちよくなっちゃうかどうかわかんなかったんだけど……とりあえず、お仕置きは必要だよね」
「お仕置き」という言葉に、ピクリと反応してしまう。
「だって、こんなエッチな格好で、勝手に外を歩いていたんだよ? 変態な姫様には、お仕置きが必要だと思うな」
「……なに、するの……?」
「そうだなぁ……まずは、自分がどれだけエッチな格好なのか自覚してもらおうかな。お仕置きの前に躾、かな」
「…………?」
「こんなブラで、瑞姫のエッチな乳首が隠れると思ってるんだよね? だから……」
奏輔さんは、立ち上がって、クリップと細い紐とハサミを持ってきた。
ブラの肩紐をおろして、乳首をクリップでつまんで、乳首の根本を紐でくるくると巻いて縛る。縛り終えるとクリップを外し、ブラの肩紐も戻した。
そうすると、乳首は強制的に立った状態になって、かろうじて隠していたレースの花を押し上げてしまう。
そのままワンピースを着ると、昼間は目立たなかった乳首の突起が、ワンピース越しに見て取れるようになった。
「これで出掛けよう」
夕食が早かったので、まだ駅近くのお店はだいたい開いていた。
奏輔さんは、珍しく女性用の衣料品を扱っているお店に入っていった。
外は暗かったけれど、明るい店内では胸が気になって仕方ない。
「今日は泊まる用意してきてないよね。明日の洋服を買ってあげるよ」
そう言って、奏輔さんがいくつか服を選んでくれた。
ただし、どれも透けやすい生地で、色も白か淡色のものばかりだ。
その中から、白のブラウスと、薄いバイオレットのチュールスカートを買うことになった。チュールスカートは布が重ねてあるので透けはしないだろうけれど、けっこう短かった。
それから、飲食店以外の多くの店が閉まる八時近くまでウィンドウショッピングをしてから家に帰った。
家に帰ると姿見の前に立たされて、あらためて自分の胸を見た。縛ったままの乳首はずっと立っていて、ワンピースを着ていても突起がわかる。
「こんなに立ってるの、恥ずかしいよね」
奏輔さんが、耳元で煽ってくる。
「でも、瑞姫は恥ずかしいのが好きなんだよね? だから、明日は今日買った服で出掛けよう。ちょっと着てみようか」
ワンピースを床に落として、買ったばかりのブラウスとチュールスカートを着る。
ブラウスは白い上に透けやすい素材で、突起どころかブラのレースまで透けて見える。スカートは透けないものの、短くてヒラヒラしていて、少し動くだけで見えてしまいそうだ。
「これで、出掛けるの……?」
「うん。混むと目立つから、明日は頑張って早起きしてね。知り合いに会わないようにちょっと遠出しよう」
また明日、と脱がされて、下着も軽く洗濯して浴室乾燥機にかけた。
乳首の紐も解いて、シャワーも浴びた。
明日に向けて、今日は早めに就寝することにした。
どうにも刺激が欲しくて、でも博己の手に落ちるのは嫌で、ネットで買い物をしてしまったものだ。
正直なところ、『仕事』に行くことも考えた。
奏輔さんには言えないけれど、やっぱり仕事だという大義名分があれば許されるような気がしたからだ。
実際に、あそこで働いているキャストの女性陣はみんないい人だったし、それぞれに理由があってあの仕事を真面目にやっているわけで、彼女らが悪であるとは到底思えない。
とはいえ、奏輔さんには言えないのだから詭弁だと言われても仕方ないだろうし、何より自分自身が本当の意味では許されないと思っていることも理解してはいるけれど、同時に、完璧に善人なんて人もいないとも思う。
それでも思いとどまって、『お仕事』ではなく、奏輔さんを誘惑してみることに決めた。
そのための衝動買いだ。
ノーパン・ノーブラで奏輔さんに会いに行くことも考えたけれど、夏で薄着になっているし、確実に奏輔さんをサディスティックにさせるには足りないかもしれないと考えた。
いろいろ悩んで、今まででいちばんエロくて、でも周囲からは気付かれにくいものを選んだつもりだ。
着てみると、狙った通りでもあり、思った以上にビーズの部分が食い込むものでもあった。
以前から持っていたものは、視覚的には類似していたが、今回は全体がゴムのように伸縮する素材なので、ビーズ部分もぎゅっと食い込むのだ。
そんな下着を着けて奏輔さんの家に行ったら、まさかの「三〇分放置」宣言をされてしまった。
もう触ってほしくてたまらないというのに、「一人で気持ちよくなっちゃうなら要らないはず」って放置プレイ。しかも「濡らしたり乳首立てちゃダメ」って、無理に決まっている。
……と思っていたら、開始十分。
奏輔さんがソファでうたた寝を始めてしまった。
昨日遅かったみたいだし、だいぶ飲んだんだろう。仕方ないとは思うけれど、本当の意味で放置されるとは思ってもみなかった。
視姦もしてもらえないのではつまらないので、隣に座って、近くにあったタオルケットをかけて目を閉じた。
次に目を開けた時には、もう部屋は薄暗かった。
奏輔さんは先に起きていたらしく、すぐに目が合った。肩口までタオルケットをかけてくれている。
嬉しいけれど、単純に「優しい彼氏」モードだ。
「おはよう。寝ちゃったね」
チュッと優しくキスをしてくれる。
「ん……おはよ」
「晩御飯どうする?」
「……出前?」
「そうだね。食材買って帰らなかったしね」
奏輔さんは一度立ち上がって、パソコンを持ってきた。何がいいかと二人で思案した結果、ファミレスのデリバリーに決まった。昼は和食だったので洋食、というわりと安易な決め方だ。
ハンバーグや唐揚げ、おつまみになりそうな単品料理をいくつか。
注文を終えると、奏輔さんはYシャツを持ってきてくれた。夏だけれど、エアコンもつけたままだったので、やっぱり少し冷えていたから、おとなしく着ることにした。
裏地も柄もあるワンピースと違って、真っ白で薄いYシャツだと、下着が透けて見える。
これはこれで、わりとエッチに見えると思うのだけれど、奏輔さんはキッチンに立って、カップスープの素を出したり、お湯を沸かしたりしていた。
(失敗しちゃったな……)
気づかれないように、小さく溜息をつく。
まだ開いたままのパソコンで、「彼氏 誘惑」と検索してみた。
「甘える声を出す」「身体を密着させる」「下着をちらつかせる」なんていう可愛らしい話が並んでいるけれど、さっきまで密着していて、こんなソソる格好で相手にされていないのはどうすればいいのだろうか。
「紅茶? お茶?」
キッチンから、奏輔さんが聞いてくれる。
デリバリーの到着まであと十分くらいなのを確認して「お茶かなー」と答える。さらにホットかアイスかを訊ねられて、
「アイスクリームが食べたい」
と答えると、「お茶は?」と笑われた。
熱いお茶を飲みながら待っていると、ピンポーン、と鳴った。
奏輔さんがドアホンに出ると、男性がファミレスの名前を名乗る。
そのまま奏輔さんが出るのだと思っていたら、「瑞姫、」と呼ばれる。
「え?」
「受け取ってきて。お金は払ってるから」
今の格好は、布のとっても少ない下着に、それが透けて見えるYシャツ一枚だ。以前シャツワンピのボタンをギリギリまで開けて出たことはあるが、それとは違ってひと目で彼シャツ姿だとわかる。
「でも……」
「待ってるから早く」
いつのまにか、意地悪な奏輔さんになっている。
いつまでも待たせておくわけにもいかないので、意を決して玄関へと向かった。
ドアを開けると、バイトらしい若い男の子がいた。当然、ひと目で格好に気づいた様子で、一瞬胸とYシャツの裾へと目線がいくのがわかった。
めちゃくちゃ恥ずかしい。
それでも配達員らしく「お届けにきました」と口上を述べて、注文した商品を確認しながら手渡してくれた。
ドアホンで男性の声がしていたし、注文者も男性なので下手なことはしないのだろうと思う。裏を返せば、そういうプレイ中だとバレているのだろう。
そういうのも含めて、羞恥が襲った。
奏輔さんは、いったいいつの間にスイッチが入っていたのだろう。
ドアを閉めて、受け取った品物を部屋に運ぶと、奏輔さんは用意していたカップスープをいれているところだった。
おそらく、配達員が帰るまでは様子を窺ってくれていたのだと思う。
くるくるとスプーンで混ぜながら持ってきて、テーブルの上に置いた。
「瑞姫、お腹空いてる?」
「? うん、食べる、けど……?」
「じゃあ、先に食べて」
「奏輔さんは?」
「んー、アイスクリーム買ってこようかな」
「一緒に食べないの? 別にアイスはなくても……」
「瑞姫もさっき食べたいって言ってたし、僕も食べたくなったし。コンビニすぐそこだから、先に食べてて」
「じゃあ、待ってるよ?」
「ううん、先に食べてて」
ちょっとよくわからない展開だ。返事に窮していると、「食べないなら、そのままコンビニに連れていくよ?」と言われたので、考えるのはやめて従うことにした。
さすがに本気ではないと思うけれど、この格好で外には出られない。
「うん、じゃあ、食べてるね」
一人で食べるのは多少味気なかったけれど、とりあえず食べ始めて、半分くらい食べ終わったところで奏輔さんが帰ってきた。
アイスは冷凍庫にしまっている。
そして、食べるのかと思ったらニコニコと私が食べているのを見ていた。
「……一緒に食べないの?」
「うん、瑞姫と一緒に食べるよ」
「……?」
もう食べ終わってしまうのに、と首を傾げた。
食べ終わってから、ようやく意味がわかった。
奏輔さんは、テーブルの上を片付けると、私のYシャツを脱がし、テーブルの上に寝かせた。そして、以前に一度だけしたように、私の身体をテーブルに固定する。
小さなテーブルの上に身体は乗り切らないけれど、腕と脚をテーブルの脚に固定されていて、私自身がテーブルになったみたいだった。
それから、ハンバーグと唐揚げを電子レンジに入れて少し温めなおしてから、私の身体の上に盛り付ける。カップに入ったアイスクリームは、乳首とほとんど紐のブラの間に挟まれた。
お腹の辺りは、ハンバーグと唐揚げで熱くて、乳首はアイスクリームで冷たくて、でも動くわけにいかないので、必死に耐える。
ハンバーグで女体盛りは、そういえば以前にもしたことがあった。
実は蝋燭よりも熱が持続するので結構大変だったりする。
ご飯も私の身体の上に盛ると、「いただきます」と手を合わせて食べ始めた。
ハンバーグを切り分けるためにナイフとフォークを使う時が、いちばん熱い。ぎゅっと押し付けられる形になるからだ。
「ああっ、んっ、ふ、うぅっ……ああっ!」
たまらずに何度も声をあげた。
「この体勢だと、スープを盛れないのが残念だね」
言いながら、奏輔さんはフォークでつんつんとクリの上のレースをつついた。
ショーツのせいではなく、両足を開脚してテーブルの脚に固定しているので、脚の間に溜めることができないからだ。
代わりに、閉じられない股の間は丸見えで、食い込んでいるビーズもよく見えるはずだった。
料理は少しずつ冷めていって、だいぶ楽になったけれど、そうすると、乳首の上のアイスクリームの冷たさに意識が向いた。
冷えて硬くなった乳首が、カップの底にしっかり当たっている感触もある。
ゆっくり食べ終えた奏輔さんは、アイスクリームはそのままにして、身体を濡れタオルで拭いてくれた。
「瑞姫もアイス食べる?」
ここで食べると言わないと、片方のアイスはそのまま乳首の上ということだろうか。
とりあえず、身体が火照っているので食べることにした。
テーブルへ固定していたビニールテープを剥がして、身体を起こしてくれる。
そのまま床に座って、二人でアイスクリームを食べた。
「寝ちゃったから、瑞姫が一人で気持ちよくなっちゃうかどうかわかんなかったんだけど……とりあえず、お仕置きは必要だよね」
「お仕置き」という言葉に、ピクリと反応してしまう。
「だって、こんなエッチな格好で、勝手に外を歩いていたんだよ? 変態な姫様には、お仕置きが必要だと思うな」
「……なに、するの……?」
「そうだなぁ……まずは、自分がどれだけエッチな格好なのか自覚してもらおうかな。お仕置きの前に躾、かな」
「…………?」
「こんなブラで、瑞姫のエッチな乳首が隠れると思ってるんだよね? だから……」
奏輔さんは、立ち上がって、クリップと細い紐とハサミを持ってきた。
ブラの肩紐をおろして、乳首をクリップでつまんで、乳首の根本を紐でくるくると巻いて縛る。縛り終えるとクリップを外し、ブラの肩紐も戻した。
そうすると、乳首は強制的に立った状態になって、かろうじて隠していたレースの花を押し上げてしまう。
そのままワンピースを着ると、昼間は目立たなかった乳首の突起が、ワンピース越しに見て取れるようになった。
「これで出掛けよう」
夕食が早かったので、まだ駅近くのお店はだいたい開いていた。
奏輔さんは、珍しく女性用の衣料品を扱っているお店に入っていった。
外は暗かったけれど、明るい店内では胸が気になって仕方ない。
「今日は泊まる用意してきてないよね。明日の洋服を買ってあげるよ」
そう言って、奏輔さんがいくつか服を選んでくれた。
ただし、どれも透けやすい生地で、色も白か淡色のものばかりだ。
その中から、白のブラウスと、薄いバイオレットのチュールスカートを買うことになった。チュールスカートは布が重ねてあるので透けはしないだろうけれど、けっこう短かった。
それから、飲食店以外の多くの店が閉まる八時近くまでウィンドウショッピングをしてから家に帰った。
家に帰ると姿見の前に立たされて、あらためて自分の胸を見た。縛ったままの乳首はずっと立っていて、ワンピースを着ていても突起がわかる。
「こんなに立ってるの、恥ずかしいよね」
奏輔さんが、耳元で煽ってくる。
「でも、瑞姫は恥ずかしいのが好きなんだよね? だから、明日は今日買った服で出掛けよう。ちょっと着てみようか」
ワンピースを床に落として、買ったばかりのブラウスとチュールスカートを着る。
ブラウスは白い上に透けやすい素材で、突起どころかブラのレースまで透けて見える。スカートは透けないものの、短くてヒラヒラしていて、少し動くだけで見えてしまいそうだ。
「これで、出掛けるの……?」
「うん。混むと目立つから、明日は頑張って早起きしてね。知り合いに会わないようにちょっと遠出しよう」
また明日、と脱がされて、下着も軽く洗濯して浴室乾燥機にかけた。
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