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あっという間に七月が終わろうとしている週末金曜日。
今日は瑞姫も職場の飲み会があるというので、僕も博己と佑と三人で飲むことにした。
店で飲んでもいいが、ちょうどビアガーデンシーズンでもあってどこも混んでいるので、うちで飲むことにした。
それがまた、間違いだったと思う。
キャンプでほんの一週間前にも会っているものの、今日は男だけ三人。
そりゃもう、女性や子どもには聞かせられない下世話な話になるのも当然で、瑞姫とのエッチについては根掘り葉掘り尋ねられた。
そもそもオフ会で瑞姫自身が「特殊性癖」だと暴露しているものだから、どれだけ「普通」だと言ってみたところで、この前博己に会った時みたいにはかわせない。サシ飲みならまだしも、博己と佑が束になるのだから敵うわけがないのだ。
しまいには、「どこかに玩具があるはず」と家探しを始め、きっちりしまってあった大量のバイブやらローターやらロープやらを発掘してしまった。そうなると、「持っているだけです、使ってません」とは言えない。そもそも、蝋燭なんて明らかに使用済みなんだから、持っているだけというのは無理がありすぎる。
そんなわけで、酔えもしないのに俺だけが恥ずかしい暴露大会になってしまった。
もちろん、それでも隠せる部分はかなり隠してしゃべった。ノーブラ・ノーパンでデートをしたとか、縛ったまま放置して半日会社に行ったとか、そういうことは言っていない。
それでも、蝋燭やバラ鞭、浣腸用のシリンダーなんかがある以上、だいぶハードなプレイをしていることは隠しきれないわけで。
とりあえず、できるだけ忘れてもらうためにガンガン酒を飲ませて潰したところだ。
時計を見ると、もう夜中の二時をまわっている。
佑の家には一報入れておいたほうがいいだろうと、嫁さんに「佑は酔い潰れたので明日帰します」と送ると、まだ起きていたのか「ご迷惑をおかけします。よろしくお願いします」と返事がきた。浮気を疑われるのもなんだなと思って、佑の寝顔を撮って送っておいた。
博己の方は、結婚もしていないし、今彼女がいるかどうかすら知らないので完全に放置だ。
ふぅ、と息を吐く。
今更ながら、だいぶしゃべりすぎた気がする。瑞姫自身が暴露した性癖とはいえ、本人のいないところで勝手に詳細を話しているというのは申し訳ない。とはいえ、この状況を正直に瑞姫に話せるとは思えないので、しゃべってしまったことは内緒にする他ない。嘘の下手な自分と違って、博己と佑はうまく伏せておいてくれるだろうし。
奴らが引っ張り出した道具を箱にしまって、クローゼットの奥に戻す。
そういえば、このところこういうことをしていない。キャンプの前は仕事に忙殺されていたし、瑞姫の家には道具を置いていないというのもあるし、ただでさえ朝に弱い瑞姫を平日に夜更かしさせるわけにはいかないとも思ったし、なにより、そういうことをしなくても十分満たされた空気があったので、特にしたいとも思わなかった。
道具を見て、あれこれ聞かれて、あらためて考えるとだいぶすごいことをしていたんだなと思う。
瑞姫の苦痛と快楽の混ざった表情を思い出して、少しゾクゾクする自分がいる。明日辺り、久しぶりにハードな責めをしてみてもいいのかもしれない。
そういえば、瑞姫はちゃんと家に帰っただろうか。
職場の飲み会とは聞いていたけれど、ふと不安になる。
あまりお酒には強くないが、飲みすぎたりはしていないだろうか……
そう思ってメッセージを送ってみるが、既読にはならない。
(まあ、瑞姫は寝てるわな)
瑞姫は朝も弱いが、一度寝るとなかなか起きない。スマホが短く鳴動したくらいでは起きるわけがないのだ。むしろこんな時間に既読がつく方が心配だ。
ふわぁ、とあくびが出る。
床とソファに転がって寝ている男二人には、一応タオルケットと毛布をかけてやって、自分はベッドに横になる。
さすがに眠気が襲ってきて、あっという間に眠りに落ちた。
男二人が帰ったのは、土曜の昼前だった。
佑は娘からの電話で「ハンバーガーやさんにいきたい」と起こされていた。しっかりビデオ通話だ。
(奥さん、やっぱり浮気疑ってたのかなぁ……)と思ったのは佑には言っていない。背景が僕の家で、疑いが晴れたのならいいと思う。
博己も昼過ぎから仕事だと言って、佑と一緒に帰っていった。
昼の十時をまわっているので、さすがに起きているだろうと瑞姫に電話してみる。迷ったが、佑の奥さんに倣ってビデオをオンにしてみた。
電話に出た瑞姫は、まだベッドにいるみたいだったが、ちゃんと自室だ。別に浮気を疑ったりはしていなかったけど、ちょっとほっとする。
「おはよう、瑞姫。昨日は楽しめた?」
「んんぅ……、今何時……?」
「昼の十時過ぎ。まだ寝てたの?」
「三度寝くらい……?」
瑞姫らしいだらしなさに、思わず笑ってしまう。
「急がなくていいから、起きて一緒に昼食でもどう?」
「たすくんさん達は?」
「もう帰ったよ」
「今から支度するので……二時間後でいいですか?」
「十二時過ぎね。了解。そっちに行くから、食べたいもの考えといてね」
瑞姫の家に行くと、瑞姫はちゃんと支度をしていた。
袖の短い、さらりとした生地のワンピースを着ている。こうやってちゃんとしている時は、どこぞの御令嬢みたいだ。
「何食べたい?」
「んー、久しぶりに和食とか?」
「いいね、和食」
僕の作る料理は洋食の方が多いので、和食が食べたくなるのも道理だなと思う。
どこがいいかと考えて、職場近くの定食屋に決めた。小鉢とご飯が食べ放題で、しかもご飯は白と雑穀と季節のご飯が選べる。もちろん、メインのおかずも美味しい。
結局、食べ過ぎくらい食べてしまったので、デートは明日にして今日は家に帰ることにした。
帰るといっても、瑞姫も一緒だ。
家に帰ってソファに身体を預けると、珍しく眠気というか、脱力感が襲ってきた。
目を閉じると眠ってしまいそうだ。
「奏輔さん、お茶飲みます?」
途中で買ってきたペットボトルのお茶を持って、瑞姫が訊ねてくれる。
「ああ、もらおうかな」
答えると、グラスに氷を入れてからお茶を注いで来てくれた。
部屋はゆるくエアコンをつけたままだったのでそれほどの暑さではないけれど、冷たいグラスはありがたかった。
「昨日遅かったんですか?」
隣に座りながら、瑞姫が顔を覗き込んでくる。
「んー、二時くらい? 瑞姫は?」
「私は一次会だけだったから、八時くらい?」
「職場の飲み会なんて珍しいね」
「歓迎会以来かなぁ? 八月と九月は暇らしくて」
「そうなの? そういえば、瑞姫の会社ってどこ?」
事務職だとは聞いていたけれど、今まで詳しく聞いたことはなかった。
瑞姫は、私大の名前を挙げて、今はとりあえず総務部にいるのだと言った。なるほど、たしかに大学は夏休みに入るので、八月と九月は暇そうだ。
「教務や広報だとオープンキャンパスなんかで夏も忙しいみたいですけどね」
総務は経理や財務を兼ねているらしく、後期の学費納入期頃に忙しくなるようだった。
「希望は学生課だったんですけど、学生相談受けるには知識が足りなくて。でも、最近は総務もいいかなぁって」
定時で帰れるし、奏輔さんともたくさんいられるし、と、肩にもたれかかってくる。ふわり、と髪からいい香りがした。
「瑞姫、シャンプー変えた?」
「シャンプーじゃなくて、ヘアオイルかな」
「いい匂いがする」
すうっと息を吸うと、瑞姫が顔をあげた。
上目遣いに、吸い寄せられるようにキスをすると、瑞姫が「んっ、」と小さく啼いた。きゅっとシャツを握ってくるのがかわいい。
背中に手を回して、僕はふと気づく。
「……瑞姫、今日ノーブラ?」
背中に触れるはずのブラの感触がない。
「……ノーブラではない、よ……?」
前から見てみると、たしかに乳首は見えない。服の上から触っても、たしかに何か服と肌の間に違う感触はあるようだった。
「脱がせてみてもいい?」
聞くと、瑞姫はコクリとうなずく。
抱くような形で背中のファスナーを下ろすと、瑞姫のブラが露わになった。
今日の瑞姫のブラは、ほとんどが紐だった。
肩と、アンダーから背中には、五ミリメートルくらいの幅の紐。乳首の上にだけ、レースの花がついていて、乳首の突起が服の上に透けないようにはなっているが、脱がせてみればレースなので乳首が透けて見える。
ぶっちゃけ、めちゃくちゃエロい。
ゴクリ、と喉が鳴る。
「……下は?」
聞くと、瑞姫は恥ずかしそうにしながらも、立ち上がってワンピースを床に落とした。
下もほとんど紐しかなくて、クリを隠すようにレースの花がついてはいるものの、ほとんど意味をなさない。
指でなぞると、股には濡れたビーズが食い込んでいた。
「瑞姫、こんなの着てたんだ……たしかにノーブラではないけど、乳首丸見えだよ?」
肩から乳首へ、指でなぞるように触れると、小さく「あ……」と息を漏らした。
「下もこんなだし……ずっと食い込ませて歩いてたの?」
「んっ、ふっ、や……」
「瑞姫は悪い子だなぁ。清楚なワンピースの下でこんなイヤらしいことしてるんだもん」
「あ……や……」
「そんなに腰をくねらせて、オナニーしてるの? 気持ちいい?」
瑞姫は顔を赤くして、でもやっぱりモジモジと腰を揺らしている。
「そっかぁ。瑞姫は僕がしなくても一人で気持ちよくなっちゃうのかぁ。じゃあ放置でいいかな?」
「や……です……」
瑞姫の顔が、どんどん色香を増してくる。
清楚な御令嬢だったのに、今はエロいマゾヒストだ。
「嫌なの? じゃあ、自分じゃ足りないって証明してもらおうかな」
「しょう、めい……?」
「うん。そうだな……三〇分放置して、乳首が立ったり濡れたりしていなければOK」
「そん、な……」
「ああ、今濡れてるのはちゃんと拭いてあげる。歩いて擦れた分だもんね」
ティッシュでビーズと入口を拭いてやる。
「はい、これで大丈夫。勝手に気持ちよくなっちゃったら、触ってあげないよ?」
今日は瑞姫も職場の飲み会があるというので、僕も博己と佑と三人で飲むことにした。
店で飲んでもいいが、ちょうどビアガーデンシーズンでもあってどこも混んでいるので、うちで飲むことにした。
それがまた、間違いだったと思う。
キャンプでほんの一週間前にも会っているものの、今日は男だけ三人。
そりゃもう、女性や子どもには聞かせられない下世話な話になるのも当然で、瑞姫とのエッチについては根掘り葉掘り尋ねられた。
そもそもオフ会で瑞姫自身が「特殊性癖」だと暴露しているものだから、どれだけ「普通」だと言ってみたところで、この前博己に会った時みたいにはかわせない。サシ飲みならまだしも、博己と佑が束になるのだから敵うわけがないのだ。
しまいには、「どこかに玩具があるはず」と家探しを始め、きっちりしまってあった大量のバイブやらローターやらロープやらを発掘してしまった。そうなると、「持っているだけです、使ってません」とは言えない。そもそも、蝋燭なんて明らかに使用済みなんだから、持っているだけというのは無理がありすぎる。
そんなわけで、酔えもしないのに俺だけが恥ずかしい暴露大会になってしまった。
もちろん、それでも隠せる部分はかなり隠してしゃべった。ノーブラ・ノーパンでデートをしたとか、縛ったまま放置して半日会社に行ったとか、そういうことは言っていない。
それでも、蝋燭やバラ鞭、浣腸用のシリンダーなんかがある以上、だいぶハードなプレイをしていることは隠しきれないわけで。
とりあえず、できるだけ忘れてもらうためにガンガン酒を飲ませて潰したところだ。
時計を見ると、もう夜中の二時をまわっている。
佑の家には一報入れておいたほうがいいだろうと、嫁さんに「佑は酔い潰れたので明日帰します」と送ると、まだ起きていたのか「ご迷惑をおかけします。よろしくお願いします」と返事がきた。浮気を疑われるのもなんだなと思って、佑の寝顔を撮って送っておいた。
博己の方は、結婚もしていないし、今彼女がいるかどうかすら知らないので完全に放置だ。
ふぅ、と息を吐く。
今更ながら、だいぶしゃべりすぎた気がする。瑞姫自身が暴露した性癖とはいえ、本人のいないところで勝手に詳細を話しているというのは申し訳ない。とはいえ、この状況を正直に瑞姫に話せるとは思えないので、しゃべってしまったことは内緒にする他ない。嘘の下手な自分と違って、博己と佑はうまく伏せておいてくれるだろうし。
奴らが引っ張り出した道具を箱にしまって、クローゼットの奥に戻す。
そういえば、このところこういうことをしていない。キャンプの前は仕事に忙殺されていたし、瑞姫の家には道具を置いていないというのもあるし、ただでさえ朝に弱い瑞姫を平日に夜更かしさせるわけにはいかないとも思ったし、なにより、そういうことをしなくても十分満たされた空気があったので、特にしたいとも思わなかった。
道具を見て、あれこれ聞かれて、あらためて考えるとだいぶすごいことをしていたんだなと思う。
瑞姫の苦痛と快楽の混ざった表情を思い出して、少しゾクゾクする自分がいる。明日辺り、久しぶりにハードな責めをしてみてもいいのかもしれない。
そういえば、瑞姫はちゃんと家に帰っただろうか。
職場の飲み会とは聞いていたけれど、ふと不安になる。
あまりお酒には強くないが、飲みすぎたりはしていないだろうか……
そう思ってメッセージを送ってみるが、既読にはならない。
(まあ、瑞姫は寝てるわな)
瑞姫は朝も弱いが、一度寝るとなかなか起きない。スマホが短く鳴動したくらいでは起きるわけがないのだ。むしろこんな時間に既読がつく方が心配だ。
ふわぁ、とあくびが出る。
床とソファに転がって寝ている男二人には、一応タオルケットと毛布をかけてやって、自分はベッドに横になる。
さすがに眠気が襲ってきて、あっという間に眠りに落ちた。
男二人が帰ったのは、土曜の昼前だった。
佑は娘からの電話で「ハンバーガーやさんにいきたい」と起こされていた。しっかりビデオ通話だ。
(奥さん、やっぱり浮気疑ってたのかなぁ……)と思ったのは佑には言っていない。背景が僕の家で、疑いが晴れたのならいいと思う。
博己も昼過ぎから仕事だと言って、佑と一緒に帰っていった。
昼の十時をまわっているので、さすがに起きているだろうと瑞姫に電話してみる。迷ったが、佑の奥さんに倣ってビデオをオンにしてみた。
電話に出た瑞姫は、まだベッドにいるみたいだったが、ちゃんと自室だ。別に浮気を疑ったりはしていなかったけど、ちょっとほっとする。
「おはよう、瑞姫。昨日は楽しめた?」
「んんぅ……、今何時……?」
「昼の十時過ぎ。まだ寝てたの?」
「三度寝くらい……?」
瑞姫らしいだらしなさに、思わず笑ってしまう。
「急がなくていいから、起きて一緒に昼食でもどう?」
「たすくんさん達は?」
「もう帰ったよ」
「今から支度するので……二時間後でいいですか?」
「十二時過ぎね。了解。そっちに行くから、食べたいもの考えといてね」
瑞姫の家に行くと、瑞姫はちゃんと支度をしていた。
袖の短い、さらりとした生地のワンピースを着ている。こうやってちゃんとしている時は、どこぞの御令嬢みたいだ。
「何食べたい?」
「んー、久しぶりに和食とか?」
「いいね、和食」
僕の作る料理は洋食の方が多いので、和食が食べたくなるのも道理だなと思う。
どこがいいかと考えて、職場近くの定食屋に決めた。小鉢とご飯が食べ放題で、しかもご飯は白と雑穀と季節のご飯が選べる。もちろん、メインのおかずも美味しい。
結局、食べ過ぎくらい食べてしまったので、デートは明日にして今日は家に帰ることにした。
帰るといっても、瑞姫も一緒だ。
家に帰ってソファに身体を預けると、珍しく眠気というか、脱力感が襲ってきた。
目を閉じると眠ってしまいそうだ。
「奏輔さん、お茶飲みます?」
途中で買ってきたペットボトルのお茶を持って、瑞姫が訊ねてくれる。
「ああ、もらおうかな」
答えると、グラスに氷を入れてからお茶を注いで来てくれた。
部屋はゆるくエアコンをつけたままだったのでそれほどの暑さではないけれど、冷たいグラスはありがたかった。
「昨日遅かったんですか?」
隣に座りながら、瑞姫が顔を覗き込んでくる。
「んー、二時くらい? 瑞姫は?」
「私は一次会だけだったから、八時くらい?」
「職場の飲み会なんて珍しいね」
「歓迎会以来かなぁ? 八月と九月は暇らしくて」
「そうなの? そういえば、瑞姫の会社ってどこ?」
事務職だとは聞いていたけれど、今まで詳しく聞いたことはなかった。
瑞姫は、私大の名前を挙げて、今はとりあえず総務部にいるのだと言った。なるほど、たしかに大学は夏休みに入るので、八月と九月は暇そうだ。
「教務や広報だとオープンキャンパスなんかで夏も忙しいみたいですけどね」
総務は経理や財務を兼ねているらしく、後期の学費納入期頃に忙しくなるようだった。
「希望は学生課だったんですけど、学生相談受けるには知識が足りなくて。でも、最近は総務もいいかなぁって」
定時で帰れるし、奏輔さんともたくさんいられるし、と、肩にもたれかかってくる。ふわり、と髪からいい香りがした。
「瑞姫、シャンプー変えた?」
「シャンプーじゃなくて、ヘアオイルかな」
「いい匂いがする」
すうっと息を吸うと、瑞姫が顔をあげた。
上目遣いに、吸い寄せられるようにキスをすると、瑞姫が「んっ、」と小さく啼いた。きゅっとシャツを握ってくるのがかわいい。
背中に手を回して、僕はふと気づく。
「……瑞姫、今日ノーブラ?」
背中に触れるはずのブラの感触がない。
「……ノーブラではない、よ……?」
前から見てみると、たしかに乳首は見えない。服の上から触っても、たしかに何か服と肌の間に違う感触はあるようだった。
「脱がせてみてもいい?」
聞くと、瑞姫はコクリとうなずく。
抱くような形で背中のファスナーを下ろすと、瑞姫のブラが露わになった。
今日の瑞姫のブラは、ほとんどが紐だった。
肩と、アンダーから背中には、五ミリメートルくらいの幅の紐。乳首の上にだけ、レースの花がついていて、乳首の突起が服の上に透けないようにはなっているが、脱がせてみればレースなので乳首が透けて見える。
ぶっちゃけ、めちゃくちゃエロい。
ゴクリ、と喉が鳴る。
「……下は?」
聞くと、瑞姫は恥ずかしそうにしながらも、立ち上がってワンピースを床に落とした。
下もほとんど紐しかなくて、クリを隠すようにレースの花がついてはいるものの、ほとんど意味をなさない。
指でなぞると、股には濡れたビーズが食い込んでいた。
「瑞姫、こんなの着てたんだ……たしかにノーブラではないけど、乳首丸見えだよ?」
肩から乳首へ、指でなぞるように触れると、小さく「あ……」と息を漏らした。
「下もこんなだし……ずっと食い込ませて歩いてたの?」
「んっ、ふっ、や……」
「瑞姫は悪い子だなぁ。清楚なワンピースの下でこんなイヤらしいことしてるんだもん」
「あ……や……」
「そんなに腰をくねらせて、オナニーしてるの? 気持ちいい?」
瑞姫は顔を赤くして、でもやっぱりモジモジと腰を揺らしている。
「そっかぁ。瑞姫は僕がしなくても一人で気持ちよくなっちゃうのかぁ。じゃあ放置でいいかな?」
「や……です……」
瑞姫の顔が、どんどん色香を増してくる。
清楚な御令嬢だったのに、今はエロいマゾヒストだ。
「嫌なの? じゃあ、自分じゃ足りないって証明してもらおうかな」
「しょう、めい……?」
「うん。そうだな……三〇分放置して、乳首が立ったり濡れたりしていなければOK」
「そん、な……」
「ああ、今濡れてるのはちゃんと拭いてあげる。歩いて擦れた分だもんね」
ティッシュでビーズと入口を拭いてやる。
「はい、これで大丈夫。勝手に気持ちよくなっちゃったら、触ってあげないよ?」
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