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バースデイ・ナイト

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 その後は、また普通に飲んだり食べたりして、わりと楽しい雰囲気で肉バルを後にした。
 夜は用事があるという博己とは別れて、瑞姫と一緒に帰宅した。

 飲み過ぎというより、だいぶ食べすぎたのもあって、ふぅーっとソファに座り込む。
「お水飲む?」
 瑞姫が言いながら、すでに冷蔵庫を開けてミネラルウォーターのボトルを出している。
「うん、もらう」
 冷水をグイッと煽ると、少しスッキリした気がした。

「ところで瑞姫さん」
「はい」
「今日、エッチな下着着てるでしょ」
 とたんに、ぶわっと赤くなる。
 とんでもなくエッチなこともしているというのに、こういう反応は変わらない。
「えと……今日は奏輔さんの誕生日だから、こっちの方がいいかなって、思って……」
 なるほど、誕生日プレゼントなわけか。
「博己いるのに無防備すぎ」
「だって、まさか、あんな罰ゲームとか……あるとは思わなくて……」
 まあ、それはこっちも同じだから、瑞姫だけを責めるわけにもいかない。
「それにしてもワンピース脱がなくても」
「だって……パンツは、ちょっと……」
 そうか、そういうことか。
「瑞姫、パンツ見せて」
 もじもじしながらも、立ち上がってワンピースとキャミソールを一緒に捲くって、パンツを見せてくれる。
 総レースで陰毛が透けて見える。
 手を伸ばして触ると、案の定クラッチのあるべき部分はぱっくりと開いている。しかも、パールが連なっているやつだ。
「パンツか、ワンピースかって言われたら……これは脱げなくて……」
 それはそうだ。布しかないはずのパンツから、パールの硬い音がしたらまずい。
 僕は、はぁ、と息を吐いた。

「瑞姫、ワンピース脱いで」
 瑞姫は、少し恥ずかしそうにファスナーに手をかけて、パサリと床にワンピースを落とした。
 キャミソール姿の瑞姫を玄関の姿見まで連れて行く。
「あそこは薄暗かったから、触るまでわかんなかったけど……」
 瑞姫に自分の姿を鏡で確認させながら、後ろから人差し指で乳首の辺りをくるくると撫でる。
「明るいと、キャミソールの上からでも乳首が丸見えだよ」
 僕が触っていない方の乳首もぷくりと膨らんでいて、中央がぱっくりと開いたブラもうっすらと透けて見えている。
「んっ、ごめん、なさっ、んんっ」
 乳首をぎゅっとつまんでやる。
「博己にもここ触らせて……」
「ごめっ、なさ、んっ!」
「今日はいっぱいお仕置きしなくちゃいけないね」
「んっ、は、い……お仕置き……してください……」
「じゃあ、靴を履いて」
 鏡の中の瑞姫と目が合う。
「……外に、行くの……?」
「瑞姫は薄暗いところならキャミソールでも大丈夫らしいからね」

 キャミソールにエッチな下着というかなり際どい格好のまま、瑞姫を外に連れ出す。
 さすがにエレベーターは明るいので、階段を使って外に出た。
 外に出れば、充分暗い。
 ぱっと見ただけなら、超ミニ丈のワンピースに見えるだろう。
 もっとも、瑞姫本人は恥ずかしくて仕方ない様子だ。

 しばらくそのまま散歩して、細い道で立ち止まった。
「そうだ。博己が触ったところは消毒しておかなきゃね」
 そう言って、博己が触った方の乳首を、キャミソールの上から舐める。
「んっ、ふうっ、やっ、」
 丁寧に舐めた後、また散歩を始める。
 少し歩くと、コンビニの明るい光が見えた。
 幸い、人はコンビニ店員だけのようだ。
 コンビニの前、店員からは見えない明るい場所で立ち止まると、瑞姫は恥ずかしそうに周囲を見ている。
「瑞姫、自分の胸見てみなよ」
 僕が舐めたために、片方の乳首ははっきりと透けて見えている。
 それに気づいた瑞姫は、さらに顔を赤く染めた。
 隠そうとする手を抑えて、反対側も舐める。
「奏輔さ、や、ココは……明るい……んっ」
「こっちはお仕置き」
「や……透けてるし、ここだけ、スースーするし……」
「お仕置きにわがまま言うなら、コンビニの中にも入るよ?」
 さすがにそれはバレると思うのでやる気はないが。
「や……ごめん、なさい……」
「コンビニはやめてあげるけど、手で隠すのは禁止ね」

 それから、少し車通りの多い道へ出て歩かせてみた。人は少ないけれど、車はそこそこ通る。街灯もさっきまでの道より多い。
 瑞姫はちゃんと言いつけを守って、手で隠さずに歩いているので、僕からは乳首が視認できた。
 車が通るたびに、僕までドキドキする。

 家に帰ると、瑞姫は大きく息を吐いた。
「瑞姫ちゃん、もしかしてお仕置き終わったと思ってる?」
 意地悪く言うと、ぴくり、と反応する。
「さっきのは、博己の前でキャミソール姿になった罰ね。次は……博己に触らせた罰かな」
 まだ少し湿った乳首を、クリクリと触る。
「ここ、博己にこうやって触らせたよね」
「んっ、ごめん、なさ……」
「もうちょっとちゃんと消毒するか」
 キッチンへ行って、いちばんアルコール度数の高い酒を持ってくる。
 それを口に含んで、キャミソールの肩紐を肩から落とし、直に乳首を咥える。
「んんんっ!」
 アルコール度数の高いお酒なので、敏感な乳首には少し刺激があるのだろう。
 僕はしばらく、お酒と瑞姫の乳首を一緒に堪能した。
「消毒はできたから、今度は罰だね」
「ん……なに、するの……?」
「そうだなぁ……今日は本気でお仕置きだから……いつもは瑞姫が『痛すぎる』って言ってる先端に洗濯バサミを留めようか」
 瑞姫の瞳が揺れる。
 自分が耐えられるか不安なのだろう。
 洗濯バサミを持ってきて、瑞姫に見せる。
 まだ逡巡しているようだが、拒否の声はあげない。
「お仕置き、するよ?」
 瑞姫はコクリ、と頷いた。

 ゆっくり、いつもよりも先端に洗濯バサミを留める。
「んんん、ああ……」
 瑞姫が痛みに耐える声を上げる。
 いつもよりは痛そうだが、耐えられなくはなさそうだ。
「痛そうだけど、今日はやめてあげない」
 瑞姫は口で呼吸をしながら頷く。
「まずはそのまま、五分耐えてみようか」
 チラリと時計を見て、また頷く。
 かなりつらそうだけれど、痛いだけでもないのだろう。時々漏れる吐息が熱い。

「五分経ったね。じゃあ……」
 外してあげてもいいのだが、どうも今日は僕の加虐心が強い。
 S字フックを持ってきて洗濯バサミに引っ掛けると、「ああ……」と小さく声を上げた。何をされるのかわかったのだろう。
「重りで外れたら終わりね」
 フックに袋をぶら下げ、そこに少しずつ物を入れていく。
 わざと軽いものを入れていくので、なかなか外れない。
 少し前かがみになって、必死に耐えているのがかわいい。

 ようやくパチンと外れると、瑞姫は大きく肩で息をしていた。
 抱き寄せて頭を撫でてやる。
「ごめんなさい」
「怒ってはないよ」
「ほんと?」
「うん。意地悪したくなっただけ」
 瑞姫は額をスリスリと寄せてくる。猫みたいだ。
「こっちこそ、ごめん。痛かった?」
「ん……でも、平気。……お仕置き、終わり?」
「うん、終わり」
「じゃあ……誕生日プレゼント。痛くてもいいから、奏輔さんの好きにしてください」

 いやもう、俺の彼女かわいすぎる。
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