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 月曜日。
 ぐっすり眠った僕は、六時のアラームの前に目を覚ました。
 隣を見遣ると、瑞姫はまだよく眠っている。
 アラームで起こしてしまわないように解除して、そっとベッドから這い出した。

 まずはシャワーだ。
 とある芸能人が、「朝もシャワーを浴びるのは当たり前だろ? だって、寝てる間にはすごい量の汗をかいているんだぜ?」と言っているのを高校生の時に聞いてから、朝もシャワーを浴びるようになった。なんかかっこいいと思った思春期の行動が、今も習慣になっている。実家ではガス代が増えたと不評だったが、今住んでいるところはオール電化で、そんなに気にならない。

 食パンをトースターに突っ込んで、レンジでゆで卵を作れるという器具に卵をセット、電子レンジに入れる。コーヒーメーカーもセットしようとして、思い直してやかんで湯を沸かした。ポットと紅茶の茶葉を用意して、紅茶を入れることにする。
 紅茶を蒸らしていると、ようやく瑞姫が「んんー?」と声をあげた。
「おはようございます、姫様。よく眠れましたか?」
「んんー……おはよう……?」
 またぼんやりしている。瑞姫は寝起きが悪い。
 紅茶を入れて、カップを持っていってやる。
「姫様、モーニングティーをお持ちしましたよ」
「んー……飲むぅ……」
 ぼーっとしながら半身を起こして、カップを受け取った。
「朝ごはんも食べられる? トーストとゆで卵だけど」
「んー、食べるぅ……」
 ようやくベッドから降りて、服を着て、ソファへやってきた。
「おはよう。よく眠れた?」
「うん、なんかもう、泥のように寝た気がする」
 テーブルにトーストとゆで卵、まだ紅茶の入ったポットを置くと、瑞姫は背筋を伸ばして「いただきます」と手を合わせた。瑞姫のこういうところがけっこう好きだ。

 トーストに何を塗るかとゆで卵に何をかけるかで無駄な議論をし、僕は瑞姫に合鍵を渡して出勤することにした。
「好きに過ごしてもらっていいから。コンビニもスーパーも覚えてるよね? 家にあるものも使っていいし、どこか出かけるならそれでもいいし」
「うん、いってらっしゃい」
「帰る時にメールするから。いってきます」
 瑞姫にちゅっと軽くキスをして家を出た。


 僕はこの出勤を、後で死ぬほど後悔する。


  ◆ side M ◆
 奏輔が出かけた後、瑞姫は少し部屋の掃除をして、ゲームにログインした。
 ここ四週間、週末はずっと奏輔と一緒にいたために、ゲームはずっと放置したままだった。
 奏輔と出会ったのもゲームなのに、こんなにゲームにインしないとは。

 ゲームにログインすると、すぐにフレンドの「HERO」がチャットを送ってくる。
 HEROは、「ヒーロー」、縮めて「ヒロ」。つまり、博己のことだ。自らヒーローを名乗るとはなかなかおこがましい。
『ひさしぶりだね! 最近忙しかったの?』
 忙しかったのかと聞かれると、ちょっと答えに悩む。
『仕事始めたばかりだしね。ちょっと余裕なくて』
『社会人一年目だもんね!』
『たすくんさんは?』
『あいつは家族サービスじゃない? ゴールデンウィークだもん』
 「たすくん」は、佑のことだ。みんな本名と被せている辺りわかりやすくて良い。
『そっか、奥さんも娘さんもいるんですっけ』
『そうそう。だからしばらくはインしないんじゃないかな』
 たしかに、妻子持ちだと休みだからといってダラダラゲームは難しいだろう。
『ソウも最近全然ログインしないんだよな』
 ドキリ、とする。それはそうだ。瑞姫とずっとエッチなことをしていたのだから。
 答えに窮していると、
『もうすぐ誕生日だし、何が欲しいか聞きたかったんだけどな』
と送られてきた。
『ソウさんってもうすぐ誕生日なんですか?』
『ああ、知らなかった? あいつ、こどもの日が誕生日なんだよ』
 なんと本当にもうすぐだ。知れてよかった。
『じゃあ、お祝いしなくちゃですね』
『あ、じゃあさ、一緒にソウの誕プレ買いに行かない?』
 少し悩む。博己と一緒に出かけてもいいものなのか。
『一緒に買ってさ、サプライズパーティーしてやろうぜ』
 サプライズパーティーか。それはいいかもしれない。奏輔への誕生日プレゼントも何を選べばいいかわからないし、長く友達をしている博己ならば、いい案を出してくれるかもしれない……
『そうですね。今日、この後でいいですか?』


 瑞姫と博己は、お店の開く十時に待ち合わせた。
 いろんなお店が並ぶ、大型のショッピングモールの入り口だ。
 ここなら、奏輔の誕生日プレゼントも見つかるだろう。

 店を順に見て回り、いくつか目星を付けた後、休憩を兼ねて昼食をとることになった。
 手近にあったオムライス屋さんに入る。
 それぞれオムライスと、ランチサービスのドリンクを選んで注文した。
「いくつか候補が見つかってよかったですね」
「そうだね。後でもう少し見て回って決めようね」
 話題は、奏輔の誕生日プレゼントと、サプライズパーティーについてだ。
 おかげで、特に沈黙もなく、楽しい食事の時間が過ぎていった。

 食後のドリンクが運ばれてきた時だった。
 博己が誤ってアイスコーヒーを倒してしまい、まだほとんど入っていたコーヒーが、瑞姫の服に思い切りかかってしまった。
 あわてて拭いてはみたが、淡い色のスカートに付いたコーヒーの色は、落ちるものではない。
「すぐに洗わないと、シミが残っちゃうね……僕の家はこの近くなんだ。すぐに行って洗おう」
「いや、いいですよ。洋服屋さんもあるし、何か買えば……」
「ダメだよ! ちゃんと洗おう」

 なかば強引に手を引かれ、瑞姫は断りきれずに博己の家へと辿り着いた。
 確かに近くて、ほんの五分くらいしか歩いていない。家賃も高いんだろうなと思う。

 部屋は奏輔よりもきちんと掃除されていて、物もあまり多くない。
 意外とちゃんとしているんだなと思う。

 博己はバスタオルを出してきた。
「ごめんね、女の子の洋服はないから、これを巻いて、洋服を脱いでもらえる? 僕の服だと大きすぎるし、そもそも彼氏でもない男の服なんて着たくないよね? そこに脱衣所があるから。スカートだけかな……ああ、少しシャツにもかかってるね……両方脱げたら声かけて」
 そう言って脱衣所に押し込まれると、瑞姫には他に選択肢がない。
 他人の家で服を脱いでバスタオル姿になるなんてかなり抵抗はあるが、着たまま洗えるわけもないし、博己の家に女の子の洋服がある方がおかしい。
 瑞姫はシャツとスカートを脱いで、キャミソールの上からバスタオルを巻いた。
「あの、脱げました……」
「じゃあ、洗うね。貸してくれる? ああ、姫ちゃんはあっちの部屋で座ってて」

 特に瑞姫のバスタオル姿を眺めるでもなく、博己はスカートとシャツを持って洗面台の前に立つ。
 瑞姫はほっとしながら、部屋へ移動した。

 部屋には本当に物が少なくて、ソファやクッションなんかも置かれていなかった。
 ベッドの上に座るわけにもいかないので、フローリングの床にぺたりと座る。フローリングはひんやりと冷たい。

 しばらくして、「手でもみ洗いをして、今洗濯機で洗ってるから、もう少し待ってね」と博己が部屋へ戻ってきた。
 洗濯には一時間弱、その後乾燥にまだしばらくかかるだろう。
「少し冷えるよね。はい、お茶」
 温かいお茶を差し出されて、瑞姫は受け取る。一口飲むと「ほぅ、」と息を吐いた。
 バスタオル一枚ではお尻だって見えてしまいそうな長さだが、別に博己はじろじろと見てきたりしない。瑞姫はすっかり安心していた。
「床、冷たくない? ベッドの上に座っていいよ。足も楽でしょ」
 だから、そう言われたときにも素直に従ってしまった。

 ベッドの端に腰掛けると、ずっと曲げていた足が自由になって、とても楽だった。
 ふかふかの布団のおかげで、お尻周りも気にならない。
 と、博己がこんなことを言い始めた。
「姫ちゃんって、奏輔と付き合ってるの?」
「え?」
「ほら、この前も一緒にいたじゃない?」
「あれは、たまたま、一緒になって……」
「でも、次の日、奏輔の家に居たよね?」
「え……?」
「一昨日、土曜日の午後、奏輔の部屋にいたでしょ?」
(土曜日の午後……?)

 土曜日の午後といえば、朝から乳首に洗濯ばさみを留めて出かけていて、帰宅して裸エプロンで調理をし、AVを見て、奏輔が瑞姫の身体の上でハンバーグを食べていた。
 思い出して、顔を赤くする。

「やっぱり、姫ちゃんだ。俺ね、あの日奏輔暇かなと思って、部屋の前まで行ったんだよ。でも、女の子の声がするからさ。――ねえ、奏輔と何してたの?」
「……ハンバーグ、作った、り、動画見た、り……」
「だけじゃないよね?」
「え、と……」

 博己ににじり寄られ、そのまま後ろに倒れる。
 博己は瑞姫の手首を片手で掴んで、瑞姫の頭の上で固定した。瑞姫が動かそうとしても、びくともしない。

「姫ちゃん、マゾなんだよね。金曜日会ったときも、様子おかしかったでしょ。奏輔が慌てていたし、姫ちゃんはずっと同じ位置に手があったし」
 言いながら、ゆっくりとバスタオルを外す。
 ブラジャーとキャミソールの上から、ゆっくりと胸を触り始めた。
「あの日、本当に調教中だったんじゃないかな? 下着、着てなかったんじゃない?」
 博己は、さらに指を立てて、乳首の上をくるくるとなぞってくる。
「奏輔の目線が、ちょうどこの辺りだったんだ。ここにあるのって、なんだろうね?」
 瑞姫は、ぞくり、と震えた。
 博己は、最初からこうするつもりで瑞姫を部屋に呼んだ。おそらく、コーヒーをこぼしたのもわざとだったんだ……。そう気付いても、腕はぴくりとも動かない。
「知らな、」
「そっか、知らないのか。じゃあ、見てみないとね」
 今度は、キャミソールとブラジャーを一緒に引き上げる。ゆるく立ち上がった乳首が顕になって、今度は直に乳首をくるくると弄ばれる。
「んっ、やめっ、」
「ここにあるのは乳首だよね。奏輔は、姫ちゃんのここを見てた。あの奏輔が見てるってことは、あの時、姫ちゃんが腕を外せば乳首が見えたってことだよ」
「や、だ、……」
「嫌がることなんてないよね。だって、姫ちゃんが自分で言ったんだもん、自分がマゾだって。痕が残ったりしなければ痛いのもいいんだもんね?」
 博己は、ポケットから洗濯ばさみを取り出して、片手で瑞姫の乳首に留めた。奏輔がするような根元ではなく、かなり痛い先端だ。
「痛っ、やめっ、ああ!」
 抗議しようとすると、反対の乳首をガリ、と噛まれた。

「僕もね、けっこうサドなんだよ。なかなか付き合ってくれる女の子がいないんだ」
 言いながら、ベッドサイドに置いてあったキャビネットを引き寄せる。
 引き出しを開けて、手枷を取り出す。
「や、やめ、……」
 手で押さえていた手首に手枷を付けて、強引に枕の方へと引っ張っていって、鎖でベッドのパイプに固定した。
「ああ、これじゃキャミが脱げないか」
 さらに、大きなハサミを手にする。
「動かないでね。怪我しちゃうから」
 ジャキジャキとキャミソールを切り裂いていく。
「ブラはちゃんと外してあげるよ。お望みならこっちも切っちゃうけど。嫌ならじっとしててね」
 布切れになったキャミソールは取り払われ、ブラジャーは肩紐のホックを外して取り去られる。さらにショーツも脱がされた。
「ここの毛、ずいぶん短いね。もしかして、全部剃ってた? パイパンとかエロいなぁ」

 にこにこ笑って、博己は淡々と進めていく。
「じゃあ、次はこれね。知ってるよね、ボールギャグ」
 瑞姫はイヤイヤと首を振るが、当然聞いてはもらえない。奏輔なら、「よだれが汚いから嫌」と言ってあるから絶対しないのに。

「はい、じゃあ次! 洗濯ばさみなんかよりもっといいものをあげるよ」
 洗濯ばさみを取り払われたと思うと、今度はチェーンの付いたクリップを出してくる。左右の乳首に留め、さらに下へと降りていって、豆を摘んだ。三点責めのボディクリップだ。
「んんんんんん!」
 瑞姫は痛みに叫ぶが、ボールギャグを嵌められた口では声にならない。目からは涙が溢れた。
「あれ? 聞いていたのと違うな。クリップは好きなんでしょ? 思ったより刺激が強かった? 大丈夫、すぐ慣れるよ」

「じゃあ、次はこれね」
 博己は、妙な形のものを出してきた。バイブのような、アナルプラグのような、見た目はちょっとかわいい感じのもの。
「大丈夫、ちゃんとローションで濡らしてから入れるから」
 と、博己は瑞姫の両足を高く持ち上げて、割れ目にたっぷりローションをかけた。
 そして、秘部とお尻の両方にさっき見せた道具を入れていく。ずっぷりと入れきると、さっきクリップを留めた豆の方にも何かが当たっている。
 博己が電源を入れると、ブルブルと振動を始める。豆と秘部とお尻の穴と、三点を同時に責める一体型バイブだった。

 中と後ろはともかく、瑞姫は豆が苦手だ。あまりにも敏感過ぎて、うまく快感を得られないから、ほとんど使っていない。そんなところに、クリップと振動。瑞姫は悲鳴をあげるが、やはりボールギャグで声にはならない。
「ああ、そんなに気持ちいいかい? やっぱりお尻も好きなんだね。もう調教済みかな?」

 あまりの刺激に意識が遠のきかけた頃、洗濯を終える音が聞こえた。
 博己が席を立って、濡れた服を持ってくる。
「姫ちゃん、ちょっと待っててね。このまま乾燥機で乾かすよりも、アイロンをかけてから乾かしたほうが早いしきれいに乾くんだ」
 そう言って、瑞姫の服にアイロンをかけ始める。瑞姫はそのまま放置だ。

 しばらくして、乾燥機付きの浴室へと干しに戻っていった。
 瑞姫には意味がわからない。
 どう見ても強姦なのに、博己は瑞姫の身体を虐めること以外においては、とても『いい人』だった。このためにコーヒーを自分でかけたのに、洋服にアイロンまでかけるの? こんな状況で?

「さてと。もっと遊びたいんだけどさ、一気にやっちゃうのは違うじゃない? だから、今日はそろそろ終わろうと思うんだよね。ああ、でも、ちゃんと課題をクリアしなくちゃいけないよ。これから、姫ちゃんのボールギャグを外す。でも、叫んだりしないでね。もし叫んだりしたら、姫ちゃんの口を完全に塞いで監禁しちゃうから。解放できなくなっちゃう。わかるよね?」
 にこやかに、爽やかに、とんでもないことを言う。
 逆らえば、本当にするのだろうと思う空気があった。
「その後ね、姫ちゃんには、三十分間気持ちよくなってもらう。実はそのバイブ、他にもいろんな動きをするんだ。だから、いろいろ切り替えてあげる。で、その三十分間、嫌がる言葉や態度は一切禁止。できれば思い切りよがって欲しいけど、まあ、無言で耐えるとかならいいよ。やめてとか、助けてとか、そういう言葉や態度が出ちゃったら、また新しく三十分カウントするから、ずっと続いちゃうよ。
 でね、三十分ちゃんとできたら、俺が乳首のチェーンを引っ張って合図するから、最後に『気持ちいいです、もっとしてください、お願いします』って言えたら、そこで終わり。大丈夫、『もっとしてくださいって言ったじゃない』なんて屁理屈は言わないから」

 そう言って、まずはボールギャグをゆっくり外した。
 瑞姫は、口に溜まっていたよだれを飲み込む。本当は口元も拭いたかったけれど、手は自由にならない。
「ああ、そうだ。見られてるって思うと、なかなか素直に気持ちよくなれないかな。目隠しをしてあげるね」
 そういって、代わりに目隠しをした。
「じゃあ、三十分計るよ。がんばってよがってね」

 聞いていたとおり、バイブの動きが変わる。
 自由になってしまった口から、思わず喘ぎ声が漏れそうになってしまった。
 瑞姫は、「感じたくない」と思う。けれど、もともとの性癖の上に、奏輔にも最近ずいぶん開発されている身体は、なかなか言うことを聞いてくれなかった。時折切り替わる刺激に、声を抑えているだけでいっぱいいっぱいだ。

 永遠にも思えるその責めに耐えていると、突然クリップがぐっと引っ張られた。
 思わず「ああっ!」と声が出る。
 はあはあとクリップの引っ張られる感覚に耐えながら、終了の呪文を思い出す。
「きもち、いい、です……もっと、して、ください……おねがい、しま、す……んん!」

「はい、よくできました」
 博己はそう言うと、瑞姫につけている道具をすべて取り去った。
 浴室へ行って、乾いた服も持ってきてくれる。
 ズタズタに切り裂かれたキャミソールだけはなかったが、ブラジャーもショーツもちゃんと返してくれた。

 服をきちんと着直した瑞姫に、博己はスマホを見せた。
 そこには、玩具によがる瑞姫の姿が映っていた。
「こ、れ……」
「ふふ、姫ちゃんはやっぱりマゾなんだね。こんな状況でも感じちゃうんだもん。声を我慢したって、よがってるのが丸わかり」
 博己が、音量を上げていく。
「『きもち、いい、です……もっと、して、ください……おねがい、しま、す……んん!』」
「ね、これを見て、『強姦されました』とは誰も信じてくれないよね?」
 相変わらず、優しそうな、爽やかな笑顔で語りかけてくるが、その圧はひどく重い。
「今日のことは、誰にも言わないこと。もちろん、奏輔にも。もし言っちゃったら、この動画をみんなに見せるから。ネットにもばらまくし、『犯してください』ってSM掲示板にも載せちゃう。そうしたらどうなっちゃうか、わかるよね?」
 そんなことをされれば、仮に警察に訴えて博己が逮捕されたとしても、瑞姫の痴態は不特定多数が知ることになる。裁判に勝っても、まったく知らない第三者に突然襲われるようになるかもしれない。それどころか、訴えても和姦として取り合ってもらえない可能性も高い。
「うん、姫ちゃんは賢いなぁ。大丈夫、姫ちゃんが約束を守ってくれれば、そんなひどいことはしないから。時々、ちょっと俺の趣味につきあってもらうだけ。趣味の合うパートナーが見つからない苦しみって、姫ちゃんならわかるでしょ?」
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