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はじめてのお出かけ
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土曜日、姫は昼前にうちへ来た。
今日は外で昼ごはんを食べようと誘っていた。
そして、外で待ち合わせずに家に来てもらったのには理由があった。
「これを着て出掛けない?」
彼女に渡したのは、まず、乳首用の薄型ローター。胸のカップ型で、上にブラジャーを着ければ、外から見てもわからない優れものだ。
次に、バイブを固定できる特殊なパンツ。バイブは静音性のある、遠隔リモコン付きのものだ。
さらに、アナルパール。五連のわりと自由の効くものだから、すっぽり入れてしまえば落ちてくることはないだろう。
あとは、彼女に似合いそうな普通の服だ。さすがにミニスカートでは、バイブを仕込むのは危険すぎるから、長めのワンピースにしてある。
「無理強いはしないよ? どう?」
彼女は、恥ずかしそうにしながらも、こくり、と頷く。
「じゃあ、着替えようね」
すべて装着して、音が気にならない程度に乳首ローターのスイッチも入れた。ちなみに、ワイヤレスではないので、乳首ローターのリモコンは胸の間に置いて、上からビニールテープで縛ってある。ついでなので、胸の上も縛った。
彼女は今、胸の上下を縛られ、乳首ローターとバイブとアナルパールを着けて外を歩いている――外からではまったくわからないが、めちゃくちゃ興奮する。
彼女もきっと同じなのだろう。恥ずかしそうにしながらも、やはり楽しそうだ。
あまり近くだとさすがにちょっと緊張するので、電車で少し出てみることにした。
土曜の昼、最寄りの駅はそんなに混んでいなかったが、飲食店の多いところまで出ると、たくさんの人で賑わっている。
かなり恥ずかしいのだろう、きゅっと手を握ってくるのがかわいい。
かわいいので、バイブのスイッチを入れてやった。このくらいガヤガヤしていれば、雑踏で音はまったく聞こえない。
彼女はといえば、ぎゅっと下唇を噛むようにして耐えていた。そのまま、何事もなかったかのように「何食べたい?」と聞くと「なん、で、も、んっ」と小声で答えた。
「本当になんでもいいんだね?」と意地悪く言って、僕は落ち着いたフレンチのお店に入った。
外の喧騒が遠くなって、よく耳をすませばバイブとローターの音が聞こえてしまいそう――そんな感覚に、彼女が緊張するのがわかった。
半個室の席に案内されて、ランチのコースを注文した。
「いいお店でしょ?」
「ん、素敵……」
答えながらも、妙に色っぽい。
と、店員さんがワインを持ってくる。乾杯をしていると、今度はスープが運ばれてきて、またしばらくすると、サラダとパンが運ばれて……そのたびに、彼女がドキリ、と緊張する。
そう、これを狙ってここを選んだのだ。
「ソウさんのいじわる……」
「だからちゃんと本当にどこでもいいかって聞いたのに」
僕がくすくす笑うと、また店員さんがやってきて、最後のデザートを置いていった。
彼女の顔は真っ赤だが、好きな人との初デートかなにかだと思ってくれているだろう。
今日は外で昼ごはんを食べようと誘っていた。
そして、外で待ち合わせずに家に来てもらったのには理由があった。
「これを着て出掛けない?」
彼女に渡したのは、まず、乳首用の薄型ローター。胸のカップ型で、上にブラジャーを着ければ、外から見てもわからない優れものだ。
次に、バイブを固定できる特殊なパンツ。バイブは静音性のある、遠隔リモコン付きのものだ。
さらに、アナルパール。五連のわりと自由の効くものだから、すっぽり入れてしまえば落ちてくることはないだろう。
あとは、彼女に似合いそうな普通の服だ。さすがにミニスカートでは、バイブを仕込むのは危険すぎるから、長めのワンピースにしてある。
「無理強いはしないよ? どう?」
彼女は、恥ずかしそうにしながらも、こくり、と頷く。
「じゃあ、着替えようね」
すべて装着して、音が気にならない程度に乳首ローターのスイッチも入れた。ちなみに、ワイヤレスではないので、乳首ローターのリモコンは胸の間に置いて、上からビニールテープで縛ってある。ついでなので、胸の上も縛った。
彼女は今、胸の上下を縛られ、乳首ローターとバイブとアナルパールを着けて外を歩いている――外からではまったくわからないが、めちゃくちゃ興奮する。
彼女もきっと同じなのだろう。恥ずかしそうにしながらも、やはり楽しそうだ。
あまり近くだとさすがにちょっと緊張するので、電車で少し出てみることにした。
土曜の昼、最寄りの駅はそんなに混んでいなかったが、飲食店の多いところまで出ると、たくさんの人で賑わっている。
かなり恥ずかしいのだろう、きゅっと手を握ってくるのがかわいい。
かわいいので、バイブのスイッチを入れてやった。このくらいガヤガヤしていれば、雑踏で音はまったく聞こえない。
彼女はといえば、ぎゅっと下唇を噛むようにして耐えていた。そのまま、何事もなかったかのように「何食べたい?」と聞くと「なん、で、も、んっ」と小声で答えた。
「本当になんでもいいんだね?」と意地悪く言って、僕は落ち着いたフレンチのお店に入った。
外の喧騒が遠くなって、よく耳をすませばバイブとローターの音が聞こえてしまいそう――そんな感覚に、彼女が緊張するのがわかった。
半個室の席に案内されて、ランチのコースを注文した。
「いいお店でしょ?」
「ん、素敵……」
答えながらも、妙に色っぽい。
と、店員さんがワインを持ってくる。乾杯をしていると、今度はスープが運ばれてきて、またしばらくすると、サラダとパンが運ばれて……そのたびに、彼女がドキリ、と緊張する。
そう、これを狙ってここを選んだのだ。
「ソウさんのいじわる……」
「だからちゃんと本当にどこでもいいかって聞いたのに」
僕がくすくす笑うと、また店員さんがやってきて、最後のデザートを置いていった。
彼女の顔は真っ赤だが、好きな人との初デートかなにかだと思ってくれているだろう。
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