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お尻も躾けて
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姫との二回目の夜、すでにかなりいろいろなことをしたが、ここまではいわば先週のおさらいだ。多少グレードアップしたものの、前回と類似のことしかしていない。
だけどここからは、未知の領域だ。引かれないことを祈りながら、僕は彼女への新たな質問をした。
「後ろは、どうですか?」
まだ机に突っ伏してお尻をこちらに向けている彼女の、後ろの穴をそっと触ってみる。
ピクリ、と反応した彼女は、顔が見えなくてもわかるくらい赤くなっていた。
「本気で嫌なことは、ちゃんと言ってくださいね。後ろは、どうですか?」
訊ねながら、「たぶん好きなんだろうな」と思う。嫌がっている気配は微塵もない。
それでもかなり恥ずかしいのか、なかなか返答は返ってこない。
「たとえば……ローターを入れてみる、とかは?」
「あ……ちゃんと、濡らして、ほぐしてから、なら……」
「濡らす、か……何がいいかな」
「あ、の、……冷蔵庫に、ローション、が……」
冷蔵庫? と反芻して、思い至る。調味料のようなボトルがいくつかあった。あの一つがローションなのだろう。
冷蔵庫を探ると、確かに一本はローションだった。冷えたボトルを持って戻る。
「こんなものを用意していたということは、後ろもしてもらう気満々だった、ということですよね」
「は、い……してくれたら、いいな、って……」
未知の背徳感にゾクゾクするのがわかった。
「姫様のお望みとあらば、入れてみましょうかね、ローター」
まずはトロリとローションを垂らす。冷蔵庫でよく冷えているのもあって、キュッと締まった。指でゆっくりなぞり、ヒクヒクと動く穴にローションをなじませていく。
はじめは指の先すら入らなかったのに、少しずつ指を出し入れできるようになってきた。
そこで、ゴムをローターに被せ、こちらにもたっぷりローションを塗ってから、イソギンチャクのような穴にあてた。
彼女の身体が強ばる。
「いいですか?」
最終確認をすると、こくり、と無言で返ってきた。
少しぐっと押してやれば、つるり、と吸い込まれていった。
リモコン部分を彼女に持たせ、ビニールテープとハサミを取ってくる。彼女に預けてあったリモコンを、太腿に固定すると、彼女を立たせた。
それから、腕のネクタイを解き、胸のビニールテープを剥がす。ビニールテープを剥がす時には小さな刺激があるらしく、何度もああ、と声を上げていた。
ソファにバスタオルを敷いて、座るように言うと、お尻の異物が気になるのか、かなりぎこちない。そこにあえて触れず、すっかり冷めた紅茶とお菓子を勧めた。
「お尻について、もう少し教えてもらえますか、姫様」
「あ……え、と……」
「ああ、電源を入れていませんでしたね」
「や、ちが、んんっ」
ローターの電源を強めに入れて、質問を続ける。
「ローターだけじゃなくて、他の玩具も?」
「や、あっ、そう、です……でも、バイブより、ローターとか、パールとか、コロコロしたものの方が、後ろは、好き、です……んんっ」
入り口より、中がいいということか。
その答えを聞いて、意を決して訊ねる。
「ちょっと好き嫌いの分かれるところだと思うんですけど……浣腸、とかは……?」
「や、……」
さすがに浣腸は嫌かなと思いながら見つめると、「じゃ、ない……です……」と真っ赤になりながら答えが返ってきた。
「あ、の、でも、汚いのは嫌、で……浣腸で我慢してたり、恥ずかしいの、はいいんです、け、ど、ちゃんとおトイレで、できれ、ば……」
「汚くなければ、浣腸自体は、したいってことですか? それとも、したいわけじゃないけどしてもいい、くらい?」
真っ赤になって顔を上げずにもじもじしているところをみると、これはわりと好きなんだろう。
ローターの振動を最大にして、耳元で「返事は?」と訊くと、喘ぎながら「好きです」と返された。
とはいえ、今日はそこまでの用意がない。まあ、さすがに浣腸の用意までされているとちょっと怖いだろうし。
そこで、ノートパソコンを持ってきて、アダルトショップのサイトを開く。アナルのページを開いて見せた。
「買ってあげるから、選んで」
玩具というか、ほとんど調教グッズのようなものを注文して、一旦休憩することにした。
ローターも外して、バイブと一緒にキレイにしておく。服は下着も一緒に洗濯して、今の彼女はノーパン・ノーブラのまま僕のYシャツを着ていた。
なかなかハードな責めにあった彼女は、ソファに凭れて休んでいるので、僕が夕飯の準備をする。食材は彼女が買ってきてくれたし、鍋用の野菜はカットされているので鍋に入れるだけだ。切るのは豆腐くらいか。
鍋の準備ができる頃には、彼女も復活していた。
二人で乾杯をして、杯をあおる。今日は鍋にあわせて日本酒だ。
「全部お任せしちゃって、すみません」
「いいよ、あれだけいろいろやれば、疲れるだろうし」
と笑うと、彼女は恥ずかしそうに頬を手で押さえた。
「うう、でも、やったのはソウさんですからねっ! 私は命令してないですからっ」
こうしてぷぅ、っと怒ってみせる時は、ちっとも淫猥な空気がない。彼女にははっきりスイッチがあるようだった。
和やかに鍋をつついて、一緒にゲームをして、時刻は夜十時になった。
お風呂に入ろうか、という話題になったところで、
「では姫様、お身体を洗いましょうか」
と言ってみた。
パッと赤くなった彼女は、「一緒に、入るってこと……?」と小さく聞き返す。
「嫌ですか?」と問えば、ふるふると首を振った。
「それでは、まずは服を脱ぎましょう」
そう言って、彼女のYシャツに手を掛ける。プチ、プチ、とゆっくり外していって、パサリ、と床に落とした。浴室の扉を開けて、先に入らせる。
自分の服は手早く脱ぎ、僕も浴室へと入った。
椅子に座らせ、シャワーで足元から少しずつ濡らしていって、髪を濡らす。シャンプーを泡立て、マッサージをすると、緊張していた彼女がふっと力を抜くのがわかった。
コンディショナーまで終えたところで髪を上げ、ヘアクリップで留める。
「では、次は身体を」と告げると、また少し緊張するのがわかった。ここからはエッチなことをされるとわかっているのだ。
スポンジでしっかり泡立てて、けれどスポンジではなく、手で彼女を洗っていく。まずは腕。肩から首を通って、今度は背中。腰から前へ手を伸ばし、腹を撫でて胸へ。
胸全体を洗って、先端をくるくると刺激する。あっという間に固く尖ってしまったので、キュッと摘むようにしながら洗ってやる。
「ん……そんな、そこばっかり、洗わなくて、も……んんっ」
息が荒くなってきたところで、今度は脚の先。指の間をなぞると、んっ、と声がする。足首からふくらはぎに上がって、膝、太腿、そして、
「ここもキレイにしましょうね」
と、黒い茂みに手を掛ける。
彼女は少し足を開いた。
まずは、全体を優しく撫で、割れ目をなぞる。それから、少し上に戻って、豆をくるくると触った。
「や、ダメ……そこ、は、刺激が強すぎるから、優し、く……!」
「そういえば、ここは聞いていませんでしたね。希望はありますか」
「敏感、すぎ、て、ダメ、なの、で、優しく、し、て、んっ……くだ、さい……痛いの、はダメ、です……」
「ここはクリップ厳禁なんですね」
「こっちはあんなに重りをぶら下げていたのに、」と反対の手で胸を触ると、「ああんっ!」と声がする。こっちの方が好きそうだ。
最後に、彼女を四つん這いにして尻を洗う。優しく撫でながら「痛くありませんか」と訊くと、「もう平気です」と返ってきた。
「こちらは?」と穴を触ると「あっ、んっ、」と喘いだ。
「ローションを使いましたからね、しっかり洗いましょう」
と指を入れると、きゅうっと締め付けてくる。「力を抜いてください」と声を掛け、少し緩んだところでまた指を挿入した。
彼女を起こし、シャワーで泡を流していく。
さっきは泡が入ってもいけないと入り口だけをなぞっていた秘部も、指を入れてかき混ぜてやった。
「んんっ、やっ、」
「ここもしっかり洗っておかないとでしょう?」
ゆっくり内壁をなぞっていると、急に彼女の身体が跳ねて、キュッと締まる感じがした。注意深く探っていく。
「ここ、ですか?」
強く刺激すると、彼女は自分の口を押さえて必死に我慢しはじめた。さらに続けると、シャワっと液体が広がった。
「潮、吹いちゃいましたね」
「恥ずかし、い……」
シャワーで流し、彼女を解放しようと思ったところで、視界に黒いものが映った。そこで、悪いことを思いつく。
「姫様、ここをもう少し、きれいにしませんか?」
言いながら僕が手に取ったのは、ひげ剃りだ。朝は電動シェイバーだが、浴室用にT字カミソリを置いてあった。
「あ……剃るって……こと……?」
そう、つまり剃毛だ。あそこの毛を剃るというのは、そうとうに恥ずかしいらしい。
「無理強いはしないよ」と声を掛けると、「いい、ですよ……」と脚を開く。僕はもう一度泡を立て、黒い茂みへと馴染ませた。
ジョリ、と毛の剃れる音がする。
僕は妙な興奮を覚えていた。傷付けないように優しく刃を当てながらも、気持ちは荒々しい。
剃り終えてシャワーで流すと、彼女の秘部は丸見えになっていた。
「姫様、キレイになりましたよ」と湯船に浸からせ、自分の髪を洗い始めたが、かなり適当だ。
落ち着いて振る舞っているつもりだが、気持ちは早く、早く、と急いている。もっと彼女をいじめたい、彼女の淫靡な姿をもっと見たい、と。
「ちょっと涼もうか」
風呂を出た後、全裸のままの彼女をベランダへと誘った。
少しためらってはいたが、ベランダが柵ではなく塀で、わりと高いことを確認すると、彼女はおとなしくベランダへと出てきた。ベランダの塀は子どもの転落防止なども考慮して、僕の胸くらいまである。彼女の身長なら、ここに立っている分には外から全裸であるとはわからない。
彼女をベランダに残し、僕はまず、部屋から踏み台を取ってきた。その上に上がるよう、彼女に指示をする。そんなに高い踏み台ではないが、登るとベランダの塀より胸の位置の方が高くなってしまった。
「や、見え、ちゃう……」
小声で言う彼女に、
「後ろを向いていればわからないよ。それより、声は響くから、これから何があっても声は出しちゃダメだよ」
そういうと、彼女は黙って部屋の方を向いた。
それを確認して、僕は部屋からローションとローターを取ってきた。
声をあげようとして、彼女は自分の手を塞いだ。僕も唇に手を当てて、「声をあげちゃだめだよ」とサインを送る。
それから、彼女の手を窓ガラスに付かせて、お尻の穴にローションをかけた。指で軽くほぐすと、風呂上がりの菊座は簡単にほぐれて、あっというまにローターを飲み込んだ。今回は、あえてリモコンを固定せずに、そのままプランとぶら下げておく。
彼女の手を窓ガラスから外して、ゆっくりと踏み台の上に立たせてから、今度はバイブを持ってきた。日中に使ったものより、もう一回り大きいものだ。踏み台の上で軽く脚を開かせて、前後させながらバイブをゆっくりと挿入していく。お尻から伝ったローションも手伝って、こちらもしっかり飲み込んだ。
脚を閉じさせて、耳元で「落としちゃダメだよ」と言ってから、さらにベランダの物干し竿にかけてあったピンチハンガーを引き寄せる。
「少し背伸びして」と彼女に背伸びをさせて、昼間に教わったとおり、乳首の根元にピンチハンガーの洗濯ばさみを留めた。もう片方も、同じように。
踏み台はそんなに高くないので、胸はピンチハンガーに引っ張られて少し上を向いている。少し背伸びをしていてこれなので、踵を下ろしてしまうとかなり引っ張られることになるだろう。彼女もわかっているので、ぷるぷると背伸びをしたままでいる。
「じゃあ、身体が涼しくなるまでそのままね」
そう告げて、バイブとローターのスイッチを入れた。くぐもった機械音が夜の街に響く。
彼女は、片手で自分の腰の辺りを抱き、もう片手を口元に持っていって、指を咥えるようにして耐えていた。
僕は、塀に凭れて、彼女を後ろから観察する。
お尻からはローターのケーブルが出て、リモコンがゆらゆらと揺れている。特殊なしっぽみたいでちょっとエロい。そういえば、アナル用のしっぽなんてものも売っていた気がする。アナルプラグになっていて、浣腸の栓にも使えるかもしれない。
春の夜風はまだ冷たいので、そんなに待たずに冷えてきた。
僕が冷えてきたなと思うのだから、全裸の彼女も冷えているだろう。
「そろそろ部屋に戻ろうか」
そう声を掛けると、彼女はこくりとうなずく。
胸の洗濯ばさみを外してやると、ようやく踵を下ろして踏み台の上に立つ。やりきった安堵の色が見えた。そうすると、もう少し意地悪したくなる。
「落とさずに歩いてきてね。あ、手で支えちゃダメだよ」
と、バイブとローターをそのままにしてみると、彼女はなんとか落とさないように股を閉じて動こうとするが、踏み台から降りるのに、どうやっても脚を開かなければならない。結局、ドロドロに滑りやすくなっていたバイブは、ゴトリと音を立てて落ちた。
「部屋に戻ったら、お仕置きね」
そう耳打ちすると、彼女は「はい」と小さく答えた。
後ろの穴にローターを入れたまま、パチン、とお尻を叩いた。
昼間も叩いているし、粗相もとりあえず一回なので、それで留める。
「あ、の、こっち、は……?」
と、入ったままのローターを指すので、「抜いて欲しいの?」と聞くと、「どっち、でも……」と答える。つまり、まだ入れていても平気だということだ。スイッチの入った姫はわかりやすい。
結局ローターはそのままで、次に何をしようかと逡巡する。
せっかく姫様って呼んでいるしな、と思う。
全裸が恥ずかしいのか、身体を少し丸めるように立っているのを見て、いいことを思いついた。
「姫様、背筋が曲がっていますね。姫様がそんな姿勢では笑われてしまいます。今から訓練しましょう」
「え、と……なにを、する、んですか……?」
「背筋をしっかり伸ばす訓練です。頭の上に本を置いて、まっすぐ立ったままの姿勢をキープしましょう」
軽そうな漫画本を持ってきて、彼女の頭に乗せる。
ローターが後ろの穴でブルブルと震えているので、すでにちょっとまっすぐではない。背筋をつう、と撫でると、びくんと震えて早速本を落としてしまった。
「おや、もう落としてしまったんですか? 仕方ないですね……」
そう言って、僕は洗濯ばさみを持ってくる。もちろん、彼女の胸に付けるためだ。
また本を乗せて立たせる。今度は、料理用のハケを持ってきて、身体をゆっくりと撫でた。必死に耐えようとするが、またすぐに落としてしまう。もう一方にも洗濯ばさみを付ける。またすぐに落とすので、今度はS字フック。さらに落として、五円玉が追加されていく。
少しコツを掴んだのか、落としにくくなってきたところで、今度はバイブを入れることにした。もちろん、スイッチはきっちり入れて、だ。
しばらくは耐えていたが、胸のS字フックを手で揺らしてやると、「ああっ、」と声を上げて、本もバイブも落としてしまった。
「これははしたないですね。お仕置きです」
と、机に手を付かせる。
バチン、とお尻を叩くと、胸の五円玉が大きく揺れて音を鳴らした。尻と胸と、同時に衝撃が来るのだから、そうとう痛いだろう。
「本もバイブも落としましたから、もう一回ですよ」
そう囁いてから再度叩く。と、今度は五円玉が一枚落ちた。
「そっちまで落とすとは……そんなに、叩いて欲しいんですか?」
「や、わざと、じゃ……あ、や……ああんっ!」
いい声で哭いたところだし、そろそろ身体がつらくなる頃だろうから、ここで一度全部外してやることにした。入れっぱなしだったローターも外して、洗濯ばさみも取る。
お姫様抱っこをして、彼女をベッドまで運んだ。
「もう寝る?」
疲れた様子の彼女に声をかけると、「もう少し、した、い……」と額を擦り寄せてきた。きゅっと僕の服を握っている。
どうやら、今日はまだスイッチが切れないらしい。
「では姫、次は何をいたしましょうか。レッスンを頑張ったのでご褒美です」
そう提案すると、少し考えて
「乳首を、舐めて、ください……」
と、潤んだ瞳で言った。
後で聞いた話だが、洗濯ばさみなんかでいじめた後は、優しく舐めてくれると気持ちいいのだそうだ。敏感になっているので、ゆっくり舐められるのがたまらないらしい。
「や、はっ、あ、んんっ!」
声にならない声をあげ、シーツをぎゅっと握って悶える。乳首を舌で転がしながら、手で尻をゆっくり撫でると、さらに声は激しくなった。叩かれてまだ熱を帯びているお尻は、軽く撫でられるだけでも刺激があるようだ。
それから、股の間にも手を伸ばす。きゅっと脚を閉じようとするので、「嫌?」と聞くと、「嫌、じゃ、ない、けど……恥ずかし、い……」と言う。そういうふうにされると、こちらもスイッチが入ってしまう。
僕は、ビニールテープを持ってきて、まずは彼女の太腿と膝下をぎゅっと固定した。さらに、長さが合わなくて使っていなかった突っ張り棒を持ってきて、彼女の足首を棒の端にそれぞれ固定する。これで、彼女は脚を閉じたくても閉じられない。
よほど恥ずかしいのか、今度は手で秘部を隠そうとするので、腕も縛ることにした。せっかくなので、一度上体を起こして、胸も一緒に縛る。手は腰の下が寝ている姿勢でも安定するというので、腰の後ろで組ませておいた。肘より上は胸と一緒に縛ってあるので、手首を固定しなくても自由が効かないはずだ。
そうやって彼女を縛り上げてから、じっくりと彼女を見た。
胸や二の腕、太腿は、ビニールテープが食い込んで形が変わっている。
閉じようとしても閉じられない脚。
そして、丸見えの秘部は、茂みがきれいに刈り取られていて、ぱっくりと開いた口まで覆い隠すものがない。
その目線に高揚して、蒸気する彼女の頬と、潤んだ目。
経験したことのない興奮が、僕を支配していくのがわかる。
僕はさらに、洗濯ばさみをあるだけ持ってきた。乳首だけでなく、胸にパチパチと付けていく。柔らかな肉を挟まれるたび、彼女は声をあげた。付けられるだけ全部付けて、今度はバイブを手に取る。スイッチを入れて、ぐいんぐいんと唸るまま、秘部にあてた。腰が浮いて、身体が揺れる。胸にこれでもかと付けた洗濯ばさみが一緒に揺れていて、めちゃくちゃエロい。
開脚しているので、バイブは手を放すと簡単に落ちてしまう。ぐっと押し込んだ状態で、ビニールテープで固定してみることにした。バイブから骨盤の上辺りまで引っ張って、背中を通して反対の骨盤の上くらいからまたバイブへ。それでも少し落ちそうだが、とりあえず固定できた。
それから、今度はローションとローター。
今できる「全部盛り」な状態の彼女を眺めていると、自分の中に知らないもうひとりがいて、もっと、もっと、と掻き立ててくるような気がする。
「これでどのくらい耐えられるかな?」
「わか、ん、ない……です、け、ど……」
「じゃあ、ちょっと試してみようか。そうだな……一時間耐えられたら、姫の勝ち。途中で姫が『もう無理』って言ったら、僕の勝ち」
「一時間、て、長……く、ない、です、か……?」
「大丈夫、姫が無理って言えば終わるんだから」
言いながら、胸の洗濯ばさみを触る。
「やって、み、ます……」
結果、かなりいいところまで耐えられたものの、姫が洗濯ばさみを一つだけ外して欲しいと言って、僕の勝ちになった。
漫画やAVなんかでは、バイブでイキっぱなしなんて描写があるが、姫はバイブの規則的な動きだけではイケないらしいので、わりとずっと生殺し状態だ。
姫の負けが決まっているのに、姫が無理とは言わないので、一時間経ってから他の拘束や玩具を外したが、身体があちこち鋭敏になっていて、少し触れるだけでも喘ぎ声が出た。それがまた楽しい。
ようやく収まってきた頃に、
「ソウさん、ほんとSですよね……ここまでとは思わなかったですよ……」
と、顔をしかめられた。
「それについてくるんだから、姫も相当なドMってことじゃないの?」
「そこは否定しないですけど」
「欲しかったんでしょ? 自分の性癖満たしてくれる人」
「そこは本当にラッキーでしたけど……でも、」
「でも?」
「ソウさんは、その……自分はしなくても、いいんですか?」
だけどここからは、未知の領域だ。引かれないことを祈りながら、僕は彼女への新たな質問をした。
「後ろは、どうですか?」
まだ机に突っ伏してお尻をこちらに向けている彼女の、後ろの穴をそっと触ってみる。
ピクリ、と反応した彼女は、顔が見えなくてもわかるくらい赤くなっていた。
「本気で嫌なことは、ちゃんと言ってくださいね。後ろは、どうですか?」
訊ねながら、「たぶん好きなんだろうな」と思う。嫌がっている気配は微塵もない。
それでもかなり恥ずかしいのか、なかなか返答は返ってこない。
「たとえば……ローターを入れてみる、とかは?」
「あ……ちゃんと、濡らして、ほぐしてから、なら……」
「濡らす、か……何がいいかな」
「あ、の、……冷蔵庫に、ローション、が……」
冷蔵庫? と反芻して、思い至る。調味料のようなボトルがいくつかあった。あの一つがローションなのだろう。
冷蔵庫を探ると、確かに一本はローションだった。冷えたボトルを持って戻る。
「こんなものを用意していたということは、後ろもしてもらう気満々だった、ということですよね」
「は、い……してくれたら、いいな、って……」
未知の背徳感にゾクゾクするのがわかった。
「姫様のお望みとあらば、入れてみましょうかね、ローター」
まずはトロリとローションを垂らす。冷蔵庫でよく冷えているのもあって、キュッと締まった。指でゆっくりなぞり、ヒクヒクと動く穴にローションをなじませていく。
はじめは指の先すら入らなかったのに、少しずつ指を出し入れできるようになってきた。
そこで、ゴムをローターに被せ、こちらにもたっぷりローションを塗ってから、イソギンチャクのような穴にあてた。
彼女の身体が強ばる。
「いいですか?」
最終確認をすると、こくり、と無言で返ってきた。
少しぐっと押してやれば、つるり、と吸い込まれていった。
リモコン部分を彼女に持たせ、ビニールテープとハサミを取ってくる。彼女に預けてあったリモコンを、太腿に固定すると、彼女を立たせた。
それから、腕のネクタイを解き、胸のビニールテープを剥がす。ビニールテープを剥がす時には小さな刺激があるらしく、何度もああ、と声を上げていた。
ソファにバスタオルを敷いて、座るように言うと、お尻の異物が気になるのか、かなりぎこちない。そこにあえて触れず、すっかり冷めた紅茶とお菓子を勧めた。
「お尻について、もう少し教えてもらえますか、姫様」
「あ……え、と……」
「ああ、電源を入れていませんでしたね」
「や、ちが、んんっ」
ローターの電源を強めに入れて、質問を続ける。
「ローターだけじゃなくて、他の玩具も?」
「や、あっ、そう、です……でも、バイブより、ローターとか、パールとか、コロコロしたものの方が、後ろは、好き、です……んんっ」
入り口より、中がいいということか。
その答えを聞いて、意を決して訊ねる。
「ちょっと好き嫌いの分かれるところだと思うんですけど……浣腸、とかは……?」
「や、……」
さすがに浣腸は嫌かなと思いながら見つめると、「じゃ、ない……です……」と真っ赤になりながら答えが返ってきた。
「あ、の、でも、汚いのは嫌、で……浣腸で我慢してたり、恥ずかしいの、はいいんです、け、ど、ちゃんとおトイレで、できれ、ば……」
「汚くなければ、浣腸自体は、したいってことですか? それとも、したいわけじゃないけどしてもいい、くらい?」
真っ赤になって顔を上げずにもじもじしているところをみると、これはわりと好きなんだろう。
ローターの振動を最大にして、耳元で「返事は?」と訊くと、喘ぎながら「好きです」と返された。
とはいえ、今日はそこまでの用意がない。まあ、さすがに浣腸の用意までされているとちょっと怖いだろうし。
そこで、ノートパソコンを持ってきて、アダルトショップのサイトを開く。アナルのページを開いて見せた。
「買ってあげるから、選んで」
玩具というか、ほとんど調教グッズのようなものを注文して、一旦休憩することにした。
ローターも外して、バイブと一緒にキレイにしておく。服は下着も一緒に洗濯して、今の彼女はノーパン・ノーブラのまま僕のYシャツを着ていた。
なかなかハードな責めにあった彼女は、ソファに凭れて休んでいるので、僕が夕飯の準備をする。食材は彼女が買ってきてくれたし、鍋用の野菜はカットされているので鍋に入れるだけだ。切るのは豆腐くらいか。
鍋の準備ができる頃には、彼女も復活していた。
二人で乾杯をして、杯をあおる。今日は鍋にあわせて日本酒だ。
「全部お任せしちゃって、すみません」
「いいよ、あれだけいろいろやれば、疲れるだろうし」
と笑うと、彼女は恥ずかしそうに頬を手で押さえた。
「うう、でも、やったのはソウさんですからねっ! 私は命令してないですからっ」
こうしてぷぅ、っと怒ってみせる時は、ちっとも淫猥な空気がない。彼女にははっきりスイッチがあるようだった。
和やかに鍋をつついて、一緒にゲームをして、時刻は夜十時になった。
お風呂に入ろうか、という話題になったところで、
「では姫様、お身体を洗いましょうか」
と言ってみた。
パッと赤くなった彼女は、「一緒に、入るってこと……?」と小さく聞き返す。
「嫌ですか?」と問えば、ふるふると首を振った。
「それでは、まずは服を脱ぎましょう」
そう言って、彼女のYシャツに手を掛ける。プチ、プチ、とゆっくり外していって、パサリ、と床に落とした。浴室の扉を開けて、先に入らせる。
自分の服は手早く脱ぎ、僕も浴室へと入った。
椅子に座らせ、シャワーで足元から少しずつ濡らしていって、髪を濡らす。シャンプーを泡立て、マッサージをすると、緊張していた彼女がふっと力を抜くのがわかった。
コンディショナーまで終えたところで髪を上げ、ヘアクリップで留める。
「では、次は身体を」と告げると、また少し緊張するのがわかった。ここからはエッチなことをされるとわかっているのだ。
スポンジでしっかり泡立てて、けれどスポンジではなく、手で彼女を洗っていく。まずは腕。肩から首を通って、今度は背中。腰から前へ手を伸ばし、腹を撫でて胸へ。
胸全体を洗って、先端をくるくると刺激する。あっという間に固く尖ってしまったので、キュッと摘むようにしながら洗ってやる。
「ん……そんな、そこばっかり、洗わなくて、も……んんっ」
息が荒くなってきたところで、今度は脚の先。指の間をなぞると、んっ、と声がする。足首からふくらはぎに上がって、膝、太腿、そして、
「ここもキレイにしましょうね」
と、黒い茂みに手を掛ける。
彼女は少し足を開いた。
まずは、全体を優しく撫で、割れ目をなぞる。それから、少し上に戻って、豆をくるくると触った。
「や、ダメ……そこ、は、刺激が強すぎるから、優し、く……!」
「そういえば、ここは聞いていませんでしたね。希望はありますか」
「敏感、すぎ、て、ダメ、なの、で、優しく、し、て、んっ……くだ、さい……痛いの、はダメ、です……」
「ここはクリップ厳禁なんですね」
「こっちはあんなに重りをぶら下げていたのに、」と反対の手で胸を触ると、「ああんっ!」と声がする。こっちの方が好きそうだ。
最後に、彼女を四つん這いにして尻を洗う。優しく撫でながら「痛くありませんか」と訊くと、「もう平気です」と返ってきた。
「こちらは?」と穴を触ると「あっ、んっ、」と喘いだ。
「ローションを使いましたからね、しっかり洗いましょう」
と指を入れると、きゅうっと締め付けてくる。「力を抜いてください」と声を掛け、少し緩んだところでまた指を挿入した。
彼女を起こし、シャワーで泡を流していく。
さっきは泡が入ってもいけないと入り口だけをなぞっていた秘部も、指を入れてかき混ぜてやった。
「んんっ、やっ、」
「ここもしっかり洗っておかないとでしょう?」
ゆっくり内壁をなぞっていると、急に彼女の身体が跳ねて、キュッと締まる感じがした。注意深く探っていく。
「ここ、ですか?」
強く刺激すると、彼女は自分の口を押さえて必死に我慢しはじめた。さらに続けると、シャワっと液体が広がった。
「潮、吹いちゃいましたね」
「恥ずかし、い……」
シャワーで流し、彼女を解放しようと思ったところで、視界に黒いものが映った。そこで、悪いことを思いつく。
「姫様、ここをもう少し、きれいにしませんか?」
言いながら僕が手に取ったのは、ひげ剃りだ。朝は電動シェイバーだが、浴室用にT字カミソリを置いてあった。
「あ……剃るって……こと……?」
そう、つまり剃毛だ。あそこの毛を剃るというのは、そうとうに恥ずかしいらしい。
「無理強いはしないよ」と声を掛けると、「いい、ですよ……」と脚を開く。僕はもう一度泡を立て、黒い茂みへと馴染ませた。
ジョリ、と毛の剃れる音がする。
僕は妙な興奮を覚えていた。傷付けないように優しく刃を当てながらも、気持ちは荒々しい。
剃り終えてシャワーで流すと、彼女の秘部は丸見えになっていた。
「姫様、キレイになりましたよ」と湯船に浸からせ、自分の髪を洗い始めたが、かなり適当だ。
落ち着いて振る舞っているつもりだが、気持ちは早く、早く、と急いている。もっと彼女をいじめたい、彼女の淫靡な姿をもっと見たい、と。
「ちょっと涼もうか」
風呂を出た後、全裸のままの彼女をベランダへと誘った。
少しためらってはいたが、ベランダが柵ではなく塀で、わりと高いことを確認すると、彼女はおとなしくベランダへと出てきた。ベランダの塀は子どもの転落防止なども考慮して、僕の胸くらいまである。彼女の身長なら、ここに立っている分には外から全裸であるとはわからない。
彼女をベランダに残し、僕はまず、部屋から踏み台を取ってきた。その上に上がるよう、彼女に指示をする。そんなに高い踏み台ではないが、登るとベランダの塀より胸の位置の方が高くなってしまった。
「や、見え、ちゃう……」
小声で言う彼女に、
「後ろを向いていればわからないよ。それより、声は響くから、これから何があっても声は出しちゃダメだよ」
そういうと、彼女は黙って部屋の方を向いた。
それを確認して、僕は部屋からローションとローターを取ってきた。
声をあげようとして、彼女は自分の手を塞いだ。僕も唇に手を当てて、「声をあげちゃだめだよ」とサインを送る。
それから、彼女の手を窓ガラスに付かせて、お尻の穴にローションをかけた。指で軽くほぐすと、風呂上がりの菊座は簡単にほぐれて、あっというまにローターを飲み込んだ。今回は、あえてリモコンを固定せずに、そのままプランとぶら下げておく。
彼女の手を窓ガラスから外して、ゆっくりと踏み台の上に立たせてから、今度はバイブを持ってきた。日中に使ったものより、もう一回り大きいものだ。踏み台の上で軽く脚を開かせて、前後させながらバイブをゆっくりと挿入していく。お尻から伝ったローションも手伝って、こちらもしっかり飲み込んだ。
脚を閉じさせて、耳元で「落としちゃダメだよ」と言ってから、さらにベランダの物干し竿にかけてあったピンチハンガーを引き寄せる。
「少し背伸びして」と彼女に背伸びをさせて、昼間に教わったとおり、乳首の根元にピンチハンガーの洗濯ばさみを留めた。もう片方も、同じように。
踏み台はそんなに高くないので、胸はピンチハンガーに引っ張られて少し上を向いている。少し背伸びをしていてこれなので、踵を下ろしてしまうとかなり引っ張られることになるだろう。彼女もわかっているので、ぷるぷると背伸びをしたままでいる。
「じゃあ、身体が涼しくなるまでそのままね」
そう告げて、バイブとローターのスイッチを入れた。くぐもった機械音が夜の街に響く。
彼女は、片手で自分の腰の辺りを抱き、もう片手を口元に持っていって、指を咥えるようにして耐えていた。
僕は、塀に凭れて、彼女を後ろから観察する。
お尻からはローターのケーブルが出て、リモコンがゆらゆらと揺れている。特殊なしっぽみたいでちょっとエロい。そういえば、アナル用のしっぽなんてものも売っていた気がする。アナルプラグになっていて、浣腸の栓にも使えるかもしれない。
春の夜風はまだ冷たいので、そんなに待たずに冷えてきた。
僕が冷えてきたなと思うのだから、全裸の彼女も冷えているだろう。
「そろそろ部屋に戻ろうか」
そう声を掛けると、彼女はこくりとうなずく。
胸の洗濯ばさみを外してやると、ようやく踵を下ろして踏み台の上に立つ。やりきった安堵の色が見えた。そうすると、もう少し意地悪したくなる。
「落とさずに歩いてきてね。あ、手で支えちゃダメだよ」
と、バイブとローターをそのままにしてみると、彼女はなんとか落とさないように股を閉じて動こうとするが、踏み台から降りるのに、どうやっても脚を開かなければならない。結局、ドロドロに滑りやすくなっていたバイブは、ゴトリと音を立てて落ちた。
「部屋に戻ったら、お仕置きね」
そう耳打ちすると、彼女は「はい」と小さく答えた。
後ろの穴にローターを入れたまま、パチン、とお尻を叩いた。
昼間も叩いているし、粗相もとりあえず一回なので、それで留める。
「あ、の、こっち、は……?」
と、入ったままのローターを指すので、「抜いて欲しいの?」と聞くと、「どっち、でも……」と答える。つまり、まだ入れていても平気だということだ。スイッチの入った姫はわかりやすい。
結局ローターはそのままで、次に何をしようかと逡巡する。
せっかく姫様って呼んでいるしな、と思う。
全裸が恥ずかしいのか、身体を少し丸めるように立っているのを見て、いいことを思いついた。
「姫様、背筋が曲がっていますね。姫様がそんな姿勢では笑われてしまいます。今から訓練しましょう」
「え、と……なにを、する、んですか……?」
「背筋をしっかり伸ばす訓練です。頭の上に本を置いて、まっすぐ立ったままの姿勢をキープしましょう」
軽そうな漫画本を持ってきて、彼女の頭に乗せる。
ローターが後ろの穴でブルブルと震えているので、すでにちょっとまっすぐではない。背筋をつう、と撫でると、びくんと震えて早速本を落としてしまった。
「おや、もう落としてしまったんですか? 仕方ないですね……」
そう言って、僕は洗濯ばさみを持ってくる。もちろん、彼女の胸に付けるためだ。
また本を乗せて立たせる。今度は、料理用のハケを持ってきて、身体をゆっくりと撫でた。必死に耐えようとするが、またすぐに落としてしまう。もう一方にも洗濯ばさみを付ける。またすぐに落とすので、今度はS字フック。さらに落として、五円玉が追加されていく。
少しコツを掴んだのか、落としにくくなってきたところで、今度はバイブを入れることにした。もちろん、スイッチはきっちり入れて、だ。
しばらくは耐えていたが、胸のS字フックを手で揺らしてやると、「ああっ、」と声を上げて、本もバイブも落としてしまった。
「これははしたないですね。お仕置きです」
と、机に手を付かせる。
バチン、とお尻を叩くと、胸の五円玉が大きく揺れて音を鳴らした。尻と胸と、同時に衝撃が来るのだから、そうとう痛いだろう。
「本もバイブも落としましたから、もう一回ですよ」
そう囁いてから再度叩く。と、今度は五円玉が一枚落ちた。
「そっちまで落とすとは……そんなに、叩いて欲しいんですか?」
「や、わざと、じゃ……あ、や……ああんっ!」
いい声で哭いたところだし、そろそろ身体がつらくなる頃だろうから、ここで一度全部外してやることにした。入れっぱなしだったローターも外して、洗濯ばさみも取る。
お姫様抱っこをして、彼女をベッドまで運んだ。
「もう寝る?」
疲れた様子の彼女に声をかけると、「もう少し、した、い……」と額を擦り寄せてきた。きゅっと僕の服を握っている。
どうやら、今日はまだスイッチが切れないらしい。
「では姫、次は何をいたしましょうか。レッスンを頑張ったのでご褒美です」
そう提案すると、少し考えて
「乳首を、舐めて、ください……」
と、潤んだ瞳で言った。
後で聞いた話だが、洗濯ばさみなんかでいじめた後は、優しく舐めてくれると気持ちいいのだそうだ。敏感になっているので、ゆっくり舐められるのがたまらないらしい。
「や、はっ、あ、んんっ!」
声にならない声をあげ、シーツをぎゅっと握って悶える。乳首を舌で転がしながら、手で尻をゆっくり撫でると、さらに声は激しくなった。叩かれてまだ熱を帯びているお尻は、軽く撫でられるだけでも刺激があるようだ。
それから、股の間にも手を伸ばす。きゅっと脚を閉じようとするので、「嫌?」と聞くと、「嫌、じゃ、ない、けど……恥ずかし、い……」と言う。そういうふうにされると、こちらもスイッチが入ってしまう。
僕は、ビニールテープを持ってきて、まずは彼女の太腿と膝下をぎゅっと固定した。さらに、長さが合わなくて使っていなかった突っ張り棒を持ってきて、彼女の足首を棒の端にそれぞれ固定する。これで、彼女は脚を閉じたくても閉じられない。
よほど恥ずかしいのか、今度は手で秘部を隠そうとするので、腕も縛ることにした。せっかくなので、一度上体を起こして、胸も一緒に縛る。手は腰の下が寝ている姿勢でも安定するというので、腰の後ろで組ませておいた。肘より上は胸と一緒に縛ってあるので、手首を固定しなくても自由が効かないはずだ。
そうやって彼女を縛り上げてから、じっくりと彼女を見た。
胸や二の腕、太腿は、ビニールテープが食い込んで形が変わっている。
閉じようとしても閉じられない脚。
そして、丸見えの秘部は、茂みがきれいに刈り取られていて、ぱっくりと開いた口まで覆い隠すものがない。
その目線に高揚して、蒸気する彼女の頬と、潤んだ目。
経験したことのない興奮が、僕を支配していくのがわかる。
僕はさらに、洗濯ばさみをあるだけ持ってきた。乳首だけでなく、胸にパチパチと付けていく。柔らかな肉を挟まれるたび、彼女は声をあげた。付けられるだけ全部付けて、今度はバイブを手に取る。スイッチを入れて、ぐいんぐいんと唸るまま、秘部にあてた。腰が浮いて、身体が揺れる。胸にこれでもかと付けた洗濯ばさみが一緒に揺れていて、めちゃくちゃエロい。
開脚しているので、バイブは手を放すと簡単に落ちてしまう。ぐっと押し込んだ状態で、ビニールテープで固定してみることにした。バイブから骨盤の上辺りまで引っ張って、背中を通して反対の骨盤の上くらいからまたバイブへ。それでも少し落ちそうだが、とりあえず固定できた。
それから、今度はローションとローター。
今できる「全部盛り」な状態の彼女を眺めていると、自分の中に知らないもうひとりがいて、もっと、もっと、と掻き立ててくるような気がする。
「これでどのくらい耐えられるかな?」
「わか、ん、ない……です、け、ど……」
「じゃあ、ちょっと試してみようか。そうだな……一時間耐えられたら、姫の勝ち。途中で姫が『もう無理』って言ったら、僕の勝ち」
「一時間、て、長……く、ない、です、か……?」
「大丈夫、姫が無理って言えば終わるんだから」
言いながら、胸の洗濯ばさみを触る。
「やって、み、ます……」
結果、かなりいいところまで耐えられたものの、姫が洗濯ばさみを一つだけ外して欲しいと言って、僕の勝ちになった。
漫画やAVなんかでは、バイブでイキっぱなしなんて描写があるが、姫はバイブの規則的な動きだけではイケないらしいので、わりとずっと生殺し状態だ。
姫の負けが決まっているのに、姫が無理とは言わないので、一時間経ってから他の拘束や玩具を外したが、身体があちこち鋭敏になっていて、少し触れるだけでも喘ぎ声が出た。それがまた楽しい。
ようやく収まってきた頃に、
「ソウさん、ほんとSですよね……ここまでとは思わなかったですよ……」
と、顔をしかめられた。
「それについてくるんだから、姫も相当なドMってことじゃないの?」
「そこは否定しないですけど」
「欲しかったんでしょ? 自分の性癖満たしてくれる人」
「そこは本当にラッキーでしたけど……でも、」
「でも?」
「ソウさんは、その……自分はしなくても、いいんですか?」
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